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11*男の嫉妬は…可愛いです
しおりを挟む「‥‥‥‥お嬢?何してんすか?」
いつの間にか真後ろに悠二が物凄い怒りのオーラを放って立っている
「あ、おはよう。別に?ちょっと朝の散歩に行こうとしたらずっとノアさんが居てくれたみたいだからお礼にチョコを渡してただけだよ?」
あっけらかんと言われて悠二はキョトンとした
ノアの方を見ても何事もなかったかのように無表情に戻っている
さっきまであんなに笑ってたくせに。なんだか腑に落ちない
「ってか、お前。寝起き悪すぎ!悪人ヅラが二割り増しで悪人ヅラになってるぞ!」
「すんません。顔洗ってきますんで俺の部屋で少し待って居てください」
悠二はさっと雛の手を取って自分の部屋に引っ張っていく
引っ張られてもなにも抵抗もなく大人しくついていく雛に悠二は少し顔がにやけてしまう
すると悠二とは反対の方から腕を取られて引っ張られる
「雛様。独身の女性が無闇に男性と二人きりになってはいけません。」
「え?でも、悠二だし‥‥」
「気心が知れて居ても男は男です。」
真剣に言われて雛も口を噤んでしまう
「あ”ぁ”?俺が何かするとでも?」
人を殺しそうな目でノアを睨みつける
「万が一の可能性がないわけではありません。」
シラっと悠二の睨みなんかどこ吹く風こちらも悠二を睨んでいる
二人が睨み合って雛を挟んでいる
「ちょ、ちょっと!二人とも離れて!!」
堪らず二人を大声で止める
「悠二、直ぐに頭に血がのぼるのをどうにかしろ。じゃないとお前が勘違いされて私が悲しくなる。私の為に、冷静になれ」
「ぐっ‥‥すんません。気をつけます。」
言い聞かせて悠二がショボンとするのを見届けて
「ノアさん、心配してくれて有り難うございます。でも、悠二は大丈夫です。私が嫌がることは絶対しませんから。それは、誰よりも信頼出来ますから。」
雛に言い切られてこちらも心なしかショボンとしてしまう
「ですぎた真似をしました。申し訳ございません。」
「いいんです。私のことを思ってのことだと思いますので。でも、喧嘩はダメですよ?」
「はい。気をつけます」
(この二人はどこか似ているところがあるのかも知れないな。ふふ)
いつの間にか笑って居てまた悠二に腕を少し引っ張られて雛は我に帰ると悠二に笑顔を向ける
「行こう。早くしないと朝ごはんの時間になっちゃう!」
今度は雛が悠二の腕を引っ張って悠二の部屋に向かう
その後ろにノアもついて来た
悠二は少し不満に思いつつもこれ以上雛を怒らせると何を仕出かすか分からないから我慢することにした
二人は部屋に入ってノアはまたドアの前で止まって姿勢正しくドアの前で立っている
「お嬢、少し待っててください!顔洗って、着替えて来ます!」
「わかった~早くな」
「はい!」
悠二はばたばたと急いで洗面所に向かって行った
雛は悠二のベッドの上でゴロゴロしてることにする
枕の下に硬いものがあって取り出すと‥‥
拳銃(チャカ)
(うををををををい!!!なんちゅうモン持って来てんだよ!!!!)
変な汗が吹き出る
「お嬢?どーかしましたか?」
着替え終わった悠二がヒョコッと顔を出す
「悠二ぃぃぃ!これ!なんで持って来てんだよ!」
「え?だってお嬢の護衛として家でましたから‥‥」
「え”、たった駅までの道のりを毎日『コレ』持ってでてたの?」
「はい!何かあると大変ですから。」
キラッキラの笑顔ので言われて青ざめて頭を抱える
「気付かなかった‥‥」
「そりゃ~余計な心配させたくないんで気付かせなかったんですよ~」
「あっそ‥‥って、なんで今も持つんだよ!?」
「だって、部屋に誰か入って見つかったらやばいでしょう?」
「た、確かに。」
「大丈夫、使うことは早々無いですから」
にこりと微笑まれてなんだか悠二の言った通りな気持ちになってしまう。
(言いくるめられた気がする・・。)
ちょっと腑に落ちないものの部屋に隠して万が一、知らない人に見つかって弄られて怪我でもしたらそれこそ大変だし‥‥持ち歩くのは仕方ない‥‥のか?
「お嬢、お散歩いくんでしょう?行きましょう」
そう言って手を出されれば自然と握ってしまうんだからとりあえず私は悠二に弱い。
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