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第一章 冒険者になろう!(初日)
第12話 ジャイルたちの初戦
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「なんだよ! 俺とミレットの勝利にケチをつけるのか!」
俺はジャイルに文句をつけた。
だが、ジャイルは涼しい顔だ。
「ミレット様の勝利は当然だ! 俺がケチをつけているのは、オマエだ外れ野郎! 今の勝利はミレット様の魔法が良かったんだ! オマエは大した仕事をしてないだろう!」
ふーん……。そんなこと言うんだ……。
俺は腹を立てていたが、冷めてきた。
ジャイルは、俺がミレットと組んでいることにヤキモチを焼いているだけじゃないか?
多分、何をやってもケチをつけるのだろう。
相手をするのが、アホらしくなってきた。
「そうか。じゃあ、次はジャイルたちが戦えよ。お手並み拝見させてもらうぞ」
「ふん! よく見ていろ!」
ジャイルは勝手に通路の奥へ向かって歩きだした。
ジャイルのパーティーメンバーが、慌てて後を追う。
俺はチラッとタイソン教官を見た。
タイソン教官は渋い表情だが、特に口出しはしないようだ。
冒険者同士のイザコザは御法度。
だが、まあ、これくらいは見逃すということのようだ。
全員でジャイルの後を追う。
しばらく歩くと、ジャイルが剣を上に掲げてブンブン振り回していた。
「いたぞ!」
場所は通路の交差しているところで、ジャイルは右を向いている。
俺たちから魔物の姿は見えないが、角を右に曲がったところにいるのだろう。
タイソン教官が大声で注意した。
「前を見ろ! 盾を構えろ!」
「えっ? あっ!? うわああああ!」
ジャイルは、右の通路からホーンラビットに突撃され吹き飛ばされた。
ホーンラビット自体は、小型犬くらいのサイズなのだが、ホーンラビット突撃はパワフルだ。
先ほどホーンラビットの突撃を受けたが、大人にタックルされたくらいの衝撃があると思う。
頭の角が突き刺されば、革鎧を着ていても怪我をすると思う。
しっかり盾を構えていなければ、当然吹き飛ばされる。
ジャイルは油断しすぎだ。
「「「「ジャイル!」」」」
ジャイルのパーティーメンバーが、慌てて駆けつけるが、のっけから混乱している。
ワタワタするばかりだ。
さらにジャイルの動きが良くない。
「オマエ! 行け! もっとホーンラビットを引きつけろ! どけ! 俺が行く!」
どうもジャイルは自分でホーンラビットを倒そうと意識しすぎているようだ。
パーティーメンバーに指示を出して、自分はオイシイところだけ持って行くような立ち回りをしている……ように俺には見える。
タイソン教官が、大声で注意をした。
「ジャイル! もっと周りと協力しろ! 討伐ポイントは戦闘に参加した者、全員に等しく入る! 無理に止めを刺そうとする必要はない!」
「わ……わかってます!」
ジャイルは、わかったと返事をしたが、立ち回りは変わらない。
パーティーメンバーをけしかけ、自分は剣を大きく振り回し、空振りする。
「ジャイル! 押すなよ!」
「つまり、押せってことだろ!」
無茶苦茶だな。
ジャイルたちは悪戦苦闘の末にホーンラビットを倒した。
最後は、ジャイルの力任せの一撃がラッキーパンチ的にホーンラビットに当たった。
ジャイルはひざまずき、ミレットに剣を捧げるようなポーズをとった。
「この勝利をミレット様に捧げます!」
ジャイルは得意満面だったが……。
ミレットは品良く立って『無』といった表情をしていた。
ジャイル……ミレットに『キモイ』って思われてるぞ……。
俺はジャイルに文句をつけた。
だが、ジャイルは涼しい顔だ。
「ミレット様の勝利は当然だ! 俺がケチをつけているのは、オマエだ外れ野郎! 今の勝利はミレット様の魔法が良かったんだ! オマエは大した仕事をしてないだろう!」
ふーん……。そんなこと言うんだ……。
俺は腹を立てていたが、冷めてきた。
ジャイルは、俺がミレットと組んでいることにヤキモチを焼いているだけじゃないか?
多分、何をやってもケチをつけるのだろう。
相手をするのが、アホらしくなってきた。
「そうか。じゃあ、次はジャイルたちが戦えよ。お手並み拝見させてもらうぞ」
「ふん! よく見ていろ!」
ジャイルは勝手に通路の奥へ向かって歩きだした。
ジャイルのパーティーメンバーが、慌てて後を追う。
俺はチラッとタイソン教官を見た。
タイソン教官は渋い表情だが、特に口出しはしないようだ。
冒険者同士のイザコザは御法度。
だが、まあ、これくらいは見逃すということのようだ。
全員でジャイルの後を追う。
しばらく歩くと、ジャイルが剣を上に掲げてブンブン振り回していた。
「いたぞ!」
場所は通路の交差しているところで、ジャイルは右を向いている。
俺たちから魔物の姿は見えないが、角を右に曲がったところにいるのだろう。
タイソン教官が大声で注意した。
「前を見ろ! 盾を構えろ!」
「えっ? あっ!? うわああああ!」
ジャイルは、右の通路からホーンラビットに突撃され吹き飛ばされた。
ホーンラビット自体は、小型犬くらいのサイズなのだが、ホーンラビット突撃はパワフルだ。
先ほどホーンラビットの突撃を受けたが、大人にタックルされたくらいの衝撃があると思う。
頭の角が突き刺されば、革鎧を着ていても怪我をすると思う。
しっかり盾を構えていなければ、当然吹き飛ばされる。
ジャイルは油断しすぎだ。
「「「「ジャイル!」」」」
ジャイルのパーティーメンバーが、慌てて駆けつけるが、のっけから混乱している。
ワタワタするばかりだ。
さらにジャイルの動きが良くない。
「オマエ! 行け! もっとホーンラビットを引きつけろ! どけ! 俺が行く!」
どうもジャイルは自分でホーンラビットを倒そうと意識しすぎているようだ。
パーティーメンバーに指示を出して、自分はオイシイところだけ持って行くような立ち回りをしている……ように俺には見える。
タイソン教官が、大声で注意をした。
「ジャイル! もっと周りと協力しろ! 討伐ポイントは戦闘に参加した者、全員に等しく入る! 無理に止めを刺そうとする必要はない!」
「わ……わかってます!」
ジャイルは、わかったと返事をしたが、立ち回りは変わらない。
パーティーメンバーをけしかけ、自分は剣を大きく振り回し、空振りする。
「ジャイル! 押すなよ!」
「つまり、押せってことだろ!」
無茶苦茶だな。
ジャイルたちは悪戦苦闘の末にホーンラビットを倒した。
最後は、ジャイルの力任せの一撃がラッキーパンチ的にホーンラビットに当たった。
ジャイルはひざまずき、ミレットに剣を捧げるようなポーズをとった。
「この勝利をミレット様に捧げます!」
ジャイルは得意満面だったが……。
ミレットは品良く立って『無』といった表情をしていた。
ジャイル……ミレットに『キモイ』って思われてるぞ……。
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