貴方様の浮気や裏切りを怒ってはいませんよ?

柚木ゆず

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第2話 1週間後~ブルーノ&メリナside~ 俯瞰視点

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『俺達の関係が見つかって冷や汗が出たが、上手くまとまってよかった』
『ええ、本当に。安心しましたわ』
『アメリアから許可も出たことだし、来週も会おう。今日ゆっくりできなかった分、たっぷり楽しみもうね』
『はいっ。楽しみましょう』

 あの日そんな約束をしてから、1週間後の午前10過ぎ。2人は同じ場所で再会を果たしました。

「……メリナ……」
「……ブルーノ様……」

 しかしながらそんな2人は青ざめていて、1週間前とは真逆の表情でありテンションとなっていました。
 なぜ、こんな風になってしまっているのかというと――

「アメリアの言ったことは本当だと思う……?」
「アメリア様が仰ったことは、本当だと思いますか……?」

 ――どちらも会わない間に、大きな大きな不安が生まれてしまっていたからです。

『俺達の関係を不問にする上に、俺達の関係を応援する……? 話が出来過ぎていないか……?』

『わたし達の関係に目を瞑るどころか、応援する……? あまりにも、わたし達に都合がよすぎない……?』

 自分達にとってのプラスが多すぎるし、安心できる材料が多すぎる。あまりにも良い点が多く、天国のような状況に違和感であり恐怖を覚えるようになっていたのです。

「……この件に関しては、書類がある。反故になんてできない、はずだが……」
「ここまでの願ったりかなったりは……。不自然、ですよね……」
「きっとこの書類には落とし穴がある。俺はそう思うようになっているんだ」
「わたしもです……。同じ思いを抱いております……」

 何百回も目を通しても、なにも見つかりはしなかった。だけどこの中のどこかに、自分達を地獄に突き落とす――アメリアが自分達に復讐をする切っ掛けとなるものが潜んでいる。
 どちらも、そう確信していました。

「……恐らく、だ……。最後まで言われた通りに動いてしまうと、何らかの拍子に協力関係がなかったことになって……。俺達だけが、浮気の罪に問われるんだ……」
「あの日のアメリア様の言動は、嘘……。内心激怒していて……。酷い目に遭わせようとしているんですわ……」
「だよな!? 間違いない!」
「ええっ! 間違いありませんわ!」

 その推理も結論も、間違い。アメリアは浮気を怒っていないどころか好都合と思っており、心から2人の関係を応援しようとしていました。
 ですが経緯を知らないブルーノとメリナは誤りを信じ込んでしまい、やがてそんな2人からこんな言葉が飛び出すのでした。


「あの計画を使おう!」
「あの計画を使いましょう!」



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