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「脱ぐ系女優」「セクシー女優」
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かつては「ポルノ女優」「AV女優」と呼ばれていたものが、今はこう言うようになっているらしい。
「脱ぐ系女優」はそうでない女優と区別することが困難な面もある。「脱ぐ系」だからといっても脱ぐ仕事ばかりしているわけではないし、普通の女優でも時には脱ぐシーンがある作品に出演することもあるからである。「無名時代に脱ぐ仕事をやっていたが、全国区になってからはやっていない」という女優も多い。逆に話題作りなどのために既に名前が知られている女優が脱ぐシーンに挑戦するということもあるだろう。
「セクシー女優」は一般的には「俳優」とは見做されていない。あくまでも「セクシー女優」なのであって、「セクシーな女優」ではないのである。「プロレス」が「プロのレスリング」でないのと同じである。「レスリング」と「プロレス」がルールも何も全く別物なのと同様で、「セクシー女優」は「清純派女優」「脱ぐ系女優」などと同様ではない。
もっともこの区別は日本独特のものであるらしい。海外ではほとんどの場合出演契約時にどのようなシーンを演じるのか事細かく決められる。日本のように監督の判断で突然変更されるなどあり得ない。契約で「本番」行為があるかどうかも決められているので、そもそも区別する必要など無いのである。もちろん、「脱ぐ系女優」が「本番行為」がある作品に出演するかどうかという違いであり、一般の女優が本番行為がある作品に出演することはほぼ無い。そんなことをすればイメージが大きく変わってしまうからである。言い換えると「普通の女優」と「脱ぐ系女優」の差は日本より大きいことが多い。
日本では「セクシー女優」が普通のドラマに出演すること自体極めて稀である。ましてや「普通の女優」に転身することは全く無かったとまではいわないが、その母数が半端な数で無いことを考えれば(別項で書いたが、計算上日本人女性の「1/400」が「セクシー女優」の経験者であることを考えれば)極めて低いことが分かる。
かつては「セクシー女優」が一般のドラマなどに出演することも結構あったが、その多くは全裸死体、温泉や戦闘で主役級の背後で入浴していたり体を洗っているシーンなど、「裸要員」としての出演だった。一般の女優にそういう役を頼むのは簡単ではないが、セクシー女優なら大人数を動員することも可能だったからである。
逆に、「普通の女優」が「セクシー女優」に転身する例はそれほど珍しくない。採用する側としても既に名前が知られている女優で有ればこの手の作品の売り上げが少なくなっている昨今、それだけでも売込みが容易であるし、有利になる。その代り、いったん出演してからは普通の作品に戻ることは極めて困難になるから「一方通行」である。一般人と違って既に名前が知れ渡っていることが多いから、「家族や知人に隠れて出演する」などということはほぼ不可能である。
写真集などでヌードを披露している女優はそれほど珍しくないが、これは「脱ぐ系女優」と「セクシー女優」の差が大きいからであろう。「セクシー女優」への偏見が決して少なくない日本において、この二つが同一視されるようなら簡単に裸の写真集を出したりするわけがない。
深夜番組に当時でいう「ポルノ女優」が出演し、自分達を「アダルトビデオ女優と同一視されるのは我慢ならない」と発言したことがある。
同じベッドシーンを演じるのであっても、自分達は「演技」としてやっているのであり、彼氏とセックスする時と同じような感覚で素のままやっているにすぎない演技の素人と一緒にされてはたまらないというわけである。
もちろん例外はあるが、この発言は間違っていない。アダルトビデオ女優は一部の売れっ子を除けば一本目が一番ギャラが高く、本数を重ねるほど低くなると言われており、もちろんそのほとんどはそれまで映像とは全く無関係な生活をしてきた「素人」だからである。
ポルノ映画に出演する女優の多くは子役や劇団を経ていることが多い。もちろんスカウトなどの場合もあるが、いきなり撮影に入ることはほぼ無い。撮影時も細かい指導が入り、一つのシーンに何度も撮り直すことも珍しくない。アダルトビデオは素人さを売りにすることが多いから、撮影開始前に簡単な指導が入るくらいで、細かい演技指導などまずやらない。費用対効果が悪いし、女性の気分を損ねたら役者の気概など元々持っていないわけだから最悪撮影できなくなる可能性すらあるだろう。
そもそも、ポルノ映画というのは女性のカラダを映す時、男性目線であっても当然のことながら実際にはその位置に撮影カメラがあるわけで、実際に絡んでいるシーンというのはごく一部にすぎないそうだ。監督や脚本家によっては一言一句セリフを指定してきてアドリブを許さないことも珍しくなく、「演技そっちのけで入り込んでいる」などということはまずあり得ない。「役に入り込んで役の上の人物になり切って」というのはあるらしいが。
アダルトビデオ女優は騙されて撮影に及んだというような場合を別にすれば「セックスが大好きで」やっている場合が多い。作品を作ることよりは自分自身を満足させるために撮影に及んでいるわけで、演じているというよりは「自分自身が楽しくて金になるから」やっている女性が「プロ意識」など持つはずもない。
もっとも大半はせいぜい数本だけ出演して「卒業」していくわけだから、それで十分といえなくもない。アダルトビデオ女優という職業に誇りを持って、家族や知人に堂々と紹介できるのはごく一部にすぎない。
「脱ぐ系女優」はそうでない女優と区別することが困難な面もある。「脱ぐ系」だからといっても脱ぐ仕事ばかりしているわけではないし、普通の女優でも時には脱ぐシーンがある作品に出演することもあるからである。「無名時代に脱ぐ仕事をやっていたが、全国区になってからはやっていない」という女優も多い。逆に話題作りなどのために既に名前が知られている女優が脱ぐシーンに挑戦するということもあるだろう。
「セクシー女優」は一般的には「俳優」とは見做されていない。あくまでも「セクシー女優」なのであって、「セクシーな女優」ではないのである。「プロレス」が「プロのレスリング」でないのと同じである。「レスリング」と「プロレス」がルールも何も全く別物なのと同様で、「セクシー女優」は「清純派女優」「脱ぐ系女優」などと同様ではない。
もっともこの区別は日本独特のものであるらしい。海外ではほとんどの場合出演契約時にどのようなシーンを演じるのか事細かく決められる。日本のように監督の判断で突然変更されるなどあり得ない。契約で「本番」行為があるかどうかも決められているので、そもそも区別する必要など無いのである。もちろん、「脱ぐ系女優」が「本番行為」がある作品に出演するかどうかという違いであり、一般の女優が本番行為がある作品に出演することはほぼ無い。そんなことをすればイメージが大きく変わってしまうからである。言い換えると「普通の女優」と「脱ぐ系女優」の差は日本より大きいことが多い。
日本では「セクシー女優」が普通のドラマに出演すること自体極めて稀である。ましてや「普通の女優」に転身することは全く無かったとまではいわないが、その母数が半端な数で無いことを考えれば(別項で書いたが、計算上日本人女性の「1/400」が「セクシー女優」の経験者であることを考えれば)極めて低いことが分かる。
かつては「セクシー女優」が一般のドラマなどに出演することも結構あったが、その多くは全裸死体、温泉や戦闘で主役級の背後で入浴していたり体を洗っているシーンなど、「裸要員」としての出演だった。一般の女優にそういう役を頼むのは簡単ではないが、セクシー女優なら大人数を動員することも可能だったからである。
逆に、「普通の女優」が「セクシー女優」に転身する例はそれほど珍しくない。採用する側としても既に名前が知られている女優で有ればこの手の作品の売り上げが少なくなっている昨今、それだけでも売込みが容易であるし、有利になる。その代り、いったん出演してからは普通の作品に戻ることは極めて困難になるから「一方通行」である。一般人と違って既に名前が知れ渡っていることが多いから、「家族や知人に隠れて出演する」などということはほぼ不可能である。
写真集などでヌードを披露している女優はそれほど珍しくないが、これは「脱ぐ系女優」と「セクシー女優」の差が大きいからであろう。「セクシー女優」への偏見が決して少なくない日本において、この二つが同一視されるようなら簡単に裸の写真集を出したりするわけがない。
深夜番組に当時でいう「ポルノ女優」が出演し、自分達を「アダルトビデオ女優と同一視されるのは我慢ならない」と発言したことがある。
同じベッドシーンを演じるのであっても、自分達は「演技」としてやっているのであり、彼氏とセックスする時と同じような感覚で素のままやっているにすぎない演技の素人と一緒にされてはたまらないというわけである。
もちろん例外はあるが、この発言は間違っていない。アダルトビデオ女優は一部の売れっ子を除けば一本目が一番ギャラが高く、本数を重ねるほど低くなると言われており、もちろんそのほとんどはそれまで映像とは全く無関係な生活をしてきた「素人」だからである。
ポルノ映画に出演する女優の多くは子役や劇団を経ていることが多い。もちろんスカウトなどの場合もあるが、いきなり撮影に入ることはほぼ無い。撮影時も細かい指導が入り、一つのシーンに何度も撮り直すことも珍しくない。アダルトビデオは素人さを売りにすることが多いから、撮影開始前に簡単な指導が入るくらいで、細かい演技指導などまずやらない。費用対効果が悪いし、女性の気分を損ねたら役者の気概など元々持っていないわけだから最悪撮影できなくなる可能性すらあるだろう。
そもそも、ポルノ映画というのは女性のカラダを映す時、男性目線であっても当然のことながら実際にはその位置に撮影カメラがあるわけで、実際に絡んでいるシーンというのはごく一部にすぎないそうだ。監督や脚本家によっては一言一句セリフを指定してきてアドリブを許さないことも珍しくなく、「演技そっちのけで入り込んでいる」などということはまずあり得ない。「役に入り込んで役の上の人物になり切って」というのはあるらしいが。
アダルトビデオ女優は騙されて撮影に及んだというような場合を別にすれば「セックスが大好きで」やっている場合が多い。作品を作ることよりは自分自身を満足させるために撮影に及んでいるわけで、演じているというよりは「自分自身が楽しくて金になるから」やっている女性が「プロ意識」など持つはずもない。
もっとも大半はせいぜい数本だけ出演して「卒業」していくわけだから、それで十分といえなくもない。アダルトビデオ女優という職業に誇りを持って、家族や知人に堂々と紹介できるのはごく一部にすぎない。
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