14 / 46
第一部:第3章(グーサノイド城下)
14.暗殺者
しおりを挟む
攻撃魔術を使えない、というノアの戯言を、クロエは全く信用していなかった。
治癒魔術も魔術だ。それも、クロエにすら扱えない高等技能だ。果実は花を経ねば生らない、登らずに山頂には至れない…到達の成果を得る者が、どうして道程を知らずにいられよう。
もちろん、気質や訓練のもたらす得手不得手はあるだろう。だが、イチかゼロかなどという極端な事態はあり得ない。だから、ノアの言葉は、人を傷つけることはできない、という倫理的な意味での拒否だと受け取っていた。ところが――。
「本当に使えないんだ」直前までの剣吞は、一瞬で反転する。「へえへえ、なんでなの?」
「うっうう…ほんとうに、情けないところを…お見せしまして…」
「魔力がめぐってないからだろう。あれじゃあ精霊には聞こえねえよ」
「精霊石があればいける?」
「精霊石以前の問題だ。乱暴に言えば、精霊石は精霊界への扉、魔力は精霊への干渉するわけだが…魔力の方がてんでダメ。扉だけ開けてもしょうがねえだろ」
「それ、ただの適性がない人じゃん」
「そうだな」
しかし二人は、ノアが治癒魔術を使うことを知っている。このとんでもない芸当を、本人の言を信じるならば、独学で修めたというのだ。しかも、20人以上に術をかけ、多少の休憩を取っただけで、平然と自らの足で帰り、帰ればまた仕事をしている。ノアの魔力は、質、量ともに尋常ではないはずだ。それなのに、現実に、使えていない。
「なんで?」
「知るかよ」
「役立たず」
「なんだと!?」
成人男性が泣き崩れ、少女と狐が口喧嘩をしている。意味も分からない上に、収集もつかない状況だ。チンピラたちは痺れを切らす。
「お前らいい加減にしろよ!」とリーダー格が叫ぶ。「そうだぞ。無視されるってのは悲しいんだからな!」痩せ型の二番目だ。「ぼっこぼこにしてやるぜ」小柄な三人目は元気いっぱいである。
ノアが飛び起きた。「クロエさん、ぼっこぼこにされてしまいます!」
「そう。ところで、戦えないのにどうやって助ける気だったの?」
「そういえば被害者は無事なのかよ」
見ると、チンピラ三人衆に忘れ去られ、所在なげに立ち尽くしている。彼女は、食い入るようにノアを見つめていた。目が合うと、驚愕も露わに、ぎこちなくお辞儀をする。
「まままさかノア様が助けてくれるなんて。面倒をかけてすいませんありがとうございますすいません!!」
「さすがノア君、抜群の知名度」
「こいつらは分かってないみたいだぜ」
「この辺りは不慣れだと仰っていましたからね」
「あれ本当なんだ」
「くっ、性懲りもなくまた無視しやがって」
「おじさんたち、この人のこと知ってる?」
急に視線が集まり、ノアは恥ずかしそうに微笑んだ。
「知るかこんな優男」「頼りがいがねえ」「弱そうだ」
のも束の間、再び膝を抱えた。見かねたポーが慰めた。クロエはもはや見向きもしない。
「おじさんたちもね、ここに長居したいなら覚えといた方が良いよ。というか、普通の国ならもはやこの世に長居できないけど」
クロエの口ぶりと、ノアの育ちのよさそうな物腰に、さすがのチンピラも不安を覚えたらしい。幾分か語気を弱めて「…誰だってんだよ」
クロエは大仰な仕草でノアを示した。
「嘘みたいな本当の話。こちらにあらせられますのは、グーサノイドの最高権力者、ノア・バルティルス国王陛下にございます。はい、拍手」
「あの、ご紹介にあずかりました。ノア・バルティルスです」
拍手するクロエと、女性、三番めのチンピラ。思わずという風に姿勢を正し、どうもどうもと会釈するノア。深いため気をつくポー。驚愕する残り二名――蒼白になり、腰を抜かした。
「大丈夫ですか?」眉をくもらせ、手を差し出す。悲鳴をあげられ、とても悲しそうだ。それも、平伏するチンピラに見えるはずはない。
「慈悲をかけてくださるなら、せめて楽に死なせてくだせえ…」
「僕は自殺幇助を頼まれているのでしょうか…?」
「ひいい! 我が手にかけなけりゃ気が済まねえほどお怒りだと!?」
「あの…殺したりしないので落ち着いて――」
「死ぬなんざ生ぬるいと!!!」
ポーが狭い額を押さえて首を振っている。「お前ら、もう行っていいぞ」
三人の絶望の眼差しは、そのままポーに滑り、混乱が深みをました。その間にノアの首に飛び乗って、面倒そうに尋ねる。
「良いだろう、もう行かせても」
「もちろんです」
解放だけは理解できたらしい。まさしく脱兎の勢いで駆け出した。
「助かった!」「しゃべるお狐様だ」「ありがとうお狐様!」
「あんまり人の迷惑になるなよ」
後ろ姿に叫ぶが、瞬きの間に消え去ったので、届いたかどうかは微妙なところだ。無傷の女性もポカンと見送っている。その後、戸惑いがちに礼を言い、帰っていった。
クロエは難しい顔をしてノアを見上げる。
「もう一回普通の魔術をためしてみない?」
「もういいです!」
――と、うなじがぞくりと震えた。
「ちょっとごめん」クロエはノアを突き飛ばす。
ノアはきょとんとして、地面に――今の今まで自分が立っていた場所に――突き刺さる矢を見つめた。それから、申し訳なさそうに困った微笑みを浮かべる。
「ありがとうございます、クロエさん」
「ノア君の代わりに、誰かが見せてくれたね、攻撃魔術」
ノアは珍しそうに矢をつつきながら「暗殺ですねえ」
常と変わりなく、良いお天気ですねえとでもいうようだ。暗い路地裏で、正体不明の敵に襲撃される者の態度として、いかがなものだろうか。ポーは気味が悪そうにしている。
「ノア君、慣れてるね」
「珍しいことなんですか?」
至って真剣なことを確認し、クロエは妙に優しく微笑んだ。「ノア君って、変だよね」
「変!?」今度こそ動揺する。「どのあたりがでしょうか。どうか仰ってください。全身全霊で直します!」
「直さないでも良いけど、よく生き延びてきたね」
「お、お陰様で…?」脈絡をつかめず困惑する。「え、と。とりあえず、通りまで戻りましょうか。わざわざ人込みで手出ししてきませんから」
「そうなのかもしれないけど、ものすごく襲ってきてるよ。普段はどうしてるの?」
クロエが張った障壁には、容赦のない連射攻撃がなされていた。魔力を練り上げて作られた、氷の矢だ。薄い日差しに反射して、きらきらと輝いている。ぶつかつ度に砕け散り、鈴の音のような響きを聞かせた。場違いなまでに幻想的な光景だ。
ノアも見惚れつつ「魔術師が来たのは初めてです。普段はもっと普通の暗殺だから、簡単なのですが」
「普通の暗殺ってなんだよ」
「魔術師ではない暗殺でしょうか」
「今回も魔術師ってわけじゃないよ。そういう道具を使ってるってだけ。割とポピュラーな魔道具。さっきからおんなじ攻撃しかしてこないでしょう」ふっと表情が抜けた。「だから、いい加減飽きちゃったよね。――《一番いやなことしちゃえ》」
攻撃が止んだ。最後の一矢が砕けてしまうと、現実感のない平穏が満ちた。夢と現の狭間に落とされ、半々に混ざり合うような、おぼつかない心持ち。そこに、天を割く悲鳴が轟く。見上げた煙突の陰に、腰を抜かした人影がある。距離もある上、全身をマントで覆っており、背格好はわからない。声は女性のようだった。取り落としたらしき弓が屋根を越え、からんと音を立てる。その上を這う丸々太った芋虫を見て、クロエも若干たじろいだ。言い訳がましく、
「本物じゃないよ。ただの幻」手を打つと、綺麗さっぱり消えてしまう。「あれ? あの人も消えちゃった」一帯に目を凝らすが、なんの成果もなかった。
ノアは気にした風もなく、深々と頭を下げている。「助けて頂いてありがとうございます」
「うん。でも、逃がしちゃったよ」
「それで結構です。捕まえたら国費で養わないといけませんし、余計な仕事も増えますから」
断定を込めて繰り返す。「ノア君って変だよ」
クロエは弓を拾った。変ですかと眉を曇らせるノアに、ポーが深くうなずいている。その姿を見ているうちに、むくむくと欲求が高まり、誘われるままに弓を引いた。
「…おいクロエ!」
狙われたポーは、とっさにノアの頭上に退避した。ノアは驚いて地面を見る。クロエの手で放たれた矢…それはもはや槍であった。地面をえぐり取り、人ひとり埋められそうな空隙を見せている。そこから氷があふれ出し、あっという間に一面を凍りづけた。
「なかなか面白いね!」
「場所をわきまえろ! あと俺を狙うんじゃねえ!」
「あの…靴が地面にくっついてしまったのですが…」
気が付くと、クロエも同様の運命をたどっていた。
澄んだ冷気に、くしゃみが高く響いた。
治癒魔術も魔術だ。それも、クロエにすら扱えない高等技能だ。果実は花を経ねば生らない、登らずに山頂には至れない…到達の成果を得る者が、どうして道程を知らずにいられよう。
もちろん、気質や訓練のもたらす得手不得手はあるだろう。だが、イチかゼロかなどという極端な事態はあり得ない。だから、ノアの言葉は、人を傷つけることはできない、という倫理的な意味での拒否だと受け取っていた。ところが――。
「本当に使えないんだ」直前までの剣吞は、一瞬で反転する。「へえへえ、なんでなの?」
「うっうう…ほんとうに、情けないところを…お見せしまして…」
「魔力がめぐってないからだろう。あれじゃあ精霊には聞こえねえよ」
「精霊石があればいける?」
「精霊石以前の問題だ。乱暴に言えば、精霊石は精霊界への扉、魔力は精霊への干渉するわけだが…魔力の方がてんでダメ。扉だけ開けてもしょうがねえだろ」
「それ、ただの適性がない人じゃん」
「そうだな」
しかし二人は、ノアが治癒魔術を使うことを知っている。このとんでもない芸当を、本人の言を信じるならば、独学で修めたというのだ。しかも、20人以上に術をかけ、多少の休憩を取っただけで、平然と自らの足で帰り、帰ればまた仕事をしている。ノアの魔力は、質、量ともに尋常ではないはずだ。それなのに、現実に、使えていない。
「なんで?」
「知るかよ」
「役立たず」
「なんだと!?」
成人男性が泣き崩れ、少女と狐が口喧嘩をしている。意味も分からない上に、収集もつかない状況だ。チンピラたちは痺れを切らす。
「お前らいい加減にしろよ!」とリーダー格が叫ぶ。「そうだぞ。無視されるってのは悲しいんだからな!」痩せ型の二番目だ。「ぼっこぼこにしてやるぜ」小柄な三人目は元気いっぱいである。
ノアが飛び起きた。「クロエさん、ぼっこぼこにされてしまいます!」
「そう。ところで、戦えないのにどうやって助ける気だったの?」
「そういえば被害者は無事なのかよ」
見ると、チンピラ三人衆に忘れ去られ、所在なげに立ち尽くしている。彼女は、食い入るようにノアを見つめていた。目が合うと、驚愕も露わに、ぎこちなくお辞儀をする。
「まままさかノア様が助けてくれるなんて。面倒をかけてすいませんありがとうございますすいません!!」
「さすがノア君、抜群の知名度」
「こいつらは分かってないみたいだぜ」
「この辺りは不慣れだと仰っていましたからね」
「あれ本当なんだ」
「くっ、性懲りもなくまた無視しやがって」
「おじさんたち、この人のこと知ってる?」
急に視線が集まり、ノアは恥ずかしそうに微笑んだ。
「知るかこんな優男」「頼りがいがねえ」「弱そうだ」
のも束の間、再び膝を抱えた。見かねたポーが慰めた。クロエはもはや見向きもしない。
「おじさんたちもね、ここに長居したいなら覚えといた方が良いよ。というか、普通の国ならもはやこの世に長居できないけど」
クロエの口ぶりと、ノアの育ちのよさそうな物腰に、さすがのチンピラも不安を覚えたらしい。幾分か語気を弱めて「…誰だってんだよ」
クロエは大仰な仕草でノアを示した。
「嘘みたいな本当の話。こちらにあらせられますのは、グーサノイドの最高権力者、ノア・バルティルス国王陛下にございます。はい、拍手」
「あの、ご紹介にあずかりました。ノア・バルティルスです」
拍手するクロエと、女性、三番めのチンピラ。思わずという風に姿勢を正し、どうもどうもと会釈するノア。深いため気をつくポー。驚愕する残り二名――蒼白になり、腰を抜かした。
「大丈夫ですか?」眉をくもらせ、手を差し出す。悲鳴をあげられ、とても悲しそうだ。それも、平伏するチンピラに見えるはずはない。
「慈悲をかけてくださるなら、せめて楽に死なせてくだせえ…」
「僕は自殺幇助を頼まれているのでしょうか…?」
「ひいい! 我が手にかけなけりゃ気が済まねえほどお怒りだと!?」
「あの…殺したりしないので落ち着いて――」
「死ぬなんざ生ぬるいと!!!」
ポーが狭い額を押さえて首を振っている。「お前ら、もう行っていいぞ」
三人の絶望の眼差しは、そのままポーに滑り、混乱が深みをました。その間にノアの首に飛び乗って、面倒そうに尋ねる。
「良いだろう、もう行かせても」
「もちろんです」
解放だけは理解できたらしい。まさしく脱兎の勢いで駆け出した。
「助かった!」「しゃべるお狐様だ」「ありがとうお狐様!」
「あんまり人の迷惑になるなよ」
後ろ姿に叫ぶが、瞬きの間に消え去ったので、届いたかどうかは微妙なところだ。無傷の女性もポカンと見送っている。その後、戸惑いがちに礼を言い、帰っていった。
クロエは難しい顔をしてノアを見上げる。
「もう一回普通の魔術をためしてみない?」
「もういいです!」
――と、うなじがぞくりと震えた。
「ちょっとごめん」クロエはノアを突き飛ばす。
ノアはきょとんとして、地面に――今の今まで自分が立っていた場所に――突き刺さる矢を見つめた。それから、申し訳なさそうに困った微笑みを浮かべる。
「ありがとうございます、クロエさん」
「ノア君の代わりに、誰かが見せてくれたね、攻撃魔術」
ノアは珍しそうに矢をつつきながら「暗殺ですねえ」
常と変わりなく、良いお天気ですねえとでもいうようだ。暗い路地裏で、正体不明の敵に襲撃される者の態度として、いかがなものだろうか。ポーは気味が悪そうにしている。
「ノア君、慣れてるね」
「珍しいことなんですか?」
至って真剣なことを確認し、クロエは妙に優しく微笑んだ。「ノア君って、変だよね」
「変!?」今度こそ動揺する。「どのあたりがでしょうか。どうか仰ってください。全身全霊で直します!」
「直さないでも良いけど、よく生き延びてきたね」
「お、お陰様で…?」脈絡をつかめず困惑する。「え、と。とりあえず、通りまで戻りましょうか。わざわざ人込みで手出ししてきませんから」
「そうなのかもしれないけど、ものすごく襲ってきてるよ。普段はどうしてるの?」
クロエが張った障壁には、容赦のない連射攻撃がなされていた。魔力を練り上げて作られた、氷の矢だ。薄い日差しに反射して、きらきらと輝いている。ぶつかつ度に砕け散り、鈴の音のような響きを聞かせた。場違いなまでに幻想的な光景だ。
ノアも見惚れつつ「魔術師が来たのは初めてです。普段はもっと普通の暗殺だから、簡単なのですが」
「普通の暗殺ってなんだよ」
「魔術師ではない暗殺でしょうか」
「今回も魔術師ってわけじゃないよ。そういう道具を使ってるってだけ。割とポピュラーな魔道具。さっきからおんなじ攻撃しかしてこないでしょう」ふっと表情が抜けた。「だから、いい加減飽きちゃったよね。――《一番いやなことしちゃえ》」
攻撃が止んだ。最後の一矢が砕けてしまうと、現実感のない平穏が満ちた。夢と現の狭間に落とされ、半々に混ざり合うような、おぼつかない心持ち。そこに、天を割く悲鳴が轟く。見上げた煙突の陰に、腰を抜かした人影がある。距離もある上、全身をマントで覆っており、背格好はわからない。声は女性のようだった。取り落としたらしき弓が屋根を越え、からんと音を立てる。その上を這う丸々太った芋虫を見て、クロエも若干たじろいだ。言い訳がましく、
「本物じゃないよ。ただの幻」手を打つと、綺麗さっぱり消えてしまう。「あれ? あの人も消えちゃった」一帯に目を凝らすが、なんの成果もなかった。
ノアは気にした風もなく、深々と頭を下げている。「助けて頂いてありがとうございます」
「うん。でも、逃がしちゃったよ」
「それで結構です。捕まえたら国費で養わないといけませんし、余計な仕事も増えますから」
断定を込めて繰り返す。「ノア君って変だよ」
クロエは弓を拾った。変ですかと眉を曇らせるノアに、ポーが深くうなずいている。その姿を見ているうちに、むくむくと欲求が高まり、誘われるままに弓を引いた。
「…おいクロエ!」
狙われたポーは、とっさにノアの頭上に退避した。ノアは驚いて地面を見る。クロエの手で放たれた矢…それはもはや槍であった。地面をえぐり取り、人ひとり埋められそうな空隙を見せている。そこから氷があふれ出し、あっという間に一面を凍りづけた。
「なかなか面白いね!」
「場所をわきまえろ! あと俺を狙うんじゃねえ!」
「あの…靴が地面にくっついてしまったのですが…」
気が付くと、クロエも同様の運命をたどっていた。
澄んだ冷気に、くしゃみが高く響いた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
冴えない建築家いずれ巨匠へと至る
木工槍鉋
ファンタジー
「建築とは、単なる箱を作ることではない。そこに流れる『時』を設計することだ――」
かつてそう語り、伝説の巨匠と呼ばれることになる男も、かつては己の名前に怯えるだけの冴えない二級建築士だった。
安藤研吾、40代。独立したものの仕事はなく、下請けとして「情緒のない真四角な箱」の図面を引き続ける日々。そんな彼が恩師に教えられた座標の先で迷い込んだのは、昭和初期を彷彿とさせる、魔法のない異世界だった。
現代の建築知識、そして一釘一釘を大切にする頑固大工との出会い。 「便利さ」ではなく「住む人の幸せ」を求めて、研吾は廃村に時計台を建て、水路を拓き、人々の暮らしを再生していく。
異世界で「百年の計」を学んだ研吾が現実世界に戻ったとき、その設計は現代の建築界をも揺るがし始める。 これは、一人の男が仕事への誇りを取り戻し、本物の「巨匠」へと駆け上がるまでの、ひたむきな再建の記録。
いつか優しく終わらせてあげるために。
イチイ アキラ
恋愛
初夜の最中。王子は死んだ。
犯人は誰なのか。
妃となった妹を虐げていた姉か。それとも……。
12話くらいからが本編です。そこに至るまでもじっくりお楽しみください。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
短編)どうぞ、勝手に滅んでください。
黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。
あらすじ)
大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。
政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。
けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。
やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。
ーーー
※カクヨム、なろうにも掲載しています
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる