みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

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第7部3章 対話を目指して

05 醜い自分

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 煌びやかなシャンデリアの下。
 俺はくらむようなその光に、目を細める。しかし、眼を閉じると、そのまま意識が暗闇に落ちていくような感覚を覚えた。


「寝不足か?」
「あれ、分かるの?」
「……見ていればな」
「そうかな? セシルだからじゃない?」


 隣にいたセシルにそう言い返すと「誰が見ても分かるんじゃないか?」と返されてしまった。
 俺は、セシルだからだよ、と繰り返そうと思ったがそんな元気もなくてやめた。
 定期的に行われる皇宮のパーティー。皇族と貴族の結束を高めるため、情報交流のために行われるそのパーティーは、いつも通りだった。
 今日がデビュタントの令嬢に令息に、見ない顔もちらほらと会ったが来場者の顔はだいたい把握している。かといって、その人たちに話しかけるかと言われたら、必要最低限の挨拶しかしないだろう。
 俺はもともと、こういう場が苦手だ。
 セシルもあまり好きじゃないと思っていたが、皇太子としての仕事の一環として割り切っているのか、意外にも涼しげな顔をしていた。


(てか、良かったのかな。記憶がないセシルを社交界に出して……)


 事前の打ち合わせはしたものの、セシルがこの場に出て何かしでかしたらまずいなと俺の心臓はバクバクと鳴っている。欠席というのも視野に入れたが、皇太子と皇太子妃……俺たちの仲を定期的に見せつけなければ、側室に取ってほしいなんていう輩が出かねないとのことで、俺たちは表に出てきている。
 今のセシルなら、側室をとりかねない……なんて一瞬思ったが、そこは大丈夫だろうとセシルを信じることにした。
 まあ、その中を定期的に――というのは、以前セシルと決めたことだった。俺たちの仲を疑う人も一定数いるわけで、ワンチャン狙っているやつらもいると。
 だからといって、今じゃなくてもいいとは思った。
 彼の記憶が戻っていない今、ぼろを出せば、たちまちその話は広がるだろうから。


「打ち合わせ通りに……だからね」
「分かっている。ニルが、俺のそばを離れなければ大丈夫だろう」
「そ、そういう問題なのかなあ……」
「そういう問題じゃないのか?」
「何で、君は俺に答えを求めるのさ」


 はあ、と思わずため息をついてしまったが、ダメだと首を横に振る。
 確かに、一緒にいて、仲慎ましい姿を見せれば問題ない。
 だが、俺が一方的にべたべたしていて、セシルがツンとしていれば、どうしたんだ? と疑う人も出かねない。相思相愛を見せつけなければならないのだ。


(でも、今のセシルはな……)


 恋愛童貞もいいところ。というか、人を愛する感情が欠落している今のセシルが、俺と夫夫っぽくふるまえるのかとても不安なところだった。


「事前に打ち合わせしたでしょ。俺が一方的に好いているみたいなのはダメなの。もー」
「すまない。一応、事前に情報としては頭に入れておいたが、今の俺に務まるのだろうか」
「……務まるよ。だって、セシルはセシルだから」


 記憶がなくても、セシルはセシル。人が変わったわけじゃない。


「俺の伴侶は君だけ。ただ一人だから。務めるとか務まらないとかじゃなくて、君じゃなきゃダメ。俺の隣は君だけだし、君の隣も俺だけ。俺だけの場所」
「フッ……そうか」
「何、笑ってんの」


 珍しく口元に手を当てて笑うものだから、俺は反射的にセシルを睨んでしまった。セシルは、悪気はないとは言いつつも「かわいいからな」と口にする。


「俺はかわいいよ」
「自信ありげに言うんだな」
「だって、セシルがかわいいっていつも言うから」
「……口癖なのか? 俺の?」


 やっぱり無意識だったか、と俺はため息を飲み込みながら、セシルの手を握った。


「口癖なんだよ。もう、鳴き声みたいな」
「鳴き声……」
「かわいい、かわいいっていうの。だから、俺かわいいのかなーって、ちょっと自己肯定感高いんだよね」
「なんか不思議な感覚だな」
「不思議かな? まあ、不思議かもね」


 はじめは、男の俺相手に「かわいい」なんていうセシルのことが理解できなかった。でも、なれた今ではセシルに「かわいい」と言われるのは嫌いじゃなくなった。恥ずかしいことには変わりないけれど、セシルに何か言ってもらえるのは、嬉しかったのだ。
 俺がそんなふうに笑っていると「お二人さん」と赤髪の彼が割り込んでくる。


「ゼラフ、今二人きりだったのに」
「そりゃあ、わりぃな。皇太子と、皇太子妃が参加してんのに、隅のほうでこそこそしてたら逆に目立つぞって言いに来たんだよ。いちゃついてんな?」
「いちゃつてはいないよ……こう……事前打ち合わせ?」
「お前らそれ、何回してんだよ」


 ゼラフは呆れたように言って肩をすくめる。
 確かに、ゼラフにも事前打ち合わせに参加してもらったが、その後もニ、三回事前打ち合わせをしている俺たちはおかしいのだろう。
 彼の言うように、会場の隅でこそこそしているほうが目立つし、何だったらテラス席にまで言って、二人きりの時間を過ごしてもよかった。しかし、それではこのパーティーに参加した意味がない。


「ファーストダンスの時間までもう少しだな」
「ああ、そうだっけ? それまでに挨拶すませる?」
「そうだな。それがいいだろう。ヴィルベルヴィント席を外すぞ」
「はいはい、どーぞどーぞ。俺のこと空気と思ってくれていいんで」
「……何だ。突っかかるな」
「これでも、いつもより優しめだぜ? 感謝してほしいくらいにな」
「そうだったか?」
「そーだよ。ったく……トゲのない皇太子殿下と張り合うほど、俺は子供じゃないんで」


 ゼラフの言葉をセシルは理解できていないようで首をかしげていた。
 ゼラフの言いたいことがなんとなく理解できた俺は、苦笑いを浮かべてしまう。

 ゼラフもゼラフで、張り合いのないセシルのことをちょっと物がたりなく思っているのだろう。

 俺は、ゼラフに見送られながらセシルとあいさつ回りをすることにした。現皇室と付き合いの長い上級貴族や、騎士団の関係者。時には同年齢の令息令嬢たちに挨拶をして回る。
 笑みを浮かべ、彼の半歩後ろでうなずいて。皇太子妃としての役割は果たせていると思う。
 こういう場は嫌いだが、何度か出るうちに、それ用の顔をつくることができるようになってきた。とはいえ、いろんな思惑渦巻くパーティー会場にいるのはいい気持にはならない。婚姻前や、婚約相手を探すという意味でもパーティーは活用できるわけで、目を光らせた母子であふれている。

 一通り挨拶をし終え、もうすぐで始まるファーストダンスに俺たちは備えていた。


「ニルは踊れるのか?」
「なっ、ひ、酷くない? 俺だって踊れる」
「そうか」
「そうかって……どうして、踊れないって決めつけたのさ」
「決めつけわけじゃない。お前は苦手そうだと思ったんだ。さっき、挨拶をして回っているときも、無理していたみたいだしな」
「無理していたわけじゃないよ……てか、それが仕事だから」


 セシルは、疲れた様子を一切見せることなく俺に尋ねてきた。
 セシルは何でもできるため、ダンスなんてお手の物だろう。俺が足を引っ張るかもしれない……それは、俺もよく理解している。俺のダンスは、剣舞と言われるし、柔らかな動きはできない。女役ともなれば、さらにハードルが上がる。ハイマート伯爵夫人に皇太子妃になるにあたってレッスンを受けたが、未だに下手なステップはあるし、一度間違えると、頭が真っ白になってしまう。
 そういえば、こちらも久しぶりの踊るので楽しみなような不安なような複雑な気持ちだ。


「セシルは、何でもうまくこなすよね」
「そうか?」
「そうだよ。何でも人並みにできるの。だから、うらやましくって……俺も、それなりにいろいろできるほうだと思ってたけど、セシルを見てると、まだまだだなあって思うよ。君はすごいよ」
「……前の俺はだろ?」


 セシルはそう言うと、少しだけ顔を逸らし一瞬目を伏せた。
 それがどういう感情の表れなのか分からず、顔をのぞこうとすると、彼に手を掴まれ「ダンスが始まる」と中央へ引っ張られた。
 ファーストダンスは自分と親しいもの――夫婦や婚約者と言った大切な存在と踊るものだ。
 会場の中心にいけば、真上に光り輝くシャンデリアが俺たちを照らす。そうして、向かい合い、指揮者の合図とともに音楽が流れ始めた。
 セシルは俺をリードするように腰を抱きステップを踏み始める。
 腰の位置に添えられている手、そして俺の手を握るその大きな手は前と変わらぬ位置だった。身体が覚えているからだろう。彼のステップ、呼吸、すべてがあの時のままだ。


(なのに、記憶はないんだよね……)


 彼の夜色の瞳には確かに俺が映っているが、以前のように愛おしいものを見つめるような情熱はなかった。あくまで、夫夫として、皇太子と皇太子妃という関係として。パートナーであるという認識なのだろう。それ以外の感情はまだ彼の仲に戻ってきていない。時頼見せる、以前のセシルらしい表情と、俺と出会う前の表情が交互に来るものだから、俺は心が搔き乱されて、苦しかった。
 いっそ、全部忘れていて、優しくしてくれなければいいのに。
 彼の時折見せる優しさに、俺は勘違いして期待してしまう。俺を覚えている。だからいつかきっと思い出す。だから今は耐えるんだって……そう期待すればするほど、裏切られて、俺の心はズタボロだ。
 今のセシルを受け入れて、また好きになってもらえばいい。再攻略、なんていったものの、俺は主人公じゃないのだから同じ攻略方法が通じるわけがない。イベントが何か起きるわけでもないし。


(ステップ踏むの、相変わらずうまいな……)


 身体がリズムに合わせて揺れ、頭ではなく体が自然と動いているのが分かった。俺は、彼のステップについていくのが精いっぱいで、たまに指先が震えてしまう。


「やっぱりうまいね。セシル」
「ニルも、言っていたほど下手じゃないじゃないか」
「へ、下手じゃない……よ。苦手なだけで」
「そうだな。ただ、少し硬い。もう少し、自然にできないか?」
「それが難しいんだって! セシルはできるからって、要求のハードルが高いんだよ」


 小声で返せば、セシルは「みんなできるものじゃないのか?」と天然発言をする。みんなできないから、そういう言葉に傷つくんだよ、と言い返せば「難しいな」と彼は悩ましげな表情を浮かべた。


「みんな、セシルみたいにできないよ。そりゃ、もちろん、セシルだって練習してある程度できるようになったんだろうけどさ……だから、みんなセシルのことすごいって。あと、狙ってる」
「狙ってる?」
「覚えてない? 君の婚約者候補がたくさんいたこと。お見合いの話も出てたのに、君は全部蹴ったんだよ」
「お前のことが好きだからか?」
「多分ね!」
「それは知らないのか?」
「……セシルは、たまに言葉足らずなの。そうだろうなーってなんとなくわかっても、君の口からききたいんだよ。何でそうしたのか。例えば、好きな理由とか。ずっと、好き、愛してるばっかり言って。ああ、でも、全部好きって言ってくれたから、それ、答えなのかもしれないけど」


 ストレートすぎる発言も玉に瑕。
 セシルはますます分からないと言った表情で俺を見て、くるりと俺の身体を回す。布をふんだんに使ったひらひらとしたパーティー用の服が翻る。白を基調とした服には、黒い布と銀色の装飾が施されている。俺は動きやすいようにといつもオーダーを出すのだが、皇室の御用達の仕立て屋が俺のことを気にいったらしく、かっこいいではなく、毎回かわいい服装に仕上げるため、鬱陶しいくらいひらひらとした布がつけられている。かといって、デザイン面は最高によく、ひらひらするとはいえ、歩くのに邪魔になるというわけでもなく、ダンスをしたときにひらりと翻るさまはかっこいいと思うのだ。
 この服は、今度のパーティー用にと、記憶のあるセシル監修で作ってもらったものだった。それが、今、記憶のないセシルの隣に立つために着ているのは少し笑ってしまうけど。


「その服いいな」
「服?」
「お前に似合っている」
「あ……っ、ありがとう。セシル。似合ってる、似合ってる……そっか……」


 涙がまた出てきそうになる。涙腺弱いな、なんて思いながら、俺は彼に食らいつくようにステップを合わせた。
 左右に揺れるたびひらひらとたなびく布。その揺れ具合もなかなかいいなと感じられた。
 薄く笑みを浮かべているセシル。この瞬間だけは、俺のものだな、と思わず笑ってしまった。


「何を笑っているんだ?」
「ううん。今、セシルを独り占めしているなーって思って」
「いつもは違うのか?」
「いつもは、セシルが俺のこと独り占めしてるの」
「一緒じゃないか」
「一緒じゃないよ」


 セシルに独り占めされているのと、俺がセシルを独り占めしているのでは違う。
 セシルには、同じように思えるのだろうが、俺からしてみれば明確な線引きがあった。


(めんどくさいな、俺……)


 ダンスが佳境に入る。セシルを独り占めしているこの時間が終わってしまうと思うと、永遠にこの時間が続いてほしいとさえ思ってしまう。どうせ敵わないことだけど。
 大きくて、長くて、男らしい手。でも、彼の指はとても繊細な動きをして、その指先に触れられたところはいつも沸騰するように熱くなる。
 火傷して、彼の指先が離れても、少しの間は彼の温度を忘れずにいられる。
 たくましい腕に抱きしめられたい。俺のことを愛おしそうになでる指に愛でられたい。
 触れて、抱きしめて、離さないでほしい。
 吸い込まれるような、夜を閉じ込めた瞳に俺だけを映してほしい。誰もその瞳に入れないで、ただ俺だけを見てほしい。

 心の内側でぐるぐると黒いものが錬成されていく。

 ああ、俺ってこんなにセシルのこと好きだったんだ、独占したかったんだと気づかされて、自分の醜さに気づいていく。


「ニル」
「何? セシル」
「お前は、いつも不安そうな顔をするな。俺が記憶を取り戻さないからか?」
「それも、そうだけど……もしかしたら違うのかもって思った」
「何が不安なんだ?」


 セシルの質問に俺はうまく答えられなかった。
 もちろん、彼が記憶を取り戻さないという現実に打ちのめされてはいるが、ただそれだけが不安なんじゃない。不安なんて尽きないし、いくらでも湧いて出てくる。
 その中で、俺が不安なのは、また彼に愛されるのか、セシルに愛される人間でいられるのかだ。
 俺は、今の俺が醜くててちっぽけで仕方がない。
 こんな俺を、俺は好きじゃないし、俺が好きじゃないならセシルが好きになってくれるはずもない。
 汚い俺を、セシルが再び好きになってくれるはずないじゃないか。


「色々不安だよ。君のこと、俺のこと、未来のこと。一緒に歩んでいこうっていった未来が、今は見えない、から、かな」


 彼の手のひらの上に置いた手をぎゅっと丸め込む。セシルの手のひらに少し爪を立てたあと、ゆっくりと音楽が鳴り止んだ。
 ダンスはこれにて終わりだ。
 音楽の代わりにやってくる大きな拍手。俺たちを照らすシャンデリアの明かりの元、お辞儀をする。


「ニル、この後はどうする?」
「……ちょっと、水飲んできていい? 疲れちゃった」
「ああ、かまわないが。ついていこうか?」
「ううん、大丈夫。ちょっとしたら戻ってくるから待ってて」


 セシルに断りを入れ、俺は彼のもとを離れた。
 今、俺は彼といちゃいけない気がしたのだ。


(見られたくない、知られたくない、俺がこんな醜い人間だったなんて。俺が、こんなちっぽけで、汚い人間だったなんて……)


 自分が嫌いになる。

 この会場から逃げ出したかった。でも、戻ると言った以上はまた彼のもとへ戻らないといけない。俺は、自分が逃げないために枷をつける。それがどれほど思い枷であっても、俺が逃げ出さないように、俺は俺を縛り付けるのだ。


「胸、痛い……」


 産まれた感情は、今まで感じたことのないくらい黒いものだった。
 セシルへの独占欲、セシルへの愛。
 俺は皆が思うよりもよっぽど欲深くて、自己中だ。

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