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ミドルノート
017
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部屋のノック音がするのに返事がない。
どうしたのだろう?
着替えはまだしていないのでオリヴィアは今はまだローブを被ったままだ。
予定時間よりかなり早い。
お手伝いしてくれる人ならもう少し時間をずらして貰おう。
そう思い、少しだけ扉を開く──と、強い力で開かれ急に誰かが押し入って来た。
その誰かの顔を見てオリヴィアは一瞬声を失った。
「──どうしたの?もう俺の名前も忘れた?」
違う。そうではない。
あまりにも悲しそうな顔をしていたから掛ける言葉が見つからなかった。
「君たちの国では名前だけで言えば、ギルフォード隊長より俺の方が階級が上なんだろう?」
「ロン……」
会いたかったと、言っても良いのだろうか?
そう思い、ダメだと気づく。
ロンと仲が良かったのはオリヴィアではなく、リヴィアだ。
オリヴィアはロンに不埒なことをされたあの一度しか会っていない。
そのオリヴィアのセリフではない。
もう……ロンには秘密を打ち明けようか。
そう思うけれど、ロンの表情に冷めた怒りが見えて口を挟めない。
「リヴィアとオリヴィアの行方が分からなくなって──ずっと、探していたのに、まさかこんな場所にいるなんてね」
ロンはずっと探してくれていたのか……
「ロン、ごめんなさい。事情があったの。今からでも聞いてくれる?」
「──隊長にはあの時に話せたのに?俺には今?」
「ロン…」
「リヴィアはどこ?」
「──いないわ」
「なぜ?」
「───」
「まただんまり?結局俺には話したくはないんだろう?」
「違うわ。リヴィアは元からいないの」
「意味が──分からない」
「ごめんなさい。ロン。私は貴方を騙していた──リヴィアとオリヴィアは同じ者なの」
「──なにを──リヴィアは男だし黒髪だし、声もオリヴィアより低い!オリヴィアとは全然違う‼︎」
「──魔法を使っていたの。男性に見えるように」
「魔法⁈ そんな話を信じろと?──イヤ、魔法があってもなくてもどうでもいい。けれど──じゃあリヴィアはこの世にはいないのか⁈」
「──ええ」
その顔から精気が抜けていく。
そんなにもリヴィアを大事にしてくれていたのかと胸に染みる。
「じゃあ──俺は隊長にオリヴィアだけではなく、リヴィアも奪われたのか?せめて──リヴィアだけは俺の大事な人で──」
混乱しているのか言葉が取り留めもない。
「ロン。私もロンが大事よ」
「なら──なぜ何も言わず俺の前から去った?確かにオリヴィアには嫌われる行為をした。けれどリヴィアには──大事にしてきたつもりだったのに……」
「──ごめんなさい。ごめんなさい。ロン」
そう抱きしめる。
こんなに彼が傷つくと思っていなかった。
人との付き合い方なんてずっとしてこなかったオリヴィアに足りない物があったのだろう。
ロンを抱きしめ背中を摩り、後頭部の髪に指を入れ撫でる。
子どもをあやすようにロンを抱きしめる。
「……リヴィアとオリヴィアはどちらが本当なんだ?」
「ごめんなさい……オリヴィアが本当の私」
ロンのリヴィアを奪ったのが本当の私。
「じゃあオリヴィア。俺のリヴィアを君が奪ったんだ。なら──代わりに俺にオリヴィアを頂戴?」
どう言うことなのか、わからないまま首筋にロンが吸い付く。
「ロンっ?」
ロンを抱いていた腕を離そうとするけれど、その前にロンがオリヴィアを抱きしめる。
「ロン。落ち着いて」
「好きな女に抱きつかれて落ち着け?なんの冗談さ」
──ロンはリヴィアを望んでいたからリヴィアとして接してしまった。
「隊長は始めてオリヴィアに会った時、白のドレス姿だったと──まるで女神のようだって。そして昨日は隊長に連れられパーティに参加したんだろう?周りはオリヴィアを鈴蘭の女神だと思ったらしいよ──俺は着飾ったオリヴィアなんて知らない。初めて見た日は裸だった──今はただの灰色のローブを被っている。それでいい。オリヴィアが纏っているのは極上の香りだけだ。俺は女神のオリヴィアでなくただの女のオリヴィアが欲しい」
「ロン」
オリヴィアにキスをしようとする。
「ロン!それは違う‼︎」
精一杯の力でロンを押し除ける。
オリヴィアの拒絶に少し頭が冷えた顔をしている。
「──何が違う?結局隊長はオリヴィアを神聖視して見ているだけだ。そんな気持ちすぐに冷める」
その言葉にオリヴィアの心は傷つく。
けれどロンに抱かれる訳にはいかない。
「私は普通の女ではないの。だからその覚悟がない人は触れてはダメ」
「──魔法使いなんだろう?」
信じているのか、信じていないのか分からない返答をする。
「だから──どうしたって言うんだ?魔法使いでもオリヴィアは女だ」
「私は──偉大な魔法使いの鳥籠の鳥。他の誰かと戯れれば貴方に厄災が降りかかるかもしれない」
「──じゃあその魔法使いはどこだ?俺が以前キスした時も、昨日隊長と過ごした時でさえ何もしなかった男だろう?大した奴じゃないさ‼︎」
「ロン!ダメ‼︎ そんな事を決して口にしないで」
再びオリヴィアの腕を掴む。
その手を振り解こうともがくけれどロンは騎士だ。
力で叶う訳はない。
「オリヴィア。これはお前が悪い」
ロンの声でも、ましてオリヴィアの声でもない。
その聞こえた声の方を振り向けは出窓に一人の男が座っている。
「どういうことだ?──さっき迄誰もいなかった筈だ」
ロンが訝しむがオリヴィアには衝撃が強すぎてすぐに言葉が出なかった。
「ザレ様……」
オリヴィアの言葉に彼は視線だけで承認したようにオリヴィアを見つめた。
どうしたのだろう?
着替えはまだしていないのでオリヴィアは今はまだローブを被ったままだ。
予定時間よりかなり早い。
お手伝いしてくれる人ならもう少し時間をずらして貰おう。
そう思い、少しだけ扉を開く──と、強い力で開かれ急に誰かが押し入って来た。
その誰かの顔を見てオリヴィアは一瞬声を失った。
「──どうしたの?もう俺の名前も忘れた?」
違う。そうではない。
あまりにも悲しそうな顔をしていたから掛ける言葉が見つからなかった。
「君たちの国では名前だけで言えば、ギルフォード隊長より俺の方が階級が上なんだろう?」
「ロン……」
会いたかったと、言っても良いのだろうか?
そう思い、ダメだと気づく。
ロンと仲が良かったのはオリヴィアではなく、リヴィアだ。
オリヴィアはロンに不埒なことをされたあの一度しか会っていない。
そのオリヴィアのセリフではない。
もう……ロンには秘密を打ち明けようか。
そう思うけれど、ロンの表情に冷めた怒りが見えて口を挟めない。
「リヴィアとオリヴィアの行方が分からなくなって──ずっと、探していたのに、まさかこんな場所にいるなんてね」
ロンはずっと探してくれていたのか……
「ロン、ごめんなさい。事情があったの。今からでも聞いてくれる?」
「──隊長にはあの時に話せたのに?俺には今?」
「ロン…」
「リヴィアはどこ?」
「──いないわ」
「なぜ?」
「───」
「まただんまり?結局俺には話したくはないんだろう?」
「違うわ。リヴィアは元からいないの」
「意味が──分からない」
「ごめんなさい。ロン。私は貴方を騙していた──リヴィアとオリヴィアは同じ者なの」
「──なにを──リヴィアは男だし黒髪だし、声もオリヴィアより低い!オリヴィアとは全然違う‼︎」
「──魔法を使っていたの。男性に見えるように」
「魔法⁈ そんな話を信じろと?──イヤ、魔法があってもなくてもどうでもいい。けれど──じゃあリヴィアはこの世にはいないのか⁈」
「──ええ」
その顔から精気が抜けていく。
そんなにもリヴィアを大事にしてくれていたのかと胸に染みる。
「じゃあ──俺は隊長にオリヴィアだけではなく、リヴィアも奪われたのか?せめて──リヴィアだけは俺の大事な人で──」
混乱しているのか言葉が取り留めもない。
「ロン。私もロンが大事よ」
「なら──なぜ何も言わず俺の前から去った?確かにオリヴィアには嫌われる行為をした。けれどリヴィアには──大事にしてきたつもりだったのに……」
「──ごめんなさい。ごめんなさい。ロン」
そう抱きしめる。
こんなに彼が傷つくと思っていなかった。
人との付き合い方なんてずっとしてこなかったオリヴィアに足りない物があったのだろう。
ロンを抱きしめ背中を摩り、後頭部の髪に指を入れ撫でる。
子どもをあやすようにロンを抱きしめる。
「……リヴィアとオリヴィアはどちらが本当なんだ?」
「ごめんなさい……オリヴィアが本当の私」
ロンのリヴィアを奪ったのが本当の私。
「じゃあオリヴィア。俺のリヴィアを君が奪ったんだ。なら──代わりに俺にオリヴィアを頂戴?」
どう言うことなのか、わからないまま首筋にロンが吸い付く。
「ロンっ?」
ロンを抱いていた腕を離そうとするけれど、その前にロンがオリヴィアを抱きしめる。
「ロン。落ち着いて」
「好きな女に抱きつかれて落ち着け?なんの冗談さ」
──ロンはリヴィアを望んでいたからリヴィアとして接してしまった。
「隊長は始めてオリヴィアに会った時、白のドレス姿だったと──まるで女神のようだって。そして昨日は隊長に連れられパーティに参加したんだろう?周りはオリヴィアを鈴蘭の女神だと思ったらしいよ──俺は着飾ったオリヴィアなんて知らない。初めて見た日は裸だった──今はただの灰色のローブを被っている。それでいい。オリヴィアが纏っているのは極上の香りだけだ。俺は女神のオリヴィアでなくただの女のオリヴィアが欲しい」
「ロン」
オリヴィアにキスをしようとする。
「ロン!それは違う‼︎」
精一杯の力でロンを押し除ける。
オリヴィアの拒絶に少し頭が冷えた顔をしている。
「──何が違う?結局隊長はオリヴィアを神聖視して見ているだけだ。そんな気持ちすぐに冷める」
その言葉にオリヴィアの心は傷つく。
けれどロンに抱かれる訳にはいかない。
「私は普通の女ではないの。だからその覚悟がない人は触れてはダメ」
「──魔法使いなんだろう?」
信じているのか、信じていないのか分からない返答をする。
「だから──どうしたって言うんだ?魔法使いでもオリヴィアは女だ」
「私は──偉大な魔法使いの鳥籠の鳥。他の誰かと戯れれば貴方に厄災が降りかかるかもしれない」
「──じゃあその魔法使いはどこだ?俺が以前キスした時も、昨日隊長と過ごした時でさえ何もしなかった男だろう?大した奴じゃないさ‼︎」
「ロン!ダメ‼︎ そんな事を決して口にしないで」
再びオリヴィアの腕を掴む。
その手を振り解こうともがくけれどロンは騎士だ。
力で叶う訳はない。
「オリヴィア。これはお前が悪い」
ロンの声でも、ましてオリヴィアの声でもない。
その聞こえた声の方を振り向けは出窓に一人の男が座っている。
「どういうことだ?──さっき迄誰もいなかった筈だ」
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「ザレ様……」
オリヴィアの言葉に彼は視線だけで承認したようにオリヴィアを見つめた。
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