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新しい生活
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9月になった。
まだまだ暑いけど、冷房完備の病院は無関係。昭和50年の慶子の家には無論エアコンなど無かった。既に存在して売り出されていたけど、よほど裕福な家でないと買えるものではなかった。
トイレは和式で汲み取り式。臭いのは当たり前。電動ファン換気塔を取り付けてからは、幾分ましになったけど。
夏は窓が開けっぱなしで、網戸にしていても虫はどこからか入ってくる。それがごく普通だった。
息子たちが見ていた子供雑誌や図鑑に載っていた「未来の世界」とは見た目は大きく掛け離れていて、昭和50年とあまり違わないように見えるけど、、細かいところはずいぶんと違っている。
ボロが出ないよう言動には気を付けているけど、概ね普通の生活ができるようになっていた。
何かあった時には「思い出せませんので教えてもらえますか」で誤魔化してしまえばいい。
この世界に来てから1ヶ月が経った頃、市の職員が訪ねてきた。
その気があるのなら、新しく戸籍を作ることもできるが、それは本人の自由なのでどうするかとのこと。記憶が戻ったり身元が判明した時のことを考えてあえて作らない人もいるらしい。ただ、作った場合でも身元が判明したらどちらかの戸籍を抹消すればいいとのこと。
慶子はぜひ作りたいと答えた。身元が判明するなど絶対にありえない。家族や知人がどこかで存在を知ったとしても56歳になっているはずの慶子と思うはずはない。
名前と生年月日を設定する必要があるとのことなので、生年月日は本当の生年に21年を加算した昭和36年生まれ、月日は実際のものにした。
記憶喪失者が本当のことなど分かるはずはないので、あまりに見た目とかけ離れていない限りどう決めてもいいらしい。
名前は「夏野 敬子」にした。「慶子」のままでもよかったが、生まれ変わった気分でやり直したかった。夏にこの世界にやって来たから「夏野」。
ある日のことである。
敬子は、休憩所で小声で歌を歌っていた。小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」。自分は歌手にはなれなかったけど、歌が好きなことに変わりはない。
「夏野さん」
自分が呼ばれていることに気付くまで時間がかかった。
「夏野 敬子さん」
ようやく自分のことだと気付く。
30代くらいの男性医師が立っていた。ネームプレートには
「小児科医 栗山 博人」とある。
「すみません。まだ名前に慣れなくて」
「当然ですよ。確か、「けいこ」はもともとそうなのでしたよね。「敬子さん」とお呼びしてもいいですか」
「お願いします」
これなら「慶子」と同音だから間違えずに済む。
「うるさかったですか。歌、やめますね」
「構わないです。随分懐かしいのがお好きなんですね」
そんなことを言われても、この21年間の歌はそもそも知らない。
「最近のものは憶えていないんです。母が歌っていたのかもしれません」
「何か手掛かりに結び付くといいですね」
それだけは絶対に無いけど。
「長期入院している子供たちの心を和らげるために集まって歌う会を開くんです。よかったら参加してみませんか」
久しぶりに大きな声で歌うのもよさそう。
「ぜひ参加させてください」
長期入院している子供たちというのはベッドで安静にしてなければならないものと思い込んでいたが、そういう子はごく一部で、大半は検査の時などを除けば時間を持て余しているものらしい。そういう子たちの気晴らしのため、週に一度くらいの頻度で講師を招いてやっているのだそうだ。長期間学校を休まなければならない子供たちへの配慮でもあるのだろう。
その日がやって来た。
親や看護師に連れられて子どもたちが入ってくる。中には車椅子の子や、点滴をしたままの子もいる。
後ろにいた栗本に会釈をして、同年輩くらいの痩せた男が入ってきた。「講師」らしい。
栗山が紹介してくれた。
「こちら、S音楽大学オペラ科の助教授、細田です。私の中学の同級生で、20年以上の付き合いになります。よろしくお願いします」
「細田です。歌がお好きなんですってね。大歓迎です。子供たちの入院生活を少しでも慰めるよう一緒に協力してやっていきましょう」
「よろしくお願いします。1か月ほど前からこちらにお世話になっています、夏野敬子です」
「すでに話したように、夏野さんは記憶を失くされていて、年齢も本名も憶えていないそうだ。「けいこ」という名前だけは辛うじて憶えていたらしい。姓でお呼びすると自分のことと気が付かないこともあるようなので、「敬子さん」とお呼びしようと思う」
時間が来た。
栗山が子供たちにも紹介してくれた。
「皆さん、今日から新しい仲間が加わりました。夏野敬子さん。皆さんのお母さんと同じくらいの歳かな?記憶を失くされているとのことで一月ほど前にこの病院にいらっしゃいました。歌がお好きだとのことでお誘いしましたら、ぜひやりたいとのことでしたので、仲良くやっていきましょう」
「ご紹介いただきました夏野敬子です。記憶喪失でこちらにお世話になっております。この名前も自分でつけたばかりなので、慣れないうちはすぐ返事ができないかもしれません。歌が好きだったようで、昔の歌を口ずさんでいることがあります。いつまでこちらにいられるか分かりませんけど、よろしくお願いいたします」
「よろしくお願いします」
両親はまだ存命だろうか。娘が失踪したのでは親類の間でも肩身の狭い思いをしたかもしれない。父が反対した歌手はだめでも、音楽教師くらいにはなりたかった。楽器など買ってもらえる身分ではなかったし、音楽大学など夢また夢だからまず無理だろうけど。今日は過去を振り返らずに思い切り歌うとするか。
細田が指揮棒を持って前に出てきた。演奏のピアノは栗山がやるようだ。医者ということはいいところの育ちだろうから、子供の頃にやったのかもしれない。
「それではさっそく始めましょうか」
敬子には最近の歌やアニメの主題歌は分からないが、周りに合わせていけばすぐに覚えられる。元々歌手になりたかったのだからそれは楽しくこそあれ、少しも苦ではないことだった。周りの子供たちが慶子の歌声に驚いているのが分かる。気持ちがいい。
時間が来た。
栗山が前に出てくる。
「楽しい時間でしたが、あっという間でした。初めて参加された夏野さんにもお礼申し上げます。次回は来週の同じ曜日・時間の予定です。皆さん、無理をなさらないで体調がよろしい方はご参加ください」
子供たちが親や看護師に付き添われて各々の病室に戻っていく。
子供たちが引き上げると、細田が声をかけてきた。
「敬子さん、かなりお上手ですね。歌を習っておられたのですか?」
そんなわけがない。話すわけにはいかないけど。
「そうなのかもしれないですけど、一切記憶が無いんです。既に栗山先生からお聞きおよびかもしれませんが」
「次回もぜひ。楽しみにしています」
歌が好きなことを改めて感じさせられた時間だった。
数日後、市営住宅に住めることになって、引っ越すことにした。仕事はそのまま続けられることになった。それほど遠いわけではないが、通勤用の自転車を買った。敬子がいた昭和と比べると信じられないくらい安い。あの頃は国産ばかりだったが、人件費の安い中国製の自転車が入るようになったらしい。
やはり楽しみは小児科病棟で毎週開かれる「歌の会」だ。昭和にいた時、毎週こんなに楽しみにしていたことってあっただろうか。
栗山、細田の二人もいい人だ。いきなりこんな世界にタイムスリップしてきて運命を嘆いたこともあったけど、とんでもない、夢のような世界なのかもしれない。
敬子の中ではたった2か月前の昭和が過去になりつつあった。
まだまだ暑いけど、冷房完備の病院は無関係。昭和50年の慶子の家には無論エアコンなど無かった。既に存在して売り出されていたけど、よほど裕福な家でないと買えるものではなかった。
トイレは和式で汲み取り式。臭いのは当たり前。電動ファン換気塔を取り付けてからは、幾分ましになったけど。
夏は窓が開けっぱなしで、網戸にしていても虫はどこからか入ってくる。それがごく普通だった。
息子たちが見ていた子供雑誌や図鑑に載っていた「未来の世界」とは見た目は大きく掛け離れていて、昭和50年とあまり違わないように見えるけど、、細かいところはずいぶんと違っている。
ボロが出ないよう言動には気を付けているけど、概ね普通の生活ができるようになっていた。
何かあった時には「思い出せませんので教えてもらえますか」で誤魔化してしまえばいい。
この世界に来てから1ヶ月が経った頃、市の職員が訪ねてきた。
その気があるのなら、新しく戸籍を作ることもできるが、それは本人の自由なのでどうするかとのこと。記憶が戻ったり身元が判明した時のことを考えてあえて作らない人もいるらしい。ただ、作った場合でも身元が判明したらどちらかの戸籍を抹消すればいいとのこと。
慶子はぜひ作りたいと答えた。身元が判明するなど絶対にありえない。家族や知人がどこかで存在を知ったとしても56歳になっているはずの慶子と思うはずはない。
名前と生年月日を設定する必要があるとのことなので、生年月日は本当の生年に21年を加算した昭和36年生まれ、月日は実際のものにした。
記憶喪失者が本当のことなど分かるはずはないので、あまりに見た目とかけ離れていない限りどう決めてもいいらしい。
名前は「夏野 敬子」にした。「慶子」のままでもよかったが、生まれ変わった気分でやり直したかった。夏にこの世界にやって来たから「夏野」。
ある日のことである。
敬子は、休憩所で小声で歌を歌っていた。小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」。自分は歌手にはなれなかったけど、歌が好きなことに変わりはない。
「夏野さん」
自分が呼ばれていることに気付くまで時間がかかった。
「夏野 敬子さん」
ようやく自分のことだと気付く。
30代くらいの男性医師が立っていた。ネームプレートには
「小児科医 栗山 博人」とある。
「すみません。まだ名前に慣れなくて」
「当然ですよ。確か、「けいこ」はもともとそうなのでしたよね。「敬子さん」とお呼びしてもいいですか」
「お願いします」
これなら「慶子」と同音だから間違えずに済む。
「うるさかったですか。歌、やめますね」
「構わないです。随分懐かしいのがお好きなんですね」
そんなことを言われても、この21年間の歌はそもそも知らない。
「最近のものは憶えていないんです。母が歌っていたのかもしれません」
「何か手掛かりに結び付くといいですね」
それだけは絶対に無いけど。
「長期入院している子供たちの心を和らげるために集まって歌う会を開くんです。よかったら参加してみませんか」
久しぶりに大きな声で歌うのもよさそう。
「ぜひ参加させてください」
長期入院している子供たちというのはベッドで安静にしてなければならないものと思い込んでいたが、そういう子はごく一部で、大半は検査の時などを除けば時間を持て余しているものらしい。そういう子たちの気晴らしのため、週に一度くらいの頻度で講師を招いてやっているのだそうだ。長期間学校を休まなければならない子供たちへの配慮でもあるのだろう。
その日がやって来た。
親や看護師に連れられて子どもたちが入ってくる。中には車椅子の子や、点滴をしたままの子もいる。
後ろにいた栗本に会釈をして、同年輩くらいの痩せた男が入ってきた。「講師」らしい。
栗山が紹介してくれた。
「こちら、S音楽大学オペラ科の助教授、細田です。私の中学の同級生で、20年以上の付き合いになります。よろしくお願いします」
「細田です。歌がお好きなんですってね。大歓迎です。子供たちの入院生活を少しでも慰めるよう一緒に協力してやっていきましょう」
「よろしくお願いします。1か月ほど前からこちらにお世話になっています、夏野敬子です」
「すでに話したように、夏野さんは記憶を失くされていて、年齢も本名も憶えていないそうだ。「けいこ」という名前だけは辛うじて憶えていたらしい。姓でお呼びすると自分のことと気が付かないこともあるようなので、「敬子さん」とお呼びしようと思う」
時間が来た。
栗山が子供たちにも紹介してくれた。
「皆さん、今日から新しい仲間が加わりました。夏野敬子さん。皆さんのお母さんと同じくらいの歳かな?記憶を失くされているとのことで一月ほど前にこの病院にいらっしゃいました。歌がお好きだとのことでお誘いしましたら、ぜひやりたいとのことでしたので、仲良くやっていきましょう」
「ご紹介いただきました夏野敬子です。記憶喪失でこちらにお世話になっております。この名前も自分でつけたばかりなので、慣れないうちはすぐ返事ができないかもしれません。歌が好きだったようで、昔の歌を口ずさんでいることがあります。いつまでこちらにいられるか分かりませんけど、よろしくお願いいたします」
「よろしくお願いします」
両親はまだ存命だろうか。娘が失踪したのでは親類の間でも肩身の狭い思いをしたかもしれない。父が反対した歌手はだめでも、音楽教師くらいにはなりたかった。楽器など買ってもらえる身分ではなかったし、音楽大学など夢また夢だからまず無理だろうけど。今日は過去を振り返らずに思い切り歌うとするか。
細田が指揮棒を持って前に出てきた。演奏のピアノは栗山がやるようだ。医者ということはいいところの育ちだろうから、子供の頃にやったのかもしれない。
「それではさっそく始めましょうか」
敬子には最近の歌やアニメの主題歌は分からないが、周りに合わせていけばすぐに覚えられる。元々歌手になりたかったのだからそれは楽しくこそあれ、少しも苦ではないことだった。周りの子供たちが慶子の歌声に驚いているのが分かる。気持ちがいい。
時間が来た。
栗山が前に出てくる。
「楽しい時間でしたが、あっという間でした。初めて参加された夏野さんにもお礼申し上げます。次回は来週の同じ曜日・時間の予定です。皆さん、無理をなさらないで体調がよろしい方はご参加ください」
子供たちが親や看護師に付き添われて各々の病室に戻っていく。
子供たちが引き上げると、細田が声をかけてきた。
「敬子さん、かなりお上手ですね。歌を習っておられたのですか?」
そんなわけがない。話すわけにはいかないけど。
「そうなのかもしれないですけど、一切記憶が無いんです。既に栗山先生からお聞きおよびかもしれませんが」
「次回もぜひ。楽しみにしています」
歌が好きなことを改めて感じさせられた時間だった。
数日後、市営住宅に住めることになって、引っ越すことにした。仕事はそのまま続けられることになった。それほど遠いわけではないが、通勤用の自転車を買った。敬子がいた昭和と比べると信じられないくらい安い。あの頃は国産ばかりだったが、人件費の安い中国製の自転車が入るようになったらしい。
やはり楽しみは小児科病棟で毎週開かれる「歌の会」だ。昭和にいた時、毎週こんなに楽しみにしていたことってあっただろうか。
栗山、細田の二人もいい人だ。いきなりこんな世界にタイムスリップしてきて運命を嘆いたこともあったけど、とんでもない、夢のような世界なのかもしれない。
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