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3 あたしが初仕事! (3)
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「………………。ぁぇ……?」
「陽上さん、大丈夫? 意識ははっきりしているかしら?」
気が付くと目の前にモミジちゃんがいて、あたしの顔を覗き込んでいた。
うやぁ。お肌がつやつやで、いい匂いがする。やっぱり、綺麗で素敵だなぁ。
「はじめて心の中に移動した際は、記憶の混乱がある場合があるの。どうかしら? 異変はない?」
「…………あたしのお名前は、陽上花美。小学5年生で、家族はパパとママ。身長は139センチ、体重は32キロ。好きな食べ物はお肉で、嫌いな食べ物は生のトマト。んっ、いつも通りだよ」
こんなあたしが今朝に事件(?)にあって、今日から1か月間パートナーになって、リョーコちゃんの心の中に入った。
全部丸々バッチリです。
「そう、よかったわ。それでは陽上さん、まずは周りを確認してくれるかしら」
「りょーかいだよ。周りは――ほえ? ここ、音楽室、だね?」
有名な音楽家さんの写真が沢山かかってる、ちょっぴり怖い部屋。さっきまでいた場所とおんなじだ。
「あたしたち、心の中に入ったんだよね? どーなってるの?」
「人の心の中には、その人が生まれ育った世界と同じものが広がっているの。だから地球とそっくりで、到着場所は侵入時にいた場所になる。ただしこの世界には、他の人も動物もいないの」
「ほんとだ。グラウンドに誰もいないや」
この時間なら普段は男の子がサッカーとかをしてるし、青い空には鳥さんが1羽もいない。
ここは似てるけど、ぜんぜん違う世界なんだ。
「ふむふむ、よくわかりましたっ。モミジちゃん、これからあたしたちはどうするのかな?」
「この心の持ち主を探して、説得をする。『そのままの自分でいいんだよ』という事を伝えて、相手が納得してくれれば、アコヘンは解けて元通りになるの」
「そっかそっか、そーいう仕組みなのかぁ。だとしたら――ふやっ、モミジちゃんモミジちゃん。心の持ち主のリョーコちゃんは、どこにいるのか知ってるのかな?」
さっきまで目の前にいたあの子は、どこにもいない。もしかして、広い世界を2人で探さないといけないのかなぁ……?
「心の持ち主は、現実世界で憧れを抱いた場所――『○○のようになりたい』と一番強く思った時にいた場所と、同じところにいるわ。もちろん予め調査していて、その地点も把握済みよ」
「はふぅ、安心したよぉ。モミジちゃん、お仕事ごくろーさまですー」
おかげで、パパパ~ッと見つけられる。感謝感謝だよね。
「じゃーじゃー、リョーコちゃん探索隊しゅっぱーつ、だねっ。リョーコちゃんはどこにいるのかな?」
「彼女はここから歩いて10分前後のところにある、自宅のリビングにいるはずよ。あいにく乗り物も存在していないから、お話しでもしながら目指しましょうか」
「だねっ。何についてお喋りしよっか?」
一緒に歩きだしながら、あたしは隣に首を傾ける。
趣味とかよく見るテレビ番組とか、話題はたーっくさんあるよね。どれにしようかなぁ?
「陽上さん、大丈夫? 意識ははっきりしているかしら?」
気が付くと目の前にモミジちゃんがいて、あたしの顔を覗き込んでいた。
うやぁ。お肌がつやつやで、いい匂いがする。やっぱり、綺麗で素敵だなぁ。
「はじめて心の中に移動した際は、記憶の混乱がある場合があるの。どうかしら? 異変はない?」
「…………あたしのお名前は、陽上花美。小学5年生で、家族はパパとママ。身長は139センチ、体重は32キロ。好きな食べ物はお肉で、嫌いな食べ物は生のトマト。んっ、いつも通りだよ」
こんなあたしが今朝に事件(?)にあって、今日から1か月間パートナーになって、リョーコちゃんの心の中に入った。
全部丸々バッチリです。
「そう、よかったわ。それでは陽上さん、まずは周りを確認してくれるかしら」
「りょーかいだよ。周りは――ほえ? ここ、音楽室、だね?」
有名な音楽家さんの写真が沢山かかってる、ちょっぴり怖い部屋。さっきまでいた場所とおんなじだ。
「あたしたち、心の中に入ったんだよね? どーなってるの?」
「人の心の中には、その人が生まれ育った世界と同じものが広がっているの。だから地球とそっくりで、到着場所は侵入時にいた場所になる。ただしこの世界には、他の人も動物もいないの」
「ほんとだ。グラウンドに誰もいないや」
この時間なら普段は男の子がサッカーとかをしてるし、青い空には鳥さんが1羽もいない。
ここは似てるけど、ぜんぜん違う世界なんだ。
「ふむふむ、よくわかりましたっ。モミジちゃん、これからあたしたちはどうするのかな?」
「この心の持ち主を探して、説得をする。『そのままの自分でいいんだよ』という事を伝えて、相手が納得してくれれば、アコヘンは解けて元通りになるの」
「そっかそっか、そーいう仕組みなのかぁ。だとしたら――ふやっ、モミジちゃんモミジちゃん。心の持ち主のリョーコちゃんは、どこにいるのか知ってるのかな?」
さっきまで目の前にいたあの子は、どこにもいない。もしかして、広い世界を2人で探さないといけないのかなぁ……?
「心の持ち主は、現実世界で憧れを抱いた場所――『○○のようになりたい』と一番強く思った時にいた場所と、同じところにいるわ。もちろん予め調査していて、その地点も把握済みよ」
「はふぅ、安心したよぉ。モミジちゃん、お仕事ごくろーさまですー」
おかげで、パパパ~ッと見つけられる。感謝感謝だよね。
「じゃーじゃー、リョーコちゃん探索隊しゅっぱーつ、だねっ。リョーコちゃんはどこにいるのかな?」
「彼女はここから歩いて10分前後のところにある、自宅のリビングにいるはずよ。あいにく乗り物も存在していないから、お話しでもしながら目指しましょうか」
「だねっ。何についてお喋りしよっか?」
一緒に歩きだしながら、あたしは隣に首を傾ける。
趣味とかよく見るテレビ番組とか、話題はたーっくさんあるよね。どれにしようかなぁ?
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