私がエロ小説を書き始めるようになった理由

裸保育

　私の小説「性教育　学校編」　もちろん、実在の学校で行われていることではなく、完全なフィクションである。但し参考にしたものは存在する。
　
　以前書いたことだが、テレビ番組で裸保育をする幼稚園を紹介されたことがある。私の記憶に間違いなければ45年くらい前の話である。あらためて紹介すると、園児は登園すると全て脱いでロッカーにしまい、園内では文字通り全裸で過ごすのである。「裸が園服」というわけである。「窓際のトットちゃん」の中に「トモエ学園」の水泳の授業を男女とも全裸で行う話が出てくる（強制ではなかったらしい）が、紹介されていた幼稚園では終業まで全裸のままだということだった。
　
　児童ポルノの問題が起きてから、このような保育はすべて消滅したものと思っていたが、「ひょっとして」と思い検索してみると、現在でも存在するらしい。さすがにパンツまで脱ぐ全裸というところは無いようだが、上半身は文字通り裸で過ごすのである。こんなところに入園させる親がいるのかとも思うが、経営が成り立っているということは存在するのであろう。それもごく最近から始めたわけではなく、随分と長期間続いている所ばかりのようだ。

　親はともかくとして、入園させられる子供は嫌がらないのだろうか。子供にとって親の存在は絶対だから逆らうこともできないとも考えられるが、毎日泣いて嫌がっているようなら幼稚園の側も困るだろうから案外短期間に慣れてしまうのかもしれない。何でもそうだが、周りがみんなそうだからそれが当たり前だと思っている可能性もある。私の小説と違って小学校に入学すれば服を着なければならないわけだからその時苦労するだろうと想像できる。

　ただ、先生は服を着ているわけだからその点に違和感は感じないのだろうか。私の小説では子供たちが当然そう感じるだろうと思ったから先生も裸で授業を行うという設定にしたのである。子供だからと言ってバカではない。それどころか大人では当然と思っていることにも疑問を覚えるのが子供である。それに対して誤魔化したり質問とはずれた回答をするようでは確実に不信感が強まる。一定の常識を持っている小学生とはその点が大きく違っている。実際にそういう質問をされたときどう答えているのか知りたいものである。