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第8話 パーティーでの、はてな アマンディーヌ視点(2)
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「まだまだお話ししたいですっ」
「と、娘が満足していないようでしてな。お願いできますかな?」
「もちろんでございます」((これで、このお家の方々とお話しするのは3回目。明らかに、多いですよね……))
15分ほどのわたしプラス3名でお話しをしたら、その間待機していたもう一家の皆様から追加の申し出があって――。そちらが終わると、このようにもう片方のお家の皆様にお願いされる。その繰り返しなのです。
ここまで露骨にすると、かえって相手に――おじ様やジェレミー様達の、反感を買ってしまいかねませんよね……?
((……おじ様達へのご機嫌取りではなくって、純粋にわたしをよく思ってくださっている……? そうとは、思えません))
ジェミレー様は隣国のものも含め、迷信を信じている、と仰っていました。そういった前提があるのであれば、いくら自分達に関係がないとはいえ、隣の国で忌み嫌われいる髪を持つ人間にここまで近づかないと思います。
((だとしたら……。意図は、なんなのでしょう……?))
過剰なご機嫌取りと解釈されてしまう可能性は、よく理解されているはず。にもかかわらずする――今なお続けられる理由が、思い浮かびません。
「15分経ちましたわよ」
「今度はまた、我々が――」
「ダーリック叔父さん、ヴァニアス叔父さん達も。これ以上連続して話しをしたら、アマンディーヌが疲れてしまいますよ。またの機会にお願いします」
「……むう、それもそうだな。失礼した」
「アマンディーヌくん、失礼した。許しておくれ」
「ごめんなさい……。アマンディーヌお姉様……」
「ごめんなさい……。お姉様……」
「い、いえ。嬉しかったです。また次回、お話しさせてください」
見かねたジェレミー様が間に入ってくださって不思議なループは終わりましたが、そのあとも――残りの『顔合わせ中』だけではなく、終わった後も疑問が残り続けました。
「ジェレミー様、パーティーでのことなのですが」
「うん、僕も気になっていたよ。念のため、ダーリック叔父さんとヴァニアス叔父さんを調べてみようと思う」
不可思議があるのはジェレミー様も同じで、すぐに動いてくださって――。その日から、一週間が経った頃でした。
ひょんなことからわたしは――わたし達は、あの違和感の理由を把握することになるのでした。
「ジェレミー、アマンディーヌくん、今連絡が入った。ダーリックの一家3人とヴァニアスの一家3人が、原因不明の体調不良に陥ったそうだ」
「と、娘が満足していないようでしてな。お願いできますかな?」
「もちろんでございます」((これで、このお家の方々とお話しするのは3回目。明らかに、多いですよね……))
15分ほどのわたしプラス3名でお話しをしたら、その間待機していたもう一家の皆様から追加の申し出があって――。そちらが終わると、このようにもう片方のお家の皆様にお願いされる。その繰り返しなのです。
ここまで露骨にすると、かえって相手に――おじ様やジェレミー様達の、反感を買ってしまいかねませんよね……?
((……おじ様達へのご機嫌取りではなくって、純粋にわたしをよく思ってくださっている……? そうとは、思えません))
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((だとしたら……。意図は、なんなのでしょう……?))
過剰なご機嫌取りと解釈されてしまう可能性は、よく理解されているはず。にもかかわらずする――今なお続けられる理由が、思い浮かびません。
「15分経ちましたわよ」
「今度はまた、我々が――」
「ダーリック叔父さん、ヴァニアス叔父さん達も。これ以上連続して話しをしたら、アマンディーヌが疲れてしまいますよ。またの機会にお願いします」
「……むう、それもそうだな。失礼した」
「アマンディーヌくん、失礼した。許しておくれ」
「ごめんなさい……。アマンディーヌお姉様……」
「ごめんなさい……。お姉様……」
「い、いえ。嬉しかったです。また次回、お話しさせてください」
見かねたジェレミー様が間に入ってくださって不思議なループは終わりましたが、そのあとも――残りの『顔合わせ中』だけではなく、終わった後も疑問が残り続けました。
「ジェレミー様、パーティーでのことなのですが」
「うん、僕も気になっていたよ。念のため、ダーリック叔父さんとヴァニアス叔父さんを調べてみようと思う」
不可思議があるのはジェレミー様も同じで、すぐに動いてくださって――。その日から、一週間が経った頃でした。
ひょんなことからわたしは――わたし達は、あの違和感の理由を把握することになるのでした。
「ジェレミー、アマンディーヌくん、今連絡が入った。ダーリックの一家3人とヴァニアスの一家3人が、原因不明の体調不良に陥ったそうだ」
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