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§ 魯肉飯
電鍋の二
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流水を使い、大きなタライに山盛りの青菜の汚れを落とし、枯れや傷んだ葉を手でひとつひとつ丁寧に取り除く。きれいになった青菜は、ひと株ずつ葉と根の部分を分けていく。
刻まれ、油で揚げられるエシャロット。丁寧に皮をむかれた大蒜の欠片と生姜。
汚れをきれいに掃除したあと、いかにも切れそうな中華包丁で細切れにされた肉は、鉄鍋で豪快に炒められている。その横では、焦げつかないよう大きな杓子で丁寧にかき混ぜられる寸胴鍋。
味つけは、長年のカン。この一連の動作がすべて、職人の熟練技なのだ。
そしてその結果が、おいしいと賞賛される茶碗一杯の魯肉飯である。それが、プロと家庭料理の違い。そう思っていたのだ。昨日までは。
日本にいたころのわたしがしていた料理はすべて、スーパーマーケットで購入した『なんとかの素』任せ。
材料もカット野菜だったり、適当に野菜や肉、豆腐などの食材を切るだけだったり。調理と呼べるのはせいぜい、炒めたり煮たりするだけ。
家庭料理とは、その程度のもの。手軽にできてそこそこおいしく食べられ、お腹がいっぱいになればそれでいいのだ、と、思っていた。けれども。
心がない。料理を舐めている。
月老のキツい言葉に、ぐうの音も出なかった。
「小鈴? なに見てるんだい? 厨房に面白いものでもあるのかい?」
カウンターに肘をつき、奥の厨房を眺めていると、背中をポンッと叩かれた。
俯いて「ううん」と、首を振る。
「どうしたんだい? 元気がないねぇ」
熱でもあるのかと、わたしと自分の額に手を当てて、心配そうにちょっと眉をしかめる林媽媽の優しさに、胸がチクリと痛くなる。
「大丈夫。熱はなさそうだ。どうしたんだい? 泣きそうな顔して」
俯いて唇を噛みしめる。月老から受けた叱責は、自分で思っている以上に堪えていたらしい。
「林媽媽……」
「どうした? 悩み事でもあるのかい? あるんだったら聞いてあげるから言ってごらん」
「……うん。あのね。やっぱりわたし、嫁失格だな、って」
「嫁? 小鈴あんた、もしかして……」
おやまあ、あれかい? と、目を輝かせた林媽媽に、慌てて言葉を被せ両手を大きく振って否定した。
「ちっ、違うよ! そうじゃなくて」
「だったら、どうしたっていうんだい? 突然嫁だなんて言いだして」
いまここで、林家の嫁になりたいなんて言ったら、林媽媽はどんな顔をするのだろう。
簡単に作れると思っていた魯肉飯も、大失敗。
嫁のことだって、事情を説明しても信じてもらえなければそれまでだし。それこそ断られでもしたら、もう立ち直れないかも知れない。
「なんでもないの。ただ、料理もうまくできないし、自信なくしちゃったっていうか」
「料理? あはは! なにを言ってるんだい。料理なんてできなくたってちゃんと嫁に行けるさ。ほら、あそこにいい見本がいるよ」
林媽媽の指差す先には、のんきに育児雑誌をめくる芙蓉姐がいる。
「あの子はね、小さいころから勉強はできたんだけど、料理裁縫家庭的なことはからっきしダメだったんだ。私は仕事に生きる。結婚して家庭に入るつもりなんか毛頭ないから、料理なんてできなくていいって、口答えするわ逃げ回るわでさ。で、どうしたかっていえば、偉そうに息巻いた挙げ句、料理人と恋愛してさっさと結婚。そのうえすぐに子供までできちまってんだから。ホント、もうすぐ赤ん坊が生まれるってのに、あんなんでどうするつもりなんだろうねぇ?」
林媽媽は芙蓉姐に聞かれたくないのか、少し声を落としてとうとうと文句を言う。思わずクスクスと笑ってしまった。
「だからね、小鈴。あんたも心配する必要なんてないんだよ。でも、あんたに料理をしたい気持ちがあるんなら、店が休みのときにでも、あたしが教えてやるよ」
娘と並んで台所に立つのがあたしの夢だったんだ、あの子は叶えてくれなかったけれど、小鈴に林媽媽直伝の味を教えてあげるから期待しておきな、と、林媽媽が笑う。
母と一緒に台所に立つ。それはわたしの憧れだった。
林媽媽がそれを実現してくれる。そう想像しただけで、落ち込んでいた気分が少し浮上する。
「それにね、小鈴。そもそも料理ができないくらいで文句を言う男なんて、ろくなもんじゃないんだからね。そんな小さい男とは絶対に結婚なんかしちゃダメ。あんたが苦労するだけだよ。そうだよ、小鈴。結婚したい男ができたら、あたしんところへ連れといで。小鈴媽媽があんたに相応しい男かどうか、きっちり見極めてやるよ」
「林媽媽……ありがとう」
林媽媽の気持ちはとてもうれしい。だけれども、林媽媽にとってわたしは娘のようなものであって、嫁ではないのだ。
どうしたら『娘』は『嫁』になれるのか。これはこれで難題だ。
それにしても、どうして月老はわざわざ『嫁』と条件を出したのだろう。わからない。月老の意図するところはいったいなんなのか。
「さあ、わかったら皿洗うの手伝っとくれ」
「うん。あ、でも、林媽媽は休んでて。わたしひとりで大丈夫だよ」
裏手の洗い場へ、使用済みの皿や茶碗が山になった最後の洗いカゴを運ぶ。洗い場はすでに積み重なったカゴでいっぱいだ。
洗剤を泡立てたスポンジでくるくると茶碗や皿を洗い、水を流しっぱなしのすすぎ盥へ次々入れていく。
「リンリン、あまり悄気るなよ」
悄気るなって言われて、はいそうですねって言えれば楽なんだけどね。
すすぎの盥がいっぱいになったら、端からすすぎ水気を切って空の洗いカゴへ並べていく。カゴがいっぱいになったら店へ運んで、布巾で丁寧にから拭きする。
皿洗いはかなりの重労働。わたしですら腰が痛くて辛いのだから、とてもじゃないけれど林媽媽にはさせられない。
「大丈夫だよ」
カイくんに答えつつも、口数が少なくなってしまうのは仕方がない。
「なにが大丈夫なんだか……」
つい文句が出てしまうのも。
「リンリンはさ、魯肉飯を作るのがはじめてだったんだし、電鍋だって使ったことないんだろう? 失敗したって仕方がないじゃないか。最初っから成功する奴なんていないんだよ。なんで失敗したのか原因を見つけて次に生かせば、いつかは必ず成功するんだから。な、オレも協力するから、元気出せよ」
料理は化学だ。蘊蓄を垂れるカイくんに思う。自分だって料理なんかしたことないくせに。と。でも、いつになく優しく慰めてくれるカイくんの気持ちが心に沁みた。
そうだよね。研究すればいいんだよね。きっと——大丈夫だ。
刻まれ、油で揚げられるエシャロット。丁寧に皮をむかれた大蒜の欠片と生姜。
汚れをきれいに掃除したあと、いかにも切れそうな中華包丁で細切れにされた肉は、鉄鍋で豪快に炒められている。その横では、焦げつかないよう大きな杓子で丁寧にかき混ぜられる寸胴鍋。
味つけは、長年のカン。この一連の動作がすべて、職人の熟練技なのだ。
そしてその結果が、おいしいと賞賛される茶碗一杯の魯肉飯である。それが、プロと家庭料理の違い。そう思っていたのだ。昨日までは。
日本にいたころのわたしがしていた料理はすべて、スーパーマーケットで購入した『なんとかの素』任せ。
材料もカット野菜だったり、適当に野菜や肉、豆腐などの食材を切るだけだったり。調理と呼べるのはせいぜい、炒めたり煮たりするだけ。
家庭料理とは、その程度のもの。手軽にできてそこそこおいしく食べられ、お腹がいっぱいになればそれでいいのだ、と、思っていた。けれども。
心がない。料理を舐めている。
月老のキツい言葉に、ぐうの音も出なかった。
「小鈴? なに見てるんだい? 厨房に面白いものでもあるのかい?」
カウンターに肘をつき、奥の厨房を眺めていると、背中をポンッと叩かれた。
俯いて「ううん」と、首を振る。
「どうしたんだい? 元気がないねぇ」
熱でもあるのかと、わたしと自分の額に手を当てて、心配そうにちょっと眉をしかめる林媽媽の優しさに、胸がチクリと痛くなる。
「大丈夫。熱はなさそうだ。どうしたんだい? 泣きそうな顔して」
俯いて唇を噛みしめる。月老から受けた叱責は、自分で思っている以上に堪えていたらしい。
「林媽媽……」
「どうした? 悩み事でもあるのかい? あるんだったら聞いてあげるから言ってごらん」
「……うん。あのね。やっぱりわたし、嫁失格だな、って」
「嫁? 小鈴あんた、もしかして……」
おやまあ、あれかい? と、目を輝かせた林媽媽に、慌てて言葉を被せ両手を大きく振って否定した。
「ちっ、違うよ! そうじゃなくて」
「だったら、どうしたっていうんだい? 突然嫁だなんて言いだして」
いまここで、林家の嫁になりたいなんて言ったら、林媽媽はどんな顔をするのだろう。
簡単に作れると思っていた魯肉飯も、大失敗。
嫁のことだって、事情を説明しても信じてもらえなければそれまでだし。それこそ断られでもしたら、もう立ち直れないかも知れない。
「なんでもないの。ただ、料理もうまくできないし、自信なくしちゃったっていうか」
「料理? あはは! なにを言ってるんだい。料理なんてできなくたってちゃんと嫁に行けるさ。ほら、あそこにいい見本がいるよ」
林媽媽の指差す先には、のんきに育児雑誌をめくる芙蓉姐がいる。
「あの子はね、小さいころから勉強はできたんだけど、料理裁縫家庭的なことはからっきしダメだったんだ。私は仕事に生きる。結婚して家庭に入るつもりなんか毛頭ないから、料理なんてできなくていいって、口答えするわ逃げ回るわでさ。で、どうしたかっていえば、偉そうに息巻いた挙げ句、料理人と恋愛してさっさと結婚。そのうえすぐに子供までできちまってんだから。ホント、もうすぐ赤ん坊が生まれるってのに、あんなんでどうするつもりなんだろうねぇ?」
林媽媽は芙蓉姐に聞かれたくないのか、少し声を落としてとうとうと文句を言う。思わずクスクスと笑ってしまった。
「だからね、小鈴。あんたも心配する必要なんてないんだよ。でも、あんたに料理をしたい気持ちがあるんなら、店が休みのときにでも、あたしが教えてやるよ」
娘と並んで台所に立つのがあたしの夢だったんだ、あの子は叶えてくれなかったけれど、小鈴に林媽媽直伝の味を教えてあげるから期待しておきな、と、林媽媽が笑う。
母と一緒に台所に立つ。それはわたしの憧れだった。
林媽媽がそれを実現してくれる。そう想像しただけで、落ち込んでいた気分が少し浮上する。
「それにね、小鈴。そもそも料理ができないくらいで文句を言う男なんて、ろくなもんじゃないんだからね。そんな小さい男とは絶対に結婚なんかしちゃダメ。あんたが苦労するだけだよ。そうだよ、小鈴。結婚したい男ができたら、あたしんところへ連れといで。小鈴媽媽があんたに相応しい男かどうか、きっちり見極めてやるよ」
「林媽媽……ありがとう」
林媽媽の気持ちはとてもうれしい。だけれども、林媽媽にとってわたしは娘のようなものであって、嫁ではないのだ。
どうしたら『娘』は『嫁』になれるのか。これはこれで難題だ。
それにしても、どうして月老はわざわざ『嫁』と条件を出したのだろう。わからない。月老の意図するところはいったいなんなのか。
「さあ、わかったら皿洗うの手伝っとくれ」
「うん。あ、でも、林媽媽は休んでて。わたしひとりで大丈夫だよ」
裏手の洗い場へ、使用済みの皿や茶碗が山になった最後の洗いカゴを運ぶ。洗い場はすでに積み重なったカゴでいっぱいだ。
洗剤を泡立てたスポンジでくるくると茶碗や皿を洗い、水を流しっぱなしのすすぎ盥へ次々入れていく。
「リンリン、あまり悄気るなよ」
悄気るなって言われて、はいそうですねって言えれば楽なんだけどね。
すすぎの盥がいっぱいになったら、端からすすぎ水気を切って空の洗いカゴへ並べていく。カゴがいっぱいになったら店へ運んで、布巾で丁寧にから拭きする。
皿洗いはかなりの重労働。わたしですら腰が痛くて辛いのだから、とてもじゃないけれど林媽媽にはさせられない。
「大丈夫だよ」
カイくんに答えつつも、口数が少なくなってしまうのは仕方がない。
「なにが大丈夫なんだか……」
つい文句が出てしまうのも。
「リンリンはさ、魯肉飯を作るのがはじめてだったんだし、電鍋だって使ったことないんだろう? 失敗したって仕方がないじゃないか。最初っから成功する奴なんていないんだよ。なんで失敗したのか原因を見つけて次に生かせば、いつかは必ず成功するんだから。な、オレも協力するから、元気出せよ」
料理は化学だ。蘊蓄を垂れるカイくんに思う。自分だって料理なんかしたことないくせに。と。でも、いつになく優しく慰めてくれるカイくんの気持ちが心に沁みた。
そうだよね。研究すればいいんだよね。きっと——大丈夫だ。
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