みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

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番外編SS

ゼラフside

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 俺は基本的に一人でいるほうが楽だと思うタイプだ。
 つるむのが苦手だ。人に合せるなんてもっと嫌いで、苦手だ。
 俺を苦手なやつは多いだろうが、俺自身、そもそもそういうやつらを視界に入れることすらない。俺の眼中にはない。

 俺の日常は退屈で、孤独だ。でも、それが嫌ってわけじゃねえ。心の平温が保たれてんなら俺はそれ以上は何も望まない――なのに!!


「だー鬱陶しい!! テメェは、カルガモの親子ごっこでもしてえのか!」
「何それ。ガモカルの親子?」
「カルガモな!? テメェ、成人越えてるんだろう。人に引っ付いて歩くな。俺の後ろを歩くな」
「じゃあ、前とか隣だったらいいの?」
「いいわけねえだろうがっ」


 ぶつからない程度に腕を振り上げれば、ひょいとそいつは交わした。
 俺は、これ以上俺のパーソナルスペースに入ってくんなと威嚇すると、全く分かっていないように、そいつはこてんと首をかしげる。何が悪いとでも言いたげな表情にイラっとしつつも、俺は何とか自分を押さえた。

 ヨル――と名乗った記憶喪失の青年。
 ニルが見つけて保護したまではいいが、何故か目を覚ました時から俺にべたべたしてくる。これは、俺の自意識過剰ではなく、ニルから見ても、誰から見ても懐かれているように見えるのだ。
 これまで、俺に近寄ってきた人間は少なかった。俺の家柄から近づいてきた人間は数知れずだが、そういった人間は大抵俺の性格で現実を見て離れていく。それでも、しつこく「婚約者候補にしてくれ」という令嬢は後を絶たなかった。まあ、時々男もいたが俺の好みではなかった。
 そのため、俺の内側に入ってきたのはこれまでニルだけだ。
 あいつは、俺から絡んでいったのだが、いつの間にかニルは俺のことを気にかけてくれるようになった。俺が特別何かをしたわけじゃない。ニルのお節介が、俺を放っておけなかったんだろう。
 普段の俺だったら、きっとめんどくさいの一言で済ませていたのだろうが、ニルに踏み込まれるのは嫌な気持ちにならなかった。
 また、俺がそもそもあいつが狙われているのを知っていたから気にかけていたのもある。


(気にかけていたっつぅか、かわいそうだなって思ったんだろうな……)


 今は亡き、魔塔の主。そいつに受けた拷問は今でも忘れないだろう。そんな狂気そのものである男に目をつけられたあいつが不憫でならなかった。所詮は他人……そう思っていたのに、あいつの光が、あいつの笑顔が失われてはいけないと思ってしまったのだ。
 だから、柄にもなくニルのそばにい続けた。その結果、あいつは俺のそばにいてくれるようになった。
 俺を見てくれなくとも、俺を鬱陶しがることもないし、拒絶することもない。
 拒絶してくれてもいいと思って踏み込んだこともあったが、あいつは包み込んでくれた。
 そんなニルのことを俺は大切に思っている。


「何で近づいたらダメなの?」
「何でもだ! テメェだって、知らねえやつにべたべたされたらいやだろうが」
「……嫌、だね」
「じゃあ、止めろ。俺は、テメェのことを好意的に思わねえ。ニルが、許したか何だか知らねえが、テメェは今、疑われている状況なんだよ。あんま、引っ付くな」


 このヨルという男は、ニルとはまた違う意味でずかずかと俺の内側に入ってこようとした。
 俺は、それを断固拒否して距離を取るが、俺が距離を取ると決まって傷ついたような顔をする。鬱陶しいと思いつつも、完全に拒絶しきれないのは、ニルから受けた影響のせいだろうか。


(なんなんだよ。こいつ……)


 記憶喪失というのが嘘ではないかと疑われている状況下で、なぜこれほどまでに冷静でいられるのか。
 本当に記憶喪失だったとしても、味方がいないこの状況で自分らしく振舞うことがどれほど危険なことか、こいつは分かっていないらしい。
 下手な行動をとれば、その時点で首が飛ぶ。何せ、今この島にはサテリート帝国の皇太子と皇太子妃がいて、アルカンシエル王国の王太子に、ファルファラ王国の王女までいる。
 いつもよりピリピリとした空気が騎士団から伝わってきて、俺も気が抜けない状況だった。
 あの四バカは、自分たちの立場、身分などそこまで気にしていないのか、無茶で危険な行動を多々とるから、本当に目が離せなかった。


「本当に嫌なら、もっと拒絶するもんじゃない?」
「テメェの物差しで測んなよ。だったとして、テメェは何がしたいんだよ」


 俺が訪ねると、ヨルという男はぴたりと足を止めた。
 風に揺られる透明な髪は、ダイヤモンドをちりばめたように輝いていた。それが、あの皇太子と似ていると一瞬思ってしまう。
 まあ、でもこいつはあの皇太子のダメな部分を凝縮したようなタイプだった。ずかずかと、無礼にもほどがあるほど踏み込んできて、近づいてきて。こっちの気も知りもしない。
 ニルにべたべたされるならまだしも、見知らぬ相手にされるほど不愉快なことはない。


(つっても、ニルがべたべたするっていうのも解釈違いだけどな……)


 お酒を飲んだら危険だが、普段のニルがだれかれ構わずべたべたする人間でないことは知っている。むしろ、彼自身懐は広くて、隙が多くてすぐに触れる一にいるが、本来のニルは誰にも心を許さない、たった一人を愛し続ける一途な人間だ。
 触れさせてもくれる、ボディタッチも怒られるが隙を見ればできる。でも、心は誰にも許さないし、心に決めた彼にだけ羨ましくなるような表情を見せるのだ。


(憎たらしいよな……本当に)


 あの皇太子が本当に憎い。
 自分に向けられることがないとはわかっているが、あんな輝きを放った笑顔を間近で見てしまうと胸が苦しくなって、目が潰れそうになる。


「何がしたいって……ゼラフと一緒にいたい?」
「何でだよ。テメェのことなんて、俺は知らねえよ」
「でも、ゼラフは優しいよ。俺、知ってる」
「……………………………………初対面だが?」


 なんだ、その生まれたてのヒナみてえな言葉は。
 俺は、困惑して思わずヨルから距離を取ってしまった。
 何故、初対面なのに俺のことを知っているように話すのだろうか。そして、何故こいつはそれがさも当たり前であるかのようにいえるのだろうか。
 明らかにおかしい。
 だが、なぜか気色悪さを感じなかった。理由は分からない。ただ、こいつを拒絶するまでには至らなかったのだ。
 普段の俺ならこんなやつ願い下げだっただろう。なのになぜか「まあいいか」と放任主義のような考え方が心に生まれていた。鬱陶しいやつは嫌いなずなのだ。自分のことなのに訳が分からなくなる。


(なんか、未来から来たみてえだな……)


 そんなことは実際にありえないが――と、考えたが、否定できる根拠もなかった。


(未来から過去に飛ぶ魔法。んなの、禁忌の魔法だし、たとえ平行世界線に飛ばすとしてもグレーゾーンだ)


 魔法は、その人間の魔力量とイマジネーションによって具現化する一つの現象だ。だからこそ、いくらイマジネーションがあったところで魔力がなければ発動しねえし、魔力がいくらあってもイマジネーション力、魔法を信じる力がなければ発動しない。

 どちらもあって、ようやく魔法というものは現象そこに起こりえるのだ。

 そして、その魔法にも魔力量とイマジネーション力があっても発動が困難なものがある。

 一つは、死者の蘇生。これは、禁忌の魔法であり、自らの命を捧げることで死者の魂を呼び戻すことができるというもの。言ってしまえば帳尻合わせのような、死んだ一人を生き返らせるために生者が死者となることで発動するもの。しかし、イマジネーション力があっても、どのようにして生き返るという明確なイメージをできない点や、死者を呼び戻す前に魔力が尽きることがほとんどだ。
 だから、今まで成功した人間は数人ほどしかいないと聞く。

 もう一つは、時の魔法。これは、世界の根底を覆しかねない魔法であり、過去に戻ったとしても元の世界に戻れるとは限らない。また、未来という不確かな存在への干渉はできない。それこそ、未来予知ができる竜以外は未来にわたることも、見ることもできない。
 時間に干渉する魔法は、すべてを変えてしまう恐れがあった。
 ただ、これも成功例はない。
 しかし、現時点から過去に戻ることはできないが、現時点から別次元にわたることは不可能ではない。その場合、世界からいきなりその人物が消えるがために、その世界は消滅しかねないが……


(……っつうのを、魔塔にいるとき読んだんだったな)


 あの頃の魔塔の連中は、竜一筋だったため、そういった禁忌の魔法について研究をしていなかった。あの魔法科の教師はそういう魔法を研究する機関に存在しているため、少なくともその二つの魔法については実験しているだろう。
 成功例が少ないのは、どちらの魔法も自らを犠牲にし、世界を敵に回す魔法だからだ。


「はあ、俺じゃなくてニルにかまってもらえよ……お前、ニルも好きだろ?」
「好き。ゼラフより好き」
「……ひでえ。んなら、俺に近づくなよ」
「でも、ニルは……殿下といたいと思うから」


 そういったヨルは、寂しそうに項垂れてしまう。


(分かってるのかよ。それは……)


 俺よりもニルが好きとはっきり言える度胸も大したものだが、ニルが皇太子と一緒にいたいと思うということに気づいて、身を引いているというのもなかなかだった。
 ほわほわしている不思議ちゃんかと思ったら、意外としっかりと周りを見ているのだなと気づかされる。
 だからといって、何かが変わるわけでもない。
 まあ、分かっていれば自分の身の振り方については考えるだろう。


(寂しいよな……)


 好きなやつに振り向いてもらえないこと、そいつに自分よりも大切な人がいると気づいてしまうこと。
 俺はとっくの昔から知っていたが、それでも見るのは辛い。かといって、自分の気持ちを押し殺す気もなかった。俺は俺の生きたいように生きて、あいつに伝えたいことを伝える。
 それでも、振り向いてもらえないのならそれはしかたがないことだ。


「よくわかってんじゃねえか」
「……分かりたくないけど」
「何だ、お前、ニルに一目ぼれしたのか?」


 俺がそう聞くと、ヨルは気持ち悪そうに「は?」とドスを利かせた声で俺を睨みつけた。


「は? は、ねえだろ。じゃねえのかって聞いたんだこっちは」
「……ニルはかわいい」
「そりゃ、そうだろ」
「……かわいいけど、そういうんじゃない」
「なら、なんだよ」
「ニルはかわいい」
「お前、会話のキャッチボールって知ってるか?」


 バカみたいに、マイペースすぎる。
 どうして、こちらの質問に対して普通の返し方ができないのだろうか。
 俺は、苛立ちよりも呆れが勝って、ついついため息が漏れてしまう。その様子をじっとやつに見つめられれば、ため息も引っ込んでいきそうだった。


「んだよ」
「……ゼラフがため息ついてる」
「そりゃ、つきたくもなんだろう。お前、俺の質問に対して答えねえし」
「ニルがダメならゼラフでもいい」
「何だよそれ。俺はそんなにやすかねえんだよ」


 ひらひらと手を振れば、ヨルは俺の腕をガッと掴んだ。振りほどこうにも、今度は力強く掴まれてしまい、身動きが取れなくなる。


(このっ、馬鹿力っ!!)


 まるで、あの皇太子のようだった。
 あいつも、澄ました顔して、握力がゴリラの男だ。剣を交えているため、その強さはよく知っている。
 それに似たものを感じてしまった。こいつも、マッチョな部類ではない。もしかしたら、着やせするタイプかもしれないが、そんなことはどうだっていい。


「おい、離せよ」
「やだ、離したら逃げるでしょ?」
「離さなくても、逃げようとは思ってるがな? クッソ……お前、力つえぇんだよ。離せ、痕が着く」
「……………………ニルにかまってもらえないから、ゼラフが俺のことかまってよ」
「子どもか? 生憎俺は、子育てをしたことがねえんだ。フィルマメント殿下ならまだしも、お前みたいな、デケェガキのお守はしねえよ」


 ようやく話してもらえたが、手首にはくっきりと痕がついていた。何でそんな乱暴をするのだろうか、なんて思ったが、ヨルの顔を見ればわかった。
 こいつが、バカみてえに甘えるような顔をしてくるからだろう。


(ハッ……俺らしくねえな)


 鬱陶しい以外の感情は抱かないはずだった。なのに、こいつの捨てられた子犬のような顔を見てしまったら、拒絶しようにも拒絶しきれなくなる。そういう、脅しには強いはずだと思っていたため、自分でも意外だった。
 俺は、ヨルに手を伸ばすと、彼は自ら頭を差し出してきた。俺よりは小さいが、あの皇太子よりは身長が高い。そのため、距離が近く感じるのだろう。
 俺が、ヨルの頭を撫でれば、嬉しそうに「ふふ」という声が聴こえてきた。


「ゼラフ、頭撫でるの上手」
「撫でるに、上手も下手もあるか。こんなことで喜ぶなんて、お前は本当に変わってるな」
「よく言われる」
「…………あっそ」


 今の言葉について言及したほうがよかっただろうか。
 俺は、ずっと感じていた違和感をこいつにぶつけるべきか迷っていた。もしも、こいつがニルに手を出すような輩であれば、早急に締めなければならない。
 だが、それには決定的証拠がなかった。


(『よく言われる』って……そりゃ、記憶があるやつがいうことだろう)


 人畜無害そうな顔をして、かなりの策略家。
 ニルくらいだったら普通に騙せてしまうだろう。しかし、俺やアルチュールの野郎、皇太子なんかはすぐに気付いてしまうだろうし、下手な演技は身を亡ぼすと俺は思っている。
 何かしら理由があって、記憶喪失のふりをしている。今のところ、こいつは害はないが、いつ反旗を翻すかわからねえ。そう意味では、監視し続けることが俺にできることか。


(……ハッ、なんなんだ。こいつ)


 なつっこい犬のように、頭を撫でられて喜んでいる。その姿が、自分を慕っているように見えて不思議な感覚だった。


「ゼラフ」
「んだよ」
「もうちょっと撫でてて」
「俺に指図すんな」


 少し乱暴に頭を撫でれば「痛い」と抗議の声を上げたが、俺は構わずヨルの頭を撫で続けたのだった。

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