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第11話 180 エレノオール視点(3)
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「なに!? きゃあ!?」
マティルドはかつてのわたしのように強制的に立たされ、両サイドからしっかりと拘束されてしまいました。
「マティルド、お前の居場所はここではない。その身体がずっと居た場所が、お前の家だ」
「いやああ!! いやだぁああ!! そんなのいやぁああ!! 行きたくない!!」
「そんなところに、お前はエレノオールを押し込めていたのだ。自分だけ回避できるはずがないだろう」
「そうね。『自分がされて嫌なことはしない』、あなたにもそう教えてきたはずよ。にもかかわらず行ったということは、されても嫌じゃないのでしょう?」
「いやなのおおおおおおおおお!! 嫌! いやぁ!! 軟禁いやだぁああああ!! 許してぇ!! 許してぇ――お姉様! エレノオールお姉様あ!!」
突然、マティルドの顔がわたしへと向きました。
「ごめんなさい!! 悪いことをしてっ、嘘をついてごめんなさい!! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! お姉ちゃん、たすけてぇえ!! こわいよお!! たすけてエレノオールお姉ちゃん!」
…………。
あれは、まだこの子が3歳の頃でした。夜にロウソクの明かりが消えてしまい泣きながら抱き付いてきた、その際に発した言葉を口にしました。
「ごめんなさい! 反省します! してます! お姉ちゃんとずっと一緒にいたいよ! お別れなんて嫌だよ! 一緒に居させてっ! これからはちゃんと良い子にするから! 今まで酷いことをした分だけ良いことをするから! そばで妹で居させてよっ!」
「……わたしも、お別れは嫌ですよ。だってあなたは、唯一の妹なのですから」
「お姉ちゃんっ! だったら――」
「でも、あなたは罪を犯し過ぎた。お別れ以外の選択はないのですよ」
目的のためなら何でもで来てしまえて、平気で人を傷付けられる。それも、嬉々としながら。
あまりに危険すぎます。
「素直に自供すればエレノオール様は減刑を訴えるおつもりでしたが、仮にそうしたとしても軟禁は回避できなかった。未だに自覚がないようだけれど、君はそれほどのことをしているんだよ」
「自覚してます!! 後悔してます!! お、おねえちゃん!! ごめんなさい! もうしないからっ! チャンスをください! おねえちゃん!」
「……いいな? エレノオール」
「はい、お父様」
情に訴えようとしても、無駄です。どんなに昔の面影を出しても、わたしの――わたし達の意思は変わりません。
「連れて行ってくれ」
「おとうさまぁああ!! おかあさまぁああ!! おねえさまぁぁあぁ! いや――むぐっ!? むぐう!! むぐう!!」
そこも、あの時と同じでした。
マティルドはハンカチによって口を塞がれ、ズルズルと引きずられていって食堂から――お屋敷から、連れ出されてしまったのでした。
マティルドはかつてのわたしのように強制的に立たされ、両サイドからしっかりと拘束されてしまいました。
「マティルド、お前の居場所はここではない。その身体がずっと居た場所が、お前の家だ」
「いやああ!! いやだぁああ!! そんなのいやぁああ!! 行きたくない!!」
「そんなところに、お前はエレノオールを押し込めていたのだ。自分だけ回避できるはずがないだろう」
「そうね。『自分がされて嫌なことはしない』、あなたにもそう教えてきたはずよ。にもかかわらず行ったということは、されても嫌じゃないのでしょう?」
「いやなのおおおおおおおおお!! 嫌! いやぁ!! 軟禁いやだぁああああ!! 許してぇ!! 許してぇ――お姉様! エレノオールお姉様あ!!」
突然、マティルドの顔がわたしへと向きました。
「ごめんなさい!! 悪いことをしてっ、嘘をついてごめんなさい!! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! お姉ちゃん、たすけてぇえ!! こわいよお!! たすけてエレノオールお姉ちゃん!」
…………。
あれは、まだこの子が3歳の頃でした。夜にロウソクの明かりが消えてしまい泣きながら抱き付いてきた、その際に発した言葉を口にしました。
「ごめんなさい! 反省します! してます! お姉ちゃんとずっと一緒にいたいよ! お別れなんて嫌だよ! 一緒に居させてっ! これからはちゃんと良い子にするから! 今まで酷いことをした分だけ良いことをするから! そばで妹で居させてよっ!」
「……わたしも、お別れは嫌ですよ。だってあなたは、唯一の妹なのですから」
「お姉ちゃんっ! だったら――」
「でも、あなたは罪を犯し過ぎた。お別れ以外の選択はないのですよ」
目的のためなら何でもで来てしまえて、平気で人を傷付けられる。それも、嬉々としながら。
あまりに危険すぎます。
「素直に自供すればエレノオール様は減刑を訴えるおつもりでしたが、仮にそうしたとしても軟禁は回避できなかった。未だに自覚がないようだけれど、君はそれほどのことをしているんだよ」
「自覚してます!! 後悔してます!! お、おねえちゃん!! ごめんなさい! もうしないからっ! チャンスをください! おねえちゃん!」
「……いいな? エレノオール」
「はい、お父様」
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「連れて行ってくれ」
「おとうさまぁああ!! おかあさまぁああ!! おねえさまぁぁあぁ! いや――むぐっ!? むぐう!! むぐう!!」
そこも、あの時と同じでした。
マティルドはハンカチによって口を塞がれ、ズルズルと引きずられていって食堂から――お屋敷から、連れ出されてしまったのでした。
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