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第8話 幕開け ベルナール視点(1)
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「レイウス……? レイウス!? 他の2人もっ、どこに行ったんだ!?」
慌てて360度を見回してみるが、ヤツらの姿はどこにもない。さっきまで目の前に居たのに、王の間には俺達5人しかいなくなっていた。
「さっきまで居たのに居ないだと!? 馬鹿な!? 俺は立ったまま眠ってしまっていたのか!? アイツらはその間に出ていったのか!?」
「……違うぞ、ベルナール……。お前は寝てはいない、お前もわたしも――我々全員、確かに起きていた。奴らが、消えてしまったのだ……」
「突然パッていなくなったんだよ! 間違いないよ!!」
……やっぱり、そうだったか……。俺は目を離してはいなかった。
「……何が起きたのでしょうか……? これも、レリアール神の怒りの一つなのでしょうか……?」
「……分からないわ。と、とにかく3人を探しましょう」
「そ、そうだな。至急させよう」
父上は急いで鈴を取り出し、大きく鳴らす。そうすれば――
「「「「「………………来ない……!?」」」」」
――いつもは1分以内に飛んでくるのに、2分、3分、4分…………5分待っても、誰もやって来なかった。
「……わたしが鳴らしたのは、非常用の鈴なんだぞ……。なのに、誰一人として来ないだなんて……」
「おかしい……。おかしすぎるわ……」
「父上母上! ライナマルゴ!! 嫌な予感がする! 外に出てみましょう」
今頭を過ぎったものは、事実ではない――。そんなことがあるはずがない――。
心の中でそう強く念じながら走り出し、王の間の扉を開ける。そうして俺達は廊下に出て――
「「「「………………」」」」
「ちっ、違う! 偶々だ! 偶々この辺りがそうなだけだ! 他の場所に集まっているだけだ!!」
突然の消失なんていう異常が発生したせいで不安になり、固まっているだけ。広いフロアに集まって怯えているから、鈴の音も聞こえなかっただけ。
今度はそう信じながら廊下を走り、1階部にある城の中で最も人が多く活動している場所を目指す。
((大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫))
1つ目と2つ目の予感は外れている。3つ目の予想こそが合っている。
それを信じながら該当する空間に入り――
「「「「「………………」」」」」
――1つ目と2つ目の予想こそが正解なのだと、思い知らさせることになったのだった……。
「レイウスたち、だけじゃない……。城にいる人間全員が、居なくなっている……」
慌てて360度を見回してみるが、ヤツらの姿はどこにもない。さっきまで目の前に居たのに、王の間には俺達5人しかいなくなっていた。
「さっきまで居たのに居ないだと!? 馬鹿な!? 俺は立ったまま眠ってしまっていたのか!? アイツらはその間に出ていったのか!?」
「……違うぞ、ベルナール……。お前は寝てはいない、お前もわたしも――我々全員、確かに起きていた。奴らが、消えてしまったのだ……」
「突然パッていなくなったんだよ! 間違いないよ!!」
……やっぱり、そうだったか……。俺は目を離してはいなかった。
「……何が起きたのでしょうか……? これも、レリアール神の怒りの一つなのでしょうか……?」
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「そ、そうだな。至急させよう」
父上は急いで鈴を取り出し、大きく鳴らす。そうすれば――
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――いつもは1分以内に飛んでくるのに、2分、3分、4分…………5分待っても、誰もやって来なかった。
「……わたしが鳴らしたのは、非常用の鈴なんだぞ……。なのに、誰一人として来ないだなんて……」
「おかしい……。おかしすぎるわ……」
「父上母上! ライナマルゴ!! 嫌な予感がする! 外に出てみましょう」
今頭を過ぎったものは、事実ではない――。そんなことがあるはずがない――。
心の中でそう強く念じながら走り出し、王の間の扉を開ける。そうして俺達は廊下に出て――
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「ちっ、違う! 偶々だ! 偶々この辺りがそうなだけだ! 他の場所に集まっているだけだ!!」
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今度はそう信じながら廊下を走り、1階部にある城の中で最も人が多く活動している場所を目指す。
((大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫))
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それを信じながら該当する空間に入り――
「「「「「………………」」」」」
――1つ目と2つ目の予想こそが正解なのだと、思い知らさせることになったのだった……。
「レイウスたち、だけじゃない……。城にいる人間全員が、居なくなっている……」
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