私がエロ小説を書き始めるようになった理由

11PM

　私の世代ので「伝説の深夜エロ番組」と言えば「11PM」であろう。

　実際にはエロテーマだけを扱っていたわけではなく、その時間の多くが芸能人同士のトークで占められていたうえ深夜番組なのでCMの占める割合が異様に高かった。

　人によって違うだろうが、自室にテレビを入れることができたのは23の時なので、実際に見たのは放送末期の頃である。

　正直なところ、エロ番組としては大したことは無いと思った。中学生のころこの番組を見た連中が大騒ぎしていたほどのものではない。恐らく「金曜スペシャル」は見ていなかったのであろう。

　こちらでも「ミス・ヌードコンテスト」について取り上げていたが、コンテストに出演した女性がスタジオに数名登場するというもので、しかも全員パンツを履いていた。「金曜スペシャル」では股間に暈しを入れていたものの全裸の映像を流していたのとは対照的である。

　素人（と称する女性）が番組内で裸になるというものもあったが、同じように上半身だけであり、そんなものは当時ゴールデンタイムでも頻繁に放送されていた。

　録画機器が普及してからは深夜帯に起きて見たりはせずに録画して飛ばし見していた人が多かったのではないだろうか。そのためか、その後まもなく放送終了になった。

　その後テレビ東京で似たようなコンセプトの「ギルガメッシュないと」が放送された。こちらはMCに飯島愛（後に細川ふみえ）を使い、アダルトビデオ女優を多数出演させて番組内で女性写真家による「ヌード撮影会」をやるなど放送局は違うものの実質的な「後継番組」の趣を見せていたが、テレ東の「経済番組中心」へ放送転換により終了になった。その後「暴露ナイト（番組名変更で今は「じっくり聞いたロウ」になり、こちらもエロテーマの割合が多いが、セクシー女優が出演しているのとテーマがエロテーマだというだけでエロ画像の類は一切無い。