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映画
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今は無くなったが、今世紀初めころまで「成人映画」の類も平然と地上波で放送されていた。末期には深夜枠に限られていたが。
もっとも、私が子供の頃にはよほど裕福な家の子は別にして自分の部屋にテレビなど無かった。従ってこのころ放送されていたもので実際に見ることができたものは少ない。自由にテレビが見れるようになったのは就職して自分の部屋にテレビを持てるようになってからである。
残念なことに、私の部屋にはアンテナ端子が無かった。室内アンテナで受信していたのだが、放送局ごとに角度を変えなければならずノイズもひどかった。
当時の録画は当然ビデオテープである。部屋が狭かったので当時一般的なVHSではなく、8mmのデッキを使っていたのだが、機器が小さいためか故障がやたら多く、テープの傷みも早かった。当時録画したものは数年で視聴不可能なくらい傷んでしまったが、そもそも再生できる機器も今では入手困難である。
テレビ東京で最高視聴率をとったのは「エマニエル夫人」なのだそうだ。もっとも、末期に放送されたものをDVDに録画して何度か見たことがあるが、それほどのものとは思わなかった。「ソフトポルノ」というカテゴリーだそうだ。そのためか女性のファンも多いのだとか。
当時テレビで放送されたものは当然というか、股間に暈しがかけられている。今は著作権が切れたのか格安で売られているので見たことがあるが「無修正版」とかで男性器まで映っているシーンもある。いつの間にか容認さえるようになったらしい。
モデルになった人物は実在の大使夫人で、手記が元になっている。但し西洋人女性ではなく、フランス大使と結婚したアジア人女性。最初にこの原作を基にした映画も作られたそうだが、ほとんど売れなかったらしい。今売られている作品は題名だけを借用して原作とは全く関係なく作ったもの。作中に出てくるアジア人女性は売春婦か風俗嬢が大半で、製作当時、東南アジア女性がどう見られていたか想像がつくというものだ。
個人的にはこの原作に忠実に造られた映画の方を見てみたいが、恐らく入手不可能だろう。ネットで検索しても大ヒットした二作目以降のものばかりが出てきそうだ。
ところで、アダルトビデオを見たことが無い私が何で「エマニエル夫人」を見たことがあるのか疑問に持った人もいるかもしれない。実は、このシリーズ作品は男女の絡みと同じくらい女性同士の絡みが多い。男女の絡みは見たくないが、女性同士の絡みは見ごたえがある。篠山紀信氏の写真も女性同士の絡みが結構多い。男女の絡みのシーンは早回しで飛ばせば済むこと。
「個人授業」テーマのものも結構多かった。設定は様々だが、典型的なパターンの例。
お金持ちの家に女中、家庭教師、兄嫁、父親の再婚相手などで若い女性が住み始める。思春期の少年が彼女の入浴、着替えなどを覗いて性欲を満たしているが、やがて見つかってしまう。二人きりになった時に少年の「初めての相手」として手ほどきしてくれる、というのが定番だった。
そのうちの一つを紹介する。
ハイスクールの男子生徒。彼女はいるが、まだカラダの関係にはなっていない。常に悶々としている。
彼の家に住み込みのメイドがやってくる。彼女の部屋やシャワールームでの入浴をこっそりのぞき込んだりしているが、実はメイドの方もそのことに気付いている。
家族が留守の時にメイド部屋をこっそり覗いているところを、招き入れられる。そこでついに彼女への性欲に悶々としていることを打ち明ける。
メイドは自分のからだを使って彼女へのアプローチの仕方や相手に嫌われない進め方を教える。そこに彼女から電話がかかってきて、男子生徒は裸のまま電話応対をするが、その様子から彼女はメイドに手ほどきを受けていたことがばれてしまう。
翌日、彼女がメイドのところにやってきて、自分の彼氏とカラダの関係を結んだことに文句を言う。メイドはあっさり認めるが、それは彼女と良好な関係を結んでほしいからだと説明する。
そして、彼女にも男子生徒とカラダの関係を結べるよう手ほどきをしてあげるといい、女子生徒はメイドの前で全裸になる。
「きれいなカラダね。彼にも見てもらいたいわ。きっと喜んでくれるわよ」と言う。
そこに彼氏が帰宅する。メイドは
「ほら、説明したとおりにやっていらっしゃい」と言い、彼女を彼氏の部屋に送り込む。
二人は手ほどきを受けた通りに愛し合い、彼女は彼と睦み合いながら
「あの人のおかげね」と感謝する。
翌日、メイドはその家を去っていく。
確かこんな話だった。
少年の彼女にまで「個人授業」したという作品は異例だったかもしれない。
別な意味で「教育」ものの一つを紹介する
イギリスのカトリック系女子校グラマースクールの学生寮。男子のいない学校生活の中で、寮生たちは様々な想像を巡らせている。
そこに一人の転校生が入寮する。彼女は寮生たちが皆バージンだということを知ると、オナニーやレスビアン行為を教え、学校内の「革命児」になっていく。
影響された寮生の一人が学園祭でストリップショーを行い、革命児の転校生は他行の男子生徒を寮に連れ込んで関係を結ぶ。
そういったことを見ていた他室生で見た目が今一つの生徒が半分妬みもあって先生(シスター)に報告し、これらの元凶が転校生の女子生徒であることが分かってしまう。
最後にその転校生は退学処分を言い渡されて寮を出ていく。
もっとも、私が子供の頃にはよほど裕福な家の子は別にして自分の部屋にテレビなど無かった。従ってこのころ放送されていたもので実際に見ることができたものは少ない。自由にテレビが見れるようになったのは就職して自分の部屋にテレビを持てるようになってからである。
残念なことに、私の部屋にはアンテナ端子が無かった。室内アンテナで受信していたのだが、放送局ごとに角度を変えなければならずノイズもひどかった。
当時の録画は当然ビデオテープである。部屋が狭かったので当時一般的なVHSではなく、8mmのデッキを使っていたのだが、機器が小さいためか故障がやたら多く、テープの傷みも早かった。当時録画したものは数年で視聴不可能なくらい傷んでしまったが、そもそも再生できる機器も今では入手困難である。
テレビ東京で最高視聴率をとったのは「エマニエル夫人」なのだそうだ。もっとも、末期に放送されたものをDVDに録画して何度か見たことがあるが、それほどのものとは思わなかった。「ソフトポルノ」というカテゴリーだそうだ。そのためか女性のファンも多いのだとか。
当時テレビで放送されたものは当然というか、股間に暈しがかけられている。今は著作権が切れたのか格安で売られているので見たことがあるが「無修正版」とかで男性器まで映っているシーンもある。いつの間にか容認さえるようになったらしい。
モデルになった人物は実在の大使夫人で、手記が元になっている。但し西洋人女性ではなく、フランス大使と結婚したアジア人女性。最初にこの原作を基にした映画も作られたそうだが、ほとんど売れなかったらしい。今売られている作品は題名だけを借用して原作とは全く関係なく作ったもの。作中に出てくるアジア人女性は売春婦か風俗嬢が大半で、製作当時、東南アジア女性がどう見られていたか想像がつくというものだ。
個人的にはこの原作に忠実に造られた映画の方を見てみたいが、恐らく入手不可能だろう。ネットで検索しても大ヒットした二作目以降のものばかりが出てきそうだ。
ところで、アダルトビデオを見たことが無い私が何で「エマニエル夫人」を見たことがあるのか疑問に持った人もいるかもしれない。実は、このシリーズ作品は男女の絡みと同じくらい女性同士の絡みが多い。男女の絡みは見たくないが、女性同士の絡みは見ごたえがある。篠山紀信氏の写真も女性同士の絡みが結構多い。男女の絡みのシーンは早回しで飛ばせば済むこと。
「個人授業」テーマのものも結構多かった。設定は様々だが、典型的なパターンの例。
お金持ちの家に女中、家庭教師、兄嫁、父親の再婚相手などで若い女性が住み始める。思春期の少年が彼女の入浴、着替えなどを覗いて性欲を満たしているが、やがて見つかってしまう。二人きりになった時に少年の「初めての相手」として手ほどきしてくれる、というのが定番だった。
そのうちの一つを紹介する。
ハイスクールの男子生徒。彼女はいるが、まだカラダの関係にはなっていない。常に悶々としている。
彼の家に住み込みのメイドがやってくる。彼女の部屋やシャワールームでの入浴をこっそりのぞき込んだりしているが、実はメイドの方もそのことに気付いている。
家族が留守の時にメイド部屋をこっそり覗いているところを、招き入れられる。そこでついに彼女への性欲に悶々としていることを打ち明ける。
メイドは自分のからだを使って彼女へのアプローチの仕方や相手に嫌われない進め方を教える。そこに彼女から電話がかかってきて、男子生徒は裸のまま電話応対をするが、その様子から彼女はメイドに手ほどきを受けていたことがばれてしまう。
翌日、彼女がメイドのところにやってきて、自分の彼氏とカラダの関係を結んだことに文句を言う。メイドはあっさり認めるが、それは彼女と良好な関係を結んでほしいからだと説明する。
そして、彼女にも男子生徒とカラダの関係を結べるよう手ほどきをしてあげるといい、女子生徒はメイドの前で全裸になる。
「きれいなカラダね。彼にも見てもらいたいわ。きっと喜んでくれるわよ」と言う。
そこに彼氏が帰宅する。メイドは
「ほら、説明したとおりにやっていらっしゃい」と言い、彼女を彼氏の部屋に送り込む。
二人は手ほどきを受けた通りに愛し合い、彼女は彼と睦み合いながら
「あの人のおかげね」と感謝する。
翌日、メイドはその家を去っていく。
確かこんな話だった。
少年の彼女にまで「個人授業」したという作品は異例だったかもしれない。
別な意味で「教育」ものの一つを紹介する
イギリスのカトリック系女子校グラマースクールの学生寮。男子のいない学校生活の中で、寮生たちは様々な想像を巡らせている。
そこに一人の転校生が入寮する。彼女は寮生たちが皆バージンだということを知ると、オナニーやレスビアン行為を教え、学校内の「革命児」になっていく。
影響された寮生の一人が学園祭でストリップショーを行い、革命児の転校生は他行の男子生徒を寮に連れ込んで関係を結ぶ。
そういったことを見ていた他室生で見た目が今一つの生徒が半分妬みもあって先生(シスター)に報告し、これらの元凶が転校生の女子生徒であることが分かってしまう。
最後にその転校生は退学処分を言い渡されて寮を出ていく。
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