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第26話 思い出したのあとは アルフレッド視点
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「「あの時の手、痛かったよな(痛かったよね)」」
過去を振り返った俺とリルはお互いの手を見つめ、揃ってプッと噴き出す。
こんなとこでも、シンクロする。俺達って、やっぱり俺達なんだよなあ。
「その痛みのなつかしさ、あの日の出来事も、その時にくれたアルフレッドの言葉も、全部そう。あの10か月間の、心の支えになってた。アルフレッドさん、いつもいつもお世話になっております」
「いえいえ、お気になさらないでくださいませ。リルさんのお役に立てて光栄でございます」
またふざけあって、また噴き出す。
リルとするこういうことは、本当に楽しい。飽きってものとは無縁で、特に今夜は尚更だ。
「……多分あたしってば、おんなじことばっかり言っちゃってると思うけど。どんな時も、ありがとう。それとね、アルフレッド」
「うん。なに?」
「この言葉は10か月の間に何十何百回と口にしてたんだけど、アナタになら本心で言えます。あたしは、幸せ者だよ。世界一の、幸せ者だよっ」
ふわり――。左頬に柔らかな感触が落ちて、温もりと柔らかさがそっと離れる。
「今回はどうしても、腫れた左頬にしたかったの。感謝と大好きエネルギーを注いだから、すぐに治るはずだよ」
「ありがとうリル、あっという間に治りそうだ。じゃあ俺も、お返しをさせてもらおうかな」
俺にだって、感謝と大好きエネルギーはある。なので頬っぺたにキスをして、同じように力を送らせてもらった。
こちらが注いだものは、守護の力。これでますます、大丈夫。これからもリルは絶対に、笑顔が溢れる毎日を送れるようになる。
そういう約束は、結婚式の際にするものらしいけど――。
こっちも、『どうしても』したかった。それに式の時にも誓えば、効果は二重になる。更に更に、確実なものになる。という勝手な解釈のもと、やらせてもらった。
「アルフレッドの優しさが、全身に染み渡った感じ。ますます、アルフレッドに護られてるんだなって分かるよ」
「そっか、そりゃよかった。…………リル。改めて、お帰りなさい」
「ん。…………アルフレッド。改めて、ただいまです」
お互いに自然と心に浮かんだ言葉を告げて、みたびプッと笑って微笑み合う。そうしてポカポカとした時間を過ごしていると、馬車が停まってサートル家に着いた。
すると、
《大勝利記念! 祝勝パーティー会場はこちらです!!》
2階から大きな垂れ幕がぶら下がっていて、
「アルフレッド。いこっか」
「そうだな、リル。行こう」
俺達は嬉しさ半分恥ずかしさ半分で微苦笑を浮かべ、みんなが待つ場所へと向かったのだった。
過去を振り返った俺とリルはお互いの手を見つめ、揃ってプッと噴き出す。
こんなとこでも、シンクロする。俺達って、やっぱり俺達なんだよなあ。
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「いえいえ、お気になさらないでくださいませ。リルさんのお役に立てて光栄でございます」
またふざけあって、また噴き出す。
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「うん。なに?」
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ふわり――。左頬に柔らかな感触が落ちて、温もりと柔らかさがそっと離れる。
「今回はどうしても、腫れた左頬にしたかったの。感謝と大好きエネルギーを注いだから、すぐに治るはずだよ」
「ありがとうリル、あっという間に治りそうだ。じゃあ俺も、お返しをさせてもらおうかな」
俺にだって、感謝と大好きエネルギーはある。なので頬っぺたにキスをして、同じように力を送らせてもらった。
こちらが注いだものは、守護の力。これでますます、大丈夫。これからもリルは絶対に、笑顔が溢れる毎日を送れるようになる。
そういう約束は、結婚式の際にするものらしいけど――。
こっちも、『どうしても』したかった。それに式の時にも誓えば、効果は二重になる。更に更に、確実なものになる。という勝手な解釈のもと、やらせてもらった。
「アルフレッドの優しさが、全身に染み渡った感じ。ますます、アルフレッドに護られてるんだなって分かるよ」
「そっか、そりゃよかった。…………リル。改めて、お帰りなさい」
「ん。…………アルフレッド。改めて、ただいまです」
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