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そんな事から数週間、晴美がホテルのレストランで、新作の決定のために暴れまわる事数週間ともいえるが、ついに幼馴染は、今年の仕事を全て終わらせて、鼻歌交じりにイギリスへ向かうための準備を行っていた。
その日が来るまで、、来る日も来る日も甘い新作候補のデザートを食べていた依里は、自分の腹回りがやわらかくなって、以前柳川に用意してもらった盛装がぎりぎりで入るという状態になっていたため、正月が終わったらダイエットしなければ、と決意していた。楽な衣装を好む依里であるが、仕事のためのオフィスカジュアルが入らなくなるのは、さすがに問題があるわけだ。健康診断のチェックもあるだろうし。
「いい加減イギリスで何をするのか教えてくれてもいいんじゃないの」
「それはねえ、まだ秘密にしなくちゃいけないんだ」
「そうだ、林さんが支度が終わったら連絡してほしいって言ってた」
「なんで林君、おれじゃなくてヨリちゃんに連絡とったんだろ」
「イギリス旅行に浮かれて、連絡手段視ないだろうってふまれてるんだろ」
依里が実際に、うきうきと荷物を詰めている男に言うと、男は真面目な顔で頷いた。
「確かにおれ、何にも見ないかもしれない」
「飛行機のチケットとかは大丈夫なの? パスポートの更新はしてあるのか?」
「問題ないよ! しょっちゅう海外に出歩いてた人生だからね! イギリスは割と治安マシな方だし、道中で爆破物抱えたテロ組織の人とかとぶつかったりしないもの」
「お前の人生どっかしらで修羅場に出会ってないか……?」
それだけ人生経験を積んだ結果、今のこいつがいるのだろう。そんな事を思っていると、荷造りが終わったらしい晴美は、喜々とした調子で林君だろう相手に電話をかけ始めたのだった。
「そう言えば、ホテルのレストラン、年末から三が日は、定休日なんだ」
「そうだよ! あそこは他の入っているレストランとか料亭とかとの兼ね合いで、そこら辺は休みをとるしかないんだって。それにそう言う日に、あのホテルに泊まる人たちは、外でご馳走を食べる人が多いから、問題ないんだってね! 前の本店とは大違い! 本店は年末も三が日も、馬車馬みたいに働かされてたもの」
クリスマスで稼ぎまくるとは言ってたね! と朗らかに笑った晴美は、さらに続けてこう言った。
「ヨリちゃん、クリスマスが終わって暇になったら、おれの部屋のラップトップの、テレビとか見放題のサブスクで、見てほしい物があるんだー」
「お前、セキュリティそれでいいのかよ」
「その時が来たら一時的にパスワード解除しておくだけ。ヨリちゃんが見終わったら、パスワードまた細かく変えるし問題ないよ」
「いったい何を見せたいんだ」
「まだオフレコ!」
そう言って笑った幼馴染は、何か飛び切りの面白い事なのだろう事を、隠している風だった。
「じゃーねー! 行ってきまーす! お土産楽しみにしててね!」
「おう行ってこい」
「では、必ず先輩を安全に帰らせるので、幼馴染さんも安心して送り出してください」
「私は君が心労で倒れないかの方が不安だな……」
晴美はぶんぶんと腕を振り、喜々として家を出て行った。ついでにお迎えに来た林君が、神妙に頭を下げたため、彼は出来た人間なのだと改めて思った。人間としてはきっと、林君の方ができているに違いない。晴美はあれだ、若干頭のネジが外れている。
……さて。
依里は本日、会社のパーティが行われるため、今から急いで、支度をしなければならなかった。
「まずは……」
ああいう場所に出向くわけなので、美容室で飛び切りに磨いてもらわなければならない。
それが終わったら着替えを済ませて、荷物をどこかに預けて……やる事は色々あって忙しい。
会社のクリスマスパーティは、成績優秀者が招待される特別な物であるため、下手な見た目で行ったりする事は出来ない。
常識的で、清潔で、それなりに年齢に相応した華やかな装い。
中々そんな物を準備しない依里にとって、時間はいくらあっても足りないくらいだった。
その日が来るまで、、来る日も来る日も甘い新作候補のデザートを食べていた依里は、自分の腹回りがやわらかくなって、以前柳川に用意してもらった盛装がぎりぎりで入るという状態になっていたため、正月が終わったらダイエットしなければ、と決意していた。楽な衣装を好む依里であるが、仕事のためのオフィスカジュアルが入らなくなるのは、さすがに問題があるわけだ。健康診断のチェックもあるだろうし。
「いい加減イギリスで何をするのか教えてくれてもいいんじゃないの」
「それはねえ、まだ秘密にしなくちゃいけないんだ」
「そうだ、林さんが支度が終わったら連絡してほしいって言ってた」
「なんで林君、おれじゃなくてヨリちゃんに連絡とったんだろ」
「イギリス旅行に浮かれて、連絡手段視ないだろうってふまれてるんだろ」
依里が実際に、うきうきと荷物を詰めている男に言うと、男は真面目な顔で頷いた。
「確かにおれ、何にも見ないかもしれない」
「飛行機のチケットとかは大丈夫なの? パスポートの更新はしてあるのか?」
「問題ないよ! しょっちゅう海外に出歩いてた人生だからね! イギリスは割と治安マシな方だし、道中で爆破物抱えたテロ組織の人とかとぶつかったりしないもの」
「お前の人生どっかしらで修羅場に出会ってないか……?」
それだけ人生経験を積んだ結果、今のこいつがいるのだろう。そんな事を思っていると、荷造りが終わったらしい晴美は、喜々とした調子で林君だろう相手に電話をかけ始めたのだった。
「そう言えば、ホテルのレストラン、年末から三が日は、定休日なんだ」
「そうだよ! あそこは他の入っているレストランとか料亭とかとの兼ね合いで、そこら辺は休みをとるしかないんだって。それにそう言う日に、あのホテルに泊まる人たちは、外でご馳走を食べる人が多いから、問題ないんだってね! 前の本店とは大違い! 本店は年末も三が日も、馬車馬みたいに働かされてたもの」
クリスマスで稼ぎまくるとは言ってたね! と朗らかに笑った晴美は、さらに続けてこう言った。
「ヨリちゃん、クリスマスが終わって暇になったら、おれの部屋のラップトップの、テレビとか見放題のサブスクで、見てほしい物があるんだー」
「お前、セキュリティそれでいいのかよ」
「その時が来たら一時的にパスワード解除しておくだけ。ヨリちゃんが見終わったら、パスワードまた細かく変えるし問題ないよ」
「いったい何を見せたいんだ」
「まだオフレコ!」
そう言って笑った幼馴染は、何か飛び切りの面白い事なのだろう事を、隠している風だった。
「じゃーねー! 行ってきまーす! お土産楽しみにしててね!」
「おう行ってこい」
「では、必ず先輩を安全に帰らせるので、幼馴染さんも安心して送り出してください」
「私は君が心労で倒れないかの方が不安だな……」
晴美はぶんぶんと腕を振り、喜々として家を出て行った。ついでにお迎えに来た林君が、神妙に頭を下げたため、彼は出来た人間なのだと改めて思った。人間としてはきっと、林君の方ができているに違いない。晴美はあれだ、若干頭のネジが外れている。
……さて。
依里は本日、会社のパーティが行われるため、今から急いで、支度をしなければならなかった。
「まずは……」
ああいう場所に出向くわけなので、美容室で飛び切りに磨いてもらわなければならない。
それが終わったら着替えを済ませて、荷物をどこかに預けて……やる事は色々あって忙しい。
会社のクリスマスパーティは、成績優秀者が招待される特別な物であるため、下手な見た目で行ったりする事は出来ない。
常識的で、清潔で、それなりに年齢に相応した華やかな装い。
中々そんな物を準備しない依里にとって、時間はいくらあっても足りないくらいだった。
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