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自分達の物語に決着をつける編
137-ムードメーカー
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私達は建物からわらわらと出てくるグールを攻撃している。後ろを振り返ればエプロストリング家の屋敷を警備している黒鎧も臨戦態勢になっていた。
「エプロストリング領民はほとんど難民キャンプにいたはず!これほどの人間が何処から……」
アロイーんさんがグールの元となったであろう人間たちに思い当たる人々がいなかったようでグールを斬り倒しながら狼狽している。
その疑問に答えたのは、ここに来てからほとんど喋っていなかったファーダでした。
「この服装は……!北東の少国郡の衣装です!2年前乗り込んだ時に見たので間違いないですよ!」
私が切り伏せたグールの服装を見ると白くてダボッとした服装に頭には布を巻いている。肌の露出はほとんど無く激しい日差しから身を守るための服装だと判る。
この領の現状と王族の保護下に置かれていない北東の小国郡……本来この地域は砂漠なのだろうとピンときました。そして同時にトラディネントと手を組んだ小国群の末路にまで考えが行き着いた。
「トラディネントは少国郡の国民をアンデットの材料にしたのか!」
同じ考えに至ったラーバルは激昂し新装備をまるでずっと使用してきた装備のように違和感なく扱い一瞬でグールの四肢と首を切り落とした。
「みんな落ち着いて!人質がいるのを忘れたの!?グールよりまずそちらへ行くべきですわ!」
たしかにそうニーニャちゃんの言うとおりですが、このまま屋敷に突入するわけにも行かないわね……
「二手に分かれましょう!」
私はとりあえず二手に分かれることを提案し、班分けを考え始める。まずは危険度の高い人質救出には私が向かうべきよね……それから道を把握しているアリッサ……あとは……
「そうね!私、マルレ、ニーニャで人質救出へ行きます!残りの4人はこの場を死守して!救出次第ここへ転移で戻ってきます!」
おおう……やっぱり戦術の勉強をしているアリッサの思考スピードにはついていけない。戦力、回復、使者と必要最低限かつ最適な人選を瞬時に発表した。
アリッサはファーダの「転移ってなんすかそれ!」との叫びを無視して奇跡魔法の[記録]を使用してこの場所の記録板を生成して空中のなにもないところに手を突っ込みインベントリに収納した。
またもやファーダの「空中に収納した!?なんすかそれ」をスルーして「こっち班の回復は任せたわよリーシャー!」「はい!師匠!」とやり取りをしていた。
「もう!答えてくださいよ!なんか俺の扱いひどくない!?」
そのフリに私、アリッサ、ラーバルはニヤリとして、学生時代何度も繰り返した流れを感じとり声を揃えた。
「「「妥当!」」」
私達4人は、ハハハと笑うと無駄に入っていた力がすっと抜けたのを感じた。
やっぱりファーダのようなムードメーカーが居るのと居ないのでは大きな差がありますね。
私は「凄いですわ!生妥当見ちゃいましたわ」と謎の盛り上がりをしているニーニャを連れて、アリッサと共に屋敷へと突入した。
既に見つかってしまっているので堂々と正面から突撃する。後方からは激しい戦闘音が聞こえるが全員信頼できるほどの強さを誇っているので振り返らずにそのまま進んでいく。
「先行します!アリッサとニーニャは周囲警戒をお願いします!」
「りょうか~い!」
「はい!お任せください!」
私は太刀を収納し[使ってみたい武器シリーズ]の中から鎧相手に適した[トゲ金棒]を選び取り出した。ぎょっとするニーニャちゃんを尻目に屋敷の門前を固めている黒鎧の群れに突撃した。
「邪魔よ!」
突撃の勢いをトゲ金棒に乗せて思い切り振り抜く!ボーリングのピンの様に軽々と吹き飛ばされ壁や扉に激突すると気絶した。やはりただの人間のようで王都で戦った中身が黒いやつとは別物のようですね。
先程の衝撃に扉の蝶番は耐えきれなかったようでゆっくりと奥へ倒れた。
「あら扉を開ける手間が省けましたわ!みなさんまいりましょ」
ゆうゆうと屋敷へと入っていくと中は赤い絨毯に白い壁で正面には大階段といった平均的作りと内装をした貴族の屋敷だった。
これだけ騒いだので当たり前だが屋敷中の警備が玄関へと集中してきている。
大階段には黒い鎧の槍兵が何人も集まってきている。よく見ると無駄に力が入っているものや手が小刻みに震えている者が多いようですです。
これは脅せば意外に脆いかもしれないわね……
私は扉の上に転がっている兵士のヘルムを取り軽く上に投げた。そしてトゲ金棒をそれに向かってフルスイングするとガコン!
ホームラン!
良い音を響かせて跳んでいったヘルムは先頭の黒鎧の足元の階段にめり込んでいた。
「命が惜しくないものからかかってきなさい!」
私の予想通り半数は「スルーベル様をお守りする」と言って2階へと逃げていった。
「ここのボスはスルーベルというのね……」
「マルレ!遊んでないで早く片付けて!」
「あれが遊んでいる用に見えるのですかお二人はやはり次元が違うかもしれませんね」
アリッサに怒られたので私はさっさと階段に居る敵を叩き潰したり壁の一部にしたりして片付けた。
「よし!牢屋は大階段の裏側よ!いそいで!」
アリッサの誘導に従い大階段の後ろに回り込むと地下へ続く階段があった。周囲の白い壁とは違い石材むき出しでなんとなく湿った空気が昇ってくる。
「いかにもって感じでしょ~」
「そうですね……」
「行きますわよ!」
私は薄暗い地下へ通りていく……暗くてよく見えないので慎重に確認しながら進む……ゴクリと生唾を飲んだ。グールが出るか敵兵が出るか!
急にホラーゲームをやっているような気分になってきましたわ。
「ほい!ライト」
アリッサは指から光の玉を出すと天井にペタペタと貼りつけた。すると薄暗かった地下は一気に明るくなりホラーな雰囲気は一欠片も残らず吹き飛んでしまった。
「ちょっと!もっと雰囲気を大事にしてちょうだい!」
「見やすくていいじゃない!」
「お二人とも!人質救出作戦ですわよ真面目にやってください!」
私とアリッサの気の抜けたやり取りについにさすがのニーニャちゃんも注意をしてきた。
「ごめんなさい真面目にやりますわ」
「ごめんて」
「では先に進んでください!」
階段を降りきった先には敵兵が一人いたが突然現れた天井の光を訝しげに見ていたのでトゲ金棒で奇襲して仕留めるとその音を聞きつけのか奥から人の声が聞こえてきた。
「助けが来たのか!?僕はここです!」
その声を聞いたニーニャちゃんは突然走り出した。
「その声は副会長ですか!?」
「あれ!もしかして会長かい?」
ニーニャちゃんはなにかの会長なのね……嫌な予感しかしないわ……
「エプロストリング領民はほとんど難民キャンプにいたはず!これほどの人間が何処から……」
アロイーんさんがグールの元となったであろう人間たちに思い当たる人々がいなかったようでグールを斬り倒しながら狼狽している。
その疑問に答えたのは、ここに来てからほとんど喋っていなかったファーダでした。
「この服装は……!北東の少国郡の衣装です!2年前乗り込んだ時に見たので間違いないですよ!」
私が切り伏せたグールの服装を見ると白くてダボッとした服装に頭には布を巻いている。肌の露出はほとんど無く激しい日差しから身を守るための服装だと判る。
この領の現状と王族の保護下に置かれていない北東の小国郡……本来この地域は砂漠なのだろうとピンときました。そして同時にトラディネントと手を組んだ小国群の末路にまで考えが行き着いた。
「トラディネントは少国郡の国民をアンデットの材料にしたのか!」
同じ考えに至ったラーバルは激昂し新装備をまるでずっと使用してきた装備のように違和感なく扱い一瞬でグールの四肢と首を切り落とした。
「みんな落ち着いて!人質がいるのを忘れたの!?グールよりまずそちらへ行くべきですわ!」
たしかにそうニーニャちゃんの言うとおりですが、このまま屋敷に突入するわけにも行かないわね……
「二手に分かれましょう!」
私はとりあえず二手に分かれることを提案し、班分けを考え始める。まずは危険度の高い人質救出には私が向かうべきよね……それから道を把握しているアリッサ……あとは……
「そうね!私、マルレ、ニーニャで人質救出へ行きます!残りの4人はこの場を死守して!救出次第ここへ転移で戻ってきます!」
おおう……やっぱり戦術の勉強をしているアリッサの思考スピードにはついていけない。戦力、回復、使者と必要最低限かつ最適な人選を瞬時に発表した。
アリッサはファーダの「転移ってなんすかそれ!」との叫びを無視して奇跡魔法の[記録]を使用してこの場所の記録板を生成して空中のなにもないところに手を突っ込みインベントリに収納した。
またもやファーダの「空中に収納した!?なんすかそれ」をスルーして「こっち班の回復は任せたわよリーシャー!」「はい!師匠!」とやり取りをしていた。
「もう!答えてくださいよ!なんか俺の扱いひどくない!?」
そのフリに私、アリッサ、ラーバルはニヤリとして、学生時代何度も繰り返した流れを感じとり声を揃えた。
「「「妥当!」」」
私達4人は、ハハハと笑うと無駄に入っていた力がすっと抜けたのを感じた。
やっぱりファーダのようなムードメーカーが居るのと居ないのでは大きな差がありますね。
私は「凄いですわ!生妥当見ちゃいましたわ」と謎の盛り上がりをしているニーニャを連れて、アリッサと共に屋敷へと突入した。
既に見つかってしまっているので堂々と正面から突撃する。後方からは激しい戦闘音が聞こえるが全員信頼できるほどの強さを誇っているので振り返らずにそのまま進んでいく。
「先行します!アリッサとニーニャは周囲警戒をお願いします!」
「りょうか~い!」
「はい!お任せください!」
私は太刀を収納し[使ってみたい武器シリーズ]の中から鎧相手に適した[トゲ金棒]を選び取り出した。ぎょっとするニーニャちゃんを尻目に屋敷の門前を固めている黒鎧の群れに突撃した。
「邪魔よ!」
突撃の勢いをトゲ金棒に乗せて思い切り振り抜く!ボーリングのピンの様に軽々と吹き飛ばされ壁や扉に激突すると気絶した。やはりただの人間のようで王都で戦った中身が黒いやつとは別物のようですね。
先程の衝撃に扉の蝶番は耐えきれなかったようでゆっくりと奥へ倒れた。
「あら扉を開ける手間が省けましたわ!みなさんまいりましょ」
ゆうゆうと屋敷へと入っていくと中は赤い絨毯に白い壁で正面には大階段といった平均的作りと内装をした貴族の屋敷だった。
これだけ騒いだので当たり前だが屋敷中の警備が玄関へと集中してきている。
大階段には黒い鎧の槍兵が何人も集まってきている。よく見ると無駄に力が入っているものや手が小刻みに震えている者が多いようですです。
これは脅せば意外に脆いかもしれないわね……
私は扉の上に転がっている兵士のヘルムを取り軽く上に投げた。そしてトゲ金棒をそれに向かってフルスイングするとガコン!
ホームラン!
良い音を響かせて跳んでいったヘルムは先頭の黒鎧の足元の階段にめり込んでいた。
「命が惜しくないものからかかってきなさい!」
私の予想通り半数は「スルーベル様をお守りする」と言って2階へと逃げていった。
「ここのボスはスルーベルというのね……」
「マルレ!遊んでないで早く片付けて!」
「あれが遊んでいる用に見えるのですかお二人はやはり次元が違うかもしれませんね」
アリッサに怒られたので私はさっさと階段に居る敵を叩き潰したり壁の一部にしたりして片付けた。
「よし!牢屋は大階段の裏側よ!いそいで!」
アリッサの誘導に従い大階段の後ろに回り込むと地下へ続く階段があった。周囲の白い壁とは違い石材むき出しでなんとなく湿った空気が昇ってくる。
「いかにもって感じでしょ~」
「そうですね……」
「行きますわよ!」
私は薄暗い地下へ通りていく……暗くてよく見えないので慎重に確認しながら進む……ゴクリと生唾を飲んだ。グールが出るか敵兵が出るか!
急にホラーゲームをやっているような気分になってきましたわ。
「ほい!ライト」
アリッサは指から光の玉を出すと天井にペタペタと貼りつけた。すると薄暗かった地下は一気に明るくなりホラーな雰囲気は一欠片も残らず吹き飛んでしまった。
「ちょっと!もっと雰囲気を大事にしてちょうだい!」
「見やすくていいじゃない!」
「お二人とも!人質救出作戦ですわよ真面目にやってください!」
私とアリッサの気の抜けたやり取りについにさすがのニーニャちゃんも注意をしてきた。
「ごめんなさい真面目にやりますわ」
「ごめんて」
「では先に進んでください!」
階段を降りきった先には敵兵が一人いたが突然現れた天井の光を訝しげに見ていたのでトゲ金棒で奇襲して仕留めるとその音を聞きつけのか奥から人の声が聞こえてきた。
「助けが来たのか!?僕はここです!」
その声を聞いたニーニャちゃんは突然走り出した。
「その声は副会長ですか!?」
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