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第一部:第3章(グーサノイド城下)
16.特異者
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マティアス・モーリアの背信行為については、話し合っても得るところなどあるまい。無駄に消耗するだけだろう。アランは気を取り直すべく、わざとらしい咳払いをした。
「もう一つ気になっテタことがあるんだけど。良いかな?」
「どうぞ」
「モーリア卿は、どうしてコウまで強引な方法を選んだの? 君を連れテきたいなら…イヤそもそも、どうしテ連れてきたかったのかも謎なんだけど…とにかく、もっと平和的に来てもらうことハできなかったわけ?」
思い切り呆れた。「…本当に、魔術師への理解が足りない国だね。…原則的に、魔術師は許可なく所属国を離れられないんだよ。そして、私が長期出国の許可を取れる可能性は、ほぼゼロ」
「どうしテ?」
「私が王女殿下のお気に入りで、王女殿下が国王陛下のお気に入りだから。それを盾にして、高位魔術師を囲っておきたいって思うお偉方がたくさんいるから。まともな手段では百年待っても出国できないね」
アランは虚空に目をさ迷わせ、感情のこもっていない笑みを作った。何を思ったか、ごそごそと棚を漁り、明らかに酒精の強そうなアルコールを持ってくる。クロエも誘われるが、酒は好かなかった。
乱暴にソファに沈む。健康的とは言えない勢いで飲み込み、肺が空になりそうな息をつく。
「…今さらダケど、来て大丈夫だったの?」
「本当に今さらだね。あんまり大丈夫じゃないよ。でもまあ、なんとかなるんじゃない? 私は『特異者』だから…」クロエは期待のない視線をやった。「『特異者』については?」
「なにソレおいしいの?」
「だと思った」今度はクロエが、深々と息をはく。「『特異者』…魔術師の間でいうところの、人災認定者」
「それはまた、随分と物騒ダね」
「見事に本質を表してるけどね。…人災級だから、魔術師協会に独占させておくのは危険すぎる存在。認定者には、国家と精霊教会から適当な役職が与えられて、一定の裁量権を認められる」
「へえ、それはすごい。具体的にどノ程度?」
「それは中々にぐだぐだだからなんとも。該当者が少ないし、ぶっちゃけ私たちの良心頼みでしかないし? …なんだけど、まずは通常の魔術師について説明しようか」
正規の魔術師は、魔術師協会に所属し、各国の支部へと配属される。協会は国の要請に応え、必要に応じて魔術師を貸与する。貸与という書類上の形式は取るが、通常の宮仕えとなんら変わるところはない。協会と各国が交わした協定に従うかぎり――換言すれば、度を越したおいたをしない限りは、協会が一方的に魔術師を引きあげることはできない。
「ふーン、でもそんナ協定踏み倒して、魔術師を強制労働させることもできるでしょう?」
「協定の内容知らないの?」
「ノア君なら目を通してるかもね」
クロエは今度こそはっきりとため息をついた。「確かに、やろうと思えばできるかもね」
それでは、魔術師協会の権力の源泉はどこか。それは『貸与』と『整備された教育制度』そして『戦争時の魔術師引き上げ』と『精霊石販売の独占』だ。
一度貸与した魔術師を引き揚げることは難事だが、新しい魔術師を貸与しないことは簡単だ。
人材に加え、情報もある。魔術師の教育も、魔術の研究も、魔道具の開発も、魔術師協会が独占している。そもそも、伝承が途切れ、すっかり衰退していた魔術を復活させた人物こそ、創設者であるマティアス・モーリアなのだ。現在大陸で活躍する魔術師は、多かれ少なかれ彼の恩恵を被っている。
そして、宣戦布告を行った国からの、強制的な魔術師引き上げ。これにより、侵略戦争は激減した。
ただし、そうなれば「戦争」と認めずにしかけられる戦闘や、戦争未満の争いには手をこまねくことになる。実際、その通りだった。個別の事案ごとに最善は尽くせども、何もかも理想通りにはいかない。アランが言うように、監禁し、強制的に魔術師を働かせた事例もある。
「それが致命傷にならない為にあるのが『特異者』認定だね。私たちは、魔術を使って争いに介入することを禁じられてる。『その為に必要と認められる限りにおいて』の裁量権が認められる」
たった一人で、世界の均衡を崩してしまう存在。一度振るわれれば、取り返しのつかない剣。だからこその、人災認定者。求められるのは、どこの勢力に対しても、決して敵対行動をとらないこと。その為であれば、国家や魔術師協会の命令を、拒否することさえも認められる。そのために、三大権力のそれぞれに役職を持つ。
クロエの場合、魔術師協会に所属する魔術師であるのは言うまでもない。聖サティリス王国にては、魔術師であることとは無関係に『レベッカ・ヴァレリー・ブランシャール王女の友人』であり、公式にいえば教育係である。ついでに、精霊教会での聖職席も与えられている。どこかの勢力が怪しい行動を取れば、待ってましたとばかりにクロエを抱き込もうとするだろう。『特異者』とは、自由を謳歌する共有財産だ。
アランは、何杯目かもわからない酒を流し込んだ。
陽気になる性質ではないらしい。むしろ、常の明るさは剥がれ落ち、憂鬱を帯びて、声音は低く静まる。
「モーリア嬢は思っていた以上にトンデもない人だったんだね」それから、片頬を引き攣らせた。「サティリスは大国だかラね。足を引っ張りタイ勢力は多いだろうとも」
「そもそも、うちの家がサティリスの貴族だから、どうしても縁が深い。そんな私が、物理的に国から離れるっていうだから、あっちもこっちも諸手を挙げての大歓迎だろうね」
ソファに沈み込み、天井を眺める。
「考えてみると、グーサノイドっていう土地も絶妙だよね。毒にも薬にもならないっていうか…どこにとっても脅威じゃないから、誰も反対する理由がない。申し訳ないこというけど、サティリスはグーサノイドのことを属国みたいに思ってるし、私がここにいても、勢力下に確保できているつもりで満足できるかも。落としどころとして申し分ない。だいたい私は『謹慎』を提案しただけで、国を離れるとは一言もいってないんだから、強く反対されるいわれもない」
アランは両手を挙げてみせた。
「さすがに、長く表舞台に立っていルだけはあるね」
「それほどでも」少し躊躇い、切り出す。「私も、聞きたいことがあるんだけど」
「そう。なんでモ聞いて」
「その目」
匂いたちそうなほどに甘く、深い、紫色の瞳。
「それ、生まれつき?」
アランはコップをおいて、手を組み、いつも通りににやにやした。
「どうイう意味?」
クロエは笑った。アランも笑った。良いたいことなど分かっていたし、分かっていることすら分かっていた。不毛な沈黙は、雄弁な理解でもあった。クロエは、空々しい問いを重ねた。
「その色だよ。それはアラン君のもの?」
「いや、違うよ」あっさりと答え、興味深げにクロエを眺める。「どうしてソウ思ったの?」
「この国の迷信について聞いたから。ひと世代に、紫色の瞳はひとりだって」
「迷信ねえ!」さもおかしそうにくくっと笑い「そんな風に聞くンだから、君は迷信ダなんて思っていないんじゃナイの?」
意表を突かれ、少し考えた。
「そうなのかも、しれない」
「紫ハ狂う、ね」
無遠慮な言葉の響きに、嫌なものが背筋をはった。
アランは変わらず、笑っていた。先ほどの静かな姿の記憶に、ノアのイメージが交じり合って、目の前にいるのが誰だか、見失いそうになる。
その瞳は妙に黒みを帯びて、捉えどころなく遠く広がる。彼の口は、笑った形のまま――それなのに、そこから出る響きには、途方に暮れたような心元なさがあった。
笑い、嘆き、諦念。それは、ノア・バルティルスそのものではあるまいか。
そして、彼は言う。「きみはどうするつもり?」
「もう一つ気になっテタことがあるんだけど。良いかな?」
「どうぞ」
「モーリア卿は、どうしてコウまで強引な方法を選んだの? 君を連れテきたいなら…イヤそもそも、どうしテ連れてきたかったのかも謎なんだけど…とにかく、もっと平和的に来てもらうことハできなかったわけ?」
思い切り呆れた。「…本当に、魔術師への理解が足りない国だね。…原則的に、魔術師は許可なく所属国を離れられないんだよ。そして、私が長期出国の許可を取れる可能性は、ほぼゼロ」
「どうしテ?」
「私が王女殿下のお気に入りで、王女殿下が国王陛下のお気に入りだから。それを盾にして、高位魔術師を囲っておきたいって思うお偉方がたくさんいるから。まともな手段では百年待っても出国できないね」
アランは虚空に目をさ迷わせ、感情のこもっていない笑みを作った。何を思ったか、ごそごそと棚を漁り、明らかに酒精の強そうなアルコールを持ってくる。クロエも誘われるが、酒は好かなかった。
乱暴にソファに沈む。健康的とは言えない勢いで飲み込み、肺が空になりそうな息をつく。
「…今さらダケど、来て大丈夫だったの?」
「本当に今さらだね。あんまり大丈夫じゃないよ。でもまあ、なんとかなるんじゃない? 私は『特異者』だから…」クロエは期待のない視線をやった。「『特異者』については?」
「なにソレおいしいの?」
「だと思った」今度はクロエが、深々と息をはく。「『特異者』…魔術師の間でいうところの、人災認定者」
「それはまた、随分と物騒ダね」
「見事に本質を表してるけどね。…人災級だから、魔術師協会に独占させておくのは危険すぎる存在。認定者には、国家と精霊教会から適当な役職が与えられて、一定の裁量権を認められる」
「へえ、それはすごい。具体的にどノ程度?」
「それは中々にぐだぐだだからなんとも。該当者が少ないし、ぶっちゃけ私たちの良心頼みでしかないし? …なんだけど、まずは通常の魔術師について説明しようか」
正規の魔術師は、魔術師協会に所属し、各国の支部へと配属される。協会は国の要請に応え、必要に応じて魔術師を貸与する。貸与という書類上の形式は取るが、通常の宮仕えとなんら変わるところはない。協会と各国が交わした協定に従うかぎり――換言すれば、度を越したおいたをしない限りは、協会が一方的に魔術師を引きあげることはできない。
「ふーン、でもそんナ協定踏み倒して、魔術師を強制労働させることもできるでしょう?」
「協定の内容知らないの?」
「ノア君なら目を通してるかもね」
クロエは今度こそはっきりとため息をついた。「確かに、やろうと思えばできるかもね」
それでは、魔術師協会の権力の源泉はどこか。それは『貸与』と『整備された教育制度』そして『戦争時の魔術師引き上げ』と『精霊石販売の独占』だ。
一度貸与した魔術師を引き揚げることは難事だが、新しい魔術師を貸与しないことは簡単だ。
人材に加え、情報もある。魔術師の教育も、魔術の研究も、魔道具の開発も、魔術師協会が独占している。そもそも、伝承が途切れ、すっかり衰退していた魔術を復活させた人物こそ、創設者であるマティアス・モーリアなのだ。現在大陸で活躍する魔術師は、多かれ少なかれ彼の恩恵を被っている。
そして、宣戦布告を行った国からの、強制的な魔術師引き上げ。これにより、侵略戦争は激減した。
ただし、そうなれば「戦争」と認めずにしかけられる戦闘や、戦争未満の争いには手をこまねくことになる。実際、その通りだった。個別の事案ごとに最善は尽くせども、何もかも理想通りにはいかない。アランが言うように、監禁し、強制的に魔術師を働かせた事例もある。
「それが致命傷にならない為にあるのが『特異者』認定だね。私たちは、魔術を使って争いに介入することを禁じられてる。『その為に必要と認められる限りにおいて』の裁量権が認められる」
たった一人で、世界の均衡を崩してしまう存在。一度振るわれれば、取り返しのつかない剣。だからこその、人災認定者。求められるのは、どこの勢力に対しても、決して敵対行動をとらないこと。その為であれば、国家や魔術師協会の命令を、拒否することさえも認められる。そのために、三大権力のそれぞれに役職を持つ。
クロエの場合、魔術師協会に所属する魔術師であるのは言うまでもない。聖サティリス王国にては、魔術師であることとは無関係に『レベッカ・ヴァレリー・ブランシャール王女の友人』であり、公式にいえば教育係である。ついでに、精霊教会での聖職席も与えられている。どこかの勢力が怪しい行動を取れば、待ってましたとばかりにクロエを抱き込もうとするだろう。『特異者』とは、自由を謳歌する共有財産だ。
アランは、何杯目かもわからない酒を流し込んだ。
陽気になる性質ではないらしい。むしろ、常の明るさは剥がれ落ち、憂鬱を帯びて、声音は低く静まる。
「モーリア嬢は思っていた以上にトンデもない人だったんだね」それから、片頬を引き攣らせた。「サティリスは大国だかラね。足を引っ張りタイ勢力は多いだろうとも」
「そもそも、うちの家がサティリスの貴族だから、どうしても縁が深い。そんな私が、物理的に国から離れるっていうだから、あっちもこっちも諸手を挙げての大歓迎だろうね」
ソファに沈み込み、天井を眺める。
「考えてみると、グーサノイドっていう土地も絶妙だよね。毒にも薬にもならないっていうか…どこにとっても脅威じゃないから、誰も反対する理由がない。申し訳ないこというけど、サティリスはグーサノイドのことを属国みたいに思ってるし、私がここにいても、勢力下に確保できているつもりで満足できるかも。落としどころとして申し分ない。だいたい私は『謹慎』を提案しただけで、国を離れるとは一言もいってないんだから、強く反対されるいわれもない」
アランは両手を挙げてみせた。
「さすがに、長く表舞台に立っていルだけはあるね」
「それほどでも」少し躊躇い、切り出す。「私も、聞きたいことがあるんだけど」
「そう。なんでモ聞いて」
「その目」
匂いたちそうなほどに甘く、深い、紫色の瞳。
「それ、生まれつき?」
アランはコップをおいて、手を組み、いつも通りににやにやした。
「どうイう意味?」
クロエは笑った。アランも笑った。良いたいことなど分かっていたし、分かっていることすら分かっていた。不毛な沈黙は、雄弁な理解でもあった。クロエは、空々しい問いを重ねた。
「その色だよ。それはアラン君のもの?」
「いや、違うよ」あっさりと答え、興味深げにクロエを眺める。「どうしてソウ思ったの?」
「この国の迷信について聞いたから。ひと世代に、紫色の瞳はひとりだって」
「迷信ねえ!」さもおかしそうにくくっと笑い「そんな風に聞くンだから、君は迷信ダなんて思っていないんじゃナイの?」
意表を突かれ、少し考えた。
「そうなのかも、しれない」
「紫ハ狂う、ね」
無遠慮な言葉の響きに、嫌なものが背筋をはった。
アランは変わらず、笑っていた。先ほどの静かな姿の記憶に、ノアのイメージが交じり合って、目の前にいるのが誰だか、見失いそうになる。
その瞳は妙に黒みを帯びて、捉えどころなく遠く広がる。彼の口は、笑った形のまま――それなのに、そこから出る響きには、途方に暮れたような心元なさがあった。
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