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一八話
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「す、スライムに負けるなんて、く、屈辱だ」
全身がぬるぬるになったフレイは息を荒げ、地面に倒れていた。すぐに起き上がれないくらい疲れているようだ。
「も、もぅ、嫌ぁ……。スライム、きらい……」
ライトも地面に倒れ、布製の服が軽く溶かされていた。ライトのすべすべの肌が露出し、見た目が女の子のそれ。
熱った肌と潤んだ瞳が色っぽく、下半身を一生懸命隠そうとして背中を丸めている仕草が厭らしい。
「良いね、良いね、その顔、その仕草、私にもっと見せてっ」
私はドロドロに塗れている二人の姿を見ながら『禁断の書』を書いていく。魔物がいなくなると、指がスラスラ動く。
フレイとライトは目を細め、私の方を見てきた。そのまま、立ち上がり私に向ってくる。
「え、ちょ……。ちょ、ごめ……」
私は嫌な予感がしたのでさっさと逃げる。捕まったら、どうなるか想像できてしまった。
「キアスもスライム塗れになりやがれっ」
「ぼく達ばかり酷い目に合っている気がするんだけどっ。キアスくんもぬるぬるになって」
フレイとライトは逆切れしながら私に向って液体になったスライムを投げてくる。
残念だが、私はSランク冒険者だ。素人の投げたスライムなんかに当たるほどドジではない。そんな人間がSランク冒険者になれるわけが……。
「げふっ」
私は小石に躓き、倒れ込んだ。その後、二人の蛮族に捕まり、辱めを受ける。
「うう……。ひ、酷い……」
私はスライム塗れにされ、服を軽く溶かされた。股を閉じ、胸を隠すように腕を乗せ、身を縮める。
「なんか、キアスがエロく見えるんだが?」
「な、なんでなんだろうね。キアスくんは男なのに」
フレイとライトは私のぬるぬるになった姿を見て少々引いていた。
私は水属性魔法で体を洗い、ボロボロになった外套を残念に思いながら叩く。同じ品を何着も持っているからいいやという結論に至り、見えたら恥ずかしい部分は隠れていたので実習を継続した。
先ほどまで遊んでいて気付かなかったが思ったよりも魔物の数が多い。小隊がウォーウルフやオークに襲われ、ゲンナイ先生が何度も何度も動く。なぜ、ここまで魔物の数が多いのか謎だった。
ルドラさんが言っていた魔王の噂が、現実味を帯びてくる。
「う、うわあああああああああああああっ」
木々が叫んでいるかのようなざわめきと共に、生徒の悲鳴が聞こえた。
「くっ、やはり魔物の数が多い。これは異常だ」
ゲンナイ先生は悲鳴がした方に全力で走りだす。実習が始まってから常に全力稼働だった。
気になった私は小隊を組んでいるフレイやライトの安全を確認してからこっそり離れ、ゲンナイ先生についていった。
「グオオオオオオオオオ……」
ゲンナイ先生の前にいたのは頭部から二本の角が生えたオークの上位種、オーガだった。ぶくぶく太った不衛生な姿が特徴的のオークと違い、オーガは全身が筋肉の塊になり力が増した個体だ。
人間がオーガの攻撃を真面に食らったらひとたまりもない。三メートル近い巨体から生み出される攻撃の威力は大木を小枝のように軽々とへし折ってしまうほど。
「この実習が終わったら、教師なんて絶対辞めてやる……。シトラ学園長に何を言われようと絶対に辞めてやる」
ゲンナイ先生は表情を引きつらせながら剣を構える。激務の中、仕事を投げ出さずにこなす責任感の強さはやはり元近衛騎士だ。
オーガは自分で作ったとは思えない大剣を手に持ち、臨戦態勢を取っている。生徒達は死んでいないが、オーガの近くで気絶していた。
このままだと、ゲンナイ先生はまた怪我するかもしれない、生徒も死ぬ可能性がある。
両親や村人の肉片が脳裏にちらついた。
私がいる手前、そのような状況になったら……気分が悪い。
「ゲンナイ先生、私がオーガの周りにいる生徒を避難させます。その間にゲンナイ先生はオーガに対処してください」
私は気絶している生徒たちを魔法で軽くし、羽根ペンを使って回収していく。
「助かった。これで大分動きやすくなる」
ゲンナイ先生は剣の柄を握り、左脚をじりじりと下げる。銀色の剣身にオーガの不吉な笑みが反射していた。
オーガとゲンナイ先生は見つめ合い、停止。その間に生徒の回収は完了し、この場にいるのは私とオーガとゲンナイ先生のみ。
初めに動いたのはオーガの方だった。踏み出しただけで地面が抉れる。大剣の大きさは二メートルを超えており腕力も相当だ。
ゲンナイ先生も出方を伺いながら走り出し、たち向かう。
オーガは大剣を縦に振るう。周りの木に当たらないようにする辺り、オークより頭がいい。
その攻撃をゲンナイ先生は右側に転がりながら回避し、前方に走る。オーガの足下に滑り込みながら振り返り、右足の踵骨腱(アキレス腱)をぶった切る。
オーガは右ひざを地面につけたまま、背後にいるゲンナイ先生に目掛け、大剣を縦に振る。
――オーガが大剣を何で持っているんだろう。そもそも、こんな場所にオーガが出てくる?
私はオーガが王都の近くに現れた原因が気になった。
なんせ、王都の周りにいる魔物はルドラさんの依頼で私が片っ端から倒したので比較的安全なはずだ。それにも拘わらず、オークの上位種であるオーガが現れるなど思ってもいなかった。仕事中に、大剣を持っているオーガを見逃すはずがない。
つまり、何者かが連れて来た可能性がある。運が良いか悪いか、何か嫌な気配を感じる。魔物に命令できる存在など、私が知る限り一種族くらいだ。
「魔族がどこかにいるな……」
私は面倒事の種でしかない魔族を相手にしたくなかった。だが、知らんぷりし続ける間にも悲鳴は至る所から聞こえてくる。
ゲンナイ先生がオーガに構っているため手が離せない。今、助けに行けるのは私くらいだった。
「オーガ並の魔物がいるなら冒険者たちも手こずるだろうし、結局、私が魔物掃除をやるしかないよな」
私は魔物を倒せてしまう自分の力を呪いそうになりながら、日差しを遮るフードを被り、顔を隠した。そのまま森の中を駆けまわる。
私の姿は出来る限り茂みに隠し、目に入った魔物を剣や魔法で駆除。
ただの魔法や剣を使って魔物を倒す方法は無駄に疲れるので好きではない。ただ羽根ペンを使ったら私が『黒羽の悪魔』だと気づかれてしまう可能性があった。
そのため、無駄に疲れる方法で戦っている。倒れている学生に回復魔法を軽く掛けて死なない程度に治したあと皆が集まっている場所に魔法で運ぶ。
「数が多いなもう」
そこら中、魔物だらけで私の体力が削られていく。仕事を気にせず『禁断の書』を書くために学園にいるのに実習で魔物と戦っていたら何のために学園に入ったのかわからない。
私は文句を言いたいが口ではなく、手を動かした。
森の中で魔物を倒す簡単な作業こなす。加えてある個体を追った。
「魔族はどこだぁ。とっ捕まえて尋問してやる」
私は今回の原因だと思われる魔族を探していた。根本をどうにかしないと騒動は納まらない。
魔族を探していると少しずつ強い魔力を感知できるようになった。魔力を辿って行くと魔物の数が増える。この先にいるなと確信し、私は突っ込む。
ゴブリンやコボルト、オークなどの数がやたらに多い魔物を倒したあと、オーガなどの力量がある個体もさっさと倒す。師匠以上に怖い魔物は存在せず、走りながら討伐するのは容易かった。
「で、あんたが今回の原因?」
私は森の中で開けた場所に移動し、目の前にいる人型の者に話しかける。
「うえぇ……。一つの街を軽く落とせるくらいの魔物を集めたのに、なんで簡単に討伐してくれちゃっているの。ふざけないでよ。うちの苦労も知らないで」
私の目の前にいる褐色少女は両手をブンブンと振り、耳障りなキンキン声で叫んだ。頭から生えた湾曲している二本の角、背中から生えているコウモリのような翼、鼠のようなツルツルとした尻尾が木漏れ日に照らされている。間違いなく魔族。人型なので魔人か。
全身がぬるぬるになったフレイは息を荒げ、地面に倒れていた。すぐに起き上がれないくらい疲れているようだ。
「も、もぅ、嫌ぁ……。スライム、きらい……」
ライトも地面に倒れ、布製の服が軽く溶かされていた。ライトのすべすべの肌が露出し、見た目が女の子のそれ。
熱った肌と潤んだ瞳が色っぽく、下半身を一生懸命隠そうとして背中を丸めている仕草が厭らしい。
「良いね、良いね、その顔、その仕草、私にもっと見せてっ」
私はドロドロに塗れている二人の姿を見ながら『禁断の書』を書いていく。魔物がいなくなると、指がスラスラ動く。
フレイとライトは目を細め、私の方を見てきた。そのまま、立ち上がり私に向ってくる。
「え、ちょ……。ちょ、ごめ……」
私は嫌な予感がしたのでさっさと逃げる。捕まったら、どうなるか想像できてしまった。
「キアスもスライム塗れになりやがれっ」
「ぼく達ばかり酷い目に合っている気がするんだけどっ。キアスくんもぬるぬるになって」
フレイとライトは逆切れしながら私に向って液体になったスライムを投げてくる。
残念だが、私はSランク冒険者だ。素人の投げたスライムなんかに当たるほどドジではない。そんな人間がSランク冒険者になれるわけが……。
「げふっ」
私は小石に躓き、倒れ込んだ。その後、二人の蛮族に捕まり、辱めを受ける。
「うう……。ひ、酷い……」
私はスライム塗れにされ、服を軽く溶かされた。股を閉じ、胸を隠すように腕を乗せ、身を縮める。
「なんか、キアスがエロく見えるんだが?」
「な、なんでなんだろうね。キアスくんは男なのに」
フレイとライトは私のぬるぬるになった姿を見て少々引いていた。
私は水属性魔法で体を洗い、ボロボロになった外套を残念に思いながら叩く。同じ品を何着も持っているからいいやという結論に至り、見えたら恥ずかしい部分は隠れていたので実習を継続した。
先ほどまで遊んでいて気付かなかったが思ったよりも魔物の数が多い。小隊がウォーウルフやオークに襲われ、ゲンナイ先生が何度も何度も動く。なぜ、ここまで魔物の数が多いのか謎だった。
ルドラさんが言っていた魔王の噂が、現実味を帯びてくる。
「う、うわあああああああああああああっ」
木々が叫んでいるかのようなざわめきと共に、生徒の悲鳴が聞こえた。
「くっ、やはり魔物の数が多い。これは異常だ」
ゲンナイ先生は悲鳴がした方に全力で走りだす。実習が始まってから常に全力稼働だった。
気になった私は小隊を組んでいるフレイやライトの安全を確認してからこっそり離れ、ゲンナイ先生についていった。
「グオオオオオオオオオ……」
ゲンナイ先生の前にいたのは頭部から二本の角が生えたオークの上位種、オーガだった。ぶくぶく太った不衛生な姿が特徴的のオークと違い、オーガは全身が筋肉の塊になり力が増した個体だ。
人間がオーガの攻撃を真面に食らったらひとたまりもない。三メートル近い巨体から生み出される攻撃の威力は大木を小枝のように軽々とへし折ってしまうほど。
「この実習が終わったら、教師なんて絶対辞めてやる……。シトラ学園長に何を言われようと絶対に辞めてやる」
ゲンナイ先生は表情を引きつらせながら剣を構える。激務の中、仕事を投げ出さずにこなす責任感の強さはやはり元近衛騎士だ。
オーガは自分で作ったとは思えない大剣を手に持ち、臨戦態勢を取っている。生徒達は死んでいないが、オーガの近くで気絶していた。
このままだと、ゲンナイ先生はまた怪我するかもしれない、生徒も死ぬ可能性がある。
両親や村人の肉片が脳裏にちらついた。
私がいる手前、そのような状況になったら……気分が悪い。
「ゲンナイ先生、私がオーガの周りにいる生徒を避難させます。その間にゲンナイ先生はオーガに対処してください」
私は気絶している生徒たちを魔法で軽くし、羽根ペンを使って回収していく。
「助かった。これで大分動きやすくなる」
ゲンナイ先生は剣の柄を握り、左脚をじりじりと下げる。銀色の剣身にオーガの不吉な笑みが反射していた。
オーガとゲンナイ先生は見つめ合い、停止。その間に生徒の回収は完了し、この場にいるのは私とオーガとゲンナイ先生のみ。
初めに動いたのはオーガの方だった。踏み出しただけで地面が抉れる。大剣の大きさは二メートルを超えており腕力も相当だ。
ゲンナイ先生も出方を伺いながら走り出し、たち向かう。
オーガは大剣を縦に振るう。周りの木に当たらないようにする辺り、オークより頭がいい。
その攻撃をゲンナイ先生は右側に転がりながら回避し、前方に走る。オーガの足下に滑り込みながら振り返り、右足の踵骨腱(アキレス腱)をぶった切る。
オーガは右ひざを地面につけたまま、背後にいるゲンナイ先生に目掛け、大剣を縦に振る。
――オーガが大剣を何で持っているんだろう。そもそも、こんな場所にオーガが出てくる?
私はオーガが王都の近くに現れた原因が気になった。
なんせ、王都の周りにいる魔物はルドラさんの依頼で私が片っ端から倒したので比較的安全なはずだ。それにも拘わらず、オークの上位種であるオーガが現れるなど思ってもいなかった。仕事中に、大剣を持っているオーガを見逃すはずがない。
つまり、何者かが連れて来た可能性がある。運が良いか悪いか、何か嫌な気配を感じる。魔物に命令できる存在など、私が知る限り一種族くらいだ。
「魔族がどこかにいるな……」
私は面倒事の種でしかない魔族を相手にしたくなかった。だが、知らんぷりし続ける間にも悲鳴は至る所から聞こえてくる。
ゲンナイ先生がオーガに構っているため手が離せない。今、助けに行けるのは私くらいだった。
「オーガ並の魔物がいるなら冒険者たちも手こずるだろうし、結局、私が魔物掃除をやるしかないよな」
私は魔物を倒せてしまう自分の力を呪いそうになりながら、日差しを遮るフードを被り、顔を隠した。そのまま森の中を駆けまわる。
私の姿は出来る限り茂みに隠し、目に入った魔物を剣や魔法で駆除。
ただの魔法や剣を使って魔物を倒す方法は無駄に疲れるので好きではない。ただ羽根ペンを使ったら私が『黒羽の悪魔』だと気づかれてしまう可能性があった。
そのため、無駄に疲れる方法で戦っている。倒れている学生に回復魔法を軽く掛けて死なない程度に治したあと皆が集まっている場所に魔法で運ぶ。
「数が多いなもう」
そこら中、魔物だらけで私の体力が削られていく。仕事を気にせず『禁断の書』を書くために学園にいるのに実習で魔物と戦っていたら何のために学園に入ったのかわからない。
私は文句を言いたいが口ではなく、手を動かした。
森の中で魔物を倒す簡単な作業こなす。加えてある個体を追った。
「魔族はどこだぁ。とっ捕まえて尋問してやる」
私は今回の原因だと思われる魔族を探していた。根本をどうにかしないと騒動は納まらない。
魔族を探していると少しずつ強い魔力を感知できるようになった。魔力を辿って行くと魔物の数が増える。この先にいるなと確信し、私は突っ込む。
ゴブリンやコボルト、オークなどの数がやたらに多い魔物を倒したあと、オーガなどの力量がある個体もさっさと倒す。師匠以上に怖い魔物は存在せず、走りながら討伐するのは容易かった。
「で、あんたが今回の原因?」
私は森の中で開けた場所に移動し、目の前にいる人型の者に話しかける。
「うえぇ……。一つの街を軽く落とせるくらいの魔物を集めたのに、なんで簡単に討伐してくれちゃっているの。ふざけないでよ。うちの苦労も知らないで」
私の目の前にいる褐色少女は両手をブンブンと振り、耳障りなキンキン声で叫んだ。頭から生えた湾曲している二本の角、背中から生えているコウモリのような翼、鼠のようなツルツルとした尻尾が木漏れ日に照らされている。間違いなく魔族。人型なので魔人か。
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