みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

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第7部2章 君の中に僕がいない世界で

02 無理に笑って

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「――貴様は、誰だ?」


 冷たい声。
 それは、いつだったか聞いたこととがある声だった。


「だ、誰って、嫌だな、セシル……まだ、起きたばかりで、混乱して……」


 分かっていた。
 分かっていたけど、これもまた現実が受け入れられなくて、俺は無理に笑ってみせた。そしたら、いつもみたいに「ニル」って俺の名前を呼んでくれる気がしたから。
 でも、その願いは簡単に打ち砕かれた。


「はあ……」
「……っ」
「誰だか知らないが、話の腰を折らないでくれ。こっちは、訳の分からない状況で混乱しているんだ。これ以上、場を乱すのならば帰ってくれ。それと、貴様のその顔、気味が悪いぞ」
「……せし」
「馴れ馴れしく名前を呼ぶな。俺は貴様のことなど知らない。名前を呼んでいいと許可した覚えもない」


 心臓が止まるかと思った。

 そうだ――セシルは、本来ならばこういう人間だ。

 カタカタとズボンの線に沿って這わせていた指が震えていた。唇だって震えている。視線も定まらなくなっていく。
 何が起こった?
 そんな俺を見てか、ゼラフはキッと後ろに控えていたハイマート伯爵を睨みつけ、叫んだ。


「だから、ニルに伝えておいたほうがいいんじゃないかって俺、言っただろ。ハイマート伯爵!! こうなることが分かっていたのに、何で、何も伝えずにこの部屋に入れた!!」
「ですが、分かっていたところで変わらなかったでしょう。実際に会って話さなければ、ニル様……皇太子妃殿下は現実を受け入れられなかったでしょうし。遅かれ早かれこうなっていたでしょう」
「だからって!!」


 ゼラフは、ハイマート伯爵の胸ぐらをつかむ勢いで叫んでいた。
 だが、周りの目を気にし、何とか堪えると、今度はセシルに視線を向ける。夜色の瞳は、ローズクォーツの瞳を捉え、また細められた。
 ゼラフは、ハイマート伯爵の先ほどの挙動に気づいていたのだ。セシルが――であると、ゼラフはいち早く察していた。俺も聞けばよかったなと思ったが、ハイマート伯爵の言った通り、俺も実際に彼の姿を見なければ信じることはできなかっただろう。
 今だって信じられないし、受け入れられない。
 彼の声が、冷たい目が、俺の心に深く刺さって抜けなかった。
 頭の中で、何で? どうして? とぐるぐる回っていく。眼で見て、その声を耳で聞いたはずなのに、世界にポツンと取り残されたような疎外感を感じた。今目の前で起こっていることは本当に現実なのだろうか。


(誰か、嘘だと言って……)


「ヴィルベルヴィント公爵子息か。貴様もうるさいぞ。邪魔になるからとっとと出て行ってくれ」
「テメッ、皇太子ッ!!」


 先ほどは一度踏みとどまったゼラフだったが、さすがに我慢ならないというようにセシルに向かって歩いていく。
 その時、ハッとして、俺は彼の腕を掴んだ。「ニル!!」と、ゼラフが俺の名前を呼ぶ。その顔は「それでいいのか?」と聞いているようだった。
 俺はそんなゼラフの表情を見て見ぬふりをした。今は多分、何を言われても受け入れられないだろうから。


「ゼラフ、いいよ……あはは、ごめん、ごめんなさい。皇太子殿下、俺、空気読めなかったですよね……ゼラフ、一回外でよ」
「おい、いいのかよ。ニル……!! おいっ!!」


 ゼラフの腕を強引に引っ張って、部屋の外に出る。
 息ができなかった。呼吸の仕方を何度も忘れる。
 心臓が張り裂けそうで、何度も何度も胸の中心部を掻いた。それでも、痛みは収まってくれず、穴が広がっていくばかりだ。
 ぱたりとしまった扉の前で、俺はまた蹲りそうになるのを必死に耐えていた。足が震えていて、すでに倒れそうだ。


「ニル……」
「ごめん、今何も言わないで。俺も、ちょっと……混乱してる」


 突きつけられた現実は、彼を失うのと同等のものだった。
 いや、失っていないだけましだが、俺は多分――セシルの世界から消えた。


『これで、あなたは生きていけないはず。いつでも、まってるから。ウヴリはあなたを待ってる』


(だから、ウヴリはあんなことを……)


 彼女の名をもう一度思い出した。忘却竜ウヴリ。それは、人の精神に干渉できる祖竜からしたらひ孫のような存在。そして、彼女は人の記憶を奪うことができる竜だ。
 フロリアン卿にもう少し詳しく聞いていればよかった。ディーデリヒ先生でもいい。誰かに助言をしてもらいたかった。
 この状況をどうにかする方法を。
 ゼラフは、俺の言葉を受けて黙ってくれていた。彼だって言いたいことはあっただろうし、先ほど俺に心無い言葉をかけたセシルに怒ってくれたのも嬉しかった。でも、怒ったところで、セシルは悪気がないのだから何故怒鳴られたのか、そっちのほうが理不尽だと思っているかもしれない。


(あのセシルの目……本編軸のものとも違う……)


 本編では、俺を失って孤高の存在になっていたセシルが、だれかれ構わず近づけさせないオーラを放っていた。主人公であるアイネに対しても同じ反応を最初のうちはとる。だが、それはだんだんと緩和されて生き、今ほどではないものの、彼の精神状態は回復の兆しを見せていく。
 しかし、先ほどのセシルの目はそれでもない。
 何かを失ったからこその孤高の目ではなく、はなから俺と出会っていないセシルの目。
 俺と出会わなかった世界線のセシル――


(記憶にあるよ。君が、俺と出会ったから人間だって言ってくれたこと、忘れてないから……)


 セシルの言葉を思い出す。
 セシルは、皇太子として周りからの期待に応えるために自分を殺し続けてきた。また、彼は祝福の花から生まれた存在であるため、その存在すら否定され気味悪がられていた過去がある。そんなことも重なって彼は、心を閉ざした感情のない人間になってしまったのだ。
 でも、俺と出会ってそれが変わったと彼は彼の口から言ってくれた。


「はあ……ごめん、でも、やっぱり受け入れられないかも」
「受け入れる必要ねえだろ。何であなったかは予想ができてるけどな……つっても、俺たちがどうにかできる問題なのか?」
「……フロリアン卿を頼ってみようと思う。現魔塔の管理者なら、少しは助言をくれそうだし」
「今日にでも行きそうな顔だな。少し待ってからにしろよ。お前が焦ってんのは分かるが、あの竜はニルを狙ってんだぞ。お前が動けば、さらに状況は悪化する」


 ゼラフは、言いたくないが、というような顔をして言い終えた。
 頭を掻いて、彼自身もこの状況に納得いっていないというのだ。
 納得がいけば、受け入れることができれば、もう少し俺は慎重に動けただろうか。


(いや、セシルのことなんだもん、俺が落ち着いていられるわけないじゃん……)


 ただ、生きていてくれてよかったと言いたかった。それだけなのに、すべてを拒絶された気がしたのだ。
 もう一度会ったら実は思い出した……なんて都合のいいことを言ってくれればうれしい。でも、それが望めないから――
 そう思っていると、ガチャリと扉が開き、中からハイマート伯爵が出てきた。ゼラフは、出てきたのがハイマート伯爵だと知るとキッと目を吊り上げて睨みつけた。


「ゼラフ、その態度はダメだって……すみません、ハイマート伯爵」
「いえ……皇太子妃殿下、事前にお伝えすることができずに申し訳ございませんでした」
 ハイマート伯爵は俺の前に来るなり深々と頭を下げた。


 心からお詫び申し上げる、と言った感じに頭を下げられるので、思わず頭を上げてくれと言いそうになる。しかし、それをゼラフが制止する。


「言いにくいのは分かってるが、ハイマート伯爵、ニルには伝えるべきだっただろう」
「ゼラフ、いいから……俺も、気持ちが焦っていました。セシルが起きたって聞いて、いてもたってもいられなくて、それ以外のことに気を配る余裕がなかった。貴方の言葉に耳を傾ける余裕も、俺にはなかったでしょう」


 ニル、と隣でゼラフが俺の名前を呼ぶ。
 だが、俺にだって落ち度があることには変わりない。
 ハイマート伯爵は俺のことを思って、心苦しくなって言えなくなっただけだ。彼だって、セシルが記憶を失ったことは恐れか早かれ言わなければならないことだと理解していたはずだ。しかし、言わなかったのは、俺があまりにもセシルが目覚めたことに喜んでしまったから。刹那であれ、俺がここ何日も絶食状態で、吐き続けていることを知っていたハイマート伯爵からしてみれば、セシルの生還を喜んでほしかったのだろう。そして、少しだけでも、俺の心を癒そうとしていた。
 でも、現実はそう簡単にはいかない。
 セシルが生きていたという第一関門は突破できたとしても、問題はその後だったというわけだ。


「話せる内容だけでいいので話してもらえませんか。セシルのこと………………覚悟は、出来ているって言い難いですけど、どのみち、受け入れなければならないことであることは理解してます。それを、俺が受け入れないと進めないことも。ハイマート伯爵お願いします」


 今度は俺が頭を下げる。
 ハイマート伯爵は「皇太子妃がそんな簡単に頭を下げるものではないです」と言ったうえで、頭を上げるよう促した。
 覚悟なんてものできていない。けれど、どのみち受け入れなければならないとは理解している。頭が体が拒んでいたとしても、俺は皇太子妃として、彼の伴侶としてセシルの容態を聞くべきだ。
 まあ、こんなのは強がりでしかない。
 聞いて、自分にとって都合の悪いことだったら、落ち込んでしまうだろうし、俺はそんなできた人間じゃなかった。


(……分かってるよ。何言われるかくらい……けど、少しくらい、希望、抱いちゃだめなのかな……)


 打ち砕かれるとしても、たった一パーセントでも何かあれば……と、俺が顔を上げると、ハイマート伯爵は深く傷ついたような顔をしていた。
 ハイマート伯爵も、セシルの子ども時代から彼を支えてきた人の一人であるため、今回のことに関して強いショックを受けているだろう。


「分かりました。お教えします。貴方には、知る権利が……義務がありますからね」
「はい。セシルは、目は、覚めたんですよね……でも、記憶が」
「おっしゃる通り。殿下は目を覚ましました。しかし、記憶喪失に似た状態になっているのです」
「記憶喪失とは違うんですか?」


 俺が訪ねると、ゼラフがふいっと顔を逸らした。
 ハイマート伯爵は、そんなゼラフのことはさておいてと言った様子でこくりと頷く。


「忘却竜ウヴリが関わっているのは、皇太子妃殿下も察しているでしょうが、これがまた厄介なことになっているのです」
「ウヴリが記憶を消去した……からですか?」
「そうです。竜は人の手に及ばぬ存在。ですので、我々が考えられない方法で人の記憶を抜き取ることができるのでしょう。しかも、その記憶というのも、選んで消去できるようです」


 ハイマート伯爵の眉間にしわが寄り、グッと力強く拳を握ったのが見えた。
 雲行きが怪しくなっていく中、早く答えを言って欲しい気持ちもあった。なんとなく予想はついていたが、それでも、竜という生物が起こした事象、奇跡というのは人間の創造の範囲をはるかに超えると。
 ゼラフも理解しているのか、俺の顔を見ようとしなかった。
 俺は、焦る気持ちで「言ってください」と頼み込む。


「セシルは、どれだけの記憶を失ったんですか」
「皇太子妃殿下、お気づきではないですか? 貴方が、一番殿下のことをよく知っていらっしゃるはずです」
「……っ、でも、言ってください。本当にそうなのか、俺以外の人の口から聞いて、それから、納得します」


 自分でも逃げるような言葉が口から洩れた。
 情けない話だった。
 否定してほしかった……けど、それが無理なのだと、ハイマート伯爵の口ぶりから察していたのに、俺はまだ受け入れる覚悟というのができていなかったのだ。聞く前から、覚悟なんてできていない。
 ハイマート伯爵は、大きく息を吸って吐いた後「貴方の記憶だけです」と一言言った。


「皇太子妃殿下、貴方の記憶だけを殿下は失っています。それ以外の人間は覚えているようです」
「俺の、記憶……だけ?」
「はい。それが、忘却竜ウヴリの力なのだと思います。ですが、貴方のことを忘れた、新名との記憶がない殿下は抜け殻のようです。先ほど対面して感じられたと思いますが、殿下は貴方との思い出をすべて失っている。殿下の人格形成に必要だった貴方の存在がないからこそ、今の殿下は感情のない、非常に冷酷な人間になっているのです」
「……せし、るが………………」


 のしかかる現実を前に、俺は言葉を失った。
 忘却竜ウヴリの性質をなんとなく理解していたものの、実際に目の前でそれが行われたことにより、俺は現実を受け入れるのをやはり拒んでしまった。
 でも、実際にセシルのあの目を見てしまったから、認めざるを得ない。
 セシルが、自分の人格形成に俺が必要だったと言ってくれたからこそ、今の彼の姿が納得いったし、腑に落ちた。ハイマート伯爵の言う通りなのだろう。


(そんなのって……そんなのって、ありかよ……)


 手のひらに爪が食い込んでいく。深い悲しみと、怒りがこみ上げてき、俺の感情を書き換えていく。
 どうしようもない、当たり散らせるわけもないこの感情を俺はグッと飲み込むしかなかった。


「記憶は……戻ると思いますか」
「私のほうからはなんとも言えません。実際に見ていないというのもそうですが、忘却竜がどのように殿下の記憶を削除したか分からない以上は、記憶を取り戻すことも不可能でしょう。例えばですが、忘却竜自体が殿下の記憶を保持している場合、忘却竜の説得によって殿下の記憶が戻る場合があります。しかし、その場で殿下の記憶を削除してしまった場合、竜という頂上的存在によって記憶が削除されてしまっているので、戻る可能性は低いかと……」


 ハイマート伯爵は、言葉を噛み潰すように苦しそうに言う。
 俺はその様子を見ているだけでも胸が締め付けられた。俺だけじゃない。分かってはいるのだが、どうにかして前者であってほしいと願う心ばかりが強くなっていく。
 もしも、一生俺との思い出を忘れたままだったら?


(俺はまた、セシルに好きになってもらえるのかな……)


 セシルは、自分が先に好きになったと言った。あの言葉が嬉しくて、俺は彼の好意に甘えてきてしまった。それが、この結果だ。
 まさか、俺のことをすべて忘れられるとは思っていなかったのだ。出会いも、存在も。
 セシルの中に、俺がいなかったことになっている。それがたまらなく苦しくて、痛い。
 だから、俺は彼に好きになってもらえるのかと不安になった。彼の人格形成に関わっていた俺がいないセシルを、俺のいない二十一年間を生きてきたというように記憶が書き換えられてしまったセシルを。セシルは俺にもう一度好きと、惚れてくれるだろうか。


(違う……セシルに好きになってもらうんじゃなくて、俺がセシルに好きって言わせるんだ。そしたらきっと……)


 前向きにとらえるしかない。後ろ向きにとらえていても、何も進まないのだから。
 歯を食いしばって、俺はどうにか笑顔を作った。ゼラフも、ハイマート伯爵も安心させるように。今は笑うしかないと思ったのだ。


「話してくれてありがとうございます。どうにか、殿にまた好きになってもらえるように、俺、努力しますね」
「……ニル様」
「ニル」
「大丈夫ですよ。だって、セシルですよ? 俺がセシルのこと忘れない限り、セシルは思い出してくれる……じゃなくても、好きって伝えれば、俺、だから、絶対に好きになってもらえると思うので。惚れ直し作戦でも開始しますよ」


 正直自信がない。でも、それは心のうちにしまって、その言葉を噛み殺し、俺はもう一度笑顔を作った。
 それは、本当にただの強がりだったのだ。

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