15 / 21
(14)
しおりを挟む
酷い寝汗を書いた不快感からか、パルミラは目を覚ました。
息が荒いのもひどい夢を見た結果である。
彼女は自分の背中を、正確に言えば矢を受けた場所をまさぐった。
当然そこに傷はなく、夢の中でのみ受けた傷である。
そこに何もない事、そしてそこに熱を持っていない事から、彼女は大きく息を吐きだした、
余りにも現実味のある夢だった。
そして痛みは本物以上のものを感じさせる夢であった。
あれは一体……と考えた後、パルミラははっとした。
あの場所に矢傷を受けた人が、この城にいるではないか。
イオだ。イオが同じ場所に傷を持っていた。
だがしかし、それではつじつまが合わないではないか。何故イオの傷の夢を、自分が見るのだろう。
イオの傷を見たからか?
彼の背中の手当をしたから、そんな夢を勝手に作ってしまったというのか?
それの意味が全く分からない。
それともこの城が、何かしらの魔法の力をもってして、パルミラにイオの過去の夢を見せたとでもいうのだろうか。
全くあり得ない事ではない。なにせ使用人が一人もいないのに維持されている城だ。
それ位の事は可能かもしれない。
それでもおかしい。仮にイオの過去であったとして、そのイオの過去をのぞき見させる事に、一体何の理由があるのだろう。
パルミラは大きく息を吐きだした後、周りを見回す。
寝台の天蓋から下りているの隙間にそっと手を差し込むと、外の月明かりがよくわかる。
今はまだ夜中のうちに入るらしい。
夜中に目が覚めるなんて……パルミラはもう一度寝直そう、と決めた。
動いた時に足が痛んだのだ。温かい寝台の中で、傷の痛みがじくじくと存在を訴えかけて来る。
彼女は天幕の外に伸ばしていた手を引っ込めて、もう一度寝台の中にもぐりこんだ。
まだ胸のあたりがどくどくと勢いよく脈打っている。
悪夢の気配がまだ感じられてしまい、いよいよ寝付けなくなりそうだ。
寝付けなくなったら困るのは自分なのに、あの夢はあまりにも真に迫っていて、ただの夢ではなくて本当に、彼女が想像したイオの過去であるという事ではなく、やはりイオ自身が体験した事なのではないか、と思ってしまう。
しかしどちらも荒唐無稽すぎて、嘘くさい。
そしてイオにその真実を聞く事も出来ないだろう。何故傷を負ったのかなど、あえて語りたいわけもない。
イオがずっと言わないのがその証拠だ。
きっとイオは言いたくないのだ。
そんな事を思っているうちに、はっとするともう朝の光が、空に昇っていて、どうしたって起きなければならないと思わせる時刻のようである。
イオが声をかけて来る事もないという事は、そんなに遅い時間でもないのだろう。
そう思いつつ、彼女は寝台から起きあがった。
たしか昨日、彼がクロゼットを開ければ、何かしらの衣類が出て来ると言っていた。
まさに魔法のクロゼットだ、と思いながら、パルミラはクロゼットを開ける。
そうすると、本当に衣類が一式そこにかけられている。
それも自分で着られるように仕立てられた衣装だ。
そして寝間着ではない。
まるで自分が想像した衣装そのままである。
もしかすると、このクロゼットは、自分の想像した衣類が出て来るといったたぐいの魔法がかけられていたりするのでは?
そんなありえない空想も、なんとなく楽しいものだった。
衣装に着替え、パルミラは一緒に出てきた簡素な靴に足を通し、見事な造りの鏡台の前のブラシで髪をくしけずり、簡単に身なりを整えた。
そうしてから、そっと扉を開き、外に出る事にした。
外はしんと静かな朝の空気をまとっていて、それだけですがすがしいものがある。
彼女が、ゆっくりと吐き出した息はほの白く靄がかり、この気温がそれなりに低い事を知らせる。
そんな気温の低い空気の中、パルミラは渡り廊下の大きな窓から見た、外の景色に目を見張った。
「真っ白だわ……」
外は暗い色をした病んだ木々が、雪をたっぷりとまとって、厳めしい。まるで北の魔女のような厳しさまで感じられるそれらが密集し、一つの地形を作っている。
病んだ木々は聖なる森に生えている木々の事だ。という事はこの城は、聖森が近いのだろうか。
という事は国境沿いの城なのかしら、と聖なる森とその周囲に関しては詳しくない彼女が、自分なりに地図を描こうとしても、あまり意味がない。
数分考え、地理事態に明るくない事、そして自分がどの方角に逃げてきたのかもわからない事を思い出し、彼女は自分の場所を把握することをあきらめた。
諦めると同時に空腹を感じ、彼女はゆっくりと、昨日向かった台所へ向かう事にした。
台所へ行くと、そこのかまどは熾火がくすぶっており、また一から火を熾さなくていい事に、パルラミはほっとした。火打石も火打ち金もないという、この城で、イオのように燐寸が使えない彼女が火を熾すためには、また膨大な手間がかかるはずだからだ。
それとも熾火さえも、この城の魔法の力が働き、制御下にあるのだろうか。
そんな事を思いながら、パルミラは白くけぶる息を吐きだしつつ、声をかけた。
「暖かい飲み物を、いっぱい、いただけますか?」
はたして城に対して、こう言った風にお願いをする事が正しいのだろうか?
そんな事がちらりと頭をよぎったわけだが、城はその言葉に対して、人知を超えた力を作動させるという答え方をした。
台所の中に作られている、変わった造りの井戸から水が木おけに汲まれて、熾火には新たな薪が投じられる。
やや強まった炎の温度でも確認しているのか、鍋が様子を窺うようにかまどを覗き込むような動きを見せて、その後に鍋へ水が注がれ、温める位置に置かれる。
その間にも、他の部分も動き出し、棚に置かれている、香草だろうか? そう言った物が入っている瓶……ガラスの瓶だ、高価そうである……から、小さなやかんに似たポットへと、茶さじいっぱいの枯れ草がいれられた。
パルミラはそれらの道具の、無駄のない動きに感心しながら、どこにも腰掛ける場所がないために、空っぽらしき樽の上に座っていた。
鍋の水がわいたのだろう。鍋からポットへ湯気の立つお湯が注ぎ込まれて、蓋が被せられる。
数分ほど待っただろうか、その後彼女の元へ差し出されたカップの中では、くすんだ彼は色のお湯が、彼女の顔を映していた。
彼女はゆっくりとその香りを吸い込む。清涼感のある心地よい香りが、そのお茶から漂っているので、なんとなく体の力が抜けて行く。
これは一体何のお茶なのだろうか、と思っても、瓶に書かれている異国の文字は、彼女の知らない文字で、読む事は断念するほかなかった。
そっとその清涼感のあるお茶を口に含むと、香草独自の風味が舌に染み渡り、温かさが体の芯まで広がっていく。
それをゆっくりと飲み干した彼女は立ち上がり、台所に問いかけた。
「食事の支度を、私がしてもいいでしょうか?」
鍋たちは沈黙した。それはお客様にやらせる事ではない、と言いたげな態度である。
お城がそう思っているのならば、パルミラは、無理やり自分の食事を、自分で作ったりしない。そのためもう一度声をかけた。
「そうですか、ありがとうございます。どなたか、イオの所まで案内していただけますか?」
かたん、とその彼女の願いにこたえたのは、一足の皮のブーツだった。
どうやらイオのブーツのようだ。
ブーツは彼女の前に立ち、踵を鳴らす。
どうして案内されたいの、と言いたげなそれに、彼女は言う。
「昨日傷の手当てをしたのです、だから今日も包帯を取り替えたいのですよ。傷口は清潔にしておかなければ、治るものも治りません。それに一人では巻きにくい部分に怪我をしているから、寝て乱れた包帯を治すのに、きっと人手が必要なのです」
ブーツは納得したようだ。しゃんと立ち上がると、踵を二回打ち鳴らし、彼女に先導するように歩きだした。
息が荒いのもひどい夢を見た結果である。
彼女は自分の背中を、正確に言えば矢を受けた場所をまさぐった。
当然そこに傷はなく、夢の中でのみ受けた傷である。
そこに何もない事、そしてそこに熱を持っていない事から、彼女は大きく息を吐きだした、
余りにも現実味のある夢だった。
そして痛みは本物以上のものを感じさせる夢であった。
あれは一体……と考えた後、パルミラははっとした。
あの場所に矢傷を受けた人が、この城にいるではないか。
イオだ。イオが同じ場所に傷を持っていた。
だがしかし、それではつじつまが合わないではないか。何故イオの傷の夢を、自分が見るのだろう。
イオの傷を見たからか?
彼の背中の手当をしたから、そんな夢を勝手に作ってしまったというのか?
それの意味が全く分からない。
それともこの城が、何かしらの魔法の力をもってして、パルミラにイオの過去の夢を見せたとでもいうのだろうか。
全くあり得ない事ではない。なにせ使用人が一人もいないのに維持されている城だ。
それ位の事は可能かもしれない。
それでもおかしい。仮にイオの過去であったとして、そのイオの過去をのぞき見させる事に、一体何の理由があるのだろう。
パルミラは大きく息を吐きだした後、周りを見回す。
寝台の天蓋から下りているの隙間にそっと手を差し込むと、外の月明かりがよくわかる。
今はまだ夜中のうちに入るらしい。
夜中に目が覚めるなんて……パルミラはもう一度寝直そう、と決めた。
動いた時に足が痛んだのだ。温かい寝台の中で、傷の痛みがじくじくと存在を訴えかけて来る。
彼女は天幕の外に伸ばしていた手を引っ込めて、もう一度寝台の中にもぐりこんだ。
まだ胸のあたりがどくどくと勢いよく脈打っている。
悪夢の気配がまだ感じられてしまい、いよいよ寝付けなくなりそうだ。
寝付けなくなったら困るのは自分なのに、あの夢はあまりにも真に迫っていて、ただの夢ではなくて本当に、彼女が想像したイオの過去であるという事ではなく、やはりイオ自身が体験した事なのではないか、と思ってしまう。
しかしどちらも荒唐無稽すぎて、嘘くさい。
そしてイオにその真実を聞く事も出来ないだろう。何故傷を負ったのかなど、あえて語りたいわけもない。
イオがずっと言わないのがその証拠だ。
きっとイオは言いたくないのだ。
そんな事を思っているうちに、はっとするともう朝の光が、空に昇っていて、どうしたって起きなければならないと思わせる時刻のようである。
イオが声をかけて来る事もないという事は、そんなに遅い時間でもないのだろう。
そう思いつつ、彼女は寝台から起きあがった。
たしか昨日、彼がクロゼットを開ければ、何かしらの衣類が出て来ると言っていた。
まさに魔法のクロゼットだ、と思いながら、パルミラはクロゼットを開ける。
そうすると、本当に衣類が一式そこにかけられている。
それも自分で着られるように仕立てられた衣装だ。
そして寝間着ではない。
まるで自分が想像した衣装そのままである。
もしかすると、このクロゼットは、自分の想像した衣類が出て来るといったたぐいの魔法がかけられていたりするのでは?
そんなありえない空想も、なんとなく楽しいものだった。
衣装に着替え、パルミラは一緒に出てきた簡素な靴に足を通し、見事な造りの鏡台の前のブラシで髪をくしけずり、簡単に身なりを整えた。
そうしてから、そっと扉を開き、外に出る事にした。
外はしんと静かな朝の空気をまとっていて、それだけですがすがしいものがある。
彼女が、ゆっくりと吐き出した息はほの白く靄がかり、この気温がそれなりに低い事を知らせる。
そんな気温の低い空気の中、パルミラは渡り廊下の大きな窓から見た、外の景色に目を見張った。
「真っ白だわ……」
外は暗い色をした病んだ木々が、雪をたっぷりとまとって、厳めしい。まるで北の魔女のような厳しさまで感じられるそれらが密集し、一つの地形を作っている。
病んだ木々は聖なる森に生えている木々の事だ。という事はこの城は、聖森が近いのだろうか。
という事は国境沿いの城なのかしら、と聖なる森とその周囲に関しては詳しくない彼女が、自分なりに地図を描こうとしても、あまり意味がない。
数分考え、地理事態に明るくない事、そして自分がどの方角に逃げてきたのかもわからない事を思い出し、彼女は自分の場所を把握することをあきらめた。
諦めると同時に空腹を感じ、彼女はゆっくりと、昨日向かった台所へ向かう事にした。
台所へ行くと、そこのかまどは熾火がくすぶっており、また一から火を熾さなくていい事に、パルラミはほっとした。火打石も火打ち金もないという、この城で、イオのように燐寸が使えない彼女が火を熾すためには、また膨大な手間がかかるはずだからだ。
それとも熾火さえも、この城の魔法の力が働き、制御下にあるのだろうか。
そんな事を思いながら、パルミラは白くけぶる息を吐きだしつつ、声をかけた。
「暖かい飲み物を、いっぱい、いただけますか?」
はたして城に対して、こう言った風にお願いをする事が正しいのだろうか?
そんな事がちらりと頭をよぎったわけだが、城はその言葉に対して、人知を超えた力を作動させるという答え方をした。
台所の中に作られている、変わった造りの井戸から水が木おけに汲まれて、熾火には新たな薪が投じられる。
やや強まった炎の温度でも確認しているのか、鍋が様子を窺うようにかまどを覗き込むような動きを見せて、その後に鍋へ水が注がれ、温める位置に置かれる。
その間にも、他の部分も動き出し、棚に置かれている、香草だろうか? そう言った物が入っている瓶……ガラスの瓶だ、高価そうである……から、小さなやかんに似たポットへと、茶さじいっぱいの枯れ草がいれられた。
パルミラはそれらの道具の、無駄のない動きに感心しながら、どこにも腰掛ける場所がないために、空っぽらしき樽の上に座っていた。
鍋の水がわいたのだろう。鍋からポットへ湯気の立つお湯が注ぎ込まれて、蓋が被せられる。
数分ほど待っただろうか、その後彼女の元へ差し出されたカップの中では、くすんだ彼は色のお湯が、彼女の顔を映していた。
彼女はゆっくりとその香りを吸い込む。清涼感のある心地よい香りが、そのお茶から漂っているので、なんとなく体の力が抜けて行く。
これは一体何のお茶なのだろうか、と思っても、瓶に書かれている異国の文字は、彼女の知らない文字で、読む事は断念するほかなかった。
そっとその清涼感のあるお茶を口に含むと、香草独自の風味が舌に染み渡り、温かさが体の芯まで広がっていく。
それをゆっくりと飲み干した彼女は立ち上がり、台所に問いかけた。
「食事の支度を、私がしてもいいでしょうか?」
鍋たちは沈黙した。それはお客様にやらせる事ではない、と言いたげな態度である。
お城がそう思っているのならば、パルミラは、無理やり自分の食事を、自分で作ったりしない。そのためもう一度声をかけた。
「そうですか、ありがとうございます。どなたか、イオの所まで案内していただけますか?」
かたん、とその彼女の願いにこたえたのは、一足の皮のブーツだった。
どうやらイオのブーツのようだ。
ブーツは彼女の前に立ち、踵を鳴らす。
どうして案内されたいの、と言いたげなそれに、彼女は言う。
「昨日傷の手当てをしたのです、だから今日も包帯を取り替えたいのですよ。傷口は清潔にしておかなければ、治るものも治りません。それに一人では巻きにくい部分に怪我をしているから、寝て乱れた包帯を治すのに、きっと人手が必要なのです」
ブーツは納得したようだ。しゃんと立ち上がると、踵を二回打ち鳴らし、彼女に先導するように歩きだした。
0
あなたにおすすめの小説
「本当に僕の子供なのか検査して調べたい」子供と顔が似てないと責められ離婚と多額の慰謝料を請求された。
佐藤 美奈
恋愛
ソフィア伯爵令嬢は、公爵位を継いだ恋人で幼馴染のジャックと結婚して公爵夫人になった。何一つ不自由のない環境で誰もが羨むような生活をして、二人の子供に恵まれて幸福の絶頂期でもあった。
「長男は僕に似てるけど、次男の顔は全く似てないから病院で検査したい」
ある日、ジャックからそう言われてソフィアは、時間が止まったような気持ちで精神的な打撃を受けた。すぐに返す言葉が出てこなかった。この出来事がきっかけで仲睦まじい夫婦にひびが入り崩れ出していく。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
家出を決行した結果
棗
恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。
デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。
自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。
※なろうさんにも公開しています。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる