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第百六十五話 女子メンバーの雑談
世那さんと美紅さんがお風呂から上がった後に、お兄ちゃんと正輝さんもお風呂に入るためにリビングから出て行って、それを待っていたかのように恵梨花さんへ遥が質問したよ。
「小桜さん、質問して良いですか?」
「名前の方で呼んで欲しいな~、恵梨花でお願いするよ。質問は勿論オッケイだ」
「マスターと正輝さんがパーティを組んでた《百花繚乱》って、そんなに有名だったんですか?」
「《百花繚乱》は夏休み前の最初の実習で、Fランクダンジョンを完全攻略して、いきなりEランク探索者として登録されたんだ。まあ、その時は三つのパーティが完全攻略したんだが、その中で《百花繚乱》は攻略時間が圧倒的に短かった。まずその時に同学年では注目を集めたな。因みに私もその時に完全攻略したんだ、ちょっと自慢させてもらっておくよ。夏休みを終えて学校が始まるとすぐに、《百花繚乱》のメンバーはDランクダンジョンを完全攻略したという噂が流れて、実際に《百花繚乱》のメンバーと仲の良かった子が確認すると本当の話だったんだ。もうそれで一躍学校中で《百花繚乱》は凄いパーティで、特に奈倉さんは圧倒的な攻撃力を持ったアタッカーだと有名になったな。奈倉さんのファンは何人いたんだろうか?学校中で多分百人近くはいたと思うな。女子の少ないダンジョン高校では破格の人数だったと思うよ」
「そのダンジョン攻略の話はリーダーから聞いたっす。私も初めに聞いた時は信じられなかったっすけど、リーダー達は夏休みになった初日にEランクダンジョンを完全攻略して、その次の日にDランクダンジョンを一日で完全攻略したらしいっす」
「えっ、そうだったのか~。たった一日でDランクダンジョンを完全攻略か?思っていたよりも圧倒的な差があったんだな。私は負けず嫌いでね、《百花繚乱》を勝手にライバル視していて、すぐに追いついてやるとずっと思っていたんだ。三年生になる前にDランクダンジョンを完全攻略して、少しは追いついたと思っていたんだが、全然だったんだな」
「でも、三年生になる前にDランクダンジョンを完全攻略するって凄くないっすか。私と美姫は同じパーティだったっすけど、三年生の秋に完全攻略して大満足していたっすよ」
「あの喫茶コーナーで絡んできた残念な人がリーダーでしたから、今思うと私達はかなり実力不足だったと痛感しています。綾芽達は去年の夏休みにDランクダンジョンを完全攻略したんですよね。確かその時にリーダーが死にそうになったと記憶しています。帰還石を使っていないからビックリして、リーダーにしっかりしてくださいとお願いしました」
もう一年以上前の話になっちゃったなー。あの時はボス部屋の前で皆で祈っていて、お兄ちゃんがデッカイボアを倒してボス部屋に来たときには皆が泣いて、そしてホッとしたんだよ。懐かしいなー。
「えっ、麟瞳さんは死にそうになったのか?」
「ボク達を助けようとして、一人で黒くて大きなレアモンスターと戦ってくれたんです。レアモンスターを擦り付けられた時は絶望したけど、マスターのお陰でボク達は今生きてますし、Dランクダンジョンも完全攻略できました。マスターは命の恩人です」
「私も麟瞳さんに命を助けてもらったんだ。皆も聞いているかもしれないが、不覚にもダンジョンで宝箱の罠の解除に失敗して呪いにかかってしまったんだ」
「あの依頼の時の呪いにかかった人は恵梨花さんだったんですか?」
「医者にも、もう長くもたないだろうと言われていたらしい。その時に麟瞳さんが現れて、あっさりと呪いを解いてくれたんだ。私が今探索者を続けていられるのは、麟瞳さんのお陰なんだ。麟瞳さんと一緒にダンジョンを探索する為にリハビリも頑張れた。先日Aランクダンジョンを一緒に探索したときには感動してしまったよ」
「Aランクダンジョンの探索は大変ですか?」
「私も二十階層までの探索しかしたことがないから、はっきりとは分かっていないと思うが、魔物の数が圧倒的に多くなる。多分Bランクダンジョンの五階層のボス部屋だと五十匹程だが、Aランクダンジョンだと三百匹程になってしまう。道中もかなり多いな、この前に麟瞳さんと探索したときには魔石が七千個以上ドロップしたからな」
「七千ですか?途方もない数ですが、世那さんや美紅さんがいると大丈夫なんですね。流石です」
「いや、七千匹近くは麟瞳さんと奈倉さんが倒したと思うな。途中からサブマスがやる気を出して参戦したけど、それまでは全部二人で倒していたよ」
「流石リーダーと正輝さんだ、オレ達も頑張らないとダメだぜ。美姫、詩音、綾芽、今回の探索頑張っていこうぜ!」
「当然っす」
「ええ、頑張りますよ」
「私も足を引っ張らないように頑張ります」
やっぱりお兄ちゃんと正輝さんは凄い探索者なんだ。お兄ちゃんの足手まといにはならないと決意した小学一年生の時を思い出すよ。折角お兄ちゃんと一緒にダンジョンを探索するチャンスをもらったんだ、私も精一杯頑張るよ。
「あのー、恵梨花さんはマスターのこと好きなんですか?」
おおっと、真琴がどストレートの質問を放っちゃったね。
「………好きやで、でも付き合いたいとかとはちゃうねん。麟瞳さんとは一緒にダンジョンを探索したいねん。探索者に戻れて嬉しかったし、探索者を続けることが恩返しになると思っとるんや」
顔を真っ赤にして関西弁をしゃべる恵梨花さんはとても可愛かったよ。
「お先に。皆も明日は早いんだ、早く風呂に入って寝るんだぞ。じゃあお休み」
お兄ちゃん達がお風呂から上がって来たけど、まだ何も決めてないよ。皆で慌てて考えて、私は真琴と遥と同部屋に決まった。あとはお風呂に入って、五階層までの予習だね。まだまだ時間がかかりそうだよ。
「小桜さん、質問して良いですか?」
「名前の方で呼んで欲しいな~、恵梨花でお願いするよ。質問は勿論オッケイだ」
「マスターと正輝さんがパーティを組んでた《百花繚乱》って、そんなに有名だったんですか?」
「《百花繚乱》は夏休み前の最初の実習で、Fランクダンジョンを完全攻略して、いきなりEランク探索者として登録されたんだ。まあ、その時は三つのパーティが完全攻略したんだが、その中で《百花繚乱》は攻略時間が圧倒的に短かった。まずその時に同学年では注目を集めたな。因みに私もその時に完全攻略したんだ、ちょっと自慢させてもらっておくよ。夏休みを終えて学校が始まるとすぐに、《百花繚乱》のメンバーはDランクダンジョンを完全攻略したという噂が流れて、実際に《百花繚乱》のメンバーと仲の良かった子が確認すると本当の話だったんだ。もうそれで一躍学校中で《百花繚乱》は凄いパーティで、特に奈倉さんは圧倒的な攻撃力を持ったアタッカーだと有名になったな。奈倉さんのファンは何人いたんだろうか?学校中で多分百人近くはいたと思うな。女子の少ないダンジョン高校では破格の人数だったと思うよ」
「そのダンジョン攻略の話はリーダーから聞いたっす。私も初めに聞いた時は信じられなかったっすけど、リーダー達は夏休みになった初日にEランクダンジョンを完全攻略して、その次の日にDランクダンジョンを一日で完全攻略したらしいっす」
「えっ、そうだったのか~。たった一日でDランクダンジョンを完全攻略か?思っていたよりも圧倒的な差があったんだな。私は負けず嫌いでね、《百花繚乱》を勝手にライバル視していて、すぐに追いついてやるとずっと思っていたんだ。三年生になる前にDランクダンジョンを完全攻略して、少しは追いついたと思っていたんだが、全然だったんだな」
「でも、三年生になる前にDランクダンジョンを完全攻略するって凄くないっすか。私と美姫は同じパーティだったっすけど、三年生の秋に完全攻略して大満足していたっすよ」
「あの喫茶コーナーで絡んできた残念な人がリーダーでしたから、今思うと私達はかなり実力不足だったと痛感しています。綾芽達は去年の夏休みにDランクダンジョンを完全攻略したんですよね。確かその時にリーダーが死にそうになったと記憶しています。帰還石を使っていないからビックリして、リーダーにしっかりしてくださいとお願いしました」
もう一年以上前の話になっちゃったなー。あの時はボス部屋の前で皆で祈っていて、お兄ちゃんがデッカイボアを倒してボス部屋に来たときには皆が泣いて、そしてホッとしたんだよ。懐かしいなー。
「えっ、麟瞳さんは死にそうになったのか?」
「ボク達を助けようとして、一人で黒くて大きなレアモンスターと戦ってくれたんです。レアモンスターを擦り付けられた時は絶望したけど、マスターのお陰でボク達は今生きてますし、Dランクダンジョンも完全攻略できました。マスターは命の恩人です」
「私も麟瞳さんに命を助けてもらったんだ。皆も聞いているかもしれないが、不覚にもダンジョンで宝箱の罠の解除に失敗して呪いにかかってしまったんだ」
「あの依頼の時の呪いにかかった人は恵梨花さんだったんですか?」
「医者にも、もう長くもたないだろうと言われていたらしい。その時に麟瞳さんが現れて、あっさりと呪いを解いてくれたんだ。私が今探索者を続けていられるのは、麟瞳さんのお陰なんだ。麟瞳さんと一緒にダンジョンを探索する為にリハビリも頑張れた。先日Aランクダンジョンを一緒に探索したときには感動してしまったよ」
「Aランクダンジョンの探索は大変ですか?」
「私も二十階層までの探索しかしたことがないから、はっきりとは分かっていないと思うが、魔物の数が圧倒的に多くなる。多分Bランクダンジョンの五階層のボス部屋だと五十匹程だが、Aランクダンジョンだと三百匹程になってしまう。道中もかなり多いな、この前に麟瞳さんと探索したときには魔石が七千個以上ドロップしたからな」
「七千ですか?途方もない数ですが、世那さんや美紅さんがいると大丈夫なんですね。流石です」
「いや、七千匹近くは麟瞳さんと奈倉さんが倒したと思うな。途中からサブマスがやる気を出して参戦したけど、それまでは全部二人で倒していたよ」
「流石リーダーと正輝さんだ、オレ達も頑張らないとダメだぜ。美姫、詩音、綾芽、今回の探索頑張っていこうぜ!」
「当然っす」
「ええ、頑張りますよ」
「私も足を引っ張らないように頑張ります」
やっぱりお兄ちゃんと正輝さんは凄い探索者なんだ。お兄ちゃんの足手まといにはならないと決意した小学一年生の時を思い出すよ。折角お兄ちゃんと一緒にダンジョンを探索するチャンスをもらったんだ、私も精一杯頑張るよ。
「あのー、恵梨花さんはマスターのこと好きなんですか?」
おおっと、真琴がどストレートの質問を放っちゃったね。
「………好きやで、でも付き合いたいとかとはちゃうねん。麟瞳さんとは一緒にダンジョンを探索したいねん。探索者に戻れて嬉しかったし、探索者を続けることが恩返しになると思っとるんや」
顔を真っ赤にして関西弁をしゃべる恵梨花さんはとても可愛かったよ。
「お先に。皆も明日は早いんだ、早く風呂に入って寝るんだぞ。じゃあお休み」
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