私がエロ小説を書き始めるようになった理由

インテリAV女優（2）

　「数年前アダルトビデオ女優を「副業」でやっていた高校の物理講師が発覚して退職に追い込まれたこともあった」

　これについては、最近深夜番組に本人が出演して説明していたので書き加えておく。

　これが発覚したのは週刊誌に3月末に掲載された記事がきっかけとのこと。若い教師の給料は安く、先輩教師の収入を見れば今後もそれほど多くならないことは判ったので、何か副業をと考えていた時にモデルとして事務所にスカウトされ、モデルの仕事はNGになって次に事務所の職員に連れて行かれたのがアダルトビデオだったのだそうだ。タレント、モデルなどという名目でスカウトしてアダルトビデオの仕事をやらせるというのはよくあるパターンである。教師がブラックだとはよく言われることではあるが、元々そういうことが嫌いではなかったから引き受けたのだとのこと。

　それはそうだろうね。若い女性教師がいくら薄給でもアダルトビデオ女優をやるなんて普通はあり得ないことだろうから。

　但し、実際にアダルトビデオ出演することを決意した時は副業にするつもりなど無く、撮影自体は教師をやっていた時に行ったものの、3月末に退職して4月に入ってから「元高校教師」という売り文句で発表するつもりだったらしいのだが、その前に週刊誌の記者に嗅ぎつけられ、ばれてしまったというのが真相なのだそうだ。直後に彼女が出演した作品がクラス中に広まってしまい、担任が没収する騒ぎになったのだとか。

　名前や顔は伏せられていたが、若い女性の物理教師など絶対数は多くないから、その気になって調べれば簡単に確定されてしまう。

　彼女は「円満退職」するつもりだったのが、当然ながら「懲戒解雇」になった。発表後は彼女が受け持っていたクラスの子たちの間に「出演作」が出回ったばかりか、年齢の離れた妹も同じ高校に在籍していて、その後和解した母親を除いて他の家族からは絶縁状態になったらしい。

　妹には悪いことをしたということを言っていたが、妹からすれば姉が犯罪者になったのと変わりがないくらいの出来事だったろう。在籍時は高校三年で、卒業式以降だったからまだよかったものの、彼女の妹であることは広まってしまったのだから実質的に二度と母校を訪れることができなくなったわけである。

　その後、アダルトビデオ女優専業としてやっていたが、次第に仕事が減り、マカオの「夜の仕事」を紹介されて行ったところとんでもない「（本当の意味での）ブラックな職場」で結局給料を受け取ることなく逃げ帰ってきたのだそうだ。

　最近、再びアダルトビデオ女優としての仕事を再開したらしい。容姿はまずまずだからしばらくは仕事もあるのだろうが、いつまでも続けられる仕事ではないことくらい彼女なら分かっているはず。物理教師をやるくらいの頭脳の持ち主なのに、この仕事を始める前に目先の報酬の先を見通すことはできなかったようだ。アダルトビデオ女優の中には家族公認でやっている女性もいるようだが、彼女の場合はそうではないから今後も家族から断絶させられたまま過ごすことになるのだろう。