怪力悪役令嬢は冒険者になりたい!

タハノア

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自分達の物語に決着をつける編

126-ポンコツ魔法

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「あなた大丈夫!?」

 私はエアバレットで飛ばされた青年に駆け寄り格闘スキルLv8の[治癒気功]を使い傷を癒やし始める。

「いてて、なんとか大丈夫です。治療ありがとうございます」
「立てますか?しっかりしてください!木々で視界が悪いのはこちらも同じです。よく周りを見て行動なさい!」

 木の幹に寄りかかっていた青年に手をかして引き起こす。

「え?ん?」
「聞いてますの!?」
「はい!わかりました注意します!」

 なんだか心配ね……ちょっと増強魔法でも掛けておいたほうが良さそうね。

「支援魔法をかけておきますから」

 刀を持ってない左手をかざし増強魔法を発動する。

「鬼人化、魔力の泉、体力の泉、気力の泉」

 私の手のひらから御札のようなものが4枚飛び出て青年へと吸い込まれていく。

「うわああ!すごい!体が軽い!いける!今なら副団長にだって肩を並べられますよ!」

 そう言うと青年は全力で最前線へと走っていった。あの人は調子に乗ってしまうタイプだったようね……ちょっと後悔……

 周りを見回してもほかに負傷者も居ないようなので私も前線に戻ることにする。倒された魔術師を踏まないように避けながら進んでいくとラーバルたちが止まっているのを見つけた。

「警戒してもう林に入ってこないようだな、林を占拠した!本隊に合図を送れ」
「了解!」

 返事をした団員が空に向けて炎の魔石を投げた。炎の魔石は空高く登るとボン!という音と煙を残して消えた。

「注視!」

 ラーバルが掲げた剣の先を見ると、林の横を進む敵軍と林で半数を失い後方に下がった敵軍との間に隙間ができていた。

「これより遊撃隊は死地に入る!目標は魔術師団後方!林後方の敵を無視し本陣と本隊を分断する!」
「「了解!」」

 閉所での戦闘が終わったので武器を背負い太刀に戻して長い刀を抜きラーバルたちのあとに続いた。林から出るとすぐに敵後方に切り込み乱戦になった。私は突出しないように仲間と足並みをそろえてゆっくりと歩きながら敵を斬っていく。

 林前の魔術師達の攻撃に警戒したが半数を失った部隊は後方へ退避していたので、そのまま敵軍の後方を削りながら敵本隊の中央の裏に回り込むように進軍した。

 中央付近の敵に遊撃隊の刃が届き始めると同時にラッシュ団長の声が戦場に響いた。

「第一砲撃部隊は遊撃隊を回避して砲撃続行!第二砲撃隊は林奥の部隊の足止めしろ!」

「本隊は総員突撃隊形!突撃開始!」

「「「蹴散らせぇええええ!」」」

 その声に従い密集隊形を解いて大きく広がりながら全軍が魔術師団に向かって突撃を開始した。

 敵軍からは悲鳴が聞こえる。

「なぜ前進している!?下がれ!下がれ!何をやっている!」
「後方が砲撃の嵐で後方が前進し中央と入り乱れて居ます!」
「なに!?冷静になれ!敵の砲撃は下がれば下がるほど精度が低くなるだろ!今すぐ後退しろ!」
「新手です!林から騎士副団長率いる部隊が後方部隊と交戦中!退却できません!」
「何!?林の前の軍は何をしている!」
「前方より突撃きます!うわああ!もうダメだ!」

 ネスティエイン軍は騎士団本隊と砲撃の嵐に加え怪物二人が混じった遊撃隊に挟み撃ちにされた。



 前方に移動しラーバル軍と距離を取って戦いたい後方軍と魔力が尽きてきて後方に下がりたい前方がぶつかり合い前も後ろもなくなり敵軍は大混乱しまともに戦える状態ではなくなっていた。

「敵軍本隊の崩壊を確認!遊撃隊転進!目指すは敵本陣!」
「「了解!」」

 戦う気力がなくなり逃げの一手になった敵軍を放置して私達は敵本陣へと向かった。全速力で走り出したラーバルを先頭に私と増強魔法をかけた青年が続きその後を少し遅れて残りの隊員がついてくる。

 暫く走ると敵本陣と思われる一団を見つけた。その集団から魔術師が3人最前列に出てきた無駄な装飾のついたローブに身を包み魔石がゴテゴテと付いた杖持っている。その装飾過剰な3人は魔力を変換し魔法を構築し始めた。

「魔法がくるぞ!宣言してから放たれるポンコツ魔法なんぞに当たってくれるなよ!」

 敵陣に突っ込みながらラーバルが指示を出す。たしかにそうですね。これからこんな魔法を使いますよと宣言してから放たれる魔法なんて手首をほんの少し返すだけで軌道が変わる剣撃に比べたら避けるのはたやすいですね。

「フレイムピラー!」「下から来るぞ!赤色の円を回避!」

 旧式の炎系最強の魔法だが遊撃隊のスピードなら余裕で回避できる。その証拠に赤くなった地面の上には既に誰もいなくなっている。赤い地面から炎が吹き上がる。巻き込まれたら骨すら残らないような高温の火柱だ。

「メテオフォール!」「上から来るぞ!影をよく見ろ」

 巨大な燃え盛る岩が上空から飛来する。これもまた誰も居ないところに落下し爆発した。落下地点は大きなクレータができるほどの衝撃を受けていたが私達に届いたのは爆発で巻き上げられた小石だけだった。

「エアブラスト!」「前方中央!杖の角度をしっかり見ろ」

 綺麗に二手に分かれた遊撃隊の間を暴風が通り抜ける。地面をえぐり大きな溝を作ったがやはり当たらなくては意味がない。

 確かに威力は強いが攻撃前にどんな魔法かを宣言するので大人数でもない限り回避は楽勝ですね。

 大きな魔法を3度回避するとついに私達3人の刃が前方の最高戦力だと思われる魔術師3人に届いた。

 ラーバルは走り込んだ勢いのまま盾で魔術師をかち上げて宙に浮いた相手を真っ二つに切り裂き、増強魔法をかけた青年は横を通り抜けざまに相手の腹を半分ほど掻っ捌いた。

 私はせめてもの情けと思い苦しまぬよう一刀で首をはねた。薄い障壁を張っていたようだがそれごと切り裂いた。転がった頭部と胴体が視界に入らないように視線を前方に固定した。

 3人の魔術師が倒れた先を見ると脂ぎったガマガエルの獣人じゃないかと疑いたくなるような男が顔をひきつらせながら逃げて行くのが見えた。

 すぐにガマガエルを追いかけようとしたが残りの魔術師が立ちはだかった。追いついてきた隊員と共に乱戦に突入する。

 こうなっては詠唱が必要な魔術師など役には立たないノチド式の即発魔法が浸透していなくてよかったと安堵した。

 本陣は壊滅できたが肝心のネスティエインを逃してしまった。

「追撃しよう!」

 私の提案にラーバルは首を横に振った。

「護衛も連れずに逃げました……貴族の矜持を果たせなかった領主の末路はただ一つ……領民たちに任せて良いでしょう」

 そう言うと本陣に立っていた旗をすべてへし折りそれから風の魔石が付いた短い杖のようなものを取り出しそれを口に当て未だに乱戦が続いている本隊の方を向いた。

「副団長ラーバル・バルトレイスが率いる遊撃隊が敵本陣を占拠した!ネスティエインはお前たちを見捨てて一人で逃げた!雌雄は決した!ネスティエイン軍は速やかに武器を置くかそのまま死ぬかを選べ!」

 混乱していた敵本隊は後方を見て本陣に立っている旗がないのを見て杖を手放し抵抗するのをやめた。

「終わったのか」

 この戦争は作戦がうまく行き過ぎて有利な状況で戦うだけだった。心配して参戦するほどの強敵でなかったなどと思いながら太刀を鞘に収めた。

「さて私は戦後処理がある。お前たちは戻って休むと良い」
「「了解!」」

 ラーバルが帰還を支持すると遊撃隊のみんなは戻っていった。

「お前!スゲーな!副団長に追いついてたじゃねぇか!」
「トモちゃんがすごいんですよ!なんか手から紙が出たと思ったらいつもの倍ぐらい力が出せたんですよ!」
「へぇ~クロービの魔法か!」

 隊のみんなは戦果を褒め合いながら帰る。彼らの背中を見つめるラーバルは満足そうに微笑んでいた。

「ラーバルさんはこれから仕事があるのですか」
「ええ、私は次期当主として父の仕事を間近で見ておかないといけないですからね」

 ラーバルの家系は兄弟の中で戦闘能力が一番低い者が当主としての面倒事を押し付けられるのでしたね。そして他の兄弟は騎士団に残り前線で戦い続けるという変わった家系でしたね。

 ラーバルは鷹のように鋭い目をやめ口調も表情が柔らかくなっているのを見ると本当に終わったのだと実感した。
 
「そうか、あなたも大変なのだな」
「トモさんはこれからどうするのですか?」
「次は現在交戦中らしいロットヴァルデ領に行こうと思ってる」
「そうですか、あちらは小規模戦に移行してしまっているらしいので不意討ちに注意してくださいね」
「わかりました注意いたします。情報ありがとうございました」

 あちらが開戦したのは4日前なので何日も大規模戦が続くわけ無いですよね。小規模部隊がぶつかりあう消耗戦になってしまっているのでしょうか?兵が疲弊する一番良くないパターンになっているのかもしれないわね。

「さて俺は妹の様子を見に行くとします」

 あの圧勝具合だと怪我のしようがない気がするけど本隊がどうだったかぐらいは聞いておこうかしらね。

「あの!ハルカさんは妹さんなのですか!?」
「はい、そうですが」
「でしたら!全てが片付いたときには是非!我が家に遊びに来てください!私より強いあなたなら家族も大歓迎してくれます!」

 なんだろう急に……まあ戦友だから遊びに行ってもいいわよね?外国人お断りとか言われたら正体をばらした後に遊びに行ってもいいですね。

「わかりました招待を受けましょうでは、全てが片付いたその時に!」
「はい!お待ちしています!」

 ラーバルは私の手を取り両手で握ると軽く引き寄せてニコリと微笑んだ。

 あれ?これ……中身が私だとバレたらすごく危険なやつなのでは?

「で、では妹と合流して次の場所へ向かいますので!」
「はい、行ってらっしゃい!」

 私は逃げるようにしてアリッサの元へと向かった。

「ほら!さっさとしなさい!回復役の戦争はまだ終わっていないのよ!」

 アリッサがどこかで聞いたようなセリフで気が抜けた衛生部隊に指示を飛ばしている。衛生部隊の隊長は役割を乗っ取られてぼーっと立ち尽くしていた。

「あなたさっさと治療しなさい!まだまだ怪我人は大勢いるのよ!」
「緊急性がない負傷は後でも良いんじゃ……」
「怪我人を放置して休めると思うな!」

 うわぁ……魔術師団で部隊長だっただけ有って厳しいわね……魔術師団やめないでアリッサが敵軍にいたらひっくり返ってたかもしれないわね。

「あ!トモ!あれ私にかけて!九頭竜と戦ったときに外道丸さんに使ったやつ!」
「信頼譲渡か?良いけどなにする気だ?」
「一気にバーンと治療する!」
「そう言うことか解ったよ。信頼譲渡!」

 私の手から放たれた札は私とアリッサの間に力の通路を作ると私からアリッサへ一気に力が流れ込む。そして私の体の自由が効かなくなる。

「よーし!きた!うわ!鈍色空狐よりすごい!これならいける!」

 アリッサは目をつぶり空に杖を掲げた。

「光よ広がり!戦場にいるすべての騎士を癒やせ!」

 朝日のような黄金の輝きが杖から吹き出しこの広い戦場を包み込んだ。光は傷に集中し輝きを増すとすぐに消えるとそこにあったはずの傷はすっかり消えてなくなっていた。

「はい!回復役の戦争も終わり!ありがとトモ!もう良いよ」
「はいよ」

 私は信頼譲渡を解除し再び体の自由を取り戻した。

 騎士団は喜び生き残りの敵は魔法の規模に恐れおののき悲鳴や称賛で騒がしくなった。

「よし!全部終わったし一度、農都に帰りましょ!」
「そうしようか」

 アリッサは騒いでる人たちを無視して農都への転移門を唱えると地面からせり上がるようにして朱色の鳥居が生えてきた。見慣れた門をくぐるとそこはうさぎ亭の近くの路地裏だった。

とりあえず今日は疲れたので早めに宿を取り休むことにしました。
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