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新しい仲間 (明神 公人)
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牛岩 縁を倒してから三日目の朝。
僕はその日に出勤していた仲間達に向けて一人の少女を紹介していた。
『明神興信事務所』で働く仲間達は、殆どが僕より年上で頼りになる。
基本的に出勤時間や勤務時間は決めてはいないが、新しい仲間が加わるから集まるようにと連絡をしていたのだが、『明神興信事務所』で働く全員が集まってくれた。
といっても、精々、10人程度の規模なのだけれど。
「今日から、新しい仲間になった春馬 莉子くんだ。まだ、若いが〈悪魔〉に対する気持ちは皆と同じだ」
僕の声を受けた仲間達は、勢いよく手を叩いて新たな同士となった少女――春馬 莉子ちゃんを迎え入れた。
僕の隣に立っていた春馬 莉子ちゃんは、一歩前に出てお辞儀をする。
年上の大人と接する機会はこれまで無かったのか、不安そうな声で言う。
「わ、私に出来ることがあれば、なんでも言ってください。なんでもやります!」
春馬 莉子ちゃんが、なぜ、『明神興信事務所』で働くことになったのか、それは昨日に遡る。牛岩 縁を倒した僕達の元に、三度目の春馬 莉子ちゃんの来訪があったのだ。
二度とも話を聞くことなく帰って貰ってしまっていたが、それでも折れることなく『明神興信事務所』を訪れてくれた。
そして、何故、自分がこの場所に来たのかを告げた。
春馬 莉子ちゃんは、数年前、〈悪魔〉によって犯されたのだという。
その恐怖から今まで引き籠っていたが、僕達の存在を知り復讐するために外に出て〈悪魔〉を倒すために生きることを決心したらしい。
数年前。
僕達が来る前――〈神〉が調整するまえの世界。
僕も話でしか聞いていないが、今以上に〈悪魔〉は自由に欲を満たしていたようだ。
ならば、女子高生の強姦など――当たり前に起こっていたことだろう。
そんな世界、考えるだけでも恐ろしい。
身をもって経験した春馬 莉子ちゃんは話を聞いただけの僕なんかよりも、もっと怖い思いをしたはずだ。
それでも、〈悪魔〉と戦う僕達の元にやってきて、恐怖を乗り越えて協力を申し出てくれたのだ。彼女の想いを知って、断ることは出来なかった。
……継之介が。
大の男が子犬の如く甲高い声で泣き喚き、仲間に入れてやってくれと頭を下げる継之介。
しかし、継之介に言われなくても、僕は彼女がここで働くことに関してはむしろ有難いとさえ思っていた。
数年、引き籠っていたと言っても学生だ。
若者たちのネットワークは存在するし、〈悪魔〉もまた、学生の姿で暮らしている可能性もある。
丁度、人手も欲しいと思っていた所だ。
断る理由はない。
世間に隠れる〈悪魔〉を倒して〈ポイント〉を集め――囚われた『人間』達を救う。
僕は春馬 莉子ちゃんに詰め寄る仲間達に「今日もよろしく頼む」と声を掛けた。
少しでも早く人々を救いたい。
〈悪魔〉を倒したい。
その気持ちは――この場にいる人間に共通した思いだった。
僕はその日に出勤していた仲間達に向けて一人の少女を紹介していた。
『明神興信事務所』で働く仲間達は、殆どが僕より年上で頼りになる。
基本的に出勤時間や勤務時間は決めてはいないが、新しい仲間が加わるから集まるようにと連絡をしていたのだが、『明神興信事務所』で働く全員が集まってくれた。
といっても、精々、10人程度の規模なのだけれど。
「今日から、新しい仲間になった春馬 莉子くんだ。まだ、若いが〈悪魔〉に対する気持ちは皆と同じだ」
僕の声を受けた仲間達は、勢いよく手を叩いて新たな同士となった少女――春馬 莉子ちゃんを迎え入れた。
僕の隣に立っていた春馬 莉子ちゃんは、一歩前に出てお辞儀をする。
年上の大人と接する機会はこれまで無かったのか、不安そうな声で言う。
「わ、私に出来ることがあれば、なんでも言ってください。なんでもやります!」
春馬 莉子ちゃんが、なぜ、『明神興信事務所』で働くことになったのか、それは昨日に遡る。牛岩 縁を倒した僕達の元に、三度目の春馬 莉子ちゃんの来訪があったのだ。
二度とも話を聞くことなく帰って貰ってしまっていたが、それでも折れることなく『明神興信事務所』を訪れてくれた。
そして、何故、自分がこの場所に来たのかを告げた。
春馬 莉子ちゃんは、数年前、〈悪魔〉によって犯されたのだという。
その恐怖から今まで引き籠っていたが、僕達の存在を知り復讐するために外に出て〈悪魔〉を倒すために生きることを決心したらしい。
数年前。
僕達が来る前――〈神〉が調整するまえの世界。
僕も話でしか聞いていないが、今以上に〈悪魔〉は自由に欲を満たしていたようだ。
ならば、女子高生の強姦など――当たり前に起こっていたことだろう。
そんな世界、考えるだけでも恐ろしい。
身をもって経験した春馬 莉子ちゃんは話を聞いただけの僕なんかよりも、もっと怖い思いをしたはずだ。
それでも、〈悪魔〉と戦う僕達の元にやってきて、恐怖を乗り越えて協力を申し出てくれたのだ。彼女の想いを知って、断ることは出来なかった。
……継之介が。
大の男が子犬の如く甲高い声で泣き喚き、仲間に入れてやってくれと頭を下げる継之介。
しかし、継之介に言われなくても、僕は彼女がここで働くことに関してはむしろ有難いとさえ思っていた。
数年、引き籠っていたと言っても学生だ。
若者たちのネットワークは存在するし、〈悪魔〉もまた、学生の姿で暮らしている可能性もある。
丁度、人手も欲しいと思っていた所だ。
断る理由はない。
世間に隠れる〈悪魔〉を倒して〈ポイント〉を集め――囚われた『人間』達を救う。
僕は春馬 莉子ちゃんに詰め寄る仲間達に「今日もよろしく頼む」と声を掛けた。
少しでも早く人々を救いたい。
〈悪魔〉を倒したい。
その気持ちは――この場にいる人間に共通した思いだった。
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