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32話:帝国軍の混乱と対応
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先の奇襲作戦は失敗に終わった。
音もなく銃撃されるという不可解な出来事により部隊を指揮する者達が瞬く間に殺害されたためだ。
その後も主戦場の東にある林側は魔の地帯となった。
我々が偵察のために斥候を送り込んでも、誰も帰ってこない。
既に30名は斥候として送り込んでいるのに帰ってきたものは一人しかいない。
「そして、これがその原因だというのか」
諜報部隊が持ってきたのは1枚の紙。
アルミナ王国内の立て札から回収したそれは、一人の英雄を祭り上げたもの。
我が帝国軍からすれば悪魔のような存在…その名もアヤタル。
帝国内でも南部で語られる森の悪魔の名だ。
その姿は巨大な蛇やドラゴンだというが、女の姿でもあるという伝承が残っている。
「は、アヤタルは実に500mもの距離をもって我々帝国を一撃で撃退すると喧伝されております」
「そして、これまでの戦果は61人と…我が軍の不審死の数と会うな」
何がアヤタルだ。
だがこれが兵士たちへ与える心象は計り知れぬ。
森に入れば悪魔がいるとなれば輸送部隊の兵士でもない一般の商人など近づこうともしなくなるだろう。
そうなると、ただですら細い補給がさらに困難になる。
幸い商人は今のところ狙われていないとはいえいつ狙われるともしれぬ地域を行きたいかと言われれば断るものも多いだろう…
金だけで何とかなる問題ではない。
「殿下に親書をだす。確実に届けよ」
「はっ!」
若い兵士が敬礼して出ていく。
殿下の子飼いである暗殺者でも送ってもらわねば、このアヤタルは打ち倒せぬだろう。
そやつの首をもって敵の士気を低下させわが軍の士気を上げ一気に攻め切る。
数は力だ。
輸送部隊に着ける兵力を増やしそのままわが軍全体の兵員を増やす。
後は大砲だ。
最近我が国の海軍がブドウ弾なるものを開発したが、それが対人兵器として優れているという。
まっていろアルミナ王国、貴様らを撃滅しこの豊かなラシル平原をわがものとしてくれる。
あの扱いやすい第二皇子が皇位に着けばわしが帝国を牛耳ることも出来ようぞ…
音もなく銃撃されるという不可解な出来事により部隊を指揮する者達が瞬く間に殺害されたためだ。
その後も主戦場の東にある林側は魔の地帯となった。
我々が偵察のために斥候を送り込んでも、誰も帰ってこない。
既に30名は斥候として送り込んでいるのに帰ってきたものは一人しかいない。
「そして、これがその原因だというのか」
諜報部隊が持ってきたのは1枚の紙。
アルミナ王国内の立て札から回収したそれは、一人の英雄を祭り上げたもの。
我が帝国軍からすれば悪魔のような存在…その名もアヤタル。
帝国内でも南部で語られる森の悪魔の名だ。
その姿は巨大な蛇やドラゴンだというが、女の姿でもあるという伝承が残っている。
「は、アヤタルは実に500mもの距離をもって我々帝国を一撃で撃退すると喧伝されております」
「そして、これまでの戦果は61人と…我が軍の不審死の数と会うな」
何がアヤタルだ。
だがこれが兵士たちへ与える心象は計り知れぬ。
森に入れば悪魔がいるとなれば輸送部隊の兵士でもない一般の商人など近づこうともしなくなるだろう。
そうなると、ただですら細い補給がさらに困難になる。
幸い商人は今のところ狙われていないとはいえいつ狙われるともしれぬ地域を行きたいかと言われれば断るものも多いだろう…
金だけで何とかなる問題ではない。
「殿下に親書をだす。確実に届けよ」
「はっ!」
若い兵士が敬礼して出ていく。
殿下の子飼いである暗殺者でも送ってもらわねば、このアヤタルは打ち倒せぬだろう。
そやつの首をもって敵の士気を低下させわが軍の士気を上げ一気に攻め切る。
数は力だ。
輸送部隊に着ける兵力を増やしそのままわが軍全体の兵員を増やす。
後は大砲だ。
最近我が国の海軍がブドウ弾なるものを開発したが、それが対人兵器として優れているという。
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