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一章
新しい人生~1
しおりを挟む((チュン…チュンチュン…
「…んっ…?」
小鳥の声で目を覚ました幸助は見覚えのない森にいた。
幸助は間違いなく刺されて死んだ。
それならここはどこなのか天国?地獄?
自分の状況に迷っている中手元に化粧箱があるのに気づく。
急いで中身を確認すると自分が持っていたものと同じ物だった。
中には化粧道具ではなく医師としての道具を入れている。
ここにずっといても何も変わらないので化粧箱を持ち歩き始める。
本当にここは何処なのだろうか。自分は死んでしまったんじゃないのか。
考えながら歩いていると何処からか声が聞こえてくる
「…わ…い…」
「お…」
若い声ではなく年老えた声だ。
だんだんと近くにつれ声も大きくなってくる。
老父「わしはもうだめじゃ…お前さんでも逃げるんじゃ…」
老婆「いいや私も一緒です…」
そこには足から血を出した老人がいた
((!?
「大丈夫ですか!?」
老父「お前さんは…」
「傷を見せてもらっても?」
老婆「…治せるのかい?」
「治して見せます!」
(傷は…結構深いですね…)
周りに水がないので洗うことはできない。化粧箱を開けて治療を開始する。
(止まって下さい!)
そう願い治療するといつの間にか血が止まっていた。
あり得ない速さで止まった血に驚きながらすぐさま傷もとにガーゼをつける。
「ふぅ…」
(これで大丈夫か…しかしさっきのは…)
老婆「もう大丈夫なのかい?」
「ええ、これで安静にしてればすぐに治るでしょう」
老婆「なんと…ありがとうございます」
「いいえこれくらい大丈夫ですよ。しかしおじいさんをどう運びましょうか…」
老父「それならわしがなんとかできるぞ」
「え?」
老父「『浮け』ほらの?…まさかおぬし魔法を知らんのか?」
「…実を言うとここが、この世界が、どこだか全然分からないのです…」
老父「なんと…」
老婆「それならうちへ来ると良い。なぁおお前さん?」
老父「ああそうだ。右も左もわからない子をおいとけないからのぉ」
「でもどこの誰かも分からないやつを家に招いていいのですか?」
老父「わしらにはどう見てもおぬしが悪いことを考えてるようにはみえん。それに命の恩人じゃ。もてなすのは当たり前じゃろ?」
「…命の恩人…へへっ…そう言ってもらえると嬉しいですね」
老婆「まぁまぁよく見ればとてもかわいらしいわぁ」
「かわいらしい…」
老父「さぁ案内するぞ。こっちじゃ」
「あっはい!」
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