街角の女

zebra

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街角で

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「こんにちは」

 テレビのレポーターみたいにスーツにスカートを履いたスタイルの一人の若い女性が声をかけてきたのは、思いの外早く仕事が終わって街角を歩いていた時だった。今日は後は特にやることもない。

「失礼ですけど、二時間ほどお時間ありますか?」

 何かのセールスか、宗教の勧誘だろうか。そんなものに応じるほど世間知らずではないつもり。それを見透かしたかのように続けた。

「商品のご案内とか、宗教の勧誘ではありませんので安心してください。2時間ほどいただければ相応の報酬を差し上げます」

 時間があるのは確かだし、応じてみるつもりになった。話を聞いてみて変なことなら断ればいい。そう伝えると、

「それではこちらにおいでください」

 何をやらせるのか知らないけど。アンケートかなんかだろうと思った。街角で声をかけて商品のイメージを聞いたり好みの色を選ばせる話を聞いたことがある。

 連れていかれたのはビルの中の貸会議室のような部屋だった。奥にはパーテーションがあってその中は見えない。

 私と同じくらいの歳の男性がいて、女性と二人で席につき、私にも座るよう促した。

「お忙しいところありがとうございます。これからお話しする仕事はもちろん嫌なら断っていただいて結構です。こちらの女性、「ウラマツユリカ」というんですが、これから彼女が出演するアダルトビデオを撮影する相手を探していたんです。」
「実は、お声をかけるところから撮影させていただいておりました。つまり、彼女が好みのタイプの男性に声をかけ、その相手とアダルトビデオを撮る、という企画ものなんです。そのため2時間ほど時間がある方を探しておりました。もちろん残念ながら応じていただけない場合は撮影した映像は見ている前で消去いたします。
 報酬は5万円ですが、顔出し可能であれば2万円を上乗せします。ウラマツが主役ですのでお客様はほとんど顔が映ることはありません。ワンカットでも映ってしまうとまずいという場合は後からチェックして画像加工してわからないようにします。その手間を省く分が差額です」

「AV男優みたいな過激なことはとてもできないよ」

 アダルトビデオというのは女優は素人同然であっても、男優はプロである。女優が主役のように見えて実際には
男優が中心になって進めていることが多いらしい。あんなことは絶対に無理。素人にできるはずはない。

 「一向にかまいません。素人であることを売りにした企画なんです。見ているのは素人が大半ですから、自分を同化することができるこういう作品も需要があるわけです」

「それなら構いませんが。でも、私でいいんですね」

 どうせ相手役の男の顔など見る人はいないだろうし、ほとんどピントは合っていないだろうからいくらでもごまかせる。もちろんアダルトビデオ男優などしたことはない。どんなことをさせられるのか、想像すらできない。

 「これからの流れを簡単に説明します。まず、劇中で呼ぶための名前を何でもいいですからお伝えください。パーテーションの奥が撮影現場になっています。そこでまずウラマツに時間をください。彼女がお客様の服を脱がせますので、15分間はされるままになってください。そのあとはウラマツをあなたの好きなようにしていただいて結構です。素人ということが狙いなのでNGはありませんから」

 びっくりもしたが、好奇心も沸いてきた。ウラマツはAV女優とは思えない清楚な感じの美人である。その相手をすることはもちろん男性としての興味ないはずがない。

 「わかりました。やらせていただきます。私のことはケンイチとお呼びください」

 もちろん本名ではない。先ほど仕事先で出会った担当者の名前が咄嗟に出た。

「ありがとうございます。それではさっそく撮影にかかりましょう」

「その前に小道具を用意したいのですが。隣に百均がありましたね。そこに行ってきます。心配しなくても逃げたりしませんから。どうしても心配ならついて来てもらっても構いません 
 
 ウラマツが言った。

 「それでは私に同行させてください」

 やはり信用されていないか。何人声掛けしたのか知らないけど、やっと確保した男に逃げられたら全てやり直しだから無理もないか。

 百均ではいくつか小道具を購入した。もちろん自腹である。説明して領収書をもらうなんて野暮なことはしたくない。ウラマツは訳が分からない様子。

 戻るとパーテーションの裏に案内された。ソファーとベッドが置いてあり、撮影スタッフが数人構えている。ホテルの部屋をイメージしてるのだろうが、素人相手という前提があるためか、本物と見まがうほどのつくりではない。
 
 一人の男が進み出てくる。

 「こんな特殊な仕事をいきなりお願いしたのにもかかわらず、快くお引き受けいただきましたことにお礼申し上げます。私プロデューサーのコウダです。ケンイチさんのお顔は極力映さないようにし、映る場合でもピントをぼかしますのでその点はあまり心配なさらなくても大丈夫かと思います。先ほども紹介しました通りこちらが相手役をさせていただきますウラマツユリカ、カメラマンのクマガイ・・・・・」
 「ここからは、撮影終了までウラマツ以外が声をかけることはしませんので、気にしないください」

 スタッフの紹介が二分ほどあってから、ウラマツが私の前に来た。

 「それではよろしくお願いします。背広はご自分で脱いでもいいですよ」

  カメラが回り出す。

 背広を脱いでウラマツの前に立つ。

 「これからお服を脱がします。ちょっと緊張するかもしれないですね。カメラを意識しないでリラックスしていてください」

 ウラマツの手が、ネクタイ、ワイシャツを外していく。人に服を脱がしてもらうなど幼稚園以来だろうか。ランニングシャツに手をかけ、持ち上げた。初めて会った相手の前で裸になるなんて。

「これから下を脱がします。恥ずかしいかもしれませんが、一気に行きますね」
 
 ズボンのベルトに手がかけられ、緩められた。ファスナーが降ろされる。さすがに硬直していた私の局部がパンツを突き上げる。

「立派なものが出てきましたね。楽しみです」

 そのままパンツを脱がすのかと思ったら、パンツの中に右手を入れてきた。私の局部が彼女の手の中に弄ばれる。さすがに声も出ない。緊張していたら、左手で一気にパンツを下ろされた。

 ウラマツの目の前に私の局部が勢いよく飛び出した。パンツの拘束が無くなって一気に解放されたが如く。

「すごい。思った通り立派なものをお持ちですね。これからの撮影で存分に活用してください。楽しみです」

 ウラマツはまるで神社でご本尊に願掛けをするみたいに、柏手を打つ。

「ケンイチさんのお宝が私を夢中にさせてくれますように」

 伸びあがって、キスしてきた。私の口の中をウラマツの舌が転がりまわる。出ると首筋を舐め始めた。舌は胸、腹、下半身に移り、亀頭、陰嚢をぺろぺろと嘗め回す。

 もう、自分が全裸であることとか、カメラが回っていることなどすっかり頭から飛び去った。恥ずかしいのと興奮するのとが私の全てを支配している。

 「はい。後はケンイチさんにお任せします。思った通り愛してください」

 カメラが回り始めた。ユリカの前に立つ。いきなり脱がしたりしても面白くないし、どうせなら前技を楽しみたい。

 手始めに着衣のまま上から下に触ってみることにした。顔、首筋、そしていよいよ胸。こちらの鼓動も高まってくる。

 両手で服の上からユリカの胸を触ってみた。見た目以上に大きい。私も楽しみになってきた。

「素敵なおっぱいですね。今までたくさんの男性を夢中にさせてきたんじゃないですか」

「気に入っていただいてうれしいです。お任せしますので、好きなようにしてください」

 楽しみは後回しにして、先に進める。程よくくびれた腰、胸と同じくらい膨らんだ丸い尻、そして秘境の茂みが隠された前の部分。

 太ももの間は後に取っておくことにした。上着のボタンを上から一つずつ外していく。興奮のあまり手が震えるのが自分でもわかる。ボタンをすべて外し、脱がした服をパーテーションに引っ掛けておく。

 ブラウスの下からブラジャーが透けて見える。この中を想像するといよいよ興奮は高まってくる。

 意を決して、ブラウスのボタンに手をかけた。これを脱がせばいよいよ胸を覆い隠すのはブラジャーだけになる。それを外す前にやってみたいことがあった。

 ブラウスのボタンがすべて外れて。袖を引き抜いた。ユリカの上半身はブラジャーだけになった。腹の中央に縦に細く臍が見える。

 ブラジャーの上から胸を触ってみる。上からはみ出した谷間を見て、さすがに我慢できなくなった。後ろに回り、右手をブラジャーの谷間に滑り込ませた。

 柔らかいし、温かい。そして思った以上に大きい。

 しばらくこのまま揉んでいたい。ブラジャーをどうやって外していくか考える。でも、その前に。

「スカート脱がしますね」

 ベルトを緩め、形のいいお尻を触りながら、下にずり降ろしていく。最後は片足ずつ上げさせて脱がせた。

 少しだけ見えていた縦長のお臍が呼吸で波打っている。その下に一つだけ残ったショーツの中を想像するとますます興奮が高まらずにいられない。私の局部はすぐにでも活動したがっているようで、カメラのレンズが向いているにもお構いなしにカタカナのレの字の跳ねみたいな形で前方に向かって隆起している。どうせ画像編集でモザイクを掛けられてしまうのだから、しばらく我慢しておれ。

「ベッドに行きましょうか」

 残念ながら、腕力があるわけではないのでテレビや映画のシーンみたいに女を横抱きにして運ぶなんてことは無理。

 「ここからはアイマスクをかけてもらいます」

 職業としてやっている以上何度も経験しているのだろうけど、マンネリにはなってほしくない。いつ何をされるかドキドキする反応が欲しい。

 ユリカにアイマスクをかけると、仰向けに寝かせる。その上に両膝で座って陣取る。

 「よろしくお願いします」口元でささやき、すぐ唇を合わせる。ユリカの吐息がなまめかしい。唇をそのまま下へとずらしていく。

 あご、首筋と来て、いよいよ胸へ。その前に掌で最後の仕事をしなければならない。

 ブラジャーの上から両手で転がすように愛撫する。立っているときと違って多少潰れてしまっているけどその感触は健在だ。思いっきり味わったところで切り出す。

 「ブラジャー、外しますね」

 背中に手を回してホックを探る。カメラはすでに私の手に焦点を合わせている。見つかった。ゆっくりと外す。ストラップを左右にずらして、胸から引き外す。


 締め付けられていた緊張から解放されて喜んだ二つのふくらみが飛び出した。小山の先端にある乳輪が両目の瞳のように見える。「やさしくしてくださいね」と訴えているようだ。その中央に3ミリくらいのかわいい乳首が「私も存在しますよ」としっかり自己主張している。これから何をされるか知らないようにその無防備な姿をさらしているのがいとおしい。可愛がってあげたくなってきた。 

 芸術的な小山を眺めながら百均で買ってきた道具を二つ取り出す。一つは塗装に使う刷毛、もう一つは歯ブラシ。まずは右側の小山を刷毛で麓から愛撫していく。

 「くすぐったいわ。何をしているんです」

 「もう少し我慢してください。いいです、と言ったらアイマスクを外していいですよ」

 円を描くように丁寧に愛撫し、乳輪の周りまで来た。左側の小山も同じように麓から愛撫していく。

 左側の小山も乳輪まで登り詰めた。後はかわいい山頂を極めるだけになった。「アイマスク、外しますね」

 ユリカが私の手元をしげしげと見る。

「実はこれを使ったんです。次は、ちょっといじめてみます」

 目の前で百均で買った歯ブラシを開封し、乳輪と乳首を軽くこすってみる。やわらかい毛のタイプだから、刺激はあるけど痛くはないはず。
 
 ユリカは感じているらしく、口を半開きにして吐息が流れてくるのを感じる。

 もう我慢ができなくなってきた。両手で小山を掴み、乳首を交互に舐めてみる。乳首がピクンと起ってくる。ユリカも反応しているらしい。小山の間に私の顔は埋まった。

 乳房を堪能してから顔を上げた。舌にさんざん玩ばれた二つの乳首が濡れて光っている。

 この後秘園に向かってもいいが、その前にやっておきたいことがある。

 「うつ伏せになってもらえますか」

 ストラップが無くなった背中が艶めかしい。肩甲骨の間から指先を這わせてみる。指先を下に這わせていく。

 ショーツに辿り着いた。見事な山が構えている。掌で愛撫してから少しずらしてみた。

 「きれいなお尻ですね」

 両尻を掴み、開いて見る。奥にかわいい肛門がある。当たり前の話だが、どんな美人でもやはり出すところは同じようにあることを改めて認識する。

 ショーツを上げてから手で支えて仰向けに戻す。さんざん玩んだ乳房の下では臍が呼吸の度に波打っている。iいよいよ最後の砦を残すだけとなった。この小さな布切れの下に秘園が眠っていると思うと、否が応でも期待と緊張が高まってくる。

 まずはへその下から刷毛で愛撫していく。ユリカが反応しているのが分かる。かなり感じているらしい。次に足首から遡ることにするこちらは指先で優しく愛撫。太腿まで来た。上には小さな布がユリカの秘園をガードするようにあり、かすかに黒い茂みが透けて見える。

 男性用のパンツは緩く造られていることが多いが、無理やり締め上げているようにも見える。なんだか可哀想に思えてきた。早くこの布切れから解放してあげたい。
 
 布地の上から指先で軽く秘園に触れてみた。感じるらしく、ユリカの吐息にかすかに声が混じる。

 腿の付け根の部分の隙間から指先を滑り込ませてみた。秘園を隠す茂みを感じる。指を戻す。

 「ついにここまで来ましたね。ショーツ、脱がしてもいいですか」

 「よろしくお願いします。かわいがってやってください」

 両手をかけ、ショーツを静かに脚の方にずらしていく。秘園を覆い隠す茂みが見えてくる。AV女優は剃り落としている人も多いらしいが、ユリカの場合は違うらしい。

 ショーツを足先から抜き取る。ユリカも私同様生まれたままの姿になった。

 「お願いしてもいいですか」

 「なんでしょうか」

 「あなたの手で、開いて見せて欲しいんです」

 「ご自分でされて構いませんのよ」

 「いいえ、ぜひあなた自身で見せて欲しいんです」

 「そこまでお望みなら、そうします」

 ユリカの手が自慰をするように股間に伸びてくる。左右の唇に触れて開いていく。

 「ちょっと恥ずかしいですね」

 秘園が開かれた。かわいい尿道と秘園の洞窟が見える。

 幼稚園の頃だったか、妹と一緒にお風呂に入った時、彼女の割れ目の間がどうなっているのか知りたくて、見せてもらったことがある。その時は尿道の存在には気が付いたけど、膣の存在には気が付かなかった。そんなものの存在自体知らなかったし。
 もちろん両親にその話はしなかった。話していたらえらく叱られていたことだろう。

 「ここであなたにおしっこをされたら顔から浴びてしまいますね」

 「そんなことしませんけど、そういうことがお望みですか?」

 「冗談です。ただ、あなたみたいなきれいな方が私の目の前で大事な部分を開いて見せてくれているんですから、仮にそういうことがあっとしても許せます」


 ユリカが私にしたように柏手を打つ。

 「もうすぐ私のモノがそちらに伺います。どうか仲良くしてやってください」

 秘園に指で触れてみた。十分濡れている。これなら私のモノを受け入れてくれるだろう。

  人によっては舐めたりすることもあるらしいが、そこまでする気にはなれなかった。撮影する側からすればその方が見ごたえのあるシーンになるだろうけど、現実的に考えれば、「聖地」ガンジス川のように、お世辞にも清潔とは言えない場所である。スタッフの思惑からは外れたかもしれないけど、私にそこまでのプロ根性は初めから無い。

 「ありがとうございました。もういいですよ」

 刷毛で最後の愛撫をする。内股、左右の唇、・・・・・・。

 「こいつがあなたに入りたがっておとなしくしてくれないんです。そろそろ鎮めてやってくれませんか」

 「いいですよ。私もドキドキしています」

 腰を浮かして探りをつける。亀頭がユリカの柔らかな陰唇に触れた。きちんと挨拶して中に入れてもらえ。
私が代わって話をする。

 「ちょっと触っちゃいましたね。中に入れてもらえますか」

 「丁寧にありがとうございます。そちらのタイミングでいつでもどうぞ」

 抉るようにして陰裂にゆっくりと滑り込ませる。

 「痛くないですか。もっとゆっくり行きますか」

 「大丈夫です。このまま行ってください」

 仕事を与えられた私のモノが心地よい締め付けを感じながら進んでいく。ユリカは口を半開きにしてかすかに声をあげている。

 頂点に達した。

 (いった)
 
 ユリカの子宮に放ったのが自分でもわかった。

 一通りのことは終わったわけだけど、まだ名残惜しい。自分の下にあるユリカの体をまた触ってみる。もう二度とユリカを抱くことはないだろう。

 「お話しておきますね」

 えっ、なんだろう。

 「これ、私の初めての作品なんです。だから、私の希望を入れてもらいました。勿論私個人はバージンじゃありませんけど今回が「処女作」になります」

  そういうことだったのか。AV女優にしては慣れていないような気はしていた。

 「今後、いくつの作品に出られるか分かりませんけど、あなたのことは忘れないと思います。ありがとうございました」

 
 出演料を受け取って、出た。その後何度かそこの街角を通りかかったけど、ユリカを見かけたことはない。住所も本名も伝えていないので、私の出演作が自宅に送られてくることもない。今もユリカはあの素晴らしい体を映像の中に晒して男たちを興奮させているのだろうか。








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