若頭が異世界でお嬢を溺愛するお話

なーさん

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13*雛 vs 悠二

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雛は一度目を閉じて深呼吸をしたかと思ったら姿勢を低くして走り出す
下から木刀をすくい上げ思いっきり振りかぶった
その攻撃を見切っているかのようにニヤリと自分の木刀で受け止め後ろに一歩引く
雛は攻撃の手を休めることなく悠二に打ち込んで行く

「お嬢~本当に上手くなりましたね!俺嬉しいですわ!」

「にやにやと余裕かっ!ちゃんとやれ!」

ばしっ!がんっ!

「余裕じゃ無いですよー‥‥じゃあ、終わりますね」

そう言ったと思ったら雛の攻撃をひらりとかわして雛の後ろを取り木刀を振りかぶった

「雛様!危ない!!」

雛もすぐ様振り返り体制を整えようとするが間に合わない

ブンっ  ピタ

雛のおでこにコツンと木刀を当てられた

「はい、俺の勝ちぃ~」

ニッコリと笑って雛に言う

「ぐぐぐ‥‥悔しいっ!!!」

「ははは。でも、確かにすごく上達してました。頑張りましたね」

そう言って悠二が頭を撫でてくれるそれが嬉しくて顔に熱がたまる

(当たり前じゃ無い。あんたに褒められたくてやってたんだから)

「ほら、土がついちゃって~」
と言いながら膝をパンパンと払ってくれていると後ろから口々に歓声が湧く


「すっっげぇ!!何者だ!?」
「嬢ちゃん惜しかったなぁ~」
「早くてあまり見えなかったぞ!!」
「男もすごかったけど、嬢ちゃんも中々だぞ!?」
「俺、嬢ちゃんにも勝てる気がしねぇ」
「あの男、騎士団入ったらすごい戦力になるんじゃ無いか!?」


口々に褒められ拍手を受けて雛と悠二はあっけにとられる

「お前ら!!この人たちは神使様だぞ!軽い口を聞くんじゃ無い!」
ノアの怒声で一帯が静まる

「ノアさん、そんな私たち大層な人間じゃ無いので‥‥」

雛が焦ったようにノアに声をかけると

「そーですよねー俺たちだって同じ人間なんだからねー居心地悪くなりますよねーお嬢!」

と同意なのかバカにしたのか分からない嫌味を言う悠二

「悠二!お前は一言も二言も多い!!」
とブリザードをたいて悠二を見るとムゥっと口を突き出してそっぽ向いてしまった

(子供か!剣にぎってるときはあんなにかっこいいのに!別人か!?)

「ノアさん、気分悪くさせてしまってすみません‥‥」

雛が悠二の代わりに謝るとノアは困ったように笑って

「いえ、俺こそすみません。悠二様の言うことも一理あります。」

雛への態度を隊士達が目を丸くして見ている

「おい、見たか?」
「あの、何があっても無表情を崩さない副隊長が笑ったぞ」
「え、今日は吹雪にでもなるのか?」
「いや、明日には世界が終わるのかも‥‥」
「あの子、何者だ?」

こそこそと話している声を悠二は黙って雛達を見ながら聴いている

「‥‥」

徐に木刀を拾ってノアに投げた
投げられた木刀を受け取って不思議そうにノアが悠二をみる

「ノアさん、俺と手合わせお願いできますか?」

にっこりと笑っているが悠二の目が笑っていないのは一目瞭然
(こいつなんか怒ってる?なんで!?)
「ちょっと!悠二!」
慌てて仲裁に入るも全く聞く耳を持たない

「‥‥いいですよ。」

ノアも木刀を持ち直してにこりと笑う。こちらも目が笑ってない

「の、ノアさんも、待ってくだ‥‥」

「雛様。私は大丈夫です。悠二様がお強いのは先ほどでわかりましたから。」

「お嬢、俺もちゃんとノアさんが強いのはわかってますから。お互い怪我はしないようにしますから大丈夫です。」

「ぐ‥‥わかった。」

雛がその場を引いて隊士達が並んでいるところへ行く

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