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第7話 関係の有無 ベルナール視点(1)

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 ※ (( ))は心の中の声を表すものとなっております。



((被害者どもは偶々協力者だった……!? そんなわけがない!!))

 神殿にも王城にも大勢の人間がいるんだ! もしランダムで犠牲者が選ばれているのだとしたら、関与した者だけが選ばれる確率は何百万分の1――確率はあるものの、実際には起こり得ないレベルで小さいものになる。
 偶然だと思いたいが……おもえ、ない……。

「マリエール……リック達……。関係者の……あの時の関与が薄い者から……呑み込みまれている……。ように……見える……」
「うわあああああああああ!! ベルナールお兄様!! じゃあっ、じゃあ次はボクたちなの!? ボクたちが引きずり込まれちゃうの!?」
「兄上の発言は的を射ているっ、そうとしか思えません! ぁああああああ!! 大変なことになってしまった!!」
「なんてことなの……。こんなことに……なってしまうだなんて……」
「……終わりだ……。レリアール神の怒りに触れてしまった……ということなのか……」

 よくよく考えてみれば、魔法陣の片方の色『白』。あれは、この国リッカーナールの――レリアール神のシンボルカラー。
 あんな真似をできる人間は、まず居ないのだから……。
 その子である聖女を殺したことで……怒りを買ってしまったんだ……。

「関係者、でございますか……? 殿下。なにかご存じなのでございますか……?」
「せ――詳しくは話せないが――俺達王族以外には伝えれない思い当たる節があるんだ! それによると次は俺達5人がそうなってしまうんだ!!」
「なんですって!?」
「だからそれを止める方法が欲しい!! どうやったらいい!? あの件は十中八九レリアール神の怒りによるものなんだ!! どうすればレリアール神の怒りを鎮められるんだっ!?」
「詳細を伺わねば分かりかねますっ。殿下っ、至急詳細をお教えください!!」
「詳細を把握しないと対策が出せませぬ!! 殿下――陛下っ! お教えください!!」
「「「「「………………」」」」」

 出来る、わけがない。
 コイツらはマリエールやリック達とは違い、いくら金を積んでも協力はしない生き物だ。そんな奴らが『聖女殺害』を知ったら、大変なことになってしまう。

((だが……))

 理由を伝えなければ、鎮める方法を探せないのも事実……。
 どうすればいい……?
 どうしたらいいんだ……!?


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