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ある私立小学校で
特別授業①
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「校長先生、お話したいことがあります」
ノックも無しに校長室に女性教師が入ってきた。もっとも、この学校ではほとんどの職員は女性である。学校の性格上、情熱を持って志望してきた者ばかりで、多くは思い立ったらすぐ実行しようとする。校長もそれを容認している。
「どうぞ。何でも伺いますよ」
「私、この度結婚しました。事後報告で申し訳ないのですけど」
「それはおめでとう。全く気にすることはありませんよ。常識にとらわれる必要は無いのですから」
「お願いがあります。私たち、すぐにでも子供が欲しいと思っています。毎晩しているのですけど、この学校の方針に則って、それを子供たちにも見てもらおうと思うんです。やっぱり、自分達で直接見たものの方が教育として有効ではないでしょうか」
「それは私も以前から思っていたことです。いずれはアダルトビデオの会社に相談して、実演してもらおうと思っていました」
「それには反対です。どう演じたとしてもそれは作り物の世界にすぎません。それより、私たちは本当の夫婦で本気で子供を欲しいと思っているのですから、それを見てもらったほうがいいはずです」
「確かにそうです。でも、それはあなただけの考えではないですよね。旦那さんにも相談して決めたことですか」
「もちろんです。私がこういう学校で教師になることを承知の上でお付き合いを始めた人です。快く賛同してくれました。そうだ、今度校長先生のもとに連れてまいります。そこで本人から確認してもらったほうが信用してもらえると思います」
「そうですね。私が旦那様の都合がいい時にお宅に伺っても構いませんよ」
「ありがとうございます。それからもうひとつ提案があるのですが」
その教師は、校長とその後も長い間話し込んでいた。
数週間後、児童が帰宅した後の学校に一台のトラックが入ってきた。警備員に入校許可を受け、講堂の横につけると、既に待ち構えていた数人の作業員によっていくつかの大きな荷物が運び込まれる。
その翌日。
「今日は特別授業を行います。講堂に行きましょう」
担任教師に連れられて行くと、他のクラスの子も集まりつつあった。とは言っても一年生だけで一クラス20人、しかも3クラスしかないから、大した数ではない。この学校では体育館とは別に講堂がある。本来は全学年がそろったことを想定して造られているので、一年生しかいない今、着席は前の方だけである。
ステージには、手術台のようなものと、モニター画面がついた装置、保健室にあるような簡素なベッドが置かれていた。
前方には校長を含めて数人の教師と子どもたちの知らない大人がいた。先生のうち一人と隣の男性は手術着のようなものを着ている。
子供たちが着席すると、白衣を着た40くらいの女性がステージに立った。
「皆さん、こんにちは。私はこちらの校長先生と高校で同じクラスだった高田といいます。大学病院で産婦人科医をしていて、今日は非番なのでこちらに性教育の件で伺いました。
皆さん、本当に裸で過ごしておられるんですね。私もそうすべきなのかもしれませんが、そこまでする度胸がございませんので、服を着たまま失礼します。
今回こちらに伺いましたのは、3組の担任をされている松浦先生が「自分の体を使って性教育をして欲しい」という御申し出があったからです。これから、ファイバースコープを使って松浦先生のからだをお見せしていきます。それは私のような医師でなければやることができません。私は専門家ですので、なるべくわかりやすい言葉を使って皆さんに説明していきたいと思います。それでは、松浦先生に代わります」
「こんにちは。3組を担当しています松浦です。わたくし、今度結婚いたしまして、本名は変わったのですが、学校内ではこれからも「松浦」を使っていきます。よろしくおねがいします。
先日授業でやったと思いますが、「結婚」というのは、男女が「セックスをする関係になった」ことを周囲に公表することです。私たちの場合は、子供を授かることも考えていて、それはドラマのように「式を挙げて一緒に住み始めたらいつの間にかできる」というものではありません。私は、この学校の先生になった時から、結婚したら自分の体を皆さんに見てもらおうと思っていて、夫も承認してくれました。それでは高田先生、お願いします」
「あらかじめお断りしておきます。今からお見せするのは、決して美しい物でも、神秘的なものでもありません。むしろ「汚らしい、気持ち悪い」と言えるかもしれないです。見ていて気分が悪くなった方はすぐ近くの先生に伝えてください。それでは始めます。松浦先生、手術台に仰向けになって脚を開いてください」
高田医師は、ケーブルのついたカメラを手にした。校長がアナウンスする。
「先生が持っているのは「ヒステロスコープ」と言って、女性の体の中を見るためのファイバースコープです。先日すべてのクラスの授業でやりました通り、大人の股の間には毛が生えています。これを「陰毛」といいます。この間にカメラを向けてみると、黒い線が見えてきました。これが「陰裂」です。陰裂の両脇を「大陰唇」といいます。大陰唇を開いて、陰裂の中を見てみます。松浦先生、よろしいですか?」
「お願いします」
「今映っているのは、男の人の「亀頭」が通るところだと思ってください。今回は私が指で開いて見ていますが、実際にセックスをするときには男の人も女の人も見ることはできませんので、「手探り」のように挿れていくわけです。
上にある穴は尿道です。つまりおしっこの出てくる穴。女の人がおしっこをするときはここから出てきて、陰裂の間から外に放出されるわけです。その下にあるビラビラしたものが小陰唇。カメラはこの間を通っていきます。セックスをするときの男の人の亀頭もこの間を通るわけです。
この先が「膣」です。この中にカメラを挿れていきます」
カメラは黒いトンネルの中に入った。
「皆さんの視線は男の人の亀頭になったわけです。ここは赤ちゃんが生まれる時に通る道でもあります。ライトを点けてみますね」
初めに説明があった通り、そこはグロテスクな空間だった。数人の子が体調不良を訴え、教師に付き添われて出て行く。
「ここで亀頭は精子を放出します。精子は自分の力で泳いで卵子に向かいます。卵子は最初に辿り着いた精子と受精すると、あとの精子はもう何もできず、死ぬしかありません。皆さんのからだうち、お父さんから受け継いだ部分は、こういう生存競争に勝ち残ってきたものなのです」
「それでは、ファイバースコープを戻していきます」
逆回転させるように画面が映っていき外に出た。
校長が真剣な顔で話し出す。
「皆さんの中には、ペットや昆虫などが「交尾」しているのを見たことがある人も多いと思います。当然のことですが、人間も同じことをして子供を作ります。この学校の皆さんでしたらそのことはご存知だと思います。
これから実際にやってみせます。相手をするのは松浦先生の夫です。先生ご夫婦は子供ができることを望まれています。ですから今から行うのは擬似的なものでも快楽を求める物でも夫婦のコミュニケーションでもなく、子どもを作る目的を持って行われる「本物」です。先生ご夫婦は教育の一環としてそれを皆さんの前でやって見せることを希望されて、私も承諾しました。皆さんの中にはご両親がされているのを見たことがある人もいるかもしれませんが、そういう人もあらためてしっかりとみてください。それでは先生と旦那様、よろしくお願いします」
先生の夫という人が出てきた。バスローブを着ている。
「ご紹介いただきました松浦の夫です。妻にこの授業の話を聞いたときには正直驚いたのですが、性教育に対する熱意に感服しましてさせていただくことにいたしました。正直なところかなり恥ずかしいのですが、これも妻を助けることになるのだと理解しております。皆さん、しっかり勉強して行ってください」
「それでは、松浦先生と旦那様に挨拶いたしましょう。よろしくお願いいたします」
「よろしくお願いしたします」
松浦先生の夫がバスローブを脱ぐと、下には何も着ていなかった。この学校には男性教師はほとんどいないので、子供たちの視線が股間に集中する。先生の夫はさすがに赤面しているのが分かる。
校長が説明する。
「皆さん、しっかり見るのはいいですが、あまり長い時間見ないこと。あまりジロジロ見るところではありません。お家でお父さんやお兄さんの物を見た子もいるかもしれませんが、男の子のおちんちんは大人になるとこれくらい大きくなります。おしっこをするだけではなく、大切な役目があること、授業でやりましたね」
ノックも無しに校長室に女性教師が入ってきた。もっとも、この学校ではほとんどの職員は女性である。学校の性格上、情熱を持って志望してきた者ばかりで、多くは思い立ったらすぐ実行しようとする。校長もそれを容認している。
「どうぞ。何でも伺いますよ」
「私、この度結婚しました。事後報告で申し訳ないのですけど」
「それはおめでとう。全く気にすることはありませんよ。常識にとらわれる必要は無いのですから」
「お願いがあります。私たち、すぐにでも子供が欲しいと思っています。毎晩しているのですけど、この学校の方針に則って、それを子供たちにも見てもらおうと思うんです。やっぱり、自分達で直接見たものの方が教育として有効ではないでしょうか」
「それは私も以前から思っていたことです。いずれはアダルトビデオの会社に相談して、実演してもらおうと思っていました」
「それには反対です。どう演じたとしてもそれは作り物の世界にすぎません。それより、私たちは本当の夫婦で本気で子供を欲しいと思っているのですから、それを見てもらったほうがいいはずです」
「確かにそうです。でも、それはあなただけの考えではないですよね。旦那さんにも相談して決めたことですか」
「もちろんです。私がこういう学校で教師になることを承知の上でお付き合いを始めた人です。快く賛同してくれました。そうだ、今度校長先生のもとに連れてまいります。そこで本人から確認してもらったほうが信用してもらえると思います」
「そうですね。私が旦那様の都合がいい時にお宅に伺っても構いませんよ」
「ありがとうございます。それからもうひとつ提案があるのですが」
その教師は、校長とその後も長い間話し込んでいた。
数週間後、児童が帰宅した後の学校に一台のトラックが入ってきた。警備員に入校許可を受け、講堂の横につけると、既に待ち構えていた数人の作業員によっていくつかの大きな荷物が運び込まれる。
その翌日。
「今日は特別授業を行います。講堂に行きましょう」
担任教師に連れられて行くと、他のクラスの子も集まりつつあった。とは言っても一年生だけで一クラス20人、しかも3クラスしかないから、大した数ではない。この学校では体育館とは別に講堂がある。本来は全学年がそろったことを想定して造られているので、一年生しかいない今、着席は前の方だけである。
ステージには、手術台のようなものと、モニター画面がついた装置、保健室にあるような簡素なベッドが置かれていた。
前方には校長を含めて数人の教師と子どもたちの知らない大人がいた。先生のうち一人と隣の男性は手術着のようなものを着ている。
子供たちが着席すると、白衣を着た40くらいの女性がステージに立った。
「皆さん、こんにちは。私はこちらの校長先生と高校で同じクラスだった高田といいます。大学病院で産婦人科医をしていて、今日は非番なのでこちらに性教育の件で伺いました。
皆さん、本当に裸で過ごしておられるんですね。私もそうすべきなのかもしれませんが、そこまでする度胸がございませんので、服を着たまま失礼します。
今回こちらに伺いましたのは、3組の担任をされている松浦先生が「自分の体を使って性教育をして欲しい」という御申し出があったからです。これから、ファイバースコープを使って松浦先生のからだをお見せしていきます。それは私のような医師でなければやることができません。私は専門家ですので、なるべくわかりやすい言葉を使って皆さんに説明していきたいと思います。それでは、松浦先生に代わります」
「こんにちは。3組を担当しています松浦です。わたくし、今度結婚いたしまして、本名は変わったのですが、学校内ではこれからも「松浦」を使っていきます。よろしくおねがいします。
先日授業でやったと思いますが、「結婚」というのは、男女が「セックスをする関係になった」ことを周囲に公表することです。私たちの場合は、子供を授かることも考えていて、それはドラマのように「式を挙げて一緒に住み始めたらいつの間にかできる」というものではありません。私は、この学校の先生になった時から、結婚したら自分の体を皆さんに見てもらおうと思っていて、夫も承認してくれました。それでは高田先生、お願いします」
「あらかじめお断りしておきます。今からお見せするのは、決して美しい物でも、神秘的なものでもありません。むしろ「汚らしい、気持ち悪い」と言えるかもしれないです。見ていて気分が悪くなった方はすぐ近くの先生に伝えてください。それでは始めます。松浦先生、手術台に仰向けになって脚を開いてください」
高田医師は、ケーブルのついたカメラを手にした。校長がアナウンスする。
「先生が持っているのは「ヒステロスコープ」と言って、女性の体の中を見るためのファイバースコープです。先日すべてのクラスの授業でやりました通り、大人の股の間には毛が生えています。これを「陰毛」といいます。この間にカメラを向けてみると、黒い線が見えてきました。これが「陰裂」です。陰裂の両脇を「大陰唇」といいます。大陰唇を開いて、陰裂の中を見てみます。松浦先生、よろしいですか?」
「お願いします」
「今映っているのは、男の人の「亀頭」が通るところだと思ってください。今回は私が指で開いて見ていますが、実際にセックスをするときには男の人も女の人も見ることはできませんので、「手探り」のように挿れていくわけです。
上にある穴は尿道です。つまりおしっこの出てくる穴。女の人がおしっこをするときはここから出てきて、陰裂の間から外に放出されるわけです。その下にあるビラビラしたものが小陰唇。カメラはこの間を通っていきます。セックスをするときの男の人の亀頭もこの間を通るわけです。
この先が「膣」です。この中にカメラを挿れていきます」
カメラは黒いトンネルの中に入った。
「皆さんの視線は男の人の亀頭になったわけです。ここは赤ちゃんが生まれる時に通る道でもあります。ライトを点けてみますね」
初めに説明があった通り、そこはグロテスクな空間だった。数人の子が体調不良を訴え、教師に付き添われて出て行く。
「ここで亀頭は精子を放出します。精子は自分の力で泳いで卵子に向かいます。卵子は最初に辿り着いた精子と受精すると、あとの精子はもう何もできず、死ぬしかありません。皆さんのからだうち、お父さんから受け継いだ部分は、こういう生存競争に勝ち残ってきたものなのです」
「それでは、ファイバースコープを戻していきます」
逆回転させるように画面が映っていき外に出た。
校長が真剣な顔で話し出す。
「皆さんの中には、ペットや昆虫などが「交尾」しているのを見たことがある人も多いと思います。当然のことですが、人間も同じことをして子供を作ります。この学校の皆さんでしたらそのことはご存知だと思います。
これから実際にやってみせます。相手をするのは松浦先生の夫です。先生ご夫婦は子供ができることを望まれています。ですから今から行うのは擬似的なものでも快楽を求める物でも夫婦のコミュニケーションでもなく、子どもを作る目的を持って行われる「本物」です。先生ご夫婦は教育の一環としてそれを皆さんの前でやって見せることを希望されて、私も承諾しました。皆さんの中にはご両親がされているのを見たことがある人もいるかもしれませんが、そういう人もあらためてしっかりとみてください。それでは先生と旦那様、よろしくお願いします」
先生の夫という人が出てきた。バスローブを着ている。
「ご紹介いただきました松浦の夫です。妻にこの授業の話を聞いたときには正直驚いたのですが、性教育に対する熱意に感服しましてさせていただくことにいたしました。正直なところかなり恥ずかしいのですが、これも妻を助けることになるのだと理解しております。皆さん、しっかり勉強して行ってください」
「それでは、松浦先生と旦那様に挨拶いたしましょう。よろしくお願いいたします」
「よろしくお願いしたします」
松浦先生の夫がバスローブを脱ぐと、下には何も着ていなかった。この学校には男性教師はほとんどいないので、子供たちの視線が股間に集中する。先生の夫はさすがに赤面しているのが分かる。
校長が説明する。
「皆さん、しっかり見るのはいいですが、あまり長い時間見ないこと。あまりジロジロ見るところではありません。お家でお父さんやお兄さんの物を見た子もいるかもしれませんが、男の子のおちんちんは大人になるとこれくらい大きくなります。おしっこをするだけではなく、大切な役目があること、授業でやりましたね」
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