賢者の人生やり直し

冬城レイ

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第二章「魔人編」

10「亡命者」

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魔人と戦って一日が経った。

今日は学院に行く日だ。

今日は気分的に、歩きたい。

うん、あるく。



「ミレーユ。今日は歩こう」

「わかったー」



寮を出た。

学院の寮と言っても、少し離れている。



今日は女子たちが、なんか話している。

聞き耳を立てた。

女子はみんな同じ話題だった。

『今日、イケメンの亡命者が来るらしいよ』と。

イケメンねぇ。

そして歩いていると、後ろから声をかけられた。



「すみません」

「はい。どうしました?」

「道に迷ってしまって…」



周りの女子達は私を睨んでくる。

てことはこの人か。



「行き先は?」

「アイゼルハイト学術院です」

「私達はそこの生徒なので案内しますよ」



その人がニコッと笑った。



「お名前を伺っても?」

「私は、アリシア・フェルナリア」

「私はアリシアの友達のミレーユ・クローデルです」

「僕は、エリアス・ノクタ―と申します」



あの貴族国家の領主か。





---





そして、学院についた。

エリアスは、校長に話があると言い、この場を去った。

私達は授業を受ける。



自分のクラスに入った。

早くも四年経った。

今年もミレーユと同じだった。

卒業まであと二年。早いなと感じる。



その時、扉が開いた。

担任ではなかった。

エリアスだった。



「今日から、担任になりました。エリアスです」



…え?



「前担任は解雇されました」

「それはなぜですか?」

「それは私にもわかりません」

「そうですか…」



小声で。



「イグドラ、どう思う?」

「あの男、怪しい」

「そうねぇ」



だけど怪しい動きはないし、魔人みたいな、魔力も感じない。

まあ、警戒は必要だろう。





---





私達は寮に帰宅した。

私は今から、新しい魔法を試す。



転移し、国境の外。

今から始める。



今回の魔法は特殊であり、魔法陣が、自分の目の前に、縦型魔法陣が出現。

コレが三連続き、真ん中に火属性系魔法、『ファイヤーブラスト』が放出されるんだが、魔法陣が高速回転、そして、三連続きだから普通の30倍の力で出る。

しかも、空気を多く含め、火の色は青色。

名前は、『ファイヤーブラストターボ』である。

では早速。



まずは構築。

自分がいる場所・周りの地形を、把握。そして自分がいる位置の把握、魔法陣の出現間隔を調整。

(ここまでで自分の演算能力の15パーセント)

そして、魔法陣の回転速度。最後に魔法陣の端全てに小型魔法陣を構築。

ここで、魔法無効化を防ぐ魔法を展開。

(魔法無効化とは、相手の魔法と同じ波数の魔力を加えると、魔法が壊れるものであり、その対抗策として、作ったのが対魔法無効化魔法だ。これはランダムな波数を出し、タイミングが合わない限り、魔法無効化を無効化できる魔法。魔法魔法うるさいが…)

これは簡単に作れた。

まぁそれは良いとして、次。



魔法陣が即座に構築され、ファイヤーブラストが生成され始める。

魔法陣回転は、魔法陣冷却性、魔力効率性が上がる。

冷却が追いつかなくなると、魔力断線がおき、魔法が一時使えなくなる。

それをわかっていても、魔法陣回転は一般的には、使われていないらしい。

まぁ私はコレでいいので、コレで行くが。



準備完了。



「発射!」



キュウィーン。

ドゴォォォォォン!!!



「ええ…」



見ると、地面がえぐれ、焼けている。



「これは、やばそう」





---





【エリアス・ノクタ―、同時刻】



国境の外で、高度な魔法を作っている。

膨大な魔力量だ。

私が、魔人になってから、魔力に敏感になった。

これはやはり便利だ。

はははは。



少しだけ様子を見ておくとしましょう。



指を鳴らすと、即座に転移した。



「なるほどねぇ。様々な魔法陣を使っていますねぇ。十六歳とは思えないほどの、魔術師だ。あの脳を食えば、私も。ふふふ、ふははは!あの脳を手に入れ、世界を壊す!」





---





うぅ。

強烈な視線が…

だがどこにも姿、殺気はなかった。

何かの前兆なのだろうか。

真剣に行動しよう。

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