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18 あたし達のこれから。 (3)
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「陽上さん。そ、そのね……。ええっと……」
「ん。なーに?」
「なんと、言うのかしら……。なんといえばいいのかしら……? ええと……。その……」
お目目を右に左に動かして、お口をモゴモゴ動かす。
そんなモミジちゃんはしばらくそうしたあと、またお目目をきょろきょろさせながら、あたしを見つめた。
「その、ね……。あの……。も、もし……もしよければ、なのだけれど……。こ、このまま……。このまま……。その、このまま――」
「その前に、あたしからお願いがあるんだよー。ねーモミジちゃん。モミジちゃんがよかったら、パートナーを続けさせてくれないかなぁ?」
このままっていうのは、たぶんパートナーのコトだよね?
言いにくそうにしてたし、あたしも続けたいから。先に言いましたっ。
「アコヘンは責任のあるお仕事だから、お気をつかってくれて4月だけになった。けどけどお仕事をしてたらアコヘンしちゃった人を助けられるし、大好きなモミジちゃんのお役にも立てるっ。あたしはやりたいと思ってるから、どーかなぁ?」
「「……………………」」
モミジちゃんとナツキちゃんさんは、見つめあってポカンとしてる。
ふやっ!? もしかして勘違いしちゃった!? 全然違うお話をしてたのかな!?
「あわわわわ……っ。あのっ。あのっっ。今のは――」
「ごめんごめん陽上ちゃん。アタシ達、ビックリしちゃってたの」
「言おうとしていた話が出てきて、おもわず固まってしまったの。ごめんなさい」
ナツキちゃんさんとモミジちゃんはプッと噴き出して、お首を右と左に振ってくれた。
そ、そっかぁ。勘違いじゃ、なかったんだね。
「いやはや、流石は『ドタバタお姉ちゃん』。アタシ達より一枚上だね」
「ええ、そうね。やはり、『ドタバタお姉ちゃん』には敵わないわ」
ナツキちゃんさんたちは2人でクスッと笑って、モミジちゃんが立ち上がる。
それからモミジちゃんはあたしの隣まで歩いてきてくれて、右手を伸ばした。
「陽上さん。折角言ってくれたけれど、改めて私からお願いさせてもらうわ。私は貴方の事をもっと知りたいし、もっと一緒にいたい。なのでこれからも、ずっとパートナーでいてください」
「あたしもモミジちゃんをもっと知りたくて、もっと一緒にいたい。こちらこそだよーっっ!」
あたしも立ち上がって、右手をぐいんと前に。しっかり握手をした。
こないだ握手をした時は、あたしは――モミジちゃんも、ほんとの気持ちを隠してた。けど今日のはどっちも隠してなくって、ありのままの気持ちで握りました。
「ふふっ。これで2人は期間限定じゃない、正式なパートナーになった。となると紅葉、苗字呼びはおかしいよねぇ?」
「………………ええ、分かってるわよ。…………ハナさん、よろしくお願いします」
「はいだよーっ。モミジちゃん、こちらこそよろしくねーっ!」
頬っぺたがピンク色になってるモミジちゃんともう1回笑い合って、もう1回握手っ。
こうして約1か月間のパートナーは今日で終わって、今日からはずーっとパートナーになったのでしたっ。
「ん。なーに?」
「なんと、言うのかしら……。なんといえばいいのかしら……? ええと……。その……」
お目目を右に左に動かして、お口をモゴモゴ動かす。
そんなモミジちゃんはしばらくそうしたあと、またお目目をきょろきょろさせながら、あたしを見つめた。
「その、ね……。あの……。も、もし……もしよければ、なのだけれど……。こ、このまま……。このまま……。その、このまま――」
「その前に、あたしからお願いがあるんだよー。ねーモミジちゃん。モミジちゃんがよかったら、パートナーを続けさせてくれないかなぁ?」
このままっていうのは、たぶんパートナーのコトだよね?
言いにくそうにしてたし、あたしも続けたいから。先に言いましたっ。
「アコヘンは責任のあるお仕事だから、お気をつかってくれて4月だけになった。けどけどお仕事をしてたらアコヘンしちゃった人を助けられるし、大好きなモミジちゃんのお役にも立てるっ。あたしはやりたいと思ってるから、どーかなぁ?」
「「……………………」」
モミジちゃんとナツキちゃんさんは、見つめあってポカンとしてる。
ふやっ!? もしかして勘違いしちゃった!? 全然違うお話をしてたのかな!?
「あわわわわ……っ。あのっ。あのっっ。今のは――」
「ごめんごめん陽上ちゃん。アタシ達、ビックリしちゃってたの」
「言おうとしていた話が出てきて、おもわず固まってしまったの。ごめんなさい」
ナツキちゃんさんとモミジちゃんはプッと噴き出して、お首を右と左に振ってくれた。
そ、そっかぁ。勘違いじゃ、なかったんだね。
「いやはや、流石は『ドタバタお姉ちゃん』。アタシ達より一枚上だね」
「ええ、そうね。やはり、『ドタバタお姉ちゃん』には敵わないわ」
ナツキちゃんさんたちは2人でクスッと笑って、モミジちゃんが立ち上がる。
それからモミジちゃんはあたしの隣まで歩いてきてくれて、右手を伸ばした。
「陽上さん。折角言ってくれたけれど、改めて私からお願いさせてもらうわ。私は貴方の事をもっと知りたいし、もっと一緒にいたい。なのでこれからも、ずっとパートナーでいてください」
「あたしもモミジちゃんをもっと知りたくて、もっと一緒にいたい。こちらこそだよーっっ!」
あたしも立ち上がって、右手をぐいんと前に。しっかり握手をした。
こないだ握手をした時は、あたしは――モミジちゃんも、ほんとの気持ちを隠してた。けど今日のはどっちも隠してなくって、ありのままの気持ちで握りました。
「ふふっ。これで2人は期間限定じゃない、正式なパートナーになった。となると紅葉、苗字呼びはおかしいよねぇ?」
「………………ええ、分かってるわよ。…………ハナさん、よろしくお願いします」
「はいだよーっ。モミジちゃん、こちらこそよろしくねーっ!」
頬っぺたがピンク色になってるモミジちゃんともう1回笑い合って、もう1回握手っ。
こうして約1か月間のパートナーは今日で終わって、今日からはずーっとパートナーになったのでしたっ。
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