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第4話 作戦開始2ヶ月目~ピクニックでのゾクリ~ ニナ視点(1)
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「わぁ~。空気が澄んでて気持ちいね、リュカっ」
あれからも時々ヤバめな雰囲気があったけど、引き続きあたし達の関係は良好っ。今日はリュカの提案で、『ライアーズの森』という場所に遊びにきていますっ。
「うん、景色も空気も綺麗だね。落ち着く」
「あ~、リュカってばそういうトコロばっかり褒めてる~っ。隣にいる人は、褒めないの?」
「ごめんごめん。なによりも、ニナが一番綺麗だよ。森の中で立ってると妖精みたいで、見惚れちゃうよ」
彼は顔の前で両手を合わせて、ぷっくと頬を膨らませていたあたしはニッコリ笑う。そんな感じで楽しい時間が始まって、
「ほら見て、あそこにリンゴが生ってるよ。採って帰って、家に戻ったらアップルパイを作るね」
「ありがとう~リュカっ。リュカのお菓子は美味しいから楽しみ~っ」
「ひやぁっ!? リュカっ、虫が落ちてきたっ! 肩のっ、とってっっ!」
「任せて。……はいっ、もう大丈夫だよ」
「はぁ、よかったぁ~。どうもありがとね」
一緒にリンゴを採ったり一緒に散策したりして、大自然を満喫っ。途中でちょっとしたハプニングがあったものの気持ちよく過ごせて、お待ちかねの食事の時間。
見晴らしがいい場所にシートを敷いて、ランチの始まりとなりました~っ!
「バスケットに何が入ってるか、教えてもらってないんだよね。何が入ってるんだろ~っ?」
「きっと、喜んでもらえるものばかりだと思うよ。どうかな?」
リュカが、片目を瞑りながらパカッと開ける。そうしたら、蓋の下にあったのは――
卵やハム&チーズなど、5種のロールサンド。
エビとチーズのミニグラタン。
チキンのフライ。
オーロラソースを使った、アスパラとミニトマトのサラダ。
あたしの大好物ばかり詰まってたっ。
「今回は時間がなくて自作できなかったけど、料理人に頼んでニナが好きなものだけを作ってもらったんだ。気に入ってもらえたかな?」
「うんっ、すっごく気に入ってる。嬉しいっ」
お姉ちゃん。これが、あたしの好きな人なんだよ~。
って、あたしってばいけな~いっ。ルイーズお姉ちゃんは、この人の性格をよ~く知ってるんだったね。
ゴメンナサイでした。反省反省っ。
「ニナ、どうぞ。召し上がれ」
「ありがとうっ。いただきま~すっ」
まずは、卵のロールサンドをパクリっ。潰した卵の大きさもマヨネーズとマスタードの割合もバッチリで、100点満点。
次に食べたチキンのフライも、かんぺきっ。激辛好きなあたしが唸っちゃう絶妙な辛さで、いくらでも食べられちゃう味。
グラタンもサラダもあたしが大好きな味加減になってて、ぜーぶ大満足。
ついつい夢中になって食べちゃって、あっという間にバスケットは空っぽ。ランチはお仕舞いになりましたっ。
「ん~っ、美味しかった~っ。今日はいつもよりも美味しく感じたのは、景色のおかげもあるのかな?」
「それともう一つ、この料理達はニナに合わせたからだね。実はライザさんに俺のレシピを渡して、細かくアレコレお願いしたんだ」
これはこうした方が、これにはこれくらいこれを混ぜた方が、ニナは好き。リュカは、そんなことを伝えてたみたい。
「今日はいつもと違って、2人きり。いつも以上に調整ができるからね。俺の中の知識を総動員して、ニナが喜ぶ味にしてもらったんだ」
「っっ、そうだったんだ……っ。リュカってば、そんなトコまであたしを知ってたんだね」
「君のことは、何だって知ってるよ。どんな質問をされても答えられるって、自負があるよ」
「へ~、そうなんだ。……じゃ~あ、今から問題を出しちゃおっと」
ニシシっと笑って何気なく始めた、このニナによるニナクイズ大会。
……この時のあたしは、知る由もなかった……。
このクイズがやがて、衝撃の事実を発覚させることになるなんて――。
あれからも時々ヤバめな雰囲気があったけど、引き続きあたし達の関係は良好っ。今日はリュカの提案で、『ライアーズの森』という場所に遊びにきていますっ。
「うん、景色も空気も綺麗だね。落ち着く」
「あ~、リュカってばそういうトコロばっかり褒めてる~っ。隣にいる人は、褒めないの?」
「ごめんごめん。なによりも、ニナが一番綺麗だよ。森の中で立ってると妖精みたいで、見惚れちゃうよ」
彼は顔の前で両手を合わせて、ぷっくと頬を膨らませていたあたしはニッコリ笑う。そんな感じで楽しい時間が始まって、
「ほら見て、あそこにリンゴが生ってるよ。採って帰って、家に戻ったらアップルパイを作るね」
「ありがとう~リュカっ。リュカのお菓子は美味しいから楽しみ~っ」
「ひやぁっ!? リュカっ、虫が落ちてきたっ! 肩のっ、とってっっ!」
「任せて。……はいっ、もう大丈夫だよ」
「はぁ、よかったぁ~。どうもありがとね」
一緒にリンゴを採ったり一緒に散策したりして、大自然を満喫っ。途中でちょっとしたハプニングがあったものの気持ちよく過ごせて、お待ちかねの食事の時間。
見晴らしがいい場所にシートを敷いて、ランチの始まりとなりました~っ!
「バスケットに何が入ってるか、教えてもらってないんだよね。何が入ってるんだろ~っ?」
「きっと、喜んでもらえるものばかりだと思うよ。どうかな?」
リュカが、片目を瞑りながらパカッと開ける。そうしたら、蓋の下にあったのは――
卵やハム&チーズなど、5種のロールサンド。
エビとチーズのミニグラタン。
チキンのフライ。
オーロラソースを使った、アスパラとミニトマトのサラダ。
あたしの大好物ばかり詰まってたっ。
「今回は時間がなくて自作できなかったけど、料理人に頼んでニナが好きなものだけを作ってもらったんだ。気に入ってもらえたかな?」
「うんっ、すっごく気に入ってる。嬉しいっ」
お姉ちゃん。これが、あたしの好きな人なんだよ~。
って、あたしってばいけな~いっ。ルイーズお姉ちゃんは、この人の性格をよ~く知ってるんだったね。
ゴメンナサイでした。反省反省っ。
「ニナ、どうぞ。召し上がれ」
「ありがとうっ。いただきま~すっ」
まずは、卵のロールサンドをパクリっ。潰した卵の大きさもマヨネーズとマスタードの割合もバッチリで、100点満点。
次に食べたチキンのフライも、かんぺきっ。激辛好きなあたしが唸っちゃう絶妙な辛さで、いくらでも食べられちゃう味。
グラタンもサラダもあたしが大好きな味加減になってて、ぜーぶ大満足。
ついつい夢中になって食べちゃって、あっという間にバスケットは空っぽ。ランチはお仕舞いになりましたっ。
「ん~っ、美味しかった~っ。今日はいつもよりも美味しく感じたのは、景色のおかげもあるのかな?」
「それともう一つ、この料理達はニナに合わせたからだね。実はライザさんに俺のレシピを渡して、細かくアレコレお願いしたんだ」
これはこうした方が、これにはこれくらいこれを混ぜた方が、ニナは好き。リュカは、そんなことを伝えてたみたい。
「今日はいつもと違って、2人きり。いつも以上に調整ができるからね。俺の中の知識を総動員して、ニナが喜ぶ味にしてもらったんだ」
「っっ、そうだったんだ……っ。リュカってば、そんなトコまであたしを知ってたんだね」
「君のことは、何だって知ってるよ。どんな質問をされても答えられるって、自負があるよ」
「へ~、そうなんだ。……じゃ~あ、今から問題を出しちゃおっと」
ニシシっと笑って何気なく始めた、このニナによるニナクイズ大会。
……この時のあたしは、知る由もなかった……。
このクイズがやがて、衝撃の事実を発覚させることになるなんて――。
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