34 / 59
三章 〈統一杯〉の亡霊
33話 レベルアップと大将の存在
しおりを挟む
「ケインは勝てたのか……?」
悠々と、カラマリ領で畑仕事をしていたであろう分身に、俺の意識が移行した。殺されると戻される。その特性を、クガン領の時には利用したが、やはり不便であることに変わりはない。
俺を殺したケインがどうなったのか、確かめる術はない。
ただ、無事であってくれと祈るばかりだ。
それに、怪我を負った先輩も大丈夫なのだろうか?
かなり痛そうだったし……。
「俺に出来るのは、報告だけか」
今からアサイド領に向かっても間に合わない。役立たずの経験値に出来ることは、何が起こったのかを伝えることだけだ。
自分に出来ることをやろう。
取り敢えず城に行けば誰かしらいるだろう。
俺は策に覆われた畑を出た。
今更、状況を伝えたところで、何も出来ないのは皆同じだろうけど、それでも、一秒でも早く伝えたいと走る。
例え、今、カナツさんとケインが置かれている状況が、より、不安を煽るとしてもだ。
走るために力を溜めた俺に対して、「戻って来たんだね」と、呼び止める一人の男。
こんな、俺しかいない畑で何をしているんだ?
眼を細めてその相手を見ると――クロタカさんだった。
「……」
アサイド領が暗雲に覆われていて気付かなかったが、どうやら、もう夜を迎えていたようだ。
星々の煌めくその下で狂人は俺達が働く姿を見ていたようだ。
なんのために……?
それでも、俺に話しかけてきたところを見ると、狂人状態ではないようだ。
ならば、普通に接した方がいいだろう。
「どーも、クロタカさん」
挨拶を返しながらも、クロタカさんが畑にいた理由を考える。まさか、最近、戦い成分が不足しているから、俺を殺すつもりなのか?
少しでも早く殺したくて、ここで待っていたのか?
だとしたら、俺はここで死ぬことになる。
畑にいる俺は、アサイド領に行く前に比べれば、一人増えている。その増加分をすぐに使ってしまうことになるのか。
いつ、狂人状態になるのかと警戒するが、狂気は全く感じられない。
それどころか、優しく俺に微笑むと、
「……サキヒデは仕事してるけど、アイリは今は天守閣にいると思うよ」
俺が探していた二人の行き先を教えてくれた。
「君がここで生き返るってことは、なにかあったんでしょ? 少しでも早く伝えないとアイリ達が怒るよ……?」
「は、はい! ありがとうございます!」
二人の居場所を告げたクロタカさんは、そのままどこかへ歩いて闇に溶けていく。
その背中に頭を下げ、アイリさんがいるという天守閣に走る。
……クロタカさん。
それを伝えるために、ずっと待っていてくれたってことはないよね……? 様子を見に来たときに、たまたま、俺が復活したんだよね?
だって、アサイド領を目指して三日が経過してるもん。
その間、心配していたなんて――まさか、ね。
クロタカさんの言う通り、アイリさんは天守閣にいた。
勢いよく階段を登ってきたのは俺一人。もしも、カナツさんがいたら、一番にアイリさんに抱き着くだろう。
それがないということは、アサイド領で、なにか良くないことが起こったのかと察したようだ。
「リ、リョータ! 大将は? ケインは……!?」
「それは……」
俺が死ぬ前に起こったことを告げる。
先輩のこと。
そして、ケインが〈紫骨の亡霊〉の大将と戦い負けてしまったこと。それでも、ケインが立ち上がるのを信じて、カナツさんが、三人の〈紫骨の亡霊〉を相手にしていると。
「それで、俺はケインを回復させるために、一か八か殺されたんです」
「そっか……。やっぱり使ったんだ」
ピンチになれば、俺を使って回復することを、ケインを含め、全員が考えていたようだ。
……まあ、俺の密かにそのつもりで同行したんだけどな。
経験値が溜まってレベルが上がる。
レベルが上がれば、その分の、ステータスが加算されるのだが、レベルアップはそれだけじゃなかった。
ゲーム好きの人間ならば、一度くらいはこのシステムを経験したことがあるのではないだろうか?
レベルアップで、HPやMPが回復するゲームを。
この世界ではレベルアップで傷が癒える。
一発逆転が可能なシステムだ。
俺は自分の命を使って、ケインの傷を癒したわけだ。
もっとも、ケインのレベルが上がったかは、アサイド領にいるカナツさんとケインしか知らない。もしかしたら、俺を殺しても、レベルが上がっておらず、傷も癒えていない可能性も零ではない。
高レベルだからこそ、必要な経験値は多い。
「ありがとね……」
アイリさんが俺に礼を言う。
いや、お礼されることなんて、一つも出来ていない。俺が先輩と同じ力だったら、今頃、笑顔でここに戻れただろう。
なのに――現実は、何が起こったのかも分からない。報告しても待つしかできない
ただ、黙って唇を噛む。
それから数日。
サキヒデさんにもアイリさんと同じ報告をしたが、「そうですか……。ありがとうございます」と同じように礼を言う。
……だから、やめてくれって。
先輩の力も説明したんだからさ、本当は、先輩がカラマリに来て欲しかったって思っただろ? そう腐りたくもなるが、俺が腐っても何にもならない。
無言で頭を下げてサキヒデさんと分かれた。
それに、気が沈んでいるのは俺だけじゃない。
城を出て街を歩く。いつもは、誰もが笑っているのに、通り過ぎる人は、皆、俺に「大将は大丈夫なの? ケインは?」と聞いてくる。
皆が望んでいる答えを、俺は口に出せなかった。
嘘を付けばいいだけなのに、それが出来なかった。口先三寸噓八百、その場のノリで生きてきた俺は、適当な言葉の一つも思いつかなかったのだ。
俺の言葉に、カラマリ領の空気が重くなる。
それは伝染し、領にいる全ての人を蝕んでいくようだった。
大将がいないと、ここまで空気が違うのか。なにもしないと揶揄われる大将は、そこに居るだけで活気づく。
俺は――そのことに改めて気付いた。
悠々と、カラマリ領で畑仕事をしていたであろう分身に、俺の意識が移行した。殺されると戻される。その特性を、クガン領の時には利用したが、やはり不便であることに変わりはない。
俺を殺したケインがどうなったのか、確かめる術はない。
ただ、無事であってくれと祈るばかりだ。
それに、怪我を負った先輩も大丈夫なのだろうか?
かなり痛そうだったし……。
「俺に出来るのは、報告だけか」
今からアサイド領に向かっても間に合わない。役立たずの経験値に出来ることは、何が起こったのかを伝えることだけだ。
自分に出来ることをやろう。
取り敢えず城に行けば誰かしらいるだろう。
俺は策に覆われた畑を出た。
今更、状況を伝えたところで、何も出来ないのは皆同じだろうけど、それでも、一秒でも早く伝えたいと走る。
例え、今、カナツさんとケインが置かれている状況が、より、不安を煽るとしてもだ。
走るために力を溜めた俺に対して、「戻って来たんだね」と、呼び止める一人の男。
こんな、俺しかいない畑で何をしているんだ?
眼を細めてその相手を見ると――クロタカさんだった。
「……」
アサイド領が暗雲に覆われていて気付かなかったが、どうやら、もう夜を迎えていたようだ。
星々の煌めくその下で狂人は俺達が働く姿を見ていたようだ。
なんのために……?
それでも、俺に話しかけてきたところを見ると、狂人状態ではないようだ。
ならば、普通に接した方がいいだろう。
「どーも、クロタカさん」
挨拶を返しながらも、クロタカさんが畑にいた理由を考える。まさか、最近、戦い成分が不足しているから、俺を殺すつもりなのか?
少しでも早く殺したくて、ここで待っていたのか?
だとしたら、俺はここで死ぬことになる。
畑にいる俺は、アサイド領に行く前に比べれば、一人増えている。その増加分をすぐに使ってしまうことになるのか。
いつ、狂人状態になるのかと警戒するが、狂気は全く感じられない。
それどころか、優しく俺に微笑むと、
「……サキヒデは仕事してるけど、アイリは今は天守閣にいると思うよ」
俺が探していた二人の行き先を教えてくれた。
「君がここで生き返るってことは、なにかあったんでしょ? 少しでも早く伝えないとアイリ達が怒るよ……?」
「は、はい! ありがとうございます!」
二人の居場所を告げたクロタカさんは、そのままどこかへ歩いて闇に溶けていく。
その背中に頭を下げ、アイリさんがいるという天守閣に走る。
……クロタカさん。
それを伝えるために、ずっと待っていてくれたってことはないよね……? 様子を見に来たときに、たまたま、俺が復活したんだよね?
だって、アサイド領を目指して三日が経過してるもん。
その間、心配していたなんて――まさか、ね。
クロタカさんの言う通り、アイリさんは天守閣にいた。
勢いよく階段を登ってきたのは俺一人。もしも、カナツさんがいたら、一番にアイリさんに抱き着くだろう。
それがないということは、アサイド領で、なにか良くないことが起こったのかと察したようだ。
「リ、リョータ! 大将は? ケインは……!?」
「それは……」
俺が死ぬ前に起こったことを告げる。
先輩のこと。
そして、ケインが〈紫骨の亡霊〉の大将と戦い負けてしまったこと。それでも、ケインが立ち上がるのを信じて、カナツさんが、三人の〈紫骨の亡霊〉を相手にしていると。
「それで、俺はケインを回復させるために、一か八か殺されたんです」
「そっか……。やっぱり使ったんだ」
ピンチになれば、俺を使って回復することを、ケインを含め、全員が考えていたようだ。
……まあ、俺の密かにそのつもりで同行したんだけどな。
経験値が溜まってレベルが上がる。
レベルが上がれば、その分の、ステータスが加算されるのだが、レベルアップはそれだけじゃなかった。
ゲーム好きの人間ならば、一度くらいはこのシステムを経験したことがあるのではないだろうか?
レベルアップで、HPやMPが回復するゲームを。
この世界ではレベルアップで傷が癒える。
一発逆転が可能なシステムだ。
俺は自分の命を使って、ケインの傷を癒したわけだ。
もっとも、ケインのレベルが上がったかは、アサイド領にいるカナツさんとケインしか知らない。もしかしたら、俺を殺しても、レベルが上がっておらず、傷も癒えていない可能性も零ではない。
高レベルだからこそ、必要な経験値は多い。
「ありがとね……」
アイリさんが俺に礼を言う。
いや、お礼されることなんて、一つも出来ていない。俺が先輩と同じ力だったら、今頃、笑顔でここに戻れただろう。
なのに――現実は、何が起こったのかも分からない。報告しても待つしかできない
ただ、黙って唇を噛む。
それから数日。
サキヒデさんにもアイリさんと同じ報告をしたが、「そうですか……。ありがとうございます」と同じように礼を言う。
……だから、やめてくれって。
先輩の力も説明したんだからさ、本当は、先輩がカラマリに来て欲しかったって思っただろ? そう腐りたくもなるが、俺が腐っても何にもならない。
無言で頭を下げてサキヒデさんと分かれた。
それに、気が沈んでいるのは俺だけじゃない。
城を出て街を歩く。いつもは、誰もが笑っているのに、通り過ぎる人は、皆、俺に「大将は大丈夫なの? ケインは?」と聞いてくる。
皆が望んでいる答えを、俺は口に出せなかった。
嘘を付けばいいだけなのに、それが出来なかった。口先三寸噓八百、その場のノリで生きてきた俺は、適当な言葉の一つも思いつかなかったのだ。
俺の言葉に、カラマリ領の空気が重くなる。
それは伝染し、領にいる全ての人を蝕んでいくようだった。
大将がいないと、ここまで空気が違うのか。なにもしないと揶揄われる大将は、そこに居るだけで活気づく。
俺は――そのことに改めて気付いた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる