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邪竜物語に首を突っ込む編
087-え?試験?
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「あ~美味しかったわね~」
「うん、最高!今日の食事でもう前世より確実に贅沢してるよね~」
転生先が貴族で贅沢三昧だった私は平民に転生したアリッサに「そうね~」と話を合わせた。姉妹なのに私だけ毎日贅沢してごめんね……
「食後の運動か~2年生の時の走り込みを思い出すね~」
「そうですわね[食ったら走れ~]って毎日聞いてましたよね。そういえば体力訓練教官のガンゴウオン先生もクロービ出身かしら?」
「そう言われればそうっぽいよね~でも家名がガンゴウで個人名がオンだとちょっと中国っぽいよねー」
「そうかきっと南部の出身なのよ!あそこ中華風だもの」
「そういえばそんなこと言ってたね~中華料理も楽しみ~」
話をしながら食後1時間きっちり休んで次は運動の時間!連れてこられたのは天井の高い板張りの空間だった。多分ここは道場だろう壁には練習用の木製の刀、薙刀、槍などが壁にかけられている。何故か私だけ仲居さんに更衣室へ案内されて袖のないチャイナドレスにパンツを履いたようなカンフー服に着替えさせられた。上着は黒に金刺繍が施されていてとても綺麗だが少しダボッとしたパンツは無地のグレーだった。
「マルレその服ガオゴウレンさんが盗賊と戦ったときに着てたやつに似てるね~」
「そうですね、クロービではコレが戦うときの恰好のようですわ」
私はまじまじと自分の格好を見てカクドウセイが着ていた道着ではないことを不思議に思いながら、腕を回したり軽くはねたりして動きやすさを確かめているとサキさんが道場へとやってきた。
「準備は整ったみたいね」
サキさんも私と同じ種類の服装で上着は赤でパンツは黒だ。
「お好きな武器を選んでくださいね、それで模擬戦をしましょう」
サキさんは壁に掛かっている訓練用の武器を指し示しながら言った。
「え?模擬戦ですか?」
「そうよガオゴウ家は女性だってしっかりと戦えないといけませんもの」
私は少し不安になった。怪我をさせても悪いし断ったほうがいいのかな?
「模擬戦か~私が治療できるから遠慮なくやっちゃっていいよ~」
そうか騎士団の訓練所と違ってアリッサがいたわ!それなら腕の一本や二本吹き飛んでも安心ね。
「あら~心強いわ!私も本気で戦えますね」
「そうですか、ではよろしくおねがいしますわ」
私は模擬戦を了承して、武器を選んだ。反りのある木剣を使うことにした。修学旅行で男子が買って先生に怒られるような木刀とは違い刃を受け止めるための鍔が付いている。そしてサキさんが手にとったのは薙刀だった。
薙刀か~範囲は圧倒的不利ね……それに突きもなぎ払いもできる厄介な武器ですわね。
「では私が審判を努めます」
先程から私達の世話をしてくれた仲居さんが審判をかって出てくれた。
私とサキさんは距離を置き互いに武器を構えた。
「初め!」
開始と同時にサキさんは一気に距離を詰めてきた。上段中段下段の突きに加えで上段中段下段の払いを巧みに織り交ぜた波状攻撃!払いは剣で受け突きを回避するので精一杯で間合いを詰められない。私は完全に防戦一方だ。特に喉への突きは凄まじい……薙刀が一直線に向かってくるため遠近感が狂い読みづらい。
これは良くないですね……ラーバルと初めて戦った時と同じパターンになりそうだわ……
でも!私は少しは剣術を学んだのよ!
甘い払いを回避して剣で上から押さえつけるように力を込める。押さえつけられまいと抵抗される手応えを感じた瞬間にくるっと剣を薙刀の上側から巻き込むよう下側に滑らせて一気に上へと打ち上げる。押さえつけられまいと抵抗した相手の力と私の打ち上げる力にサキさんの握力は耐えられなくなり武器は上空に弾き飛んだ。(技術が足りなく半分は力技で飛ばしたのは内緒です)
私が習得した数少ない技[巻き上げ]だ!武装解除に便利なのでこれだけはしっかり練習したのです。
カランカランと薙刀が床に転がる音の中で、私はサキさんの喉元に木剣を突きつけた。
「それまで!」
審判からの試合の終了が宣言された。私の勝ちだ!
「いやーサキさんお強いですね~我が国の騎士副団長のラーバルといい勝負ができそうですよ!」
「少々力押しでしたが、マルレリンドさんはお強いのですね!」
やっぱり褒められると嬉しいわね!タコを倒したときみたいにふざけないで良かったわ~
「ありがとうございます。いい運動になりました」
「あらそうなの?汗どころか息一つ上がってないようですけど?」
「ああ!私は特殊な体質で魔力が切れるまで一切体力が減らないのですよ」
「それはすごいですね……ともかくマルレリンドさんの力はわかりましたわ」
ふふふん~やっぱり剣を振るのは楽しいな~
「礼儀作法も完璧……そして強さも底が見えない……」
ん?サキさんどうしたのかな?
「やはりレンが選んだ人ね……私は二人の婚約に依存はないわ!」
はへ?私は脳をフル回転させて状況の把握に努めたが全く意味がわからない……
「ええええええ!?っっちょっとサキさん!?いったい何の話ですか!」
詳しく話を聞いたところ、どうやら試験は屋敷に上がるときに靴を脱ぐかどうかというところから始まっていたらしいのです……
お茶の入れ方、着物を右前に着れるか、上座に座らないかのチェック、箸の使い方に、食べる順序……外国人の私達がごく自然にクロービの礼儀作法を守っているのにサキさんや仲居の皆さんは驚きっぱなしだったらしい。
確かに私達は外国人……すっかり前世に戻った感じで普通に旅館を楽しんでしまった……鎖国している国の作法を卒なくこなしたらそれは驚かれるわね……すでに後の祭りですわね……
そして最後に私が魔道具技師として登録されていることから武力の試験で土をつけようとするも見事に返り討ちされたとのことでした。
「お話はわかりましたが、レンさんにも何度も言っているのですが、私はレンさんにそういった感情は一切ないですので、お断りします!」
レンさんの不屈の心を思うともしかしたらサキさんも……私はこの先のことを思うと大きなため息が出た。
「うん、最高!今日の食事でもう前世より確実に贅沢してるよね~」
転生先が貴族で贅沢三昧だった私は平民に転生したアリッサに「そうね~」と話を合わせた。姉妹なのに私だけ毎日贅沢してごめんね……
「食後の運動か~2年生の時の走り込みを思い出すね~」
「そうですわね[食ったら走れ~]って毎日聞いてましたよね。そういえば体力訓練教官のガンゴウオン先生もクロービ出身かしら?」
「そう言われればそうっぽいよね~でも家名がガンゴウで個人名がオンだとちょっと中国っぽいよねー」
「そうかきっと南部の出身なのよ!あそこ中華風だもの」
「そういえばそんなこと言ってたね~中華料理も楽しみ~」
話をしながら食後1時間きっちり休んで次は運動の時間!連れてこられたのは天井の高い板張りの空間だった。多分ここは道場だろう壁には練習用の木製の刀、薙刀、槍などが壁にかけられている。何故か私だけ仲居さんに更衣室へ案内されて袖のないチャイナドレスにパンツを履いたようなカンフー服に着替えさせられた。上着は黒に金刺繍が施されていてとても綺麗だが少しダボッとしたパンツは無地のグレーだった。
「マルレその服ガオゴウレンさんが盗賊と戦ったときに着てたやつに似てるね~」
「そうですね、クロービではコレが戦うときの恰好のようですわ」
私はまじまじと自分の格好を見てカクドウセイが着ていた道着ではないことを不思議に思いながら、腕を回したり軽くはねたりして動きやすさを確かめているとサキさんが道場へとやってきた。
「準備は整ったみたいね」
サキさんも私と同じ種類の服装で上着は赤でパンツは黒だ。
「お好きな武器を選んでくださいね、それで模擬戦をしましょう」
サキさんは壁に掛かっている訓練用の武器を指し示しながら言った。
「え?模擬戦ですか?」
「そうよガオゴウ家は女性だってしっかりと戦えないといけませんもの」
私は少し不安になった。怪我をさせても悪いし断ったほうがいいのかな?
「模擬戦か~私が治療できるから遠慮なくやっちゃっていいよ~」
そうか騎士団の訓練所と違ってアリッサがいたわ!それなら腕の一本や二本吹き飛んでも安心ね。
「あら~心強いわ!私も本気で戦えますね」
「そうですか、ではよろしくおねがいしますわ」
私は模擬戦を了承して、武器を選んだ。反りのある木剣を使うことにした。修学旅行で男子が買って先生に怒られるような木刀とは違い刃を受け止めるための鍔が付いている。そしてサキさんが手にとったのは薙刀だった。
薙刀か~範囲は圧倒的不利ね……それに突きもなぎ払いもできる厄介な武器ですわね。
「では私が審判を努めます」
先程から私達の世話をしてくれた仲居さんが審判をかって出てくれた。
私とサキさんは距離を置き互いに武器を構えた。
「初め!」
開始と同時にサキさんは一気に距離を詰めてきた。上段中段下段の突きに加えで上段中段下段の払いを巧みに織り交ぜた波状攻撃!払いは剣で受け突きを回避するので精一杯で間合いを詰められない。私は完全に防戦一方だ。特に喉への突きは凄まじい……薙刀が一直線に向かってくるため遠近感が狂い読みづらい。
これは良くないですね……ラーバルと初めて戦った時と同じパターンになりそうだわ……
でも!私は少しは剣術を学んだのよ!
甘い払いを回避して剣で上から押さえつけるように力を込める。押さえつけられまいと抵抗される手応えを感じた瞬間にくるっと剣を薙刀の上側から巻き込むよう下側に滑らせて一気に上へと打ち上げる。押さえつけられまいと抵抗した相手の力と私の打ち上げる力にサキさんの握力は耐えられなくなり武器は上空に弾き飛んだ。(技術が足りなく半分は力技で飛ばしたのは内緒です)
私が習得した数少ない技[巻き上げ]だ!武装解除に便利なのでこれだけはしっかり練習したのです。
カランカランと薙刀が床に転がる音の中で、私はサキさんの喉元に木剣を突きつけた。
「それまで!」
審判からの試合の終了が宣言された。私の勝ちだ!
「いやーサキさんお強いですね~我が国の騎士副団長のラーバルといい勝負ができそうですよ!」
「少々力押しでしたが、マルレリンドさんはお強いのですね!」
やっぱり褒められると嬉しいわね!タコを倒したときみたいにふざけないで良かったわ~
「ありがとうございます。いい運動になりました」
「あらそうなの?汗どころか息一つ上がってないようですけど?」
「ああ!私は特殊な体質で魔力が切れるまで一切体力が減らないのですよ」
「それはすごいですね……ともかくマルレリンドさんの力はわかりましたわ」
ふふふん~やっぱり剣を振るのは楽しいな~
「礼儀作法も完璧……そして強さも底が見えない……」
ん?サキさんどうしたのかな?
「やはりレンが選んだ人ね……私は二人の婚約に依存はないわ!」
はへ?私は脳をフル回転させて状況の把握に努めたが全く意味がわからない……
「ええええええ!?っっちょっとサキさん!?いったい何の話ですか!」
詳しく話を聞いたところ、どうやら試験は屋敷に上がるときに靴を脱ぐかどうかというところから始まっていたらしいのです……
お茶の入れ方、着物を右前に着れるか、上座に座らないかのチェック、箸の使い方に、食べる順序……外国人の私達がごく自然にクロービの礼儀作法を守っているのにサキさんや仲居の皆さんは驚きっぱなしだったらしい。
確かに私達は外国人……すっかり前世に戻った感じで普通に旅館を楽しんでしまった……鎖国している国の作法を卒なくこなしたらそれは驚かれるわね……すでに後の祭りですわね……
そして最後に私が魔道具技師として登録されていることから武力の試験で土をつけようとするも見事に返り討ちされたとのことでした。
「お話はわかりましたが、レンさんにも何度も言っているのですが、私はレンさんにそういった感情は一切ないですので、お断りします!」
レンさんの不屈の心を思うともしかしたらサキさんも……私はこの先のことを思うと大きなため息が出た。
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