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第7部3章 対話を目指して
04 竜と人間
しおりを挟む「よう、どうだったよ」
「壁に耳当てて聞いてたんじゃないの?」
「んなこと誰がすんだよ……それに、部屋は完全隔離状態で防音魔法が幾重にも施してある。そんな部屋に耳つけたところで聞こえねえっての」
「ごめん、ごめん、冗談」
「ニルって冗談言えたんだな……」
フロリアン卿との会議が終わり、部屋を出ると、近くの壁にもたれかかるようにして目を閉じていたゼラフの姿があった。俺が部屋から出ると同時に、彼はこちらを見てよっと手を上げた。他の人が見ていたら、不敬罪で捕まりかねないところだが、俺はそんなことで彼を罰したりしない。彼が貴族らしくないってことは俺がよく知っている。
ゼラフは、俺の返答が思っていたものと違ったようで何とも言えない絶妙な顔をしている。
「それで、今後のご予定は?」
「どうしよっかな……とくにすることもないし」
「皇太子殿下も仕事が終わったころじゃねえの? いってやらねえのかよ」
「さっきまでずっと一緒にいたから」
「何だ、引き下がるんだな」
つまんねーみたいな感じでゼラフはケッと言うと頭の後ろで腕を組んだ。
今しがた、フロリアン卿との情報交換、および会議を終えたところだ。
魔塔の全精力を上げて、ウヴリを探している最中らしく、手がかりがぽつりぽつりとだが見つかってきているらしい。しかし、ウヴリの力――いってしまえば、忘却・記憶消去をどう無効化するかで悩んでいるらしい。
魔塔は、対ウヴリ専用の魔法を開発している段階だが、使用にはまだ至らないというのだ。そもそも、精神に干渉する魔法は防ぎようがないというか、目に見えないものを退ける方法なんてこちらが知りたいくらいだ。
(精神に干渉する魔法を防御する魔法……か)
魔塔なら、神話時代の魔法を復活させてどうにかしてくれそうなところではあるがこれも簡単にいかないことを俺はよく知っている。
いくら魔塔とはいえ、神話時代の魔法を現世に復活させるのは至難の業だ。そんな一朝一夕でできるものじゃない。しかも、相手は竜なわけで、人間が作り出した魔法が竜に通用するとは思えない。
「引き下がるっていうか。セシルのこと考えて……かな」
「お前の気持ちはどうなんだよ」
「そりゃ一緒にいたいけど。フロリアン卿と話していて、無理に以前の記憶を引き戻そうとして、脳にダメージを与えたらいけないってことになって。未だに、どんな形でセシルの記憶が引き抜かれたのか分かっていないから。ただの記憶喪失か、一生戻らないそれこそ竜の力によって消されたのか。様子見らしいけど」
「まあ、確かに少なくとも脳にダメージはいくだろうな。無理やり思い出させんのはリスクがある」
「でしょ?」
「だからと言って、お前が我慢すりゃあいい問題じゃない」
そうゼラフは言うと俺の額を指ではじいた。
じぃんとした痛みが走り「酷い」と言えば「お前は我慢しすぎだ」とびしっと返される。
(我慢……してるけどさ……)
これでも欲張りなほうだし、学生時代よりかは、自分の欲に対して忠実になったと思う。ゼラフが今言ったようなことを、以前、セシルにも言われた。「お前はどうなんだ」ということ。
俺は、もともと騎士だし、自分よりも主人を立てることや、主人に従うことを身に沁み込ませてきた。だから、自分の意見というのがあまり言えなくて、幸せなんだからそれ以上は望まないと知らず知らずのうちに、自分の欲を押さえていたんだと思う。そのせいで、この年になっても、自分の下いことというのがはっきり分からないし、多くは望まない消極的思考になっているのかもしれない。
かといって、胸の内……深層部にはドロッとした欲があることも理解している。
「でも、久しぶりにセシルと一緒にいられたからそれでいいかなって」
「ほんと、お前はいい子ちゃん過ぎるよな」
「いい子じゃないよ……俺を庇って記憶を失ったセシルに、早く記憶を取り戻してって言っちゃってるっ幼なもんだし。俺が、あの時、ウヴリと対話できていてれば……」
オセアーンのようにいくとどこかで思っていたのかもしれない。
でも、あの静かな怒りを目の当たりにしたとき、俺は足がすくんでしまったのだ。
この竜には俺の話は通じないんじゃないかって。そう思った瞬間に、俺はあきらめてしまったのだ。
それがいけなかった。そして、二人に剣を抜かせる羽目になった。
「おい、また顔がくれぇ」
「ああ、ごめん、ごめん。いろいろ思っちゃって」
「考えるのはいいことだぜ? そんで、何か突破口が見つかるかもしれねえし……ニル、竜舎小屋に行かねえか?」
「騎士団の?」
「ああ。つっても、モントフォーゼンカレッジのよりもちいせえが……俺のために作らせた」
「待って、初耳すぎる」
確かに、モントフォーゼンカレッジには竜舎小屋があったし、騎士団にも飛竜騎士団と呼ばれる部隊がある。しかし、騎士団とは名ばかりに、どちらかと言えば魔導士……魔道騎士が属している部隊であり、ゼラフは門外だと思っていたのだが……
(でも、あれかな? ゼラフって愛竜いるんだっけ)
小さいころからの付き合いの竜がいる。実際に俺もその竜の背中にのせてもらったことがあった。
「ゼラフが独断で作らせたの?」
「一応、団長の騎士は取ってる。つか、あれだ……公爵邸に置いてきたのがいけなかったんだよな」
ゼラフはそれだけ言って視線を逸らした。何やら訳ありらしいな、と俺は考える。
「じゃあ、連れて行ってよ。それこそ、気晴らしに」
「気晴らしにって……なんなら、また飛竜デートでもすっか?」
「デートじゃない」
「はいはい。んじゃあ、行くか。ここで突っ立ってるのもあれだし」
くるりと体の向きを変え歩き出すゼラフ。俺はその後を追いながら、少しだけ足が弾んでいることに気づいた。
竜に関する事件が起きているが、飛竜は別。いや、竜という存在に関しては好きだ。ただ、オセアーンやウヴリと言った大きな存在となってくるとまた話は変わってくる。
ゼラフについて、皇宮の外へ出て、騎士団の宿舎のほうへと向かっていく。
皇宮内を出ると柄った雰囲気は変わるが、エヴィヘット公爵邸にある騎士団の宿舎よりも、皇宮の宿舎のほうが整備が行き届いている気がするのだ。さすがは、帝国騎士団のトップ――近衛騎士団が寝泊まりする場所だ。
その宿舎を歩き、またしばらくしたところにその小屋はあった。
屋内に作られたそのスペースはかなり大きく、時々きゅるるると奇怪な音が聞こえる。その音こそが、竜の泣き声なのだ。
「ブリーゼ、いるんだろ?」
ゼラフは、竜舎小屋にはいるとすぐにその名前を口にした。ブリーゼというのは、彼の愛竜の名前だ。
彼が名前を呼ぶと、ぎゅおおおんと、先ほどのかわいらしい鳴き声とは別にけたたましい咆哮が響く。その声は空気を振動させ、俺たちの髪の毛を揺らした。
「げ、元気がいいね」
「ちょっと興奮気味だな。俺の前に出んなよ?」
「分かった。さすが、扱いに慣れてるね」
「長い付き合いだからな」
ゼラフは少しうれしそうにそう言うと、ブリーゼの近くまで歩いた。
他にも竜が三体くらいいたが、みんな大人しく身を丸くしている。だが、人の顔くらいの目はジッと俺たちを見ていた。黒い縦長の瞳孔を見開いて、たまにたしんたしんと尻尾を地面にたたきつけている。
俺が興味深く見られているのは、俺の中に流れる氷帝の血を感じ取ったからだろう。以前、ゼラフに教えてもらったからよく覚えている。
少しその視線はむずかゆかったが、嫌われていないと分かっているので、それ以上何も思わなかった。
「他の竜たちって所有者は誰?」
「さあ?」
「さあって……何で知らないのさ。君の相棒じゃないんでしょ?」
「そうだな。俺の相棒はブリーゼだけだしな。あと、さっき言ったろ? 公爵邸に置いてきて、まあいろいろあってこいつをここに連れてきてもらったっていうか……」
「答えになってないよ」
本気で残りの竜たちのことを知らないのだろうか。
一緒に管理されているというのなら、所有者ぐらい知っていてもおかしくないのだが、そこはどうなのだろうか。
まあ、ゼラフらしいと言えばゼラフらしい回答で、俺はそれ以上考えないことにした。
(さすが、大きいな……)
他の竜たちも身体を丸めているとは言うものの、人よりも大きな翼に、発達した手足は見事なもので、その翼を広げたら全長はどれくらいになるのだろうかと想像しながら歩く。
太い腕を見ていると、ウヴリがあの夜に変形させた腕のことを思い出して胸が痛んだが、この子たちに罪はない。
ゼラフは、とある黒い竜の前で立ち止まっていた。竜は少し体を起こし、その顔をゼラフに近づけると、すりすりと己の顔をゼラフに擦り付けていた。
アイスブルーの瞳の黒い竜――ブリーゼはきゅるきゅると喉を鳴らし、ゼラフに甘えていた。
「あ、分かった。ゼラフ」
「何が分かったんだよ」
「ゼラフが、騎士団に入って家に帰って来なくなったから、ブリーゼ、ヤキモチ焼いたんじゃない? だから、連れてきたんでしょ」
「……………………まあ、んなところだな」
「やった、あってた」
「んな、喜ぶことか?」
ゼラフは呆れたというようにため息をついたが、そんなゼラフとは違い、ブリーゼがさらに身を乗り出し、彼の後ろにいた俺の顔を大きな舌でためた。
「おい、ブリーゼ!!」
「いいよ。ゼラフ……あはは、くすぐったい」
「お前も、物好きだな」
「ゼラフは舐められたりしないの?」
「あ? 今はねえな。昔はよく舐められてたが……俺のこと美味しくなくなったんじゃね?」
「美味しいとか、美味しくないとかあるの?」
そんな美食家みたいなことありえるのだろうか。
ゼラフは、どうでもいいようにブリーゼの首元を撫でていたが、俺はずっと舐められていた。このままでは肌がすり減ってしまいそうだったが、無理に引きはがすこともできず、永遠と舐められ続けていた。
そんなに美味しいだろうか?
竜の舌は意外にもザラザラとしており、とても熱くしめっぽかった。そんな舌がべろべろと俺の顔を舐めるものだから、顔はもうハンカチでは到底拭えないほどべたべただ。
「まあ、好かれてるっつうことだろ」
「なんか、いいように占めたけど、俺けっこうべたべたになっちゃったんだけどさ……」
「後で、風呂にはいりゃあいい」
「他人事だと思って……」
ゼラフこそ、俺にかまうブリーゼに焼きもちを焼いているのではないだろうか。なんて考えたが、下手に変なことを言ってゼラフを怒らせたいわけじゃないのでやめた。
俺は、もう勘弁してくれ、とブリーゼの頭を撫でるとようやくブリーゼは俺から離れてくれた。しかし、もう顔はどうしようもないほど悲惨な状況になっていた。
ゼラフにハンカチを貰ってなんとなく拭いたが、やはり拭きようがないくらいにはべたべたになっている。
ブリーゼは俺を舐めまわしたことなど忘れたように、不思議そうに俺を見て首をかしげていた。そんなブリーゼを見ていると、憎みたくても憎めない。やはり、愛らしいのだ。
(ウヴリもこれくらいかわいげがあったらいいのにな……)
人間体は可憐な少女だが、少女に似つかわしくない情緒に、元の身体のサイズは、飛竜の何倍もある巨体。
オセアーンはもう言うまでもないが、祖竜に近い竜であればあるほど人間が恐怖を抱くサイズ感で、俺からしてみても、怖くて立っているのがやっとだ。
ハンカチで顔を拭いながら、俺はふとした疑問がわいて手が止まってしまう。
「……ブリーゼは、ウヴリとかオセアーンとか……どう思ってるんだろ」
「いきなりの質問だな」
「いや……一応、今回の対ウヴリ鎮圧……に向けてさ。飛竜騎士団も参加するわけで。竜と竜が対峙したとき、やっぱり、祖竜に連なる竜を見たら、怖気づいちゃうのかなって」
「そりゃあ、まあそうだろ。竜の中にも序列があるわけで。こいつらは、もう空を飛ぶことしかできなくなったが、忘却竜や海洋竜は内側に魔力を持ち、人間と対話できる存在だったんだからよ? 飛竜たちからしてみりゃあ、畏怖の念を抱く存在だろ」
「じゃあ、飛竜騎士団が参戦したところで、逃げ帰るとか……もしかしたら、反旗を翻すとか考えられるんじゃない?」
そもそも、ウヴリはあの夜の時点で飛竜たちを従えていた。
ゼラフのいうように序列や、力関係があるとすれば、いくら主人にしたがっている認めている飛竜であれ、ウヴリたちを前にすれば、その圧倒的なオーラに推されて鞍替えしてしまう……という可能性も考えられる。
もちろん、飛竜騎士団はいざというときの手段として待機という形になっているが、前線に出て、味方に反旗を翻されたら不利になることは目に見えている。
俺は、そんなことを考えながらじゃあ、ブリーゼはどうなんだというようにゼラフを見た。
考えたくはないし、ゼラフだってもし自分の相棒が裏切ったらと思うと、少なからず傷付くだろうし。
「普通の飛竜だったらそうなるだろうが、ブリーゼは違う」
「言い切るんだね。信頼関係がちゃんとできてるから?」
「そうだな。生まれたからずっと一緒にいるようなもんだし。こいつは勇敢で、風変りだ。お前に懐いてんのは、氷帝の血が入っているからって理由もあると思うが、お前の優しさを感じ取ったからだろうな。竜は繊細な生き物だ。人の悪意や善意は感じ取れる。ニルは、根がいいからな。そういうところを、こいつは気に入ってんじゃね?」
「そうだと嬉しいけど」
俺が、ブリーゼを見るときゅぅうとかわいらしく鳴き、今度は舐めるのではなく、頬を摺り寄せてきた。
確かに、この子なら、前線に出たとしても裏切りはしなさそうだ。だからと言って、同胞を敵に回すのは、いくら竜であっても心苦しいことだろう。
ゼラフは、ブリーゼをウヴリ鎮圧作戦に巻き込みたくないに違いない。しかし、ブリーゼは、ゼラフを守りたい……みたいな意思が見て取れる。
そのアイスブルーの瞳を見ていると、なんとなくブリーゼの思っていることが伝わってきた気がした。
(あれ、俺……)
「どうした、ニル?」
「……ブリーゼ、お腹空いてるって言ってる」
「ああ? さっき飯食ったって聞いたが?」
「た、足りない、って……」
「………………どうしてわかる?」
ゼラフは、少し目を細めて俺を見てきた。
俺にもよくわからない。直接脳内に人間の言葉で話しかけられたわけじゃないのに、ブリーゼに触れていると何をしてほしいか流れ込んでくるのだ。それは言語を超えた何か。言葉では言い表せないものだった。
しかし、手を放すとその感覚もプツリと途切れる。そして、手を当てればまたなんとなくだがしてほしいこと、思いの部分が内側に流れ込んでくるのだ。
「ゼラフ、竜は喋らないんだよね」
「ああ。祖竜に連なる竜でありゃ、人間の言語に合せて意思疎通はできるが、今の飛竜には無理だな。まあ、なんとなく分かるみたいなニュアンス部分はあるが……」
「そう……」
ゼラフの言葉を受け、それとはまた違うな、と自分の中で思ってしまった。
ニュアンスではなく、もっと直接的な感情だった。ゼラフは、ブリーゼと一緒にいて長いから、なんとなくニュアンスで感じ取れる部分はあるが俺はそうじゃない。
(もしかして、俺の中に氷帝の血が流れているから……?)
今までこんなことは一度もなかった。
だが、今ははっきりと感じ取れるのだ。
気持ち悪い気はしなかったが、少しの気味悪さはあった。フロリアン卿の言う通り、俺は竜との対話を実現する懸け橋になれるのかもしれない。
でも、ただそれだけじゃどうにもならない。
感じ取れる、聞こえる、理解できたとしても。それは一方的な思考の盗聴に過ぎない。
「まあ、腹減ってんなら仕方ねえから菓子でもやるか」
「それがいいと思う。あ、なんかブリーゼ、甘いものがいいって言ってる。ゼラフと一緒で甘党なんじゃない?」
「ふーん、ほーん」
「ど、どうしたの? そんな俺のことみて」
「いーや? まあ、準備すっかって思って」
「そ、そう……?」
ゼラフは、少し席を外すと言って出て行ってしまった。俺は、竜舎小屋に残され、ブリーゼともう一度向き合う。
きゅるる、と鳴いたブリーゼはパチパチと瞬きし、まるでにこりと微笑むようにきゅぅう! と今日一番元気よく鳴いたのだった。
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