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外伝~女帝の熊と悪役令嬢~
二人のアリアノーラ
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「おやまあ、あれの趣味に似合わない可愛らしいお嬢さんだこと」
微笑んだ女性……彼女が、女傑と名高い帝国の女帝なのでしょうね。
わたくしは彼女の微笑みの中に、イリアス様との共通点を見出していた。
どうしてかしら、血のつながりなんてなさそうなのに、この二人はとても似ていらっしゃるような感じがする。
微笑み方とか、不敵な感じとか、敵なんてぜんぶやっつけてしまうと言いたげな空気とか、そういう物がとても似ていらっしゃるわ。
本当に血のつながりがあるような、不思議な感覚をわたくしは受けている。
……お姉様とも、お母様とも、お父様ともまるで似ていないわたくしとは大違い。
他人ですら似ている部分があったりするのに……わたくしは……家族とさえ似ていなくて……出来損ないで……
「どうしたのかえ、そんな暗い顔をして。わらわがおそろしいのかえ? 誰か、温かい紅茶でも用意しておあげなさい、仕事ができなくって困るわねえ。興味津々なのはわかったから。後できちんと挨拶するように、あれにも言っておくから大丈夫だとも」
わたくしに優しい声をかけてくださる、女帝陛下は真っ白に近い金の髪をしていて、きっと金髪が白髪に変わっているさなかなのだわ。
そしてとてもふくよかな顔立ちをなさっている。
体も本当に、ふっくらとしていて柔らかそうなお体つきをしていて、心なしかほっとしてしまうわたくしがいた。
瞳はそれでも、炯炯と輝く空色。……本当に空の色のように、手の届かない色をおびた目をしていらっしゃる。
見た目で言ってしまえば、お姉様のような素晴らしい美女というわけはない。
お母様のような美しさすら持っていない。
それでもこのお方の、何かがとても強い光を放っているような気がして、とてもおいそれとは近づけない。
車椅子を借り受けて座るわたくしを見て、彼女は手招きをしてきた。
「おいで、アリアノーラ姫」
言った後で、からからとキンウ様が笑いだす。
「自分で近寄ったらどうなんだい? そっちは書類が多すぎるから、この車椅子で近付かせるってのはひどい話じゃあないかしらね?」
「魔女の言う通りのようだのう。わらわが立てばいいだけか」
キンウ様の不敬罪にもなりそうな言葉を、ふわりとほほ笑んで同意して立ち上がった女帝陛下は、お体がとても重たそうだった。
申し訳ないのに、樽のようなお体という言葉を連想してしまって悲しい。
彼女はそれでもするりと近付いてきてくださり、わたくしの前に椅子を用意させて座る。
卓もすぐに移動されて、温かい紅茶が用意された。
……これは本当に、同じ紅茶なのかしら。わたくしが王宮で飲んでいたものと、味が随分と違うような気がして、つい無口になってしまう。
「紅茶は嫌いかえ? 人の好き嫌いはわからないものだからねえ」
「……飲んだ事のない紅茶の味がしまして」
「……ああ」
女帝陛下は目をどこかに向けた後に、そう言った。まるでその理由が分かってしまっているような調子で。
「こちらと……バスチアは紅茶の好みも違うのでしょうか?」
「そう言う問題ではないだろうと思っているねえ。バスチアのお茶の方がおいしいかえ?」
大慌てで首を振った。この紅茶はとてもおいしいと思う。
お姉様が飲んでいる紅茶と似た香りがする。
わたくしの紅茶は、紅茶というよりも花の匂いが強い物だったから。
「そうかい。飲み過ぎてはいけないよ。夜中に起きてしまうからね」
「はい」
このお方はどうしてこんなにも、わたくしに優しい調子なのかしら。イリアス様の額に、置時計を投げつけた話を、聞いていらっしゃらないのかしら。
あれはとても軽率な振る舞いだったと、今では思っている。
イリアス様。とても不思議なお方。
粗野だったり、とても礼儀正しかったり、騎士道のようなふるまいをなさったり、山賊のように笑ったり。
とても複雑な、万華鏡の中を見ているような心地にさせるお方。
わたくしの、婚約者……
「さて、アリアノーラ姫。まいったねえ、わらわがそう呼ぶと、ごちゃごちゃしてしまいそうだよ」
「どうしてでしょうか?」
「わらわも、アリアノーラというのだよ」
その言葉を聞いて、わたくしは嫌いなこの名前が、少し好きになれたような気がした。この素晴らしいお方と似た名前なんて光栄、とどこかで思ったの。
「そうだねえ、何かこちらで通りのいい名前でも……ああ、わらわがいっそ改名すれば……」
「おやめよ、女帝。あなたがやりたくても、周囲が泣く」
「だろうねえ。署名のあたりと祐筆当りが何か言いそうだよ」
キンウ様の言葉に豪快に笑う、その女帝陛下のあり様がどうしてもイリアス様と重なる。
どうしてかしら……
「よし決めた。アリアノーラ姫、こちらで新しい名前で生活をしたらどうかえ? 心機一転というわけで」
「なにがよし決めたなのかしらね」
「イル・ウルスはそれで名前を新しく作ったであろう? それまでの名前を皆すっぽり忘れたとか言って。あれは絶対に自分の本名を名乗りたくないからだと、わらわは踏んでいる」
「あー、道理でイリアスの名前が、出身地の名前じゃないのか」
「なんぞ、魔女はイル・ウルスの故郷の名前を知っているのかえ?」
「大した情報はないわよ。果ての果て、マダラの地くらいしか」
「あれは自分の大昔は話さないからねえ。話す主義ではないという事らしいけれど」
わたくしは彼女たち……わたくしよりもずっと身分だったり様々な物だったりが、高い方々のお話を邪魔しないで、聞いていた。
聞きながら、新しい名前を考えるように言われた事を、考えていた。
ここで、わたくしは、名前に縛られずに、暮らしていいとおっしゃられているのだろうか。
出来そこないの二の姫ではない、ただのわたくしとして……?
「ところで、アリアノーラ姫。算数は出来るかえ?」
「ええ」
「家計簿はつけられるかえ?」
「かけいぼ……?」
それは何なのでしょうか。聞いた事のない物を繰り返すと、キンウ様が教えてくださった。
「お金の出入りを書き留めておく帳面の事だよ」
「やった事はありませんけれど……やらなければならないのでしたら、つたなくても」
「ああ、助かるね。あれは金の出入りに無頓着すぎて、色々悲鳴が上がるからねえ」
女帝陛下が何を思い出したのか、くすくすと笑った。
怪訝なわたくしに追加で、キンウ様が説明をくださる。
「あなたの夫になる、イリアスが自分の金の出入りに頓着しなさ過ぎて、ちょっと貯金とかおかしなことになっていてね、さすがに額がおかしいから、家計簿をつけてくれるしっかり者の奥さんを欲しがっているのさ、この女帝陛下は」
「本当に、金を使うところがもっとあるだろうと言いたいくらいに、あれはお金という物を使わないからねえ」
変に狙われると困るんだよ、と女帝陛下が笑いながら答えてくださった。
「分からなかったら、一から教えられる有能な事務官を一人、付けておこう。幸いあれとも親しい奴が二、三人いたからねえ」
「もっと正確に言うと、自分の能力をもっとたくさん発揮したいやつらね」
「魔女、身も蓋もない」
笑っている女帝陛下様。笑っているキンウ様。
わたくしを、軽蔑した目で見ない侍女の方々。
急に胸のあたりが痛くなってきてしまって、そこをきつく握りしめて、それでも痛みが引いてくれない。
呼吸が詰まるのはどうして?
そのまま目の奥から何かが沸き上がってきて……
「おや、姫」
女帝陛下が、わたくしを抱きしめてくれていた。温かくて柔らかい体をしていらっしゃる。
そして、とても穏やかな心になる香りをしている。
「ここは姫を害する馬鹿はいないぞえ? あのイル・ウルスの妻になる女性を害する屑も。わらわも姫が気に入った。そこの魔女もな。これほど盤石に守られる事はないぞえ? だから安心おし」
お母様にだって抱きしめてもらった事が無い。だからかしら。
目から何かがこぼれてきて、熱くて熱くて仕方がなかった。
微笑んだ女性……彼女が、女傑と名高い帝国の女帝なのでしょうね。
わたくしは彼女の微笑みの中に、イリアス様との共通点を見出していた。
どうしてかしら、血のつながりなんてなさそうなのに、この二人はとても似ていらっしゃるような感じがする。
微笑み方とか、不敵な感じとか、敵なんてぜんぶやっつけてしまうと言いたげな空気とか、そういう物がとても似ていらっしゃるわ。
本当に血のつながりがあるような、不思議な感覚をわたくしは受けている。
……お姉様とも、お母様とも、お父様ともまるで似ていないわたくしとは大違い。
他人ですら似ている部分があったりするのに……わたくしは……家族とさえ似ていなくて……出来損ないで……
「どうしたのかえ、そんな暗い顔をして。わらわがおそろしいのかえ? 誰か、温かい紅茶でも用意しておあげなさい、仕事ができなくって困るわねえ。興味津々なのはわかったから。後できちんと挨拶するように、あれにも言っておくから大丈夫だとも」
わたくしに優しい声をかけてくださる、女帝陛下は真っ白に近い金の髪をしていて、きっと金髪が白髪に変わっているさなかなのだわ。
そしてとてもふくよかな顔立ちをなさっている。
体も本当に、ふっくらとしていて柔らかそうなお体つきをしていて、心なしかほっとしてしまうわたくしがいた。
瞳はそれでも、炯炯と輝く空色。……本当に空の色のように、手の届かない色をおびた目をしていらっしゃる。
見た目で言ってしまえば、お姉様のような素晴らしい美女というわけはない。
お母様のような美しさすら持っていない。
それでもこのお方の、何かがとても強い光を放っているような気がして、とてもおいそれとは近づけない。
車椅子を借り受けて座るわたくしを見て、彼女は手招きをしてきた。
「おいで、アリアノーラ姫」
言った後で、からからとキンウ様が笑いだす。
「自分で近寄ったらどうなんだい? そっちは書類が多すぎるから、この車椅子で近付かせるってのはひどい話じゃあないかしらね?」
「魔女の言う通りのようだのう。わらわが立てばいいだけか」
キンウ様の不敬罪にもなりそうな言葉を、ふわりとほほ笑んで同意して立ち上がった女帝陛下は、お体がとても重たそうだった。
申し訳ないのに、樽のようなお体という言葉を連想してしまって悲しい。
彼女はそれでもするりと近付いてきてくださり、わたくしの前に椅子を用意させて座る。
卓もすぐに移動されて、温かい紅茶が用意された。
……これは本当に、同じ紅茶なのかしら。わたくしが王宮で飲んでいたものと、味が随分と違うような気がして、つい無口になってしまう。
「紅茶は嫌いかえ? 人の好き嫌いはわからないものだからねえ」
「……飲んだ事のない紅茶の味がしまして」
「……ああ」
女帝陛下は目をどこかに向けた後に、そう言った。まるでその理由が分かってしまっているような調子で。
「こちらと……バスチアは紅茶の好みも違うのでしょうか?」
「そう言う問題ではないだろうと思っているねえ。バスチアのお茶の方がおいしいかえ?」
大慌てで首を振った。この紅茶はとてもおいしいと思う。
お姉様が飲んでいる紅茶と似た香りがする。
わたくしの紅茶は、紅茶というよりも花の匂いが強い物だったから。
「そうかい。飲み過ぎてはいけないよ。夜中に起きてしまうからね」
「はい」
このお方はどうしてこんなにも、わたくしに優しい調子なのかしら。イリアス様の額に、置時計を投げつけた話を、聞いていらっしゃらないのかしら。
あれはとても軽率な振る舞いだったと、今では思っている。
イリアス様。とても不思議なお方。
粗野だったり、とても礼儀正しかったり、騎士道のようなふるまいをなさったり、山賊のように笑ったり。
とても複雑な、万華鏡の中を見ているような心地にさせるお方。
わたくしの、婚約者……
「さて、アリアノーラ姫。まいったねえ、わらわがそう呼ぶと、ごちゃごちゃしてしまいそうだよ」
「どうしてでしょうか?」
「わらわも、アリアノーラというのだよ」
その言葉を聞いて、わたくしは嫌いなこの名前が、少し好きになれたような気がした。この素晴らしいお方と似た名前なんて光栄、とどこかで思ったの。
「そうだねえ、何かこちらで通りのいい名前でも……ああ、わらわがいっそ改名すれば……」
「おやめよ、女帝。あなたがやりたくても、周囲が泣く」
「だろうねえ。署名のあたりと祐筆当りが何か言いそうだよ」
キンウ様の言葉に豪快に笑う、その女帝陛下のあり様がどうしてもイリアス様と重なる。
どうしてかしら……
「よし決めた。アリアノーラ姫、こちらで新しい名前で生活をしたらどうかえ? 心機一転というわけで」
「なにがよし決めたなのかしらね」
「イル・ウルスはそれで名前を新しく作ったであろう? それまでの名前を皆すっぽり忘れたとか言って。あれは絶対に自分の本名を名乗りたくないからだと、わらわは踏んでいる」
「あー、道理でイリアスの名前が、出身地の名前じゃないのか」
「なんぞ、魔女はイル・ウルスの故郷の名前を知っているのかえ?」
「大した情報はないわよ。果ての果て、マダラの地くらいしか」
「あれは自分の大昔は話さないからねえ。話す主義ではないという事らしいけれど」
わたくしは彼女たち……わたくしよりもずっと身分だったり様々な物だったりが、高い方々のお話を邪魔しないで、聞いていた。
聞きながら、新しい名前を考えるように言われた事を、考えていた。
ここで、わたくしは、名前に縛られずに、暮らしていいとおっしゃられているのだろうか。
出来そこないの二の姫ではない、ただのわたくしとして……?
「ところで、アリアノーラ姫。算数は出来るかえ?」
「ええ」
「家計簿はつけられるかえ?」
「かけいぼ……?」
それは何なのでしょうか。聞いた事のない物を繰り返すと、キンウ様が教えてくださった。
「お金の出入りを書き留めておく帳面の事だよ」
「やった事はありませんけれど……やらなければならないのでしたら、つたなくても」
「ああ、助かるね。あれは金の出入りに無頓着すぎて、色々悲鳴が上がるからねえ」
女帝陛下が何を思い出したのか、くすくすと笑った。
怪訝なわたくしに追加で、キンウ様が説明をくださる。
「あなたの夫になる、イリアスが自分の金の出入りに頓着しなさ過ぎて、ちょっと貯金とかおかしなことになっていてね、さすがに額がおかしいから、家計簿をつけてくれるしっかり者の奥さんを欲しがっているのさ、この女帝陛下は」
「本当に、金を使うところがもっとあるだろうと言いたいくらいに、あれはお金という物を使わないからねえ」
変に狙われると困るんだよ、と女帝陛下が笑いながら答えてくださった。
「分からなかったら、一から教えられる有能な事務官を一人、付けておこう。幸いあれとも親しい奴が二、三人いたからねえ」
「もっと正確に言うと、自分の能力をもっとたくさん発揮したいやつらね」
「魔女、身も蓋もない」
笑っている女帝陛下様。笑っているキンウ様。
わたくしを、軽蔑した目で見ない侍女の方々。
急に胸のあたりが痛くなってきてしまって、そこをきつく握りしめて、それでも痛みが引いてくれない。
呼吸が詰まるのはどうして?
そのまま目の奥から何かが沸き上がってきて……
「おや、姫」
女帝陛下が、わたくしを抱きしめてくれていた。温かくて柔らかい体をしていらっしゃる。
そして、とても穏やかな心になる香りをしている。
「ここは姫を害する馬鹿はいないぞえ? あのイル・ウルスの妻になる女性を害する屑も。わらわも姫が気に入った。そこの魔女もな。これほど盤石に守られる事はないぞえ? だから安心おし」
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