若頭が異世界でお嬢を溺愛するお話

なーさん

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19*王様って、イケオジなのが一般的?

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しばらくレヴィの後をついて行くと今まで見て来たどの部屋よりもとても大きく立派なドアの前で止まる

「こちらが、謁見の間となります。」

「このドアの向こうに王様がいらっしゃるんですね。」

少し緊張してきた。めちゃくちゃ偉い人がこの部屋の奥にいるって思うと場違い感がすごい
レヴィはそんな雛と悠二を見て一度頷くとドアに向き合い一度深呼吸する

「失礼します。神使様方をお連れいたしました。」

そう言うと勝手にドアが開きだす

(え、自動ドア!?)

緊張で背筋が伸びる
悠二も同じ様で、珍しく茶化してこない。

レヴィに続いて一際豪華で煌びやかな部屋に入ると
部屋の最奥に大きい椅子に腰かけた男の人がいた

(イケオジって、あぁゆう人を言うのね。)

おじさんと言うには歳をとってる様に見えない。おじ様って感じの人が如何にも王様という様な格好をしていたから(この人が王様‥‥!)

王様は金髪でエメラルドグリーンの瞳をしていて昨日会った王子様と同じ色味をしていたからなのかとてもよく似ている。

(王子様も年取ったらイケオジになるんだな~)

王様の隣にはとても綺麗なピンクゴールドの髪の緑の瞳をした王妃様が寄り添っている
綺麗なのに何処か可愛らしい印象で女の私でも惚れ惚れとしてしまうくらい可愛い

二人の奥に昨日会った王子様と、夜あの東屋で泣いていた女の子がいる

(あの子、王族の人なのかな?)

たしかに、王妃様と似ている。
王子様とも似ている。

(え、私昨日めちゃくちゃ失礼じゃなかった!?)

一人で汗をダラダラと垂らしていると女の子と目が合う

女の子は大きい瞳をもっと大きくしてびっくりしている様だ
でも、昨日の感じだと悟られたくないんだろうから知らんぷりしておくことにしよう。




「神使殿方。突然の呼び出しに応じてくれてありがとう。」

王様から突然話しかけられてハッとする

「お、お初にお目にかかります。この様な場を設けていただき有難うございます。」

頭を下げてなるべく顔を見ない様にする悠二も雛に見習い頭を下げている様だ

「頭を上げてくれ。そんなにかしこまらなくて良い。」

「有難うございます。」

そう言って頭をあげると王様が椅子から立ち上がり雛達の近くへやって来た

「神使殿方、私はこのメルデア王国で国王をしているルヴァン・ハーデン・メルデアだ。妻のエアリーと、第一王子のマット、第一王女のレミーだ。見た所レミーとは歳が近い様だ。良かったら仲良くしてくれ。」

近くで見れば見るほど綺麗だし眩しいし高貴なオーラを放ってそうで圧倒されてしまう

「私は、雛 梅垣と申します。」
「悠二 大磯です。」

言葉少なに自己紹介すると王様は近くに寄って来て悠二と雛を見ながら目を細める

「暫くはこの王宮で過ごすことはマットから聞いていると思うが、不便はないか?」

「とても楽しく過ごしています。何から何までお世話になってしまっていて申し訳ないくらいです。」

「雛様はとても可愛らしいお嬢さんね。今度、お茶を一緒にいかがかしら?」

王妃様が愛らしい笑顔で雛に話しかけて来た

「是非、ご一緒させてください。」

「わぁ!楽しみだわ。ふふふ。その時はレミーもいらっしゃいな。」

「ハイ、お母様。」

レミーは昨日とは打って変わって可愛らしい笑顔で姿勢正しく一歩後ろで微笑んでいる

「悠二殿、悠二殿は剣の腕がとてもすごいと聞いた。今度是非、うちの騎士達に教えてはくれないだろうか?」

「いや、俺なんかまだまだです。それに、お嬢と離れる時間があるのは困ります。」

(悠二!なに王様のお願いを普通に断ってるんだ!?失礼になって怒られるぞ!?)

「ははは。聞いていた以上に雛殿を大切にしている様だ。まぁ、気が向いたらで良いんだ。それに、雛殿を連れてでも全然構わない。これからは騎士達も悠二殿と雛殿を護衛がすることになるからな。護衛よりも強いとなっては面目が立たない。」

「あぁ、はい。では、気が向いたらで宜しかったら。それに、お嬢も一緒なら‥‥」

「考えておいてくれ。」

何故か少し上から目線で話している悠二にハラハラしてしまう

「悠二殿、俺にも剣を教えてくれないか?」

マット殿下が悠二に声をかけて来た
少しそれを嫌そうな顔をするが王子は気にしないという様にニコニコしている

「悠二、少しくらい良いじゃない?」
「えぇ?でも、怪我とかされたらめんどくさそうだし‥‥」
「私が多少怪我しても気にしない人がなに言ってんのよ~」
「というか、ただただめんどくさいんです」

「悠二殿は心に素直というかなんというか‥‥ははは」
「お兄様、なにをしてそこまで神使様に嫌われたの?」
「え?別に嫌われる様なことはしてないと思うが‥‥」
「まぁまぁ、これから仲良くなれると良いわね」


王様は雛と有事のやり取りを聞いて笑いが止まらないみたいでずっと肩が揺れている
口々に言いたいことを言ってマット殿下も困った様に苦笑いをしている

(王族って言っても普通の家庭なんだな。)


少し安心した。
よく、妾だの愛人だのを認めている様な、冷酷無慈悲の様な王族だったらどうしようかと思った。

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