10 / 38
第6話 2時間ぶりと7年ぶりの再会 サーラ視点(2)
しおりを挟む
「ふ、ふたつの、せ、選択肢、でございますか……? そ、そちらは、いったいどのような……?」
「『王族の悪巧みと、そんなヤツらと結託をしてサーラを犠牲にしようとしていたこと。それを大々的に言い広めて、その後ボクから厳しい罰を受ける』、『その要求全てを拒否して、ボクから激しく厳しい罰を受ける』。以上の2つが選択肢だ」
「そっ、そんなっ! そんなっっ! おっ、お待ちくだされっ!!」
選択肢が出そろった、直後だった。お父様の、悲鳴にも似た絶叫が響き渡った。
「そっ、それではどうやっても同じ結末っ! 地獄が待っております……っ!」
「わたくしどもはっ、貴方様の命に従いたく思っておりますわっ。前者を実行したいとっ、強く思っておりますわっ! ですが相手は王族っ、この国の頂点でございます! 裏切ってしまえば、無残なる死が待っております!!」
「の、ノア様っ、実を言いますと過去現在を含めてお姉様への行動はやりすぎだと思うようになっておりましてっ! ちょうど今3人全員で反省をっ、後悔をっ、本当にしておりましたっ! ですがもうっ、後戻りできないところまで来てしまっていまして……! わたし達も撤回したいと強く思ってはいるのですがっ! したくてもできずっ、懊悩しておりますのっ!!」
それは、どうにか無傷で乗り切るための嘘。全員が後悔も反省もしていないのは明白で、だから――
「そうなのか。じゃあそんなお前達のために、悩まなくて済む第三の選択肢を実行することにした」
――ノアの怒りは更に増して、3人の足元には真っ白な魔法陣が出現したのでした。
「『王族の悪巧みと、そんなヤツらと結託をしてサーラを犠牲にしようとしていたこと。それを大々的に言い広めて、その後ボクから厳しい罰を受ける』、『その要求全てを拒否して、ボクから激しく厳しい罰を受ける』。以上の2つが選択肢だ」
「そっ、そんなっ! そんなっっ! おっ、お待ちくだされっ!!」
選択肢が出そろった、直後だった。お父様の、悲鳴にも似た絶叫が響き渡った。
「そっ、それではどうやっても同じ結末っ! 地獄が待っております……っ!」
「わたくしどもはっ、貴方様の命に従いたく思っておりますわっ。前者を実行したいとっ、強く思っておりますわっ! ですが相手は王族っ、この国の頂点でございます! 裏切ってしまえば、無残なる死が待っております!!」
「の、ノア様っ、実を言いますと過去現在を含めてお姉様への行動はやりすぎだと思うようになっておりましてっ! ちょうど今3人全員で反省をっ、後悔をっ、本当にしておりましたっ! ですがもうっ、後戻りできないところまで来てしまっていまして……! わたし達も撤回したいと強く思ってはいるのですがっ! したくてもできずっ、懊悩しておりますのっ!!」
それは、どうにか無傷で乗り切るための嘘。全員が後悔も反省もしていないのは明白で、だから――
「そうなのか。じゃあそんなお前達のために、悩まなくて済む第三の選択肢を実行することにした」
――ノアの怒りは更に増して、3人の足元には真っ白な魔法陣が出現したのでした。
4
あなたにおすすめの小説
学園では婚約者に冷遇されていますが、有能なので全く気になりません。〜学園でお山の大将されてても、王宮では私の方が有能ですから〜
織り子
恋愛
王都カラディナにある国立魔術学園では、満十六歳の生徒たちの社交界デビューを兼ねた盛大なパーティーが開かれていた。
侯爵令嬢タレイア・オルトランは、婚約者である第二王子アスラン・オグセリアの迎えを待つも、結局ひとりで会場へ向かうことになる。
学園では身分の差がないとはいえ、アスランが公然とタレイアを侮辱し続けてきたことで、彼女は生徒たちから冷笑と蔑視の的となっていた。しかしタレイアは、王城で政務を担ってきた聡明さと矜持を失わず、毅然と振る舞う。
私を追放した王子が滅びるまで、優雅にお茶を楽しみますわ
タマ マコト
ファンタジー
王国の茶会の場で、マリアンヌは婚約者である王子アレクシスから突然の婚約破棄を告げられる。
理由は「民に冷たい」という嘘。
新しい聖女リリアの策略により、マリアンヌは「偽りの聖女」として追放される。
だがマリアンヌは涙を見せず、静かに礼をしてその場を去る。
辺境の地で彼女は小さな館を構え、「静寂の館」と名づけ、紅茶と共に穏やかな日々を過ごし始める。
しかし同時に、王都では奇跡が失われ、作物が枯れ始めていた――。
婚約破棄のお相手は
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、ギリアム王子が平民の婚約者に婚約破棄を宣言した。
幼い頃に「聖女では」とギリアムの婚約者として引き取られたものの、神聖力が発現しなかったロッティナ。皆は婚約破棄されるのも当然だと思っていたが……。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる