17 / 22
べリリム侯爵家王都別邸での夜会
今私たちはべリリム侯爵家王都別邸にてジェニファー様とお茶をしている。
「ちゃんと材料は言われたものを用意しているわよ心配性ねミシェルは」
「しょうがないじゃない、貴族学校でまともな卵料理が食べられなかったから怖かったのよ」
しかし、ミシェルはジェニファー様には随分砕けた話し方をするな。
私は気が気じゃないんだが…
さきほどユーリから食材に問題が無いことの報告を受けた。
べリリム産の卵が専用ケースにきれいに並べられていたとの事。
この卵輸送用ケースもミシェルの発案で作成されたもの。
当然契約があるのでべリリム侯爵家にも伝えたわけだ。
なんでも馬車では時間がかかるからと騎士数名に背負わせて馬で早掛けしたそうだ。
その割に卵は割れなかったというが、このケースがすごいのか騎士達の馬術がすごいのか判断が難しいところだ…
「ところでミシェル、あなた領でまた新しいお菓子を作ったそうじゃない」
「明日の夜会では実演いたしますよ」
「それは重畳」
ジェニファー様が気にしていたのはクレープのことだろう。
明日は立食パーティーだということなので、手でもって食べられるクレープは最適だろうと実は鉄板も持ってきている。
ユーリはそれに実演配布をすることになるのだ。
具材はカスタードクリームにメレンゲ、そして果物のシロップ漬けがメインだ。
甘いものが苦手な人むけに食事クレープも用意している。
豆のペーストに塩気の強いハムとチーズを挟んでくるむものだ。
今これ、タリムの町で食べ歩きの屋台販売品としてかなり流行っている。
食べきればゴミも出ない、軽食としても最適と人気だ。
平民向けではさすがに果物のシロップ漬けのような高級食材は使えないが、その時採れるフレッシュな果物やクリームだけがのった物が食されている。
「あとはクリームパフとプリンアラモードを提供予定ですわね」
「プリンならうちの料理人も作れるわよ?」
「そのプリンに追加の加工を施すんです。見た目も華やかになりますから夜会に最適かと」
「楽しみですわね」
その後ジェニファー様と明日の夜会の打ち合わせを終え部屋に戻った私たちはユーリとの事前準備を終え眠りについたのだった。
*****
翌日は早朝からパーティーの準備だ。
べリリム侯爵家のメイドの手も借りてミシェルは磨かれていく。
私は一人でも礼服を着替えられるが、流石にドレスの着付けは一人ではできないからな。
連れてきたユーリは昨日の夜から厨房に籠りっぱなしで、こちらの手伝いはできない。メイドとは?
「とてもきれいだよミシェル」
「ありがとう、レイ君も素敵よ」
私はミシェルの手を取りキスを落とす。
かなり早いがすでに夜会のためのドレスアップを完了した。
というのも、今回の夜会においてその場で調理を見せるという性質上私たちがユーリのサポートをしなくてはならない。
平民がおいそれと貴族に口を利くわけにはいかないのだ。
なので、注文は私たちが取る。
それをユーリに伝え彼女に作ってもらい私たちが手渡す。
そのための段取りをしていると着替える時間が無くなりそうだったので先に着替えたのだ。
早速侯爵家の大ホールへとお邪魔すれば、料理を並べるためのテーブルたちのほぼ真ん中に硬直しているユーリがいた。
「ユーリ君大丈夫か?」
「だ、だめです」
「シューパフやプリンは大丈夫なのよね」
「そ、そちらは問題ありません。後は配膳を待つだけです。」
提供される菓子類そのものは大丈夫なようだ…まぁ平民である彼女が貴族の前で料理を披露するなんてことはまずないからな…
それにこのパフォーマンス自体ミシェルの発案をジェニファー様が了承したから実現したものだ。
普通貴族の料理でその場で調理したものを食すなんてことはない。
「大丈夫だ、私達が付いている。君は作業だけすればいい」
「レイ君は男爵だけど伯爵家で礼儀作法は学んでいるから大丈夫よ安心しなさいユーリ」
「は、はい。がんば りま す」
うん、頑張ってほしい。
緊張するのは仕方がないが調理ミスだけはしてくれるなよ…
ユーリの目の前には丸い鉄板がおいてある。
下には熱した石が置かれており鉄板を温めている。
そこにクレープ生地を注ぎ、専用のトンボと呼ばれるT字の器具で薄くのばし焼き上げる。
焼けて端がめくれて来たらそこをもって皿に移す。
焼けたクレープ生地の上に具材を置いて三角形になるように生地を折りたためば完成する。
ミシェル自ら作ってくれた時はするすると完成するクレープ生地に感動したものだ。
そして、今やタリムの町にはそれなりの数のクレープ屋台がある。
鉄板は良い値がするのだが儲かると話題だ。
特にガレットのように目玉焼きとハムにチーズを挟むのが朝食として人気だそうだ。
今回は卵の代わりに豆のペーストだが。
「ではユーリ、今のうちに生地を何枚か焼いておいて、絶対注文を受けてから焼き始めると間に合わなくなるわ」
「それほど混むだろうか?」
「混むわよ。貴族の令嬢令息が料理するところを見る事なんてないのよ?珍しいというだけで混むわ」
「そんなもんか…」
普通のご令嬢なんかは街で食べ歩きとかしないもんな、珍しいか。
*****
16時が過ぎ夜会に参加する招待客が次々と到着し始める。
シェフの格好をしたユーリにすでに注目が集まっている。
テーブルの前に私とミシェルが陣取っているのでタリム男爵家の何かだということは皆うすうす気が付いているだろう。
そしてタリムと言えばお菓子だ。
ご令嬢達がすでにひそひそとこちらを見ながら会話をしているのが見える。
「ほら、注目されてるでしょ」
「あぁ、私ですら怖い」
若いご令嬢達の目がギラギラしているのだ。
まだ学生であろう子達だが、明らかに甘味であると理解されている。
男性陣はそうでもないようだが…みなテーブルの前にでかでかと置かれているメニュー表に釘付けだ。
メニュー表にはクレープに挟むことができる果物の名前や食材名が記載されており、好きなものを3つまで頼めるようにしている。
ご令嬢方は今から何を頼もうか相談しているようだ
「皆様ようこそおいで下さいました今宵は・・・」
主催であるジェニファー様が夜会の開始を宣言される。
横にはもうすぐ彼女と婚姻するというメルロン伯爵令息がいる。
彼は次男で婿養子となる。
何度か私にどうすればジェニファー様と仲良くできるか聞いてきたこともあったな。
「それと、本日はタリム男爵夫妻がわざわざ今噂の菓子たちを用意してくださいました。
本日の目玉はクレープというお菓子ですわ。私も昨日いただきましたが大変美味でございました。
目の前で調理をしていただけますので是非男爵夫妻にお声掛けくださいませ」
夜会開始の挨拶が終わるや否やご令嬢達がミシェルにたかり始める。
「タリム男爵、そこにあるメニューには甘くないものもあるとか」
「えぇございますよアルベルト伯爵、お勧めはハムとチーズを生地で巻いたものです」
「ではそれをもらえるだろうか…あと甘いものも頼んでよいのだろうか?」
「もちろんでございます」
早速男性陣からの注文も入った。
そして小声で甘いものを頼んでもよいか聞かれてしまった。
男性が甘いものを食べるのは恥ずかしいと思うかたは結構おられるのだ。
私は気にしないのだが、特に騎士の家系にその系統が多い。
ユーリに注文を伝えようとすると、すでに彼女は丁寧に絞り器を使いクリームを生地においていた。
そして指定された果物を並べていく。
両端をたたんで綺麗な三角形を作れば、生地から果物と綺麗にデコレーションされたメレンゲとカスタードクリームがのぞく。
一番最初に注文をしたご令嬢が目を輝かせて受け取っていた。
「これは順番待ちがすごいことになりそうだぞ…」
ユーリに注文を伝えると彼女は素早く食材を巻いていく。
あ、これは確かに生地を焼いている暇はなさそうだぞ…
次から次にクレープを包んでいくユーリだが明らかに焦りの色が見え始める。
みるみる作り置きの生地が無くなっていく。
「では皆さま、生地焼きの実演をいたしますわ」
ミシェルの声ではっと鉄板の方を向けばなんとミシェルがエプロンを着けてボールとお玉を持っている。
まて、まさか君が焼くのか!!
周りの唖然とした顔をものともせずにバンバン生地を焼き始める。
「み、ミシェル」
「しょうがないじゃないこのままじゃ生地が無くなっちゃうわよ」
声をかけたがお構いなしで焼き続けている。
焼けた生地をさっと指で持ち上げればなぜか歓声が上がる始末。
「ずいぶんにぎやかですわね」
気が付けば私の後ろにジェニファー様が立っており…
「も、申し訳ございません」
「お気になさらないで、ミシェルのことだものきっとこうなると思ったわ」
まってほしい、ジェニファー様はこの状況を予想していたと?
学生時代、私の知らないところで君は何をしたんだ一体…
さまざまな疑問が浮かんだが、注文は私がすべて受けることになったため、本来ゆったりした時間を楽しむ夜会のはずが目が回る忙しさだった。
ほとんどの食事がはけ、会場に落ち着きが戻ってきたのは食材が完全に無くなったときだった。
私を含めタリム男爵家からきた3人は疲れ果ててしまい、社交とは?という状況だった。
「ちゃんと材料は言われたものを用意しているわよ心配性ねミシェルは」
「しょうがないじゃない、貴族学校でまともな卵料理が食べられなかったから怖かったのよ」
しかし、ミシェルはジェニファー様には随分砕けた話し方をするな。
私は気が気じゃないんだが…
さきほどユーリから食材に問題が無いことの報告を受けた。
べリリム産の卵が専用ケースにきれいに並べられていたとの事。
この卵輸送用ケースもミシェルの発案で作成されたもの。
当然契約があるのでべリリム侯爵家にも伝えたわけだ。
なんでも馬車では時間がかかるからと騎士数名に背負わせて馬で早掛けしたそうだ。
その割に卵は割れなかったというが、このケースがすごいのか騎士達の馬術がすごいのか判断が難しいところだ…
「ところでミシェル、あなた領でまた新しいお菓子を作ったそうじゃない」
「明日の夜会では実演いたしますよ」
「それは重畳」
ジェニファー様が気にしていたのはクレープのことだろう。
明日は立食パーティーだということなので、手でもって食べられるクレープは最適だろうと実は鉄板も持ってきている。
ユーリはそれに実演配布をすることになるのだ。
具材はカスタードクリームにメレンゲ、そして果物のシロップ漬けがメインだ。
甘いものが苦手な人むけに食事クレープも用意している。
豆のペーストに塩気の強いハムとチーズを挟んでくるむものだ。
今これ、タリムの町で食べ歩きの屋台販売品としてかなり流行っている。
食べきればゴミも出ない、軽食としても最適と人気だ。
平民向けではさすがに果物のシロップ漬けのような高級食材は使えないが、その時採れるフレッシュな果物やクリームだけがのった物が食されている。
「あとはクリームパフとプリンアラモードを提供予定ですわね」
「プリンならうちの料理人も作れるわよ?」
「そのプリンに追加の加工を施すんです。見た目も華やかになりますから夜会に最適かと」
「楽しみですわね」
その後ジェニファー様と明日の夜会の打ち合わせを終え部屋に戻った私たちはユーリとの事前準備を終え眠りについたのだった。
*****
翌日は早朝からパーティーの準備だ。
べリリム侯爵家のメイドの手も借りてミシェルは磨かれていく。
私は一人でも礼服を着替えられるが、流石にドレスの着付けは一人ではできないからな。
連れてきたユーリは昨日の夜から厨房に籠りっぱなしで、こちらの手伝いはできない。メイドとは?
「とてもきれいだよミシェル」
「ありがとう、レイ君も素敵よ」
私はミシェルの手を取りキスを落とす。
かなり早いがすでに夜会のためのドレスアップを完了した。
というのも、今回の夜会においてその場で調理を見せるという性質上私たちがユーリのサポートをしなくてはならない。
平民がおいそれと貴族に口を利くわけにはいかないのだ。
なので、注文は私たちが取る。
それをユーリに伝え彼女に作ってもらい私たちが手渡す。
そのための段取りをしていると着替える時間が無くなりそうだったので先に着替えたのだ。
早速侯爵家の大ホールへとお邪魔すれば、料理を並べるためのテーブルたちのほぼ真ん中に硬直しているユーリがいた。
「ユーリ君大丈夫か?」
「だ、だめです」
「シューパフやプリンは大丈夫なのよね」
「そ、そちらは問題ありません。後は配膳を待つだけです。」
提供される菓子類そのものは大丈夫なようだ…まぁ平民である彼女が貴族の前で料理を披露するなんてことはまずないからな…
それにこのパフォーマンス自体ミシェルの発案をジェニファー様が了承したから実現したものだ。
普通貴族の料理でその場で調理したものを食すなんてことはない。
「大丈夫だ、私達が付いている。君は作業だけすればいい」
「レイ君は男爵だけど伯爵家で礼儀作法は学んでいるから大丈夫よ安心しなさいユーリ」
「は、はい。がんば りま す」
うん、頑張ってほしい。
緊張するのは仕方がないが調理ミスだけはしてくれるなよ…
ユーリの目の前には丸い鉄板がおいてある。
下には熱した石が置かれており鉄板を温めている。
そこにクレープ生地を注ぎ、専用のトンボと呼ばれるT字の器具で薄くのばし焼き上げる。
焼けて端がめくれて来たらそこをもって皿に移す。
焼けたクレープ生地の上に具材を置いて三角形になるように生地を折りたためば完成する。
ミシェル自ら作ってくれた時はするすると完成するクレープ生地に感動したものだ。
そして、今やタリムの町にはそれなりの数のクレープ屋台がある。
鉄板は良い値がするのだが儲かると話題だ。
特にガレットのように目玉焼きとハムにチーズを挟むのが朝食として人気だそうだ。
今回は卵の代わりに豆のペーストだが。
「ではユーリ、今のうちに生地を何枚か焼いておいて、絶対注文を受けてから焼き始めると間に合わなくなるわ」
「それほど混むだろうか?」
「混むわよ。貴族の令嬢令息が料理するところを見る事なんてないのよ?珍しいというだけで混むわ」
「そんなもんか…」
普通のご令嬢なんかは街で食べ歩きとかしないもんな、珍しいか。
*****
16時が過ぎ夜会に参加する招待客が次々と到着し始める。
シェフの格好をしたユーリにすでに注目が集まっている。
テーブルの前に私とミシェルが陣取っているのでタリム男爵家の何かだということは皆うすうす気が付いているだろう。
そしてタリムと言えばお菓子だ。
ご令嬢達がすでにひそひそとこちらを見ながら会話をしているのが見える。
「ほら、注目されてるでしょ」
「あぁ、私ですら怖い」
若いご令嬢達の目がギラギラしているのだ。
まだ学生であろう子達だが、明らかに甘味であると理解されている。
男性陣はそうでもないようだが…みなテーブルの前にでかでかと置かれているメニュー表に釘付けだ。
メニュー表にはクレープに挟むことができる果物の名前や食材名が記載されており、好きなものを3つまで頼めるようにしている。
ご令嬢方は今から何を頼もうか相談しているようだ
「皆様ようこそおいで下さいました今宵は・・・」
主催であるジェニファー様が夜会の開始を宣言される。
横にはもうすぐ彼女と婚姻するというメルロン伯爵令息がいる。
彼は次男で婿養子となる。
何度か私にどうすればジェニファー様と仲良くできるか聞いてきたこともあったな。
「それと、本日はタリム男爵夫妻がわざわざ今噂の菓子たちを用意してくださいました。
本日の目玉はクレープというお菓子ですわ。私も昨日いただきましたが大変美味でございました。
目の前で調理をしていただけますので是非男爵夫妻にお声掛けくださいませ」
夜会開始の挨拶が終わるや否やご令嬢達がミシェルにたかり始める。
「タリム男爵、そこにあるメニューには甘くないものもあるとか」
「えぇございますよアルベルト伯爵、お勧めはハムとチーズを生地で巻いたものです」
「ではそれをもらえるだろうか…あと甘いものも頼んでよいのだろうか?」
「もちろんでございます」
早速男性陣からの注文も入った。
そして小声で甘いものを頼んでもよいか聞かれてしまった。
男性が甘いものを食べるのは恥ずかしいと思うかたは結構おられるのだ。
私は気にしないのだが、特に騎士の家系にその系統が多い。
ユーリに注文を伝えようとすると、すでに彼女は丁寧に絞り器を使いクリームを生地においていた。
そして指定された果物を並べていく。
両端をたたんで綺麗な三角形を作れば、生地から果物と綺麗にデコレーションされたメレンゲとカスタードクリームがのぞく。
一番最初に注文をしたご令嬢が目を輝かせて受け取っていた。
「これは順番待ちがすごいことになりそうだぞ…」
ユーリに注文を伝えると彼女は素早く食材を巻いていく。
あ、これは確かに生地を焼いている暇はなさそうだぞ…
次から次にクレープを包んでいくユーリだが明らかに焦りの色が見え始める。
みるみる作り置きの生地が無くなっていく。
「では皆さま、生地焼きの実演をいたしますわ」
ミシェルの声ではっと鉄板の方を向けばなんとミシェルがエプロンを着けてボールとお玉を持っている。
まて、まさか君が焼くのか!!
周りの唖然とした顔をものともせずにバンバン生地を焼き始める。
「み、ミシェル」
「しょうがないじゃないこのままじゃ生地が無くなっちゃうわよ」
声をかけたがお構いなしで焼き続けている。
焼けた生地をさっと指で持ち上げればなぜか歓声が上がる始末。
「ずいぶんにぎやかですわね」
気が付けば私の後ろにジェニファー様が立っており…
「も、申し訳ございません」
「お気になさらないで、ミシェルのことだものきっとこうなると思ったわ」
まってほしい、ジェニファー様はこの状況を予想していたと?
学生時代、私の知らないところで君は何をしたんだ一体…
さまざまな疑問が浮かんだが、注文は私がすべて受けることになったため、本来ゆったりした時間を楽しむ夜会のはずが目が回る忙しさだった。
ほとんどの食事がはけ、会場に落ち着きが戻ってきたのは食材が完全に無くなったときだった。
私を含めタリム男爵家からきた3人は疲れ果ててしまい、社交とは?という状況だった。
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
前世で孵した竜の卵~幼竜が竜王になって迎えに来ました~
高遠すばる
恋愛
エリナには前世の記憶がある。
先代竜王の「仮の伴侶」であり、人間貴族であった「エリスティナ」の記憶。
先代竜王に真の番が現れてからは虐げられる日々、その末に追放され、非業の死を遂げたエリスティナ。
普通の平民に生まれ変わったエリスティナ、改めエリナは強く心に決めている。
「もう二度と、竜種とかかわらないで生きていこう!」
たったひとつ、心残りは前世で捨てられていた卵から孵ったはちみつ色の髪をした竜種の雛のこと。クリスと名付け、かわいがっていたその少年のことだけが忘れられない。
そんなある日、エリナのもとへ、今代竜王の遣いがやってくる。
はちみつ色の髪をした竜王曰く。
「あなたが、僕の運命の番だからです。エリナ。愛しいひと」
番なんてもうこりごり、そんなエリナとエリナを一身に愛する竜王のラブロマンス・ファンタジー!
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
異世界に逃げたシングルマザー経理は、定時退勤だけは譲れない
木風
恋愛
DV夫から一歳の娘を抱えて逃げた鈴木優子は、光に飲まれて異世界の王宮へ転移してしまう。
生きるために差し出した武器は簿記と経理経験――崩壊寸前の王宮会計を『複式簿記』で立て直すことに。
ただし譲れない条件はひとつ、「午後五時の定時退勤」。娘の迎えが最優先だからだ。
その姿勢に、なぜか若き国王ヴィクトルが毎日経理室へ通い始めて――仕事と子育ての先に、家族の形が芽吹いていく。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?