93 / 358
第五章 メロビクス戦争
第93話 流した血こそが、何よりの証 メロビクス王大国軍戦5
しおりを挟む
――アンジェロが、極大魔法メテオストリームを放つ数分前。
ハジメ・マツバヤシは、戦場から西に離れていた。
メロビクス王大国から送られてきた兵糧の受け取りに来ていたのだ。
「いやあ、ご苦労さん。助かったよ。腹ぺこじゃ、戦えないからねえ~」
ハジメ・マツバヤシは、輸送担当の士官が差し出した書類にサインをし、食料集積所に運ぶように指示を出す。
お付きの女魔法使いミオが、心配そうに問いかける。
「ハジメ様。よろしいのでしょうか?」
「何が?」
「今頃、メロビクス王大国軍は戦っておりますが……。その……、決戦に参加せず、兵糧の受け取りなど……」
「貧乏くじ?」
「はい……」
「いいの! いいの! どうせ僕は戦闘では、役に立たないからね。行きたいヤツが行けば良いのさ」
ハジメ・マツバヤシは、フリージア王国宰相エノー伯爵の提案を、シャルル・マルテ将軍に伝え謀略を押し進めた。
しかし、最後の局面――決戦はシャルル・マルテ将軍任せにしたのだ。
本人としては、自分の身を危険にさらすリスクを回避し、『戦場から少し離れた後方で兵糧を受け取る、安全な任務』を選んだけだった。
しかし、その選択は、戦場で力を示すことに価値を見いだす異世界の騎士や魔法使いには、理解されない行動である。
魔法使いのミオは、主の行動に不満を感じていた。
そんな魔法使いミオの気持ちを無視して、ハジメ・マツバヤシは、いつもの軽薄な口調で続けた。
「それに勝利のお膳立てはしたし、あとはシャルル・マルテ将軍にお任せだよ!」
「はあ、それは――っ!」
女魔法使いミオは、異様な魔力のうねりを感じた。
全身が総毛立ち、胃の腑が持ち上げられる感覚。
戦場の方を見ると、空に無数の岩石が燃えたぎっていた。
「うそ……」
「ミオ? どうし……たっ……って、あれ、なに?」
ハジメ・マツバヤシも異様な光景に気がついた。
空を覆う無数の岩の塊。
二人は言葉をなくし、ただ、ただ、空を見上げた。
やがて大量の岩石が空に吸い込まれるように高く舞い上がり、轟音を上げて落下した。
「メ……メテオストリーム……」
女魔法使いミオが、ボソリとつぶやいた。
「ミオ……それ、なに? メテオなんとかって?」
「メテオストリームです。伝説で語られる古の賢者が行使した極大魔法です」
「ふ、ふーん……って、逃げなきゃ、やばいじゃん!」
「もう遅いです! 伏せて!」
女魔法使いミオは、ハジメ・マツバヤシの上に覆い被さり地に伏せた。
とっさに魔法障壁をドーム型に張り身を守る。
轟音と衝撃。
目をつぶり、女魔法使いミオは恐怖に耐えた。
やがて、辺りが静まりかえった。
「ミオ……大丈夫?」
「はい。ハジメ様は?」
「ありがとう。大丈夫だよ。オーイ! みんな平気かい?」
ハジメ・マツバヤシたちは、戦場から離れた後方にいたお陰で、メテオストリームの直撃は避けられた。
しかし、衝撃波の影響を食らっていた。
兵糧を運んできた馬車はひっくり返り、兵士や騎士の中には負傷者が出た。
ハジメ・マツバヤシと女魔法使いミオは、振り返り戦場を見た。
土煙が晴れた戦場には、自軍の兵士の遺体が無数に転がり、その向こうに敵フリージア王国軍が見えた。
ハジメ・マツバヤシは、頭をかくとため息と共にぼやいた。
「これ……どうするの?」
*
――アンジェロが極大魔法メテオストリームを放った数十分後。
フリージア王国第一王子ポポは、頭を抱えていた。
「エノー! どうするのだ! どうするのだ!」
「ポポ様。落ち着いてください」
「これが落ち着いていられるか!」
天幕の中は、宰相エノー伯爵と二人きりだ。
騎士は忙しく情報収集に努め、兵士は戦の後処理にかり出されている。
第一王子ポポは、宰相エノー伯爵の勧めに従い国と国王を裏切った。
予定通りであれば――国王は戦死し、自分が王になり、敗戦したフリージア王国を自分が主導して外交交渉で立て直す――そうなるはずだった。
途中までは上手くいっていた。
しかし、突然放たれた強力な魔法一発で、状況をひっくり返されてしまった。
その魔法が次は自分に放たれる……。
裏切り者の自分に……。
ポポは恐怖に震えていた。
一方、宰相エノー伯爵は、落ち着き払っていた。
熟練の外交官でもあるエノー伯爵は、これまで何度も苦しい場面を経験していた。
先ほど目にした極大魔法メテオストリームの威力に驚愕しながらも、自分たちは大丈夫だと確信していた。
「ポポ様! 我々がメロビクス、ニアランドと共謀したことは、私とポポ様しか知らぬ事です。素知らぬ顔をしていれば、良いのです」
ポポは、ズケと言い放った宰相エノー伯爵を凝視した。
この状況下で、よくもそんなことが言える物だと。
「エノー……。そなた……」
「我らポポ隊は、ニアランド王国軍に裏切られた被害者なのです。そして、メロビクス王大国軍の重装騎兵に強襲され、奮戦むなしくも後退を余儀なくされた。そういうことです。よろしいですね?」
「……随分と都合の良い言い訳ではないか?」
「事実です。現に我らの部隊から、先ほどの戦闘で、死傷者が出ておるではありませんか」
「それは、そうだが……」
「流した血こそが、何よりの証なのですぞ!」
「ぐむ……」
ポポは、宰相エノー伯爵を糾弾したかった。
『オマエの策にのったから、俺は窮地に立たされているのだ!』
そう怒鳴り散らしたかった。
しかし、宰相エノー伯爵の話を聞いているうちに――。
『本当はエノーの言う通りなのではないか……』
『自分たちは、裏切りなどしていないのではないか……』
『自分たちは、ニアランド裏切りの被害者なのではないか……』
――と思えるようになっていた。
ポポは、自己正当化出来る宰相エノー伯爵のロジックにすがろうとした。
『自分は悪くない』
そう思いたかったのだ。
そこに宰相エノー伯爵は、つけ込む。
「ご安心ください。ポポ様の王位継承は、安泰です」
「そ……そうなのか?」
「はい。戦場で剣を振るい、魔法を放つだけが、戦いではないのです。全ては……このエノーにお任せを……」
宰相エノー伯爵が、うやうやしく頭を下げる頃には、ポポの不安はすっかり無くなっていた。
ハジメ・マツバヤシは、戦場から西に離れていた。
メロビクス王大国から送られてきた兵糧の受け取りに来ていたのだ。
「いやあ、ご苦労さん。助かったよ。腹ぺこじゃ、戦えないからねえ~」
ハジメ・マツバヤシは、輸送担当の士官が差し出した書類にサインをし、食料集積所に運ぶように指示を出す。
お付きの女魔法使いミオが、心配そうに問いかける。
「ハジメ様。よろしいのでしょうか?」
「何が?」
「今頃、メロビクス王大国軍は戦っておりますが……。その……、決戦に参加せず、兵糧の受け取りなど……」
「貧乏くじ?」
「はい……」
「いいの! いいの! どうせ僕は戦闘では、役に立たないからね。行きたいヤツが行けば良いのさ」
ハジメ・マツバヤシは、フリージア王国宰相エノー伯爵の提案を、シャルル・マルテ将軍に伝え謀略を押し進めた。
しかし、最後の局面――決戦はシャルル・マルテ将軍任せにしたのだ。
本人としては、自分の身を危険にさらすリスクを回避し、『戦場から少し離れた後方で兵糧を受け取る、安全な任務』を選んだけだった。
しかし、その選択は、戦場で力を示すことに価値を見いだす異世界の騎士や魔法使いには、理解されない行動である。
魔法使いのミオは、主の行動に不満を感じていた。
そんな魔法使いミオの気持ちを無視して、ハジメ・マツバヤシは、いつもの軽薄な口調で続けた。
「それに勝利のお膳立てはしたし、あとはシャルル・マルテ将軍にお任せだよ!」
「はあ、それは――っ!」
女魔法使いミオは、異様な魔力のうねりを感じた。
全身が総毛立ち、胃の腑が持ち上げられる感覚。
戦場の方を見ると、空に無数の岩石が燃えたぎっていた。
「うそ……」
「ミオ? どうし……たっ……って、あれ、なに?」
ハジメ・マツバヤシも異様な光景に気がついた。
空を覆う無数の岩の塊。
二人は言葉をなくし、ただ、ただ、空を見上げた。
やがて大量の岩石が空に吸い込まれるように高く舞い上がり、轟音を上げて落下した。
「メ……メテオストリーム……」
女魔法使いミオが、ボソリとつぶやいた。
「ミオ……それ、なに? メテオなんとかって?」
「メテオストリームです。伝説で語られる古の賢者が行使した極大魔法です」
「ふ、ふーん……って、逃げなきゃ、やばいじゃん!」
「もう遅いです! 伏せて!」
女魔法使いミオは、ハジメ・マツバヤシの上に覆い被さり地に伏せた。
とっさに魔法障壁をドーム型に張り身を守る。
轟音と衝撃。
目をつぶり、女魔法使いミオは恐怖に耐えた。
やがて、辺りが静まりかえった。
「ミオ……大丈夫?」
「はい。ハジメ様は?」
「ありがとう。大丈夫だよ。オーイ! みんな平気かい?」
ハジメ・マツバヤシたちは、戦場から離れた後方にいたお陰で、メテオストリームの直撃は避けられた。
しかし、衝撃波の影響を食らっていた。
兵糧を運んできた馬車はひっくり返り、兵士や騎士の中には負傷者が出た。
ハジメ・マツバヤシと女魔法使いミオは、振り返り戦場を見た。
土煙が晴れた戦場には、自軍の兵士の遺体が無数に転がり、その向こうに敵フリージア王国軍が見えた。
ハジメ・マツバヤシは、頭をかくとため息と共にぼやいた。
「これ……どうするの?」
*
――アンジェロが極大魔法メテオストリームを放った数十分後。
フリージア王国第一王子ポポは、頭を抱えていた。
「エノー! どうするのだ! どうするのだ!」
「ポポ様。落ち着いてください」
「これが落ち着いていられるか!」
天幕の中は、宰相エノー伯爵と二人きりだ。
騎士は忙しく情報収集に努め、兵士は戦の後処理にかり出されている。
第一王子ポポは、宰相エノー伯爵の勧めに従い国と国王を裏切った。
予定通りであれば――国王は戦死し、自分が王になり、敗戦したフリージア王国を自分が主導して外交交渉で立て直す――そうなるはずだった。
途中までは上手くいっていた。
しかし、突然放たれた強力な魔法一発で、状況をひっくり返されてしまった。
その魔法が次は自分に放たれる……。
裏切り者の自分に……。
ポポは恐怖に震えていた。
一方、宰相エノー伯爵は、落ち着き払っていた。
熟練の外交官でもあるエノー伯爵は、これまで何度も苦しい場面を経験していた。
先ほど目にした極大魔法メテオストリームの威力に驚愕しながらも、自分たちは大丈夫だと確信していた。
「ポポ様! 我々がメロビクス、ニアランドと共謀したことは、私とポポ様しか知らぬ事です。素知らぬ顔をしていれば、良いのです」
ポポは、ズケと言い放った宰相エノー伯爵を凝視した。
この状況下で、よくもそんなことが言える物だと。
「エノー……。そなた……」
「我らポポ隊は、ニアランド王国軍に裏切られた被害者なのです。そして、メロビクス王大国軍の重装騎兵に強襲され、奮戦むなしくも後退を余儀なくされた。そういうことです。よろしいですね?」
「……随分と都合の良い言い訳ではないか?」
「事実です。現に我らの部隊から、先ほどの戦闘で、死傷者が出ておるではありませんか」
「それは、そうだが……」
「流した血こそが、何よりの証なのですぞ!」
「ぐむ……」
ポポは、宰相エノー伯爵を糾弾したかった。
『オマエの策にのったから、俺は窮地に立たされているのだ!』
そう怒鳴り散らしたかった。
しかし、宰相エノー伯爵の話を聞いているうちに――。
『本当はエノーの言う通りなのではないか……』
『自分たちは、裏切りなどしていないのではないか……』
『自分たちは、ニアランド裏切りの被害者なのではないか……』
――と思えるようになっていた。
ポポは、自己正当化出来る宰相エノー伯爵のロジックにすがろうとした。
『自分は悪くない』
そう思いたかったのだ。
そこに宰相エノー伯爵は、つけ込む。
「ご安心ください。ポポ様の王位継承は、安泰です」
「そ……そうなのか?」
「はい。戦場で剣を振るい、魔法を放つだけが、戦いではないのです。全ては……このエノーにお任せを……」
宰相エノー伯爵が、うやうやしく頭を下げる頃には、ポポの不安はすっかり無くなっていた。
34
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!
yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。
しかしそれは神のミスによるものだった。
神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。
そして橘 涼太に提案をする。
『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。
橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。
しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。
さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。
これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる