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本編
職員会議(ある教師side)
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ある教員side
「今年は随分と優秀な生徒が多いようですね、」
今は学園長、副学園長、教員らで職員会議を行なっている。
先日行った学園試験が終わり、生徒たちのクラス決めや共有をするためである。
「ロイド・アストロールはやはり、といったところでしょうか。」
試験番号4番。ロイド・アストロール。
アストロール家は代々騎士の家系であり、ロイドはその家の四男だ。
有名なのは、そこの長男である騎士団長のヴィル・アストロール。
腕はどこのものにも劣らず、また前国王と仲がよかったという。6年前にこの国を救った英雄の1人でもある。
そこの家の四男、ロイドはやはり知識、技術共に素晴らしかった。もちろんSクラスになるだろう。
「それと、カール・ヘルクヴィストだな」
カール・ヘルクヴィスト。
名前の通り、王族である。
詳しく言うとするならば、
現国王クリスティアン・ヘルクヴィスト様の従兄弟にあたる、分家のところの三男だ。
剣術の試験ではどこか手を抜いたようなものが見られた。それは筆記試験でもだったようだ。
彼はもっと出来るのではないか、、そう思ったが王族に対して特に口を出せるわけでもない。
彼がそういう気持ちならとやかく言う必要はないだろう。
だが、ロイドとカールは中々相性が悪そうだった。なぜだかはまあ、のちのちわかるだろう。
「そして、、、」
「試験番号680番のソフィア・アールステット、ですね。」
「アールステット?随分田舎の貴族ですが、何かあるのですか?」
試験を見ていなかった教員から疑問の声が上がる。
私は剣術の実技試験を担当したため彼を見て知っていたが、もしそれを見ていなかったら名前も顔も一致しないくらいであろう。
「彼の剣術は…そうですね、完璧すぎるほど似ていたんですよ。」
「似ている?」
「そう、最初にやった試験番号4番のロイド・アストロール。彼の戦術にそっくりだったんですよ。」
「ほう…アストロール家に憧れでもしているのでしょうか?」
「いいや、それは違うでしょう。あれはあの場で瞬時にコピーしたとしか言いようがないですね。
アストロールに似ていたのではなく、ロイドに似ていました。、、というか似すぎているんですよ。」
見た目は大きな分厚いレンズのメガネをかけた小柄な少年だった。
あの身体からどうやってあのような剣術を披露できるのだろうか。未だに信じられない。
試験の時も皆が驚き会場は静けさに包まれていた。
ソフィアは気づいてなさそうでしたが、、。
「更に申し上げたいことがあります。」
次は筆記の試験担当である教員からだった。
「彼は今回の試験、一つのみの間違いでした。さらに記述の問題では6歳とは思えないほどの正確さ。今回の試験は歴代では割と難しい方に入るにも関わらず、、です。間違えた一つの問題はなぜ分からなかったのか、、。」
ソフィア・アールステット。
彼は一体どんな人物なのだろう。
私は久しぶりに担任を持つことになった。
きっと彼を近くで見守ることになるだろう。
すごく楽しみだな。
少し上がった口角を職員会議中なので隠しながらそんなことを考えた。
ある職員side end
「今年は随分と優秀な生徒が多いようですね、」
今は学園長、副学園長、教員らで職員会議を行なっている。
先日行った学園試験が終わり、生徒たちのクラス決めや共有をするためである。
「ロイド・アストロールはやはり、といったところでしょうか。」
試験番号4番。ロイド・アストロール。
アストロール家は代々騎士の家系であり、ロイドはその家の四男だ。
有名なのは、そこの長男である騎士団長のヴィル・アストロール。
腕はどこのものにも劣らず、また前国王と仲がよかったという。6年前にこの国を救った英雄の1人でもある。
そこの家の四男、ロイドはやはり知識、技術共に素晴らしかった。もちろんSクラスになるだろう。
「それと、カール・ヘルクヴィストだな」
カール・ヘルクヴィスト。
名前の通り、王族である。
詳しく言うとするならば、
現国王クリスティアン・ヘルクヴィスト様の従兄弟にあたる、分家のところの三男だ。
剣術の試験ではどこか手を抜いたようなものが見られた。それは筆記試験でもだったようだ。
彼はもっと出来るのではないか、、そう思ったが王族に対して特に口を出せるわけでもない。
彼がそういう気持ちならとやかく言う必要はないだろう。
だが、ロイドとカールは中々相性が悪そうだった。なぜだかはまあ、のちのちわかるだろう。
「そして、、、」
「試験番号680番のソフィア・アールステット、ですね。」
「アールステット?随分田舎の貴族ですが、何かあるのですか?」
試験を見ていなかった教員から疑問の声が上がる。
私は剣術の実技試験を担当したため彼を見て知っていたが、もしそれを見ていなかったら名前も顔も一致しないくらいであろう。
「彼の剣術は…そうですね、完璧すぎるほど似ていたんですよ。」
「似ている?」
「そう、最初にやった試験番号4番のロイド・アストロール。彼の戦術にそっくりだったんですよ。」
「ほう…アストロール家に憧れでもしているのでしょうか?」
「いいや、それは違うでしょう。あれはあの場で瞬時にコピーしたとしか言いようがないですね。
アストロールに似ていたのではなく、ロイドに似ていました。、、というか似すぎているんですよ。」
見た目は大きな分厚いレンズのメガネをかけた小柄な少年だった。
あの身体からどうやってあのような剣術を披露できるのだろうか。未だに信じられない。
試験の時も皆が驚き会場は静けさに包まれていた。
ソフィアは気づいてなさそうでしたが、、。
「更に申し上げたいことがあります。」
次は筆記の試験担当である教員からだった。
「彼は今回の試験、一つのみの間違いでした。さらに記述の問題では6歳とは思えないほどの正確さ。今回の試験は歴代では割と難しい方に入るにも関わらず、、です。間違えた一つの問題はなぜ分からなかったのか、、。」
ソフィア・アールステット。
彼は一体どんな人物なのだろう。
私は久しぶりに担任を持つことになった。
きっと彼を近くで見守ることになるだろう。
すごく楽しみだな。
少し上がった口角を職員会議中なので隠しながらそんなことを考えた。
ある職員side end
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