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第13話 思っていた通り全員揃ったね~ノアの計画その2~ サーラ視点(3)
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「あのまま破片がぶつかっていたら、サーラの顎に当たっていた。もしそうなれば、どれくらい痛かったのか? まずは、それを経験してもらおうか」
「いっ、いやよ!! なんでそんな目に遭わないといけないのよ!! 先に奪ったアンタ達が悪いぎぃやあ!?」
ノアが左の前足を挙げると転がっていた破片が宙に浮かび、前に振ると飛んできた時と同じスピードで飛んで行く。そして2つの瓦礫はアリス様の顎に同時に直撃し、アリス様はその場でのた打ち回り始めた。
「いたいぃぃぃぃぃぃ!! あぁあああああああああ!! ち、治療!! 治療しないとしぬぅぅぅぅぅぅ!! 『人体修復』!! じっ、人体修復っ!! じんたいしゅ――なんで癒せないのよぉ!?」
「はぁ、もう忘れたのか? さっき聖女の力を失ってしまったから、聖術を使えないんだよ」
「ああぁっ!! なっ、治してよ!! アンタはもっとすごいのが使えるんでしょ!? 治しないよ!! はやくっ!!」
「……ここまでぶれないのは、尊敬しちゃうよ。ね、サーラ」
「そう、だね。すごいよね……」
加害者だって意識は全くなくって、自分は被害者だって思い込んでる。
今まで何人のも貴族と会って来て、かなり貴族らしい人――相当悪質な人がいたけど、それを軽々と超えちゃう。恐らく今後も、アリス様を超える人は出てこないと思うわ。
「こういうヤツは、絶対に反省しない。あの要望を出しておいて、正解だったね」
「要望!? さっきから要望要望って何なのよ!! なに勿体ぶってんのよ!! さっさと教えなさいよぉっ!!」
「そうしたら支障が出るから、無理なんだよ。でも、よかったな、おめでとう。もうすぐその内容を、しっかり理解できるようになるぞ」
? 一瞬だけ、目の前が真っ白になって耳の奥がキーンと鳴った。
今のは、なに……?
「サーラ、詳細はあとで説明すよ。……もう少しお礼をしたいところだったけど、あとはヤツらにやってもらおうか」
悪魔のような顔で睨みつけてきている、アリス様。力なく座り込んでいる、陛下、王妃殿下、オーギュスタン様。ノアは4人を順番に見回し、両方の前足を強く地面に叩きつける。
そうすれば――私達を、泡のような球体が包み込んだ。
「ノア……? これは……?」
「次元を移動するための神術だよ。移動先はレガイル山で、危険なことは一つもないから安心して」
「ノアがそう言うなら、怖くないよ。私はこのまま、じっとしていたらいいのかな?」
「うん、ボーっとしてもらってていいよ。じゃあ始めるね」
ノアがそう言うと、私達を包んでいる泡が白色にキラキラと光り出して、
「まっ、待ちなさいよ!! どこに行くつもりなのよ!! 待ちなさい!!」
「それはできないよ。なにせこれからここで、大変なことが起きるのだから」
「大変なこと!? なんなのよ!?」「「「ひっ! なっ、なにが起きてしまうのですかっ!?」」」
「さあ? 何が起きるんだろうね? ……神術が発動するから、僕達は行くよ。さようなら」
そうして私達の視界は純白に包まれて、光が収まると私達はレガイル山で立っていた。
大変な、こと……。これからあの4人に、何があるんだろ……?
「いっ、いやよ!! なんでそんな目に遭わないといけないのよ!! 先に奪ったアンタ達が悪いぎぃやあ!?」
ノアが左の前足を挙げると転がっていた破片が宙に浮かび、前に振ると飛んできた時と同じスピードで飛んで行く。そして2つの瓦礫はアリス様の顎に同時に直撃し、アリス様はその場でのた打ち回り始めた。
「いたいぃぃぃぃぃぃ!! あぁあああああああああ!! ち、治療!! 治療しないとしぬぅぅぅぅぅぅ!! 『人体修復』!! じっ、人体修復っ!! じんたいしゅ――なんで癒せないのよぉ!?」
「はぁ、もう忘れたのか? さっき聖女の力を失ってしまったから、聖術を使えないんだよ」
「ああぁっ!! なっ、治してよ!! アンタはもっとすごいのが使えるんでしょ!? 治しないよ!! はやくっ!!」
「……ここまでぶれないのは、尊敬しちゃうよ。ね、サーラ」
「そう、だね。すごいよね……」
加害者だって意識は全くなくって、自分は被害者だって思い込んでる。
今まで何人のも貴族と会って来て、かなり貴族らしい人――相当悪質な人がいたけど、それを軽々と超えちゃう。恐らく今後も、アリス様を超える人は出てこないと思うわ。
「こういうヤツは、絶対に反省しない。あの要望を出しておいて、正解だったね」
「要望!? さっきから要望要望って何なのよ!! なに勿体ぶってんのよ!! さっさと教えなさいよぉっ!!」
「そうしたら支障が出るから、無理なんだよ。でも、よかったな、おめでとう。もうすぐその内容を、しっかり理解できるようになるぞ」
? 一瞬だけ、目の前が真っ白になって耳の奥がキーンと鳴った。
今のは、なに……?
「サーラ、詳細はあとで説明すよ。……もう少しお礼をしたいところだったけど、あとはヤツらにやってもらおうか」
悪魔のような顔で睨みつけてきている、アリス様。力なく座り込んでいる、陛下、王妃殿下、オーギュスタン様。ノアは4人を順番に見回し、両方の前足を強く地面に叩きつける。
そうすれば――私達を、泡のような球体が包み込んだ。
「ノア……? これは……?」
「次元を移動するための神術だよ。移動先はレガイル山で、危険なことは一つもないから安心して」
「ノアがそう言うなら、怖くないよ。私はこのまま、じっとしていたらいいのかな?」
「うん、ボーっとしてもらってていいよ。じゃあ始めるね」
ノアがそう言うと、私達を包んでいる泡が白色にキラキラと光り出して、
「まっ、待ちなさいよ!! どこに行くつもりなのよ!! 待ちなさい!!」
「それはできないよ。なにせこれからここで、大変なことが起きるのだから」
「大変なこと!? なんなのよ!?」「「「ひっ! なっ、なにが起きてしまうのですかっ!?」」」
「さあ? 何が起きるんだろうね? ……神術が発動するから、僕達は行くよ。さようなら」
そうして私達の視界は純白に包まれて、光が収まると私達はレガイル山で立っていた。
大変な、こと……。これからあの4人に、何があるんだろ……?
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