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意気消沈
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高校卒業を控えていた私は嬉しいどころか意気消沈していた。もうすぐ卒業なのに進路が決まらない。受験先は学校も企業も全て落ちてしまった。
理由ははっきりしている。学力不足である。試験問題を見た時、すぐ自分には到底答えられないことが分かった。数式も英文も何を書いていあるか意味すら分からない。自分が受けてきた高校の授業レベルがいかに低いものであるのか身にしみて感じていた。
暗い表情を見た母は言った。
「終わったことを悩んでも仕方がないじゃないの。やるべきことはこれから何をしていけばいいか冷静に考えることよ」
そう言われても、何をしていいのか分からない。
知人と道端を歩いていたら、道端にタコがいた。知人は驚いていたが、私は驚かなかった。こういう風景を今まで何度も見たことがあったからである(あくまでも夢の中の話)。
タコは泥まみれになりながら、道端の穴の中に入っていった。
家の前を掃いていたら、一人の女性が封筒を手渡そうとした。封筒には手書きで私の名前が書かれている。郵便物ではないらしく、切手は貼られていない。
胡散臭いので受け取りを拒否すると、どうしても受け取ってもらえないと困るという。ますます胡散臭い。
すると、「○○さんに直接渡したい」と言いながら、封筒を開けた。
「○○は私です」というと、その女性は驚いた顔をする。
封筒の中身は学習塾の案内だった。
私が、「私は学習塾に通うような歳ではなく、むしろ還暦の方が近い」と言うと、ますます驚いた顔をして
「それではいくらなんでも無理ですね」と言った。
理由ははっきりしている。学力不足である。試験問題を見た時、すぐ自分には到底答えられないことが分かった。数式も英文も何を書いていあるか意味すら分からない。自分が受けてきた高校の授業レベルがいかに低いものであるのか身にしみて感じていた。
暗い表情を見た母は言った。
「終わったことを悩んでも仕方がないじゃないの。やるべきことはこれから何をしていけばいいか冷静に考えることよ」
そう言われても、何をしていいのか分からない。
知人と道端を歩いていたら、道端にタコがいた。知人は驚いていたが、私は驚かなかった。こういう風景を今まで何度も見たことがあったからである(あくまでも夢の中の話)。
タコは泥まみれになりながら、道端の穴の中に入っていった。
家の前を掃いていたら、一人の女性が封筒を手渡そうとした。封筒には手書きで私の名前が書かれている。郵便物ではないらしく、切手は貼られていない。
胡散臭いので受け取りを拒否すると、どうしても受け取ってもらえないと困るという。ますます胡散臭い。
すると、「○○さんに直接渡したい」と言いながら、封筒を開けた。
「○○は私です」というと、その女性は驚いた顔をする。
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「それではいくらなんでも無理ですね」と言った。
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