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第1話 怯え始めた元婚約者 オラース・エイデア視点(1)
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「オラース様ぁっ、ぇへへぇ。作戦が上手くいって、よかったですねぇ」
「あ、ああ、うん。そ、そうだな。うん、そう、だな。上手くいってよかったな」
今はもう元婚約者となったノエルが、ここミュレテリアス学院を去ったあとのこと。周りに人がいなくなったら――二人きりになったらロゼッタがニッコリと頬を緩めてきて、対する俺は頬を引きつらせていた。
小さなリスみたいな、キュートな顔。
小柄なのにしっかりと胸と尻が存在感を示している、完璧な身体。
可愛らしい、舌ったらずな喋り方。
楽器のような、耳障りの良い高い声。
こんな魅力の塊な人が傍にいても、まったく喜べない理由……。それはもちろん、アイツっ、ノエルだ!!
((あの捏造に対して、反論を一切しないだと……!? いったい何を考えているんだ……!?))
あれは全てが作り話なんだぞ!? あると言っていた証拠も、俺が用意した偽物なんだぞ!? アイツは悪事を何一つ働いていないんだぞ!? 無実なんだと自分が一番分かっているんだぞ⁉
なのに、
『反論など行うはずがございません。全ては事実なのですからね』
『証人、目撃者がいらっしゃったとのことですので。すべてを認め、反論は一切致しません』
これだ!! ヤツは、唯々諾々と受け入れた!!
しかも……。しかもだ……!!
『「素直に認めてダメージを最小限に抑える」、そんな真似も致しません。その証としてこれより退学手続きを行い、その後は貴族籍を返上して「家」を去ります』
ノエルは自主退学を行い、更には平民に堕ちると言い出した!!
そんなことをすればっ、何もかもを失うのにだっ!! 全てを手放し始めたんだ!!
((お、おまけに……)」
『やはり貴方様は、お優しい御方ですね。けれど私はそれだけのことをしてしまいましたので、全てを実行させていただきます。…………ふふふふふ』
アイツは否定をしていたが、俺は確かに見た! あの時ノエルは、笑っていたんだ!!
嬉しそうに!!
((どうして……っ!? どうしてあの状況下で、そんなことになるんだ……!?))
抵抗しても無駄だから諦めた――。捏造をすんなり認めた方は、まだ想像がつく。
だがそっちは、まるで分からない! 返上して『家』を去るだなんて、わけが分からない!!
((なぜ、なんだ……? なぜなんだ…………? なぜ、そんなことになるんだ…………!?))
頭の中があっという間に『なぜ』で埋め尽くされ、自然と全身が震え始める。そうして次は大量の不安がやって来て、たまらず俺は――
※本日はお昼ごろ(午後の1時前後に)、もう1話投稿をさせていただきます。
「あ、ああ、うん。そ、そうだな。うん、そう、だな。上手くいってよかったな」
今はもう元婚約者となったノエルが、ここミュレテリアス学院を去ったあとのこと。周りに人がいなくなったら――二人きりになったらロゼッタがニッコリと頬を緩めてきて、対する俺は頬を引きつらせていた。
小さなリスみたいな、キュートな顔。
小柄なのにしっかりと胸と尻が存在感を示している、完璧な身体。
可愛らしい、舌ったらずな喋り方。
楽器のような、耳障りの良い高い声。
こんな魅力の塊な人が傍にいても、まったく喜べない理由……。それはもちろん、アイツっ、ノエルだ!!
((あの捏造に対して、反論を一切しないだと……!? いったい何を考えているんだ……!?))
あれは全てが作り話なんだぞ!? あると言っていた証拠も、俺が用意した偽物なんだぞ!? アイツは悪事を何一つ働いていないんだぞ!? 無実なんだと自分が一番分かっているんだぞ⁉
なのに、
『反論など行うはずがございません。全ては事実なのですからね』
『証人、目撃者がいらっしゃったとのことですので。すべてを認め、反論は一切致しません』
これだ!! ヤツは、唯々諾々と受け入れた!!
しかも……。しかもだ……!!
『「素直に認めてダメージを最小限に抑える」、そんな真似も致しません。その証としてこれより退学手続きを行い、その後は貴族籍を返上して「家」を去ります』
ノエルは自主退学を行い、更には平民に堕ちると言い出した!!
そんなことをすればっ、何もかもを失うのにだっ!! 全てを手放し始めたんだ!!
((お、おまけに……)」
『やはり貴方様は、お優しい御方ですね。けれど私はそれだけのことをしてしまいましたので、全てを実行させていただきます。…………ふふふふふ』
アイツは否定をしていたが、俺は確かに見た! あの時ノエルは、笑っていたんだ!!
嬉しそうに!!
((どうして……っ!? どうしてあの状況下で、そんなことになるんだ……!?))
抵抗しても無駄だから諦めた――。捏造をすんなり認めた方は、まだ想像がつく。
だがそっちは、まるで分からない! 返上して『家』を去るだなんて、わけが分からない!!
((なぜ、なんだ……? なぜなんだ…………? なぜ、そんなことになるんだ…………!?))
頭の中があっという間に『なぜ』で埋め尽くされ、自然と全身が震え始める。そうして次は大量の不安がやって来て、たまらず俺は――
※本日はお昼ごろ(午後の1時前後に)、もう1話投稿をさせていただきます。
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