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第1部〜未知なる地底世界編〜
第7話〜ネコだけが暮らす地底世界〜
しおりを挟む「……おい! ルナ! 大丈夫かルナ!?」
「……んん……、兄ちゃん、ここは……?」
ゴツゴツした土の感じがする。
あったけえ日差しを感じる。
ここは、一体どこなんだ? ボクは周りを見渡してみた。
薄いピンク色の空。
見たことのねえ形――五角形とか丸くて細かったりとか――の、いくつもの建物。
青やら紫やらオレンジやらのカラフルな葉っぱに、やたら真っ直ぐだったりうねってたりする形の、見たことのねえ植物。
照りつけるお日様が、心なしかひと回りデカく見える気がする。
まるで、夢でも見てるような――そんな景色だ。
「おい、ルナ! ここどこだ?」
「知らないよ、僕に聞かれても……」
「とりあえず、そのへんブラブラしてみっか。行くぞ、ルナ」
「あっ、待ってよ! 変にウロウロしたら迷子になっちゃうよ!」
迷子もクソも、帰りようが無えんだから、どっちみち一緒だろうがよ……。
さっきの、氷の滑り台からの出口を探してみたが、それらしいモンは全く見当たらねえ。
だったら、こんなとこでジッとしてても仕方ねえ。
「おいルナ、グズグズしてっと置いてくぞ……って、何だこりゃ!?」
起き上がった瞬間、ボクは感覚を疑った。
「うお!? これは……」
「に、兄ちゃん!?」
何と、ボクはニンゲンと同じように、後ろ足2本で立ってたんだ。しかも、そのまま歩くことができる。
「うわ! どうなってるのこれ!?」
ルナも同じように、2本足で立ってた。フラフラしながらも後ろ足で立って、足踏みしてやがる。
ボクたちは何と、完全に2足歩行が出来るようになってたんだ。
だがこの感覚。どっかで体験した事があるような――?
「ニャハハ! すげえ! このまま散歩するぞ!」
「何だか、変な感じだね……」
ボクらはそのまま2足歩行で、近くの歩道を歩いてみた。えらく幅の狭い道路だが、そんなこたあ今はどうでもいい。何だか楽しくて、思わず鼻歌を歌っちまう。
おっ。ボクらの他にも、ネコが居やがるぞ。
みんな、2足歩行だ。おまけに、ニンゲンが着てるような服とかズボンまで身につけてやがるじゃねえか。
何でニンゲンの真似なんかしてやがんだ。ネコはネコらしくしてろよ。
心の中でツッコんだ、その時だった。
「フシャー! 変態!? 通報してー!!」
道を歩いていたメスネコがボクらに前足を向け、大声を上げやがる。近くにいたネコどもが、目を隠して一目散に逃げて行く。
何だ何だ。ボクらが何したっていうんだ。
「こら、君たち。今すぐこっちに来なさい」
今度は突然、背後から低いオッサンみてえな声が聞こえた。
振り返ると、黒い帽子に黒一色の服を着た、背の高え、灰白模様のネコの姿。
そいつはいきなり、ボクの首根っこに噛みついてきやがった!
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